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1章 帰ってきた勇者さま
3話 クリスマスプレゼントだね!勇者さま
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神は、リビングに設置されたコタツに入り、上半身はコタツの上に置かれたミカンに手を伸ばすようにダレており、背中には、だらしなく至福の顔で抱きつく妹の巫女に幸せを感じながら、この後、何をするか考えていた。
ん〜取り敢えず、コタツを満喫しながら、妹成分の補充は出来たから、何をするかな
「しんちゃん、もう少しでクリスマスの料理が出来上がるけど、パーティはお父さんが帰ってきたら、だからねえ。」
おお、もう少ししたら、母ちゃんの料理が出来上がるのか。母ちゃんの手料理も久しぶりだから楽しみだなあ。
「分かったよ、母ちゃん」
「もう!しんちゃん!母ちゃんじゃなくて、ママって呼んでって、いつも言ってるでしょ〜!!ママって呼ばないと、ご飯無しにしちゃうよ。」
あれ?そうだっけ?久しぶりだから違和感あるけど、母ちゃんの手料理が食べれなくなるのは嫌だな。
しょうがない、母ちゃんの希望どおりに呼ぶことにするか。
「ママ!ご飯を楽しみにしてるから、ご飯なしは無しにしてね。」
俺は、母ちゃんがいる台所の方向に満面の笑みを向けながらママという言葉を強めに言って答えた。
神の母親は、神の言葉を聞くと、目を見開き驚いた顔をした次の瞬間、呆けた顔になり、
「しんちゃんが遂に ダレたわよ巫女。いやぁ〜ん」
と、身をよじりながら巫女に嬉しさを表現していた。
巫女も兄の母親に対する二人称がママに変わったのを聞き、驚いた顔で
「お兄ちゃん、何か変わった?抱きついててお兄ちゃんのお腹、朝のお早うで起こす時に触った感触でぷにぷにだったのに、ガッチリしてるし、何かへん‼」
うぉ( ; ゜Д゜)、巫女が鋭いぞ。このまま引っ付いたままは色々とバレそうでヤバいな。
ここは然り気無く離れて誤魔化すしかないな。
確かに、召喚前は少しぷにってたから、鍛えられた今の身体とはちがくて、腹はシックスパックで割れてるからなあ。
「今日はお兄ちゃん、ゲームを買いに行ったぐらいだけで、どこも変わってないし、変わったこともしてないぞ(ちょっとばかり異世界に行ってたけど、時間軸にヅレは無いからな)」
「なんか、お兄ちゃんの顔がシュッってしてる〜。ねえお母さんシュッってしてるよね?」
「そう?ママは朝と変わらないと思うけどなあ?」
『ううううう(。ŏ﹏ŏ)巫女のお兄ちゃんセンサーがビンビンに反応してるのに』「ぜったいお兄ちゃん変だよお!!」
『おふう、妹からの変だ扱いは心にダメージを受けるぜ。けど、異世界帰りは言えねえ。誤魔化すしかねえけど、どうする俺!?』
「ねえそれより、しんちゃん。お母さんからのクリスマスプレゼントで、自分の好きなの買って来るって出掛けたけど、何を買ってきたの?」
『お!母ちゃんナイス!!話しそらし』
「ん?ゲーム買ってきた。デーモンクエストっていうRPGだよ。人気なんだけど、持ってなかったからね。」
「そうなの?お父さん帰って来るまでゲームしてる〜?」
「いいの?じゃあゲームしてくる。」
俺は、ワザとゲームが出来る嬉しさを隠しきれない風を見せて立ち上がり、妹からのこれ以上の追及を受けないように、ゲームが入った袋を手に2階の自室に上がっていった。
その姿を見ながら母親は、巫女にいつもの兄だと言わんばかりに声を掛けていた。
「ほらあ、巫女。いつものお兄ちゃんじゃない。」
「う〜ん。なんか変な感じなんだけど、ゲーム好きのいつものお兄ちゃんだなあ。」
妹の巫女は、見事に誤魔化され、気にしないでいいかと思い始めていた。
危なかったぜい。ナイス母ちゃんだな。さてと、実際にゲームをしてないと、巫女のやつに絶対また、不審がるだろうから、ゲームするか
神は、自室に設置されたゲーム機にゲームソフトを入れ、起動させるのだった。
ゲーム機は、静かに起動し、テレビ画面にゲームのオープニングが流れてきた。画面には、神(しん)が召喚された異世界そのままの風景が映っており、壮大な音楽と共に、勇者が森の中で目を覚まし周囲を伺うところで、木の陰から出てきたゴブリンが襲いかかるシーンから、登場キャラの美少女や個性的な男性キャラたちと一緒に勇者が戦う戦闘シーンが、それぞれの場面で変わり替わり流れていき、タイトル画面が表示された。
デーモン✟クエスト
NEWGame
Load
《データが確認されました。確認されたデータをロードします。》
「なんじゃごりゃあ〜〜Σ(゚Д゚)」
俺は、思わず叫んでしまった口を押さえ、心の中でさらに突っ込んだ!!
『まんま、嫁たちに、ギルマスたちじゃね〜かよ。!!!!しかも、勇者が少しだけ俺に似てるし・・・・・・・おいおい、サンタさん。まさか、俺の異世界生活を物語にRPGゲームに変えちまったんじゃないだろうな。
もしもそうなると、全国約1000万人以上はいると言われてるデモクエファンが、俺の異世界生活のアレやコレをゲームで知ることになるんか。
マジで勘弁してくれyo 。』
「いや待て俺、まだそうなると決まったわけじゃない。ゲームをしてみたら、違うかもしれん。」
《ロードが完了しました。なお、このデータは消去できません。》
デーモン✟クエスト
NEWGame
▷ Load
ん?なんか勝手にゲームがロードされたぞ??
キャラメイク画面か?
Name シン
種族 亜神
JOB 武勇神
ちから 999999999 これ以上表示できません
知恵 999999999 これ以上表示できません
精神 999999999 これ以上表示できません
体力 999999999 これ以上表示できません
素早さ 999999999 これ以上表示できません
器用さ 999999999 これ以上表示できません
運 999 これ以上表示できません
称号 シスコン 嫁たちの尻に敷かれた神 勇者 大勇者 超勇者
サンタクロースからプレゼントを貰った異世界人(現代人)
鈍感勇者
スキル 神
加護 サンタクロース神の加護(特大)
嫁半神たちの寵愛
ん!おかしいね!ゲーム新品だよ
なんで、こんなコトに (@_@;)
しかも、知らん称号と加護があるし、ステータスはカンストなんだね。
「お兄ちゃん!どうしたの〜?」
げ!叫び声が聞こえたか、取り敢えず
「なんでもないよ〜。ゲームで失敗しただけ〜」
「そうなの?お兄ちゃん!ゲームはお父さんが帰って来るまでだからねえ」
「分かってる〜」
ふう!?誤魔化せた。まったく。
神(しん)は、ゲーム画面に表示されたステータスを見て落胆するのだった。
まだ、キャラメイクで先に進んでない新作のはずが・・・どうしてこうなった!!しかも、ゲーム仕様から逸脱してる気がするが・・・気にしたら負けなのか?気にしちゃ駄目なのか?
取り敢えず進めるか…
神(しん)は、取り敢えずステータスメイクが出来るか試してみるが、固定されているようで、弄るのを諦めて次に進めて行くのだった。
まったくサンタさんには参るぜ。新しく買ったゲームが、俺の物語なんて、どうせいっちゅーんや。
うはあ、まんま、俺が召喚されたところから進むんだねえ。
こりゃあ、俺が選んだ選択肢を変えたら、もしもの物語が体験できるかもしれんな。
よし(๑•̀ㅂ•́)و✧ 嫁たちと結婚しない場合どうなったか試せそうだな
俺がそう考えた瞬間、俺の背筋に強烈な悪寒が走った!!ゾク!!!
「ごめんなさい!」
俺は、ゲーム画面に向かって土下座していた
アレ??俺はどこに謝ったんだ?嫁たちは異世界に残したので、こっちには来れないはずだから、謝る相手がいないのに
この時の俺は、まさかゲームを進めたことであんなことになるとは、思ってもいなかった・・・これはまた、あとのお話し
俺が召喚された初期の頃をトレースするようにゲームを進めていたら、親父が帰ってきたようだ。
「ただいまあ。」
「あ、お父さん おかえりなさい。」
「おかえりなさい、あなた」
親父は、すぐにリビングに向かったみたいだな。
さて、俺もゲームを中断してリビングに行くかな。
神(しん)は、ゲームをセーブした後に、電源を落としてから自室を出て、階段を降りて行った。
神(しん)が1階に降りて、リビングに入りながら父親に対し、「おかえり、親父」と声をかけたところ、父親は帰宅早々に巫女ヘクリスマスプレゼントを渡しているところであった。
「巫女も来年からは中学生だから、レディとしての必需品をプレゼントだ。」
父親は、後ろ手に隠していたバッグくらいの大きさになる可愛い柄のプレゼント袋を正面に掲げると贈呈するように巫女ヘ渡した。
親父のやつ、相変わらず巫女には甘いようだな。俺の現金1万円でのクリスマスプレゼントとは違い、あのプレゼントには、いくらの金を使ったんだ?
鑑定したら、
高級化粧品が入った化粧ポーチ 価格9万8,000円
と出たぞ。
おい、親父、約10万だと、一桁違うじゃねーか。
まあ、それだけ巫女のことが可愛いのだろうから、しかたないか。
神(しん)は、兄としてというより、新たな父親のような気持ちで、
娘に高級なプレゼントを渡す親父
を見ていた。
巫女は、さっそくプレゼントを開封して中身を確認していた。
「あ〜〜、カワ(・∀・)イイ!!」
巫女が出したそれは、可愛い装飾がされた化粧ポーチで、中の化粧品も充実しているようで、巫女は化粧ポーチを掲げて嬉しがっていた。
父親は、1階に降りて来た神(しん)に気付き、
「お、シンか、お前には母さんに、好きなモノを買うようにと言って金を渡してくれと頼んでいたけど、受け取ったか?」
「受け取ったよ親父。その金でゲームソフトを買ってきた。さっき、親父が帰ってくるまでの間、部屋でゲームをしてたよ。ありがとう親父。」
「うお、お前からマトモにお礼を言われたのは、ひさびさだな。」
「そうだったか?」
俺は、親父との過去のやり取りを思い出そうとしたが、全く思い出せなかったため、ごまかす方向で答えていた。
「お兄ちゃん、見て見て、可愛いよこれ。…これで、お兄ちゃんを惚れさす」
巫女は言葉の最後を小声で言ったけど、お兄ちゃんはしっかり聞いてたぞ
おおい!マイシスターよ。お前は、どこに向かっているんだ?
俺はすでに巫女に惚れてるぞ。妹として。
「そうだ!お兄ちゃんに巫女からクリスマスプレゼントがあるよ。はい!!」
巫女はダイニングテーブルの下に置かれた袋の中から、リボンで装飾された毛糸製の赤色マフラーを出して手渡してきた。
「おお、マフラーか。持ってなかったんだ。ありがとう。」
俺が、笑顔で巫女にお礼を言いながら、頭を撫でると、巫女の顔が、ボフッ!という効果音が聞えそうな感じで紅くなり、巫女は恥じらいを見せていた。
俺はさっそく、マフラーを首に巻くことにして、リボンを解いて、マフラーを広げ、首を一周するように巻いて、片方の端を背中にながした。
この時、俺は、背中にまわしたマフラー側にイニシャルどころか、SIN♥と編み込まれていることに気が付いていなかった。
俺は、マフラーを巻いたまま、巫女が可愛いゾと思って、巫女の頭をさらに撫でていた。
すると、巫女が
「お兄ちゃんからは?」
と言った。
ピシッ 俺は固まってしまった。
『ヤベ、巫女にあげるクリスマスプレゼントを用意してなかった。取り敢えず、部屋にあると言っておこう。』
「ん?巫女へのプレゼントは2階にあるよ。取ってくるから待っててね。」
「うん(^o^)待ってるね」
俺は、2階の自室に向かいながら、アイテムボックス内に大量にある鉱石類で、ネックレスを錬金しようと思い、金属を何にする考えていた。
ん〜どうせ渡すなら、巫女の身を守る魔具の方がいいな。
よし、こっちにもあるプラチナでミスリルをコーティングした鎖を作ってっと、でメインは金剛石で、守護を組み込んでっと、よしできた!!
神(しん)が錬金したネックレスはこうなった。
ダイヤモンドネックレス 守護精霊付
効果 巫女のみ装着可(ほかの者の持って一定の距離を離れる
と巫女の元に戻る)
絶対守護(巫女に、悪意あるもの、生命身体に危害が及
ぶものから絶対に守護される)
愛ラブお兄ちゃん(神(しん)の元に転移できる)
アレ?何か凄い効果が付いた?
「お兄ちゃん、まだぁ?」
アチャー巫女が待ち遠しくしてる。しょうがない、このまま渡すか
俺は、出来上がったネックレスを創造で作った包装箱に入れ、リビングに戻った。
「おまたせ巫女、クリスマスプレゼントだよ。」
「え~なんだろう。お兄ちゃん、あけていい?」
「いいよ。」『巫女はどんな顔をするかな?楽しみだ』
巫女は、綺麗に包装された包装箱をあけて、5カラットクラスのダイヤモンドネックレスを取り出し、満面の笑みで
「やった〜キレイな石が付いたネックレスだ〜。」
巫女が取り出したネックレスを母親が見て驚く顔を出していた。
『あれ?ダイヤモンドじゃないの?まさかね』
しかし、母親は、中学生の息子が、ダイヤモンドネックレスなんてプレゼント出来るわけないと思い、ダイヤモンドに似た石のネックレスを用意していたのだろうと考えて、やっぱりお父さんの子は、お父さんの子ねと思っていた。
親父と母ちゃんもお互いにクリスマスプレゼントを交換しあっていたけど、両親がラブラブなのは良いことだと思って、サラッと流しておいた。
プレゼント交換が終わったので、母ちゃんが作ったクリスマス料理を食べることにして、メリークリスマスとの掛け声で、料理を堪能した。
おおお、やっぱりひさびさの母ちゃんの手料理は美味いぜ。
料理を食べ終わり、家族でのクリスマスパーティを早々に終わらせた俺は、2階の自室に戻って、一息をつき、ゲームの続きでもしようかなと考えていた。
俺の頭に警戒音が鳴った
ん、なんだ?
〘友人マークされていた3名に悪意が迫っています。どうしますか?〙
実を言うと俺は帰宅する途中に、抱きついてきたクラスメートの美奈子・雪子・桜に対し、友人としてマーキングしていた。
まあ、、女の子三人がパーティ後の夜道で何かあったら嫌だからと思ってマーキングしておけば、
何かあったらスキルが教えてくれるからだ。さすがに、俺自身で監視してたら、ストーキングと思われるかもしれんので、スキル任せにした。(神スキルで見るんだから分かるわけないけどね)
取り敢えず、千里眼でっと
俺が、神スキルの派生スキル千里眼で三人を見てみたら、楽しく話しながら帰る三人に向かって近付く、汚い金髪で軽薄そうな大学生風の男3人を確認した。
男どもは、ニヤつきながらナイフ片手に股間を触りながら、美奈子達に近付いていた。
看破してみると
下衆A 犯罪歴 強姦、暴行、のぞき
下衆B 犯罪歴 強姦、暴行、痴漢
下衆C 犯罪歴 強姦、痴漢、のぞき、拉致監禁
うぉい、本当にゲス野郎共だな。このままじゃ、美奈子たちがやばいな
男たちは、美奈子達を扇状に囲いながら声をかけて来た
A 「あれえ、お姉ちゃんたち可愛いな。俺たちとクリスマスパーティしようぜ。」
B 「そうだ。クリスマスパーティで良いことしようぜ。」
C 「ギャハハ、姉チャンたち、高校生か?当然、俺たちと行くよな!」
美奈子達は軽そうな男たちが、囲いながら声をかけて来たことに驚き、会話を止めた。
桜は、活発少女だがこういう男どもには、恐くて言いかえすことができず、震えて思わず美奈子の陰に隠れた。
雪子は、逆に言い返せる性格をしており、男どもに対し、
「何よ、あんたたち。私たちは中学生よ。ロリコンなの?家に帰るんだからどっか行って!!」
美奈子は、桜を庇いながら、雪子と共に
「私たちは中学生です。家に帰りますから、あなた達とは行きません。」
と返していた。
Cの下衆男は、「中学生なわけねえな。俺たちのパーティに参加させてやるよ。これが招待状だ!」と言いながら、言い返して来た一番前にいる雪子に、手に持っていたナイフを突きつけた。
俺は、男どもが美奈子達に声をかけた時点で、バレずに助けることを高速思考していた。
そういえば、巫女のプレゼントのマフラーを首にまわしたままだったぜ。これでも、鼻から下を隠せば、絶対に顔バレしねえじゃん。
よし、マフラーを魔法で強化して破れないようにしてっと、そんでもって、鼻から下を覆い隠して、ズレないようには固定化魔法を掛けてっと、ヨシ(๑•̀ㅂ•́)و✧
うお!!、ゲス野郎が雪子にナイフを向けやがったやべえ、トウゥ!!!!!!
神(しん)が、覆面ヒーロー如く準備をしている間に、雪子に危険が切迫してしまったことに気付いた神(しん)は、これまた、覆面ヒーローのように雪子のもとに転移した。
雪子は、軽そうな男たちの一人が、何か光る物を突きつけてきたことに驚き、思わず目をつむってしまい、美奈子と桜は、雪子が刺されると思い、固まってしまった。
【ピシッ!!トン!!グシャ!!!!】
下衆男が突きつけたナイフと雪子の間に、いつの間にか、黒色革ジャンに黒色シャツ、黒色ズボンで、首には鼻から下を隠すような真っ赤なマフラーをした細身の男性が、左手でナイフの刃先を摘むように持ち、右手は手刀の形にし、右足は前方へ水平に伸ばされた体勢で現れ
「ふう、危なかったぜ」
安堵の声を出していた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ん〜取り敢えず、コタツを満喫しながら、妹成分の補充は出来たから、何をするかな
「しんちゃん、もう少しでクリスマスの料理が出来上がるけど、パーティはお父さんが帰ってきたら、だからねえ。」
おお、もう少ししたら、母ちゃんの料理が出来上がるのか。母ちゃんの手料理も久しぶりだから楽しみだなあ。
「分かったよ、母ちゃん」
「もう!しんちゃん!母ちゃんじゃなくて、ママって呼んでって、いつも言ってるでしょ〜!!ママって呼ばないと、ご飯無しにしちゃうよ。」
あれ?そうだっけ?久しぶりだから違和感あるけど、母ちゃんの手料理が食べれなくなるのは嫌だな。
しょうがない、母ちゃんの希望どおりに呼ぶことにするか。
「ママ!ご飯を楽しみにしてるから、ご飯なしは無しにしてね。」
俺は、母ちゃんがいる台所の方向に満面の笑みを向けながらママという言葉を強めに言って答えた。
神の母親は、神の言葉を聞くと、目を見開き驚いた顔をした次の瞬間、呆けた顔になり、
「しんちゃんが遂に ダレたわよ巫女。いやぁ〜ん」
と、身をよじりながら巫女に嬉しさを表現していた。
巫女も兄の母親に対する二人称がママに変わったのを聞き、驚いた顔で
「お兄ちゃん、何か変わった?抱きついててお兄ちゃんのお腹、朝のお早うで起こす時に触った感触でぷにぷにだったのに、ガッチリしてるし、何かへん‼」
うぉ( ; ゜Д゜)、巫女が鋭いぞ。このまま引っ付いたままは色々とバレそうでヤバいな。
ここは然り気無く離れて誤魔化すしかないな。
確かに、召喚前は少しぷにってたから、鍛えられた今の身体とはちがくて、腹はシックスパックで割れてるからなあ。
「今日はお兄ちゃん、ゲームを買いに行ったぐらいだけで、どこも変わってないし、変わったこともしてないぞ(ちょっとばかり異世界に行ってたけど、時間軸にヅレは無いからな)」
「なんか、お兄ちゃんの顔がシュッってしてる〜。ねえお母さんシュッってしてるよね?」
「そう?ママは朝と変わらないと思うけどなあ?」
『ううううう(。ŏ﹏ŏ)巫女のお兄ちゃんセンサーがビンビンに反応してるのに』「ぜったいお兄ちゃん変だよお!!」
『おふう、妹からの変だ扱いは心にダメージを受けるぜ。けど、異世界帰りは言えねえ。誤魔化すしかねえけど、どうする俺!?』
「ねえそれより、しんちゃん。お母さんからのクリスマスプレゼントで、自分の好きなの買って来るって出掛けたけど、何を買ってきたの?」
『お!母ちゃんナイス!!話しそらし』
「ん?ゲーム買ってきた。デーモンクエストっていうRPGだよ。人気なんだけど、持ってなかったからね。」
「そうなの?お父さん帰って来るまでゲームしてる〜?」
「いいの?じゃあゲームしてくる。」
俺は、ワザとゲームが出来る嬉しさを隠しきれない風を見せて立ち上がり、妹からのこれ以上の追及を受けないように、ゲームが入った袋を手に2階の自室に上がっていった。
その姿を見ながら母親は、巫女にいつもの兄だと言わんばかりに声を掛けていた。
「ほらあ、巫女。いつものお兄ちゃんじゃない。」
「う〜ん。なんか変な感じなんだけど、ゲーム好きのいつものお兄ちゃんだなあ。」
妹の巫女は、見事に誤魔化され、気にしないでいいかと思い始めていた。
危なかったぜい。ナイス母ちゃんだな。さてと、実際にゲームをしてないと、巫女のやつに絶対また、不審がるだろうから、ゲームするか
神は、自室に設置されたゲーム機にゲームソフトを入れ、起動させるのだった。
ゲーム機は、静かに起動し、テレビ画面にゲームのオープニングが流れてきた。画面には、神(しん)が召喚された異世界そのままの風景が映っており、壮大な音楽と共に、勇者が森の中で目を覚まし周囲を伺うところで、木の陰から出てきたゴブリンが襲いかかるシーンから、登場キャラの美少女や個性的な男性キャラたちと一緒に勇者が戦う戦闘シーンが、それぞれの場面で変わり替わり流れていき、タイトル画面が表示された。
デーモン✟クエスト
NEWGame
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《データが確認されました。確認されたデータをロードします。》
「なんじゃごりゃあ〜〜Σ(゚Д゚)」
俺は、思わず叫んでしまった口を押さえ、心の中でさらに突っ込んだ!!
『まんま、嫁たちに、ギルマスたちじゃね〜かよ。!!!!しかも、勇者が少しだけ俺に似てるし・・・・・・・おいおい、サンタさん。まさか、俺の異世界生活を物語にRPGゲームに変えちまったんじゃないだろうな。
もしもそうなると、全国約1000万人以上はいると言われてるデモクエファンが、俺の異世界生活のアレやコレをゲームで知ることになるんか。
マジで勘弁してくれyo 。』
「いや待て俺、まだそうなると決まったわけじゃない。ゲームをしてみたら、違うかもしれん。」
《ロードが完了しました。なお、このデータは消去できません。》
デーモン✟クエスト
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ん?なんか勝手にゲームがロードされたぞ??
キャラメイク画面か?
Name シン
種族 亜神
JOB 武勇神
ちから 999999999 これ以上表示できません
知恵 999999999 これ以上表示できません
精神 999999999 これ以上表示できません
体力 999999999 これ以上表示できません
素早さ 999999999 これ以上表示できません
器用さ 999999999 これ以上表示できません
運 999 これ以上表示できません
称号 シスコン 嫁たちの尻に敷かれた神 勇者 大勇者 超勇者
サンタクロースからプレゼントを貰った異世界人(現代人)
鈍感勇者
スキル 神
加護 サンタクロース神の加護(特大)
嫁半神たちの寵愛
ん!おかしいね!ゲーム新品だよ
なんで、こんなコトに (@_@;)
しかも、知らん称号と加護があるし、ステータスはカンストなんだね。
「お兄ちゃん!どうしたの〜?」
げ!叫び声が聞こえたか、取り敢えず
「なんでもないよ〜。ゲームで失敗しただけ〜」
「そうなの?お兄ちゃん!ゲームはお父さんが帰って来るまでだからねえ」
「分かってる〜」
ふう!?誤魔化せた。まったく。
神(しん)は、ゲーム画面に表示されたステータスを見て落胆するのだった。
まだ、キャラメイクで先に進んでない新作のはずが・・・どうしてこうなった!!しかも、ゲーム仕様から逸脱してる気がするが・・・気にしたら負けなのか?気にしちゃ駄目なのか?
取り敢えず進めるか…
神(しん)は、取り敢えずステータスメイクが出来るか試してみるが、固定されているようで、弄るのを諦めて次に進めて行くのだった。
まったくサンタさんには参るぜ。新しく買ったゲームが、俺の物語なんて、どうせいっちゅーんや。
うはあ、まんま、俺が召喚されたところから進むんだねえ。
こりゃあ、俺が選んだ選択肢を変えたら、もしもの物語が体験できるかもしれんな。
よし(๑•̀ㅂ•́)و✧ 嫁たちと結婚しない場合どうなったか試せそうだな
俺がそう考えた瞬間、俺の背筋に強烈な悪寒が走った!!ゾク!!!
「ごめんなさい!」
俺は、ゲーム画面に向かって土下座していた
アレ??俺はどこに謝ったんだ?嫁たちは異世界に残したので、こっちには来れないはずだから、謝る相手がいないのに
この時の俺は、まさかゲームを進めたことであんなことになるとは、思ってもいなかった・・・これはまた、あとのお話し
俺が召喚された初期の頃をトレースするようにゲームを進めていたら、親父が帰ってきたようだ。
「ただいまあ。」
「あ、お父さん おかえりなさい。」
「おかえりなさい、あなた」
親父は、すぐにリビングに向かったみたいだな。
さて、俺もゲームを中断してリビングに行くかな。
神(しん)は、ゲームをセーブした後に、電源を落としてから自室を出て、階段を降りて行った。
神(しん)が1階に降りて、リビングに入りながら父親に対し、「おかえり、親父」と声をかけたところ、父親は帰宅早々に巫女ヘクリスマスプレゼントを渡しているところであった。
「巫女も来年からは中学生だから、レディとしての必需品をプレゼントだ。」
父親は、後ろ手に隠していたバッグくらいの大きさになる可愛い柄のプレゼント袋を正面に掲げると贈呈するように巫女ヘ渡した。
親父のやつ、相変わらず巫女には甘いようだな。俺の現金1万円でのクリスマスプレゼントとは違い、あのプレゼントには、いくらの金を使ったんだ?
鑑定したら、
高級化粧品が入った化粧ポーチ 価格9万8,000円
と出たぞ。
おい、親父、約10万だと、一桁違うじゃねーか。
まあ、それだけ巫女のことが可愛いのだろうから、しかたないか。
神(しん)は、兄としてというより、新たな父親のような気持ちで、
娘に高級なプレゼントを渡す親父
を見ていた。
巫女は、さっそくプレゼントを開封して中身を確認していた。
「あ〜〜、カワ(・∀・)イイ!!」
巫女が出したそれは、可愛い装飾がされた化粧ポーチで、中の化粧品も充実しているようで、巫女は化粧ポーチを掲げて嬉しがっていた。
父親は、1階に降りて来た神(しん)に気付き、
「お、シンか、お前には母さんに、好きなモノを買うようにと言って金を渡してくれと頼んでいたけど、受け取ったか?」
「受け取ったよ親父。その金でゲームソフトを買ってきた。さっき、親父が帰ってくるまでの間、部屋でゲームをしてたよ。ありがとう親父。」
「うお、お前からマトモにお礼を言われたのは、ひさびさだな。」
「そうだったか?」
俺は、親父との過去のやり取りを思い出そうとしたが、全く思い出せなかったため、ごまかす方向で答えていた。
「お兄ちゃん、見て見て、可愛いよこれ。…これで、お兄ちゃんを惚れさす」
巫女は言葉の最後を小声で言ったけど、お兄ちゃんはしっかり聞いてたぞ
おおい!マイシスターよ。お前は、どこに向かっているんだ?
俺はすでに巫女に惚れてるぞ。妹として。
「そうだ!お兄ちゃんに巫女からクリスマスプレゼントがあるよ。はい!!」
巫女はダイニングテーブルの下に置かれた袋の中から、リボンで装飾された毛糸製の赤色マフラーを出して手渡してきた。
「おお、マフラーか。持ってなかったんだ。ありがとう。」
俺が、笑顔で巫女にお礼を言いながら、頭を撫でると、巫女の顔が、ボフッ!という効果音が聞えそうな感じで紅くなり、巫女は恥じらいを見せていた。
俺はさっそく、マフラーを首に巻くことにして、リボンを解いて、マフラーを広げ、首を一周するように巻いて、片方の端を背中にながした。
この時、俺は、背中にまわしたマフラー側にイニシャルどころか、SIN♥と編み込まれていることに気が付いていなかった。
俺は、マフラーを巻いたまま、巫女が可愛いゾと思って、巫女の頭をさらに撫でていた。
すると、巫女が
「お兄ちゃんからは?」
と言った。
ピシッ 俺は固まってしまった。
『ヤベ、巫女にあげるクリスマスプレゼントを用意してなかった。取り敢えず、部屋にあると言っておこう。』
「ん?巫女へのプレゼントは2階にあるよ。取ってくるから待っててね。」
「うん(^o^)待ってるね」
俺は、2階の自室に向かいながら、アイテムボックス内に大量にある鉱石類で、ネックレスを錬金しようと思い、金属を何にする考えていた。
ん〜どうせ渡すなら、巫女の身を守る魔具の方がいいな。
よし、こっちにもあるプラチナでミスリルをコーティングした鎖を作ってっと、でメインは金剛石で、守護を組み込んでっと、よしできた!!
神(しん)が錬金したネックレスはこうなった。
ダイヤモンドネックレス 守護精霊付
効果 巫女のみ装着可(ほかの者の持って一定の距離を離れる
と巫女の元に戻る)
絶対守護(巫女に、悪意あるもの、生命身体に危害が及
ぶものから絶対に守護される)
愛ラブお兄ちゃん(神(しん)の元に転移できる)
アレ?何か凄い効果が付いた?
「お兄ちゃん、まだぁ?」
アチャー巫女が待ち遠しくしてる。しょうがない、このまま渡すか
俺は、出来上がったネックレスを創造で作った包装箱に入れ、リビングに戻った。
「おまたせ巫女、クリスマスプレゼントだよ。」
「え~なんだろう。お兄ちゃん、あけていい?」
「いいよ。」『巫女はどんな顔をするかな?楽しみだ』
巫女は、綺麗に包装された包装箱をあけて、5カラットクラスのダイヤモンドネックレスを取り出し、満面の笑みで
「やった〜キレイな石が付いたネックレスだ〜。」
巫女が取り出したネックレスを母親が見て驚く顔を出していた。
『あれ?ダイヤモンドじゃないの?まさかね』
しかし、母親は、中学生の息子が、ダイヤモンドネックレスなんてプレゼント出来るわけないと思い、ダイヤモンドに似た石のネックレスを用意していたのだろうと考えて、やっぱりお父さんの子は、お父さんの子ねと思っていた。
親父と母ちゃんもお互いにクリスマスプレゼントを交換しあっていたけど、両親がラブラブなのは良いことだと思って、サラッと流しておいた。
プレゼント交換が終わったので、母ちゃんが作ったクリスマス料理を食べることにして、メリークリスマスとの掛け声で、料理を堪能した。
おおお、やっぱりひさびさの母ちゃんの手料理は美味いぜ。
料理を食べ終わり、家族でのクリスマスパーティを早々に終わらせた俺は、2階の自室に戻って、一息をつき、ゲームの続きでもしようかなと考えていた。
俺の頭に警戒音が鳴った
ん、なんだ?
〘友人マークされていた3名に悪意が迫っています。どうしますか?〙
実を言うと俺は帰宅する途中に、抱きついてきたクラスメートの美奈子・雪子・桜に対し、友人としてマーキングしていた。
まあ、、女の子三人がパーティ後の夜道で何かあったら嫌だからと思ってマーキングしておけば、
何かあったらスキルが教えてくれるからだ。さすがに、俺自身で監視してたら、ストーキングと思われるかもしれんので、スキル任せにした。(神スキルで見るんだから分かるわけないけどね)
取り敢えず、千里眼でっと
俺が、神スキルの派生スキル千里眼で三人を見てみたら、楽しく話しながら帰る三人に向かって近付く、汚い金髪で軽薄そうな大学生風の男3人を確認した。
男どもは、ニヤつきながらナイフ片手に股間を触りながら、美奈子達に近付いていた。
看破してみると
下衆A 犯罪歴 強姦、暴行、のぞき
下衆B 犯罪歴 強姦、暴行、痴漢
下衆C 犯罪歴 強姦、痴漢、のぞき、拉致監禁
うぉい、本当にゲス野郎共だな。このままじゃ、美奈子たちがやばいな
男たちは、美奈子達を扇状に囲いながら声をかけて来た
A 「あれえ、お姉ちゃんたち可愛いな。俺たちとクリスマスパーティしようぜ。」
B 「そうだ。クリスマスパーティで良いことしようぜ。」
C 「ギャハハ、姉チャンたち、高校生か?当然、俺たちと行くよな!」
美奈子達は軽そうな男たちが、囲いながら声をかけて来たことに驚き、会話を止めた。
桜は、活発少女だがこういう男どもには、恐くて言いかえすことができず、震えて思わず美奈子の陰に隠れた。
雪子は、逆に言い返せる性格をしており、男どもに対し、
「何よ、あんたたち。私たちは中学生よ。ロリコンなの?家に帰るんだからどっか行って!!」
美奈子は、桜を庇いながら、雪子と共に
「私たちは中学生です。家に帰りますから、あなた達とは行きません。」
と返していた。
Cの下衆男は、「中学生なわけねえな。俺たちのパーティに参加させてやるよ。これが招待状だ!」と言いながら、言い返して来た一番前にいる雪子に、手に持っていたナイフを突きつけた。
俺は、男どもが美奈子達に声をかけた時点で、バレずに助けることを高速思考していた。
そういえば、巫女のプレゼントのマフラーを首にまわしたままだったぜ。これでも、鼻から下を隠せば、絶対に顔バレしねえじゃん。
よし、マフラーを魔法で強化して破れないようにしてっと、そんでもって、鼻から下を覆い隠して、ズレないようには固定化魔法を掛けてっと、ヨシ(๑•̀ㅂ•́)و✧
うお!!、ゲス野郎が雪子にナイフを向けやがったやべえ、トウゥ!!!!!!
神(しん)が、覆面ヒーロー如く準備をしている間に、雪子に危険が切迫してしまったことに気付いた神(しん)は、これまた、覆面ヒーローのように雪子のもとに転移した。
雪子は、軽そうな男たちの一人が、何か光る物を突きつけてきたことに驚き、思わず目をつむってしまい、美奈子と桜は、雪子が刺されると思い、固まってしまった。
【ピシッ!!トン!!グシャ!!!!】
下衆男が突きつけたナイフと雪子の間に、いつの間にか、黒色革ジャンに黒色シャツ、黒色ズボンで、首には鼻から下を隠すような真っ赤なマフラーをした細身の男性が、左手でナイフの刃先を摘むように持ち、右手は手刀の形にし、右足は前方へ水平に伸ばされた体勢で現れ
「ふう、危なかったぜ」
安堵の声を出していた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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