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第22章
【虹色のキャンディ】
しおりを挟む家の中に入ると、見慣れているはずなのに、何故だかとても懐かしい場所のような気がして、エイミーはまじまじと室内を見渡した。
お婆ちゃんはエイミーの様子を見て、
「おかしな子だねえ。
外にいる間になにかあったのかい?」
と言ってクスクスと笑った。
暖炉に火がついていてとても暖かい。
落ち着く空間だ。
食卓にはトーストにジャム……朝食らしきものが用意されていた。
時計を見ると、確かにまだ昼前だった。
ふと、エイミーは自分のスカートのポケットが膨らんでいることに気付いた。
手を入れて探ってみると、ガサッ、と、なにやら包み紙のような音がした。
エイミーはそれをポケットから取り出した。
ポケットの中に入っていたものは、虹色のキャンディだった。
袋が透明なので、カラフルな虹色が透けて見えていた。
エイミーはそのキャンディを見て考え込んだ。
こんなキャンディをポケットに入れた覚えは無い。
何故かそのキャンディがとても懐かしいもののような気がしてならなかった。
エイミーは呟いた。
「私、なにか大事なことを忘れている気がするわ」
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