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1章 帰ってきた勇者さま
7話 新年そうそう大変かもね 勇者さま (3)
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神(しん)は、神棚へ向かい颯爽と歩いて行く、その姿は、コートに付与されている後光の効果も相まって神聖な御姿となっており、周囲の人々は、現人神である神(しん)に道を譲る形で人垣を割っていった。
また、人々は神(しん)の神聖さに言葉がなく、本殿内は静まり返っており、本殿外の喧騒が遠くに聞こえるようであった。
神(しん)は、笑顔で歩いていく、そして、賽銭箱前に来ると、さい銭を置くように賽銭箱へ奉じると顔を御鏡に向け、美しい動作で2拝し、一拍する【 パン!! 】
すると、神(しん)が一拍した両手から全周囲に神気が広がった。
この一拍で、本殿どころか九州一帯に神気の波動が広がり、邪気が祓われた。
本殿内は神(しん)の神気によって一気に邪気が祓われたことで、居合わせた人々の厄が消え去った。
そして、二拍目が周囲に響く【パーン!!!】
その二拍目によって、本殿内には神(しん)の神気が満たされ神聖な空間となった。
そして、神(しん)は、1拝すると、心内で道真公に挨拶した
『こうしてお目にかかるのは初めてですね。』
道真は、本殿屋上から神(しん)の面前に降りて浮いた状態で神(しん)に言葉を返す
《いや、毎年来ておるだろう。貴公が5歳のおりには、母君から無病息災を願われたぞ。して、昨年は普通の子であった貴公が今年は神となって余の前に参拝に参ったのは驚いたぞ。》
『実は別世界へ行ってまいりました。そこで、魔神を討伐し武勇神となって還って参りました。』
《そうであったか、それはまた難儀であったな。では、まだ、天照大神には会ってはおらなんだな。》
『道真公と会えたとなっては、やはり、日本の神々は顕在であるということ。であれば、まだ、お会いしたことはありませんね。』
《うむ、ならば近々で良いから会いに行かれると良い。別世界に呼ばれる者が最近は多いと聞くが、まさか、神となって還ってくる者が居ようとはな!ハッハハ嬉しく思うぞ。終ぞ、新しい神となるものがいなかったからな。》
『そうですか、では、身辺が落ち着きましたら』
《あい分かった、では、余からも言付けておくとしよう。今年はそなたの神気で満たされて厄がはらわれておる。おかげで、学業に励む者への加護を与えやすくなった。礼を言う。》
『いえ、私も受験が控える身ですので』
《神である貴公が受験か、それはまた面白い。》
『まあ、人の域を越えぬようと努めますよ。こちらに還ってきたばかりで、ゆっくりしたいところですからね。』
《そうか、では、またな》
『ええ、ではまた。あ、みくじは引きますよ』
《分かった。貴公のこれからを案じてみよう。》
神(しん)は、参拝を終えたので、会釈しておみくじの場へと踵を返した。
神(しん)が、道真公との邂逅を成しているとき、周囲の人々には、参拝する神(しん)の目前に光るものが現れて本殿側へと戻る様を視ており、美麗な少年の前に神が降りたったことを感じ取っていた。
それは、神(しん)の家族も同様で、神(しん)と同じように参拝をしようと追いかけていたが惚ける形で立ち止まることとなっていた。
それは、神(しん)が参拝を終えたところまで続き、踵を返した神(しん)を見て、慌てて参拝するのであった。
神(しん)は、おみくじ場まで来ると、周囲を伺った
そして、神(しん)は、周囲の注目を集めていることに気付いた。
あらま、道真公と会えたことに気を取られて周りを気にしてなかった。
しょうがない。皆の認識を外しますかね。
俺は、認識阻害のスキルを発動させると、皆の認識を本殿側へと誘導して家族が来るのを待つことにして、おみくじに気を向けた。
神(しん)は、気付いていなかった。
人々が認識を本殿側に向け、おのおの参拝していくが、認識阻害のスキルを発動するまでの神(しん)の行動や神秘的な情景は、キャスターの失態によって切り替わったあともニュース番組のテレビカメラがしっかりと撮影していた。
その映像は、ニュース番組で失態が起きることになった映像として各テレビ局で有名となり、急遽、新年のNG大賞で取り扱われることになり、お茶の間のみなさんに届くことになることを・・・・
大晦日でニュース番組を見ていない人々も知ることになることを・・・・さらにネット上にアップされて、世界中に拡散されてしまうことを・・・・
(神(しん)は、冬休みが終わるまでゲームに没頭して引き込んでいたのでテレビを見てません)
神(しん)は、家族がおみくじ場に来たことで、家族と一緒におみくじを引いたあとは出店を廻ってB級グルメを堪能し、これといったトラブルもなく帰路に就き自宅へと帰った。
ああ、ひさびさの梅がえ餅は、うまかった。
さてと、一眠りしたらゲームするぞお
また、人々は神(しん)の神聖さに言葉がなく、本殿内は静まり返っており、本殿外の喧騒が遠くに聞こえるようであった。
神(しん)は、笑顔で歩いていく、そして、賽銭箱前に来ると、さい銭を置くように賽銭箱へ奉じると顔を御鏡に向け、美しい動作で2拝し、一拍する【 パン!! 】
すると、神(しん)が一拍した両手から全周囲に神気が広がった。
この一拍で、本殿どころか九州一帯に神気の波動が広がり、邪気が祓われた。
本殿内は神(しん)の神気によって一気に邪気が祓われたことで、居合わせた人々の厄が消え去った。
そして、二拍目が周囲に響く【パーン!!!】
その二拍目によって、本殿内には神(しん)の神気が満たされ神聖な空間となった。
そして、神(しん)は、1拝すると、心内で道真公に挨拶した
『こうしてお目にかかるのは初めてですね。』
道真は、本殿屋上から神(しん)の面前に降りて浮いた状態で神(しん)に言葉を返す
《いや、毎年来ておるだろう。貴公が5歳のおりには、母君から無病息災を願われたぞ。して、昨年は普通の子であった貴公が今年は神となって余の前に参拝に参ったのは驚いたぞ。》
『実は別世界へ行ってまいりました。そこで、魔神を討伐し武勇神となって還って参りました。』
《そうであったか、それはまた難儀であったな。では、まだ、天照大神には会ってはおらなんだな。》
『道真公と会えたとなっては、やはり、日本の神々は顕在であるということ。であれば、まだ、お会いしたことはありませんね。』
《うむ、ならば近々で良いから会いに行かれると良い。別世界に呼ばれる者が最近は多いと聞くが、まさか、神となって還ってくる者が居ようとはな!ハッハハ嬉しく思うぞ。終ぞ、新しい神となるものがいなかったからな。》
『そうですか、では、身辺が落ち着きましたら』
《あい分かった、では、余からも言付けておくとしよう。今年はそなたの神気で満たされて厄がはらわれておる。おかげで、学業に励む者への加護を与えやすくなった。礼を言う。》
『いえ、私も受験が控える身ですので』
《神である貴公が受験か、それはまた面白い。》
『まあ、人の域を越えぬようと努めますよ。こちらに還ってきたばかりで、ゆっくりしたいところですからね。』
《そうか、では、またな》
『ええ、ではまた。あ、みくじは引きますよ』
《分かった。貴公のこれからを案じてみよう。》
神(しん)は、参拝を終えたので、会釈しておみくじの場へと踵を返した。
神(しん)が、道真公との邂逅を成しているとき、周囲の人々には、参拝する神(しん)の目前に光るものが現れて本殿側へと戻る様を視ており、美麗な少年の前に神が降りたったことを感じ取っていた。
それは、神(しん)の家族も同様で、神(しん)と同じように参拝をしようと追いかけていたが惚ける形で立ち止まることとなっていた。
それは、神(しん)が参拝を終えたところまで続き、踵を返した神(しん)を見て、慌てて参拝するのであった。
神(しん)は、おみくじ場まで来ると、周囲を伺った
そして、神(しん)は、周囲の注目を集めていることに気付いた。
あらま、道真公と会えたことに気を取られて周りを気にしてなかった。
しょうがない。皆の認識を外しますかね。
俺は、認識阻害のスキルを発動させると、皆の認識を本殿側へと誘導して家族が来るのを待つことにして、おみくじに気を向けた。
神(しん)は、気付いていなかった。
人々が認識を本殿側に向け、おのおの参拝していくが、認識阻害のスキルを発動するまでの神(しん)の行動や神秘的な情景は、キャスターの失態によって切り替わったあともニュース番組のテレビカメラがしっかりと撮影していた。
その映像は、ニュース番組で失態が起きることになった映像として各テレビ局で有名となり、急遽、新年のNG大賞で取り扱われることになり、お茶の間のみなさんに届くことになることを・・・・
大晦日でニュース番組を見ていない人々も知ることになることを・・・・さらにネット上にアップされて、世界中に拡散されてしまうことを・・・・
(神(しん)は、冬休みが終わるまでゲームに没頭して引き込んでいたのでテレビを見てません)
神(しん)は、家族がおみくじ場に来たことで、家族と一緒におみくじを引いたあとは出店を廻ってB級グルメを堪能し、これといったトラブルもなく帰路に就き自宅へと帰った。
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