【R18】稀によくある異世界召喚録 〜またまた外れスキルを与えられたけど、他の世界から持ち込んだ力があるのでモーマンタイです〜

遠野紫

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ゲーム転移とジョブ無し

18 冒険者ギルド

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 やあ。
 転移門で元の世界に帰れるかと思ったら、また別の異世界へと転移させられちゃった俺だよ。
 それも昔プレイしていたネトゲのキャラとしてね。

 で、そんな俺は今……商店街のショーウィンドウの前にいる。

 そうだね。
 冒険者ギルドに行くんじゃなかったのかって話だよね。
 けどまあ一旦待ってくれ。
 
 ほら……見てくれよ。
 ガラスに映る俺の姿を。
 もう最高に可愛いんだ。

 こうやって表情を動かすだけで常に可愛さ天元突破。
 笑った顔も怒った顔も、趣向を変えてちょっとえちちな顔も、どれも有名女優顔負けのクオリティだ。
 それに動くたびに乳がぽよんぽよん揺れて、非常にドスケベ。

 あぁ、なんてことだ。
 アルカディア……お前、こんなに可愛かったのか。

 やはりキャラクリにめっちゃ時間をかけたのは正解だった。
 俺の考える最強で最高の勇者ちゃんを作ろうとしたのは、決して間違いなんかじゃあなかったんだ。

 では、ここらで失礼して胸も揉んでおくとしよう。
 他人のおっぱいを揉むのとどう違うのか、きちんと確かめておかないとね。
 
 いやもう全然、下心とかまったくもってないですから。
 純粋に学術的な興味ですとも。


――もにゅっ、もみみみっ


 おぉ。
 とても柔らかく、指が吸いつくようだ。
 それでいて確かな弾力が……。


「なんだぁ嬢ちゃん。自分の胸なんか揉んで」


 おっと、見られていたらしい。
 これはお恥ずかしい。
 人通りのない所を選んだつもりだったが、詰めが甘かったか。


「もしかして、揉まれたい変態なのか? へへっ、それなら俺が揉んでやるがどうだ?」


 何だコイツは。
 白昼堂々セクハラとは、変態にもほどがあるだろうが。

 自分のことは棚に上げて断言させてもらうが、こういうのが女の敵と言うやつなんだろう。

 しかしまあ……この際だ。
 せっかくだから他人に揉まれる感覚も確かめてみよう。
 今後のエルシーちゃんの乳揉みにも何か活かせるかもしれないし。


「いいぞ。そんなに揉みたいなら好きにしろ」

「は? えっ……マジでか? い、今更冗談だって言っても遅ぇからな!」

 
 そう言うと目の前の男は両手をワキワキと動かしながら、ジワジワと距離を詰めてきた。
 そして俺のすぐそばにまで肉薄すると、その手を俺の胸元へと伸ばした。


――もみっ


「うおおぉっ! や、やわらけぇ!!」


 ふむふむ、他人に揉まれる感覚はこんな感じなのか……。
 案の定と言うか……別にこれと言って気持ち良くとかはないな。

 薄々分かってはいたが、胸を揉まれただけで気持ち良くなっちゃうなんて所詮はAVやエロ漫画の中だけの話だったか。
 なんか、悲しい。
 

「おおぉぉぉっ!! す、すっげ!!」


――むにっ、もにもにっ


 にしてもコイツ、がっつき過ぎだろ。
 こう言うファンタジー世界ならどこの街にだって娼館とかあるでしょうに。 
 発散とかしてないのか?

 まあ、確かにアルカディアは相当な美人ではあるけどさ。
 でも乳のサイズは中の下くらいだぜ?
 そんなにがっついてまで揉み続けたいものかね。

 うーむ、めちゃくちゃ嬉しそうなのを止めるのは少々気の毒ではあるが……。
 そろそろ冒険者ギルドにも行きたいし、さすがにやめさせるか。


「なあ、アンタ。いい加減、遠慮とかしたらどうなんだ」

「あ、あぁそうだな……!?」


 男の手が胸から離れる。
 思ったよりも聞き分けが良いな。


「じゃあ俺は行くから。良い経験できたってことで感謝しろよな」

「あっ、あざます!!」


 後ろから元気いっぱいのお礼が聞こえてくる。
 ふっふっふ、中身が男だなんて知らないで健気なものだねえ。
 DQ2のオカマぱふぱふみたいになってら。

 いやでも、中身が男だろうが今の俺の体はアルカディアなんだよな。
 じゃあ中身の性別なんてあまり重要じゃないのか?
 美少女の柔らかお乳を揉んだ事実は変わらないわけだし。

 まあいいや。
 今はとにかく冒険者ギルドを目指すとしよう。
 ここが神魔伝説の世界ならきっとどこの街にもあるはずだし、あそこは情報を得るのにもぴったりな場所だからな。

 ――と、それから冒険者ギルドを探すこと数十分。
 街の中心部にそれはあった。

 
「ここか。いやもう絶対にここだな」


 他と比べても大きい建物に、見るからに冒険者ギルドって感じの旗が掲げられている。
 もうここじゃんね。
 逆にここじゃなかったらどこが冒険者ギルドなのよって話。

 んじゃ、早速お邪魔しましょうかね。


――ギイイィィ


「……おぉ」


 西部劇にありそうな両開きの扉を開けて建物内に入ると、懐かしさすら感じる光景が目に入ってきた。
 
 種族も年齢もバラバラで統一感のない装備に身を包んだ冒険者が大勢集っているこの風景。
 ああ、まさにファンタジー異世界って感じがするぜ。
 テンション上がるな~。

 なんせ、さっきまでの世界じゃあ冒険者ギルドには行かなかったからな。
 その前の異世界召喚でも最後の方はほとんど魔王軍領内で戦い続きだったし、それ以前ぶりって考えるとかなり前だぜこりゃ。

 おっといけない。
 今はとにかく情報が必要だし、感慨に浸っている場合じゃないな。

 まずはあそこの受付嬢にでも話を……。


「アンタ、見かけない顔だな。新人か?」


 ……あ、俺のことか。

 どうやら今の俺は新人っぽく見えるらしい。 
 目立たないようにストレージから引っ張り出した安い装備に着替えたのが影響しているかもしれんね。


「そうだな。まあ、そんなところだ」


 新人と言うには経験豊富過ぎるかもしれないが、この世界においては実際新人なのでとりあえず濁しておく。
 それに新人なら色々と教えてもらっても怪しまれないし、結果オーライだ。


「そうか。なら早めにここから出て行った方が良い。奴が来る前にな」

「奴……?」

「ああ。奴はここらじゃ有名な……ああクソッ、来ちまったか。アンタ、運が悪かったな」


――ドバアンッ


 男が妙な事を言ったのと同時に、扉が派手に開け放たれる音が聞こえた。
 治安が悪いと言うかマナーがなっていないと言うか。

 まあ、そう言う野蛮で粗野なところが冒険者らしいと言えばそれはそうなんだけど。


――ドシンッ、ドシンッ


 これでもかってくらいに大きな足音を立てながら、大男が受付嬢の元へと歩いていく。
 多分この人が言っていた「奴」ってのはアイツのことなんだろうな。


「きょ、今日はどのようなご用事でしょうか……」

「依頼の達成報告だ」


 そう言うと大男は持っていた革袋を受付のテーブルに雑に置いた。


「では確認いたしますので、少々お待ちください……」

「あまり待たせるなよ。俺様は忙しいんだからな」


 怯えた様子で革袋を手に取った受付嬢に、まるで追撃のようにそう告げる大男。
 何と言うか、感じ悪いっすね。


「うん……? なんだ、お前は」

 
 あ、やべっ。
 ジロジロ見ているのがバレたか。


「ほう、その装備……新人だな? それに、これは中々……」


 大男はそう言うと俺の装備を……いや、違うな。
 明らかに視線が顔と胸と足で止まっている。

 そうかそうか。つまりそう言うことか。
 アルカディアは美少女だからね。仕方ないね。

 まあでも、あれだ。
 俺もアンタのことジロジロ見てたからこれで御相子ってことで。


「いいだろう。喜べ、お前を俺様のクランに入れてやる」


 ……うん?
 あれ、なんか思ってたんと違うな。
 なんでそうなった……?
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