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2 看板娘の恋と彼の秘密
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「女将さん、花灯籠に灯を入れていいですか?」
「もうそんな時間かい? じゃあ頼んだよ」
女将の返事に、マリスは店の前に吊るされた灯籠に魔法を使って次々と明かりを灯していく。
今日は火蜥蜴の月の最後の夜。夏の終わりを告げる祭の日だ。街のいたるところに飾られた赤に黄、緑に青の灯籠は、まるで花が咲いたような形をしていることから、花灯籠と呼ばれていた。
「今年もうちの花灯籠が一番綺麗ですね」
「そりゃあ旦那に気合いを入れて作らせたからね! それより本当によかったのかいマリス。あんただって祭に行きたかったんだろう?」
「気にしないでください。昼間に楽しんで来ましたから」
「昼間って……祭は夜が本番なんだよ? あんたも年頃なんだから、いい人がいるんじゃないのかい?」
「そんな人いないって知ってるじゃないですか、女将さん」
口を尖らせたマリスに、女将は意味ありげな目を向けてきた。
「なんだい、今年もギオは誘ってくれなかったのかい」
女将からの指摘に、マリスの顔が一気に赤くなる。
「ギオさんとは何でもありませんから! 私みたいな小娘なんて相手にされませんよ!」
「それに、ギオさんにだって選ぶ権利はあります」と口の中で呟いたマリスは、誤魔化すように笑う。
あの日から毎月五、六回の頻度で定期的に店を訪れるようになったギオとは、今では軽口を叩くような間柄になっている。しかし、所詮は客と給仕という関係から、中々一歩が踏み出せずにいた。
それに年齢差のこともある。ギオは明らかに年上だ。多分、七、八歳以上は上のはずである。マリスは二十を超えたばかりで、彼からしてみればまだまだ小娘の部類なのだろう。それが証拠に、彼が時折分けてくれる『仕事先での貰い物』とやらは、子供が好きそうなお菓子類ばかりだ。いつだったか――
「ほら、手を出しな」
「何ですか?」
「貰い物だが、生憎俺には子供なんぞいないんでね」
「これ、飴菓子? 可愛い、どこで売ってるんですか?!」
「だから貰い物だ。こういうのは子供が好きそうだからな。やる」
「子供子供って、私は子供じゃないんですが」
「いらないのか?」
「……いります。ありがたくいただきます」
というやり取りがあった。その時ギオからくしゃくしゃと頭を撫でられ、彼の中のマリスに対する認識が『子供』であることを知ったのだ。それ以降も当然、恋人や気になる女性にあげるような装飾品や花束など、一度として貰ったことはない。
「まあ、あたしとしては助かるさ。今夜は息をつく間もないくらいに忙しいからね」
ふくよかな身体を揺らしながら女将は厨房に入っていく。マリスは店名が刺繍された前掛けをつけて、丸机の上にひっくり返された椅子を降ろす作業に取り掛かった。
(そりゃあ、私だって一緒に祭に行けたらって思うけど……)
女将にはああ言ったものの複雑な心境になる。いつか自分を見てくれたら、とお洒落にも気を遣うくらいにはギオのことが好きだ。今に彼に恋人ができやしないかとジリジリとした想いを抱くくらいには。それでも、心のどこかで安心していられるのには理由があった。謎だらけの彼の正体を、おそらく彼女だけが知っているから。
(今年も祭の警備で忙しいに決まっているもの……期待なんてしないんだから)
マリスだけが知るであろうギオの秘密。それは、彼の本当の正体が、この街で勤務する『騎士』ということだ。それもとびっきりの騎士。二年前に王都から派遣されて来た『ディオン』という名前の、正真正銘本物の騎士だった。
騎士ディオンという男は、日頃は凛々しくも厳しい顔をしているけれど、たまに見せてくれる笑顔がとても優しいと評判の美丈夫だ。品行方正、公明正大な騎士の鑑のような彼の周りには、当然のごとくたおやかで美しい女性たちが群がっている。しかし、噂好きな乙女たちの情報によると、彼には浮いた話は一つもないらしい。そういうところも、硬派な騎士として人気の理由なのかもしれないが。
そんな彼が。ここ、歌う七尾鳥亭にはいつも草臥れた格好で、時には鼻歌を歌いながら陽気にやって来る。髪を焦げ茶色に変え、冒険者風の服装に変装して。
マリスが知る限り、ギオは噂で聞き及んでいる騎士ディオンとは全く異なる印象の気さくな人物だ。酔っ払うと少し粗野な口調になり、呑み仲間たちと少々卑猥な談義に花を咲かせ、時々揶揄ってくる兄貴分――マリスにとって『ギオ』という男は、そんな男だった。
もちろん、ギオは正体がバレているとはつゆほどにも思っていないはずだ。マリスとて、二年前の春の祭典で騎士姿のギオを見なければ、騎士ディオンとギオが同一人物だとは気づかなかったままだったことだろう。
二年前の春、先輩給仕に誘われて見に行った騎士の観閲行進で、マリスは初めて噂の騎士の姿を見た。
陽の光を浴びてキラキラと輝く深い金色の髪、清々しい微笑み、空のように青い瞳。豪奢な鎧を身に纏い、騎士団の象徴たる青い外套を風になびかせる騎士ディオンに、彼女は何故か既視感を抱いた。どう見ても堂々とした騎士で、生まれてから今まで知り合ったことなどない人だというのに、である。
何かを思い出せそうな気がしたマリスは、騎士ディオンが幼子から差し出された花束を馬上から恭しく受け取る姿をジッと凝視した。貼り付けた笑みとは違う、嬉しそうに細められた青い目、自然と上がっていく口角。そして、口元に浮かぶ二つの笑窪。
(あっ?!)
不意に、マリスの脳裏に浮かんだのは、無精髭に身だしなみもヨレヨレのギオの姿だ。どう見たって視線の先の騎士と怪しい身なりのギオは全くと言っていいほどに印象も異なる。しかしマリスは、ギオのことをよく見ていた。
(ギオさん……絶対にギオさんだ)
好物の炙り肉にかじりつく、ギオの嬉しそうに細められた青い目を見間違えるはずがない。仲間と馬鹿笑いする時の、口元の笑窪を忘れるはずがない。この時マリスは、恋する乙女の能力を遺憾なく発揮してギオの変装を見抜いたのだ。
「騎士様、だもんね……」
マリスの呟きは誰にも聞かれることなく空に溶けていく。その間にも、花灯籠が吊り下げられた通りを艶やかに着飾った女性たちが行き交っている。年頃の女性たちでまとまっている者、小さな子供を連れた家族、それから、幸せそうな恋人たち。誰もが笑顔で、街の中心部を目指していた。
(いいなぁ、みんな楽しそう)
マリスはいつもと変わらず、歌う七尾鳥亭の扉にかかった看板をひっくり返す。そのすぐ側を、花の髪飾りをつけた少女が、笑顔の少年から手を引かれて駆けて行った。
フェガリで行われる晩夏の祭は、男女の逢瀬の祭でもある。神創暦のその昔、夏の男神が秋の女神に天界一の花飾りを贈って求愛したという神話から、この日に結ばれた男女は幸せな生涯を送ると言い伝えられていた。先程の少女がつけていた花飾りは、きっと少年から贈られたものなのだろう。
残念ながら、マリスにはそのような仲の男性はいない。姿を見れば胸をときめかせる人はいるものの、決して祭に誘ってくれるような存在ではないのだ。それでも――
(街中に出れば姿を見ることはできるかな)
酔っ払いに絡まれているところを助けられてから、マリスはギオが店にやってくることが楽しみだった。最初は恩人に対する感謝の気持ちであったものが、恋心になるのは早かったように思える。しかし、騎士であるギオにしてみれば、酔っ払いの蛮行などよくあることに違いない。たまたま歌う七尾鳥亭を気に入ってくれた彼に、彼女が一方的に好意を寄せてしまっただけだ。彼の仮初めの姿に恋をしてしまった彼女は、不毛な恋の行方を思い溜め息をこぼす。
「おう、マリスちゃん! もう開いてるのか?」
「いらっしゃいませ、ニッキーさん。どうぞこちらへ」
祭の夜は稼ぎ時だ。
早速やってきた馴染みの客を店の中に案内し、マリスは気持ちを切り替えた。
「もうそんな時間かい? じゃあ頼んだよ」
女将の返事に、マリスは店の前に吊るされた灯籠に魔法を使って次々と明かりを灯していく。
今日は火蜥蜴の月の最後の夜。夏の終わりを告げる祭の日だ。街のいたるところに飾られた赤に黄、緑に青の灯籠は、まるで花が咲いたような形をしていることから、花灯籠と呼ばれていた。
「今年もうちの花灯籠が一番綺麗ですね」
「そりゃあ旦那に気合いを入れて作らせたからね! それより本当によかったのかいマリス。あんただって祭に行きたかったんだろう?」
「気にしないでください。昼間に楽しんで来ましたから」
「昼間って……祭は夜が本番なんだよ? あんたも年頃なんだから、いい人がいるんじゃないのかい?」
「そんな人いないって知ってるじゃないですか、女将さん」
口を尖らせたマリスに、女将は意味ありげな目を向けてきた。
「なんだい、今年もギオは誘ってくれなかったのかい」
女将からの指摘に、マリスの顔が一気に赤くなる。
「ギオさんとは何でもありませんから! 私みたいな小娘なんて相手にされませんよ!」
「それに、ギオさんにだって選ぶ権利はあります」と口の中で呟いたマリスは、誤魔化すように笑う。
あの日から毎月五、六回の頻度で定期的に店を訪れるようになったギオとは、今では軽口を叩くような間柄になっている。しかし、所詮は客と給仕という関係から、中々一歩が踏み出せずにいた。
それに年齢差のこともある。ギオは明らかに年上だ。多分、七、八歳以上は上のはずである。マリスは二十を超えたばかりで、彼からしてみればまだまだ小娘の部類なのだろう。それが証拠に、彼が時折分けてくれる『仕事先での貰い物』とやらは、子供が好きそうなお菓子類ばかりだ。いつだったか――
「ほら、手を出しな」
「何ですか?」
「貰い物だが、生憎俺には子供なんぞいないんでね」
「これ、飴菓子? 可愛い、どこで売ってるんですか?!」
「だから貰い物だ。こういうのは子供が好きそうだからな。やる」
「子供子供って、私は子供じゃないんですが」
「いらないのか?」
「……いります。ありがたくいただきます」
というやり取りがあった。その時ギオからくしゃくしゃと頭を撫でられ、彼の中のマリスに対する認識が『子供』であることを知ったのだ。それ以降も当然、恋人や気になる女性にあげるような装飾品や花束など、一度として貰ったことはない。
「まあ、あたしとしては助かるさ。今夜は息をつく間もないくらいに忙しいからね」
ふくよかな身体を揺らしながら女将は厨房に入っていく。マリスは店名が刺繍された前掛けをつけて、丸机の上にひっくり返された椅子を降ろす作業に取り掛かった。
(そりゃあ、私だって一緒に祭に行けたらって思うけど……)
女将にはああ言ったものの複雑な心境になる。いつか自分を見てくれたら、とお洒落にも気を遣うくらいにはギオのことが好きだ。今に彼に恋人ができやしないかとジリジリとした想いを抱くくらいには。それでも、心のどこかで安心していられるのには理由があった。謎だらけの彼の正体を、おそらく彼女だけが知っているから。
(今年も祭の警備で忙しいに決まっているもの……期待なんてしないんだから)
マリスだけが知るであろうギオの秘密。それは、彼の本当の正体が、この街で勤務する『騎士』ということだ。それもとびっきりの騎士。二年前に王都から派遣されて来た『ディオン』という名前の、正真正銘本物の騎士だった。
騎士ディオンという男は、日頃は凛々しくも厳しい顔をしているけれど、たまに見せてくれる笑顔がとても優しいと評判の美丈夫だ。品行方正、公明正大な騎士の鑑のような彼の周りには、当然のごとくたおやかで美しい女性たちが群がっている。しかし、噂好きな乙女たちの情報によると、彼には浮いた話は一つもないらしい。そういうところも、硬派な騎士として人気の理由なのかもしれないが。
そんな彼が。ここ、歌う七尾鳥亭にはいつも草臥れた格好で、時には鼻歌を歌いながら陽気にやって来る。髪を焦げ茶色に変え、冒険者風の服装に変装して。
マリスが知る限り、ギオは噂で聞き及んでいる騎士ディオンとは全く異なる印象の気さくな人物だ。酔っ払うと少し粗野な口調になり、呑み仲間たちと少々卑猥な談義に花を咲かせ、時々揶揄ってくる兄貴分――マリスにとって『ギオ』という男は、そんな男だった。
もちろん、ギオは正体がバレているとはつゆほどにも思っていないはずだ。マリスとて、二年前の春の祭典で騎士姿のギオを見なければ、騎士ディオンとギオが同一人物だとは気づかなかったままだったことだろう。
二年前の春、先輩給仕に誘われて見に行った騎士の観閲行進で、マリスは初めて噂の騎士の姿を見た。
陽の光を浴びてキラキラと輝く深い金色の髪、清々しい微笑み、空のように青い瞳。豪奢な鎧を身に纏い、騎士団の象徴たる青い外套を風になびかせる騎士ディオンに、彼女は何故か既視感を抱いた。どう見ても堂々とした騎士で、生まれてから今まで知り合ったことなどない人だというのに、である。
何かを思い出せそうな気がしたマリスは、騎士ディオンが幼子から差し出された花束を馬上から恭しく受け取る姿をジッと凝視した。貼り付けた笑みとは違う、嬉しそうに細められた青い目、自然と上がっていく口角。そして、口元に浮かぶ二つの笑窪。
(あっ?!)
不意に、マリスの脳裏に浮かんだのは、無精髭に身だしなみもヨレヨレのギオの姿だ。どう見たって視線の先の騎士と怪しい身なりのギオは全くと言っていいほどに印象も異なる。しかしマリスは、ギオのことをよく見ていた。
(ギオさん……絶対にギオさんだ)
好物の炙り肉にかじりつく、ギオの嬉しそうに細められた青い目を見間違えるはずがない。仲間と馬鹿笑いする時の、口元の笑窪を忘れるはずがない。この時マリスは、恋する乙女の能力を遺憾なく発揮してギオの変装を見抜いたのだ。
「騎士様、だもんね……」
マリスの呟きは誰にも聞かれることなく空に溶けていく。その間にも、花灯籠が吊り下げられた通りを艶やかに着飾った女性たちが行き交っている。年頃の女性たちでまとまっている者、小さな子供を連れた家族、それから、幸せそうな恋人たち。誰もが笑顔で、街の中心部を目指していた。
(いいなぁ、みんな楽しそう)
マリスはいつもと変わらず、歌う七尾鳥亭の扉にかかった看板をひっくり返す。そのすぐ側を、花の髪飾りをつけた少女が、笑顔の少年から手を引かれて駆けて行った。
フェガリで行われる晩夏の祭は、男女の逢瀬の祭でもある。神創暦のその昔、夏の男神が秋の女神に天界一の花飾りを贈って求愛したという神話から、この日に結ばれた男女は幸せな生涯を送ると言い伝えられていた。先程の少女がつけていた花飾りは、きっと少年から贈られたものなのだろう。
残念ながら、マリスにはそのような仲の男性はいない。姿を見れば胸をときめかせる人はいるものの、決して祭に誘ってくれるような存在ではないのだ。それでも――
(街中に出れば姿を見ることはできるかな)
酔っ払いに絡まれているところを助けられてから、マリスはギオが店にやってくることが楽しみだった。最初は恩人に対する感謝の気持ちであったものが、恋心になるのは早かったように思える。しかし、騎士であるギオにしてみれば、酔っ払いの蛮行などよくあることに違いない。たまたま歌う七尾鳥亭を気に入ってくれた彼に、彼女が一方的に好意を寄せてしまっただけだ。彼の仮初めの姿に恋をしてしまった彼女は、不毛な恋の行方を思い溜め息をこぼす。
「おう、マリスちゃん! もう開いてるのか?」
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