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第一章≪再会≫
1.青空
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青空に細い煙が真っ直ぐ、まるで天に昇っていくように伸びていく。
「花音…大丈夫?」
声をかけられて振り返ると、幼馴染の翔平と未来ちゃんが、心配そうな顔で立っていた。
もちろん、大丈夫なんかじゃない。
天に伸びる煙は、わたしのお父さんとお母さんだ。
たった2日前には、ふたりとも元気で、笑っていたのに、どうしてこんなことになったんだろう。
「うん、なんとか、立ってはいられるみたい」
わたしは涙を拭って、翔平と未来ちゃんに言った。
「花音…」
未来ちゃんが泣きながら、わたしに抱きついてきた。
未来ちゃんの柔らかい温もりが、お母さんを思い出させて、さっき拭いたばかりなのにまた、新しい涙が溢れる。
どれくらい泣けば涙はでなくなるのかな。
涙が出なくなったら、どうすればいいのかな。
お父さんとお母さんがふたりで一緒に交通事故で亡くなってから、わたしはずっと泣き続けている。
いくら泣いても、涙はまだ、止まらない。
「花音…大丈夫?」
声をかけられて振り返ると、幼馴染の翔平と未来ちゃんが、心配そうな顔で立っていた。
もちろん、大丈夫なんかじゃない。
天に伸びる煙は、わたしのお父さんとお母さんだ。
たった2日前には、ふたりとも元気で、笑っていたのに、どうしてこんなことになったんだろう。
「うん、なんとか、立ってはいられるみたい」
わたしは涙を拭って、翔平と未来ちゃんに言った。
「花音…」
未来ちゃんが泣きながら、わたしに抱きついてきた。
未来ちゃんの柔らかい温もりが、お母さんを思い出させて、さっき拭いたばかりなのにまた、新しい涙が溢れる。
どれくらい泣けば涙はでなくなるのかな。
涙が出なくなったら、どうすればいいのかな。
お父さんとお母さんがふたりで一緒に交通事故で亡くなってから、わたしはずっと泣き続けている。
いくら泣いても、涙はまだ、止まらない。
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