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それを私は愛と呼ぶ
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エルドノア様は私の顔をじっと見つめた。何だか恥ずかしくなって、目線を落としたら、彼の首筋につけた痕がとても薄くなっていた。
ーー前はもっと赤くて大きかったのに。
私は薄くなった痕に、もう一度口づけた。
「お前は本当に油断ならないね」
そう言いながらも、エルドノア様は私から離れようとしない。それどころか抱きしめてくれた。
しっかりと吸い付いてから、そっと彼の首元から離れた。さっきキスをしたところにはまた大きな赤い痕ができた。指でそれをなぞっていると、私の胸は満足感で溢れた。
ーー好き。
なぜこんなことで満足してしまうのか、自分でも分からない。折角の綺麗な身体に醜い痕をつけているというのに。
「キスマークが薄くなるほどの時間をお前は眠って過ごしていたんだよ」
エルドノア様はそう言うと私のおでこにキスをした。
「ごめんなさい」
「いいんだよ。それはいい傾向にあるってことだから」
どういうことなのかよく分からない。首を傾げたら、エルドノア様は笑って「今は真面目な話をしたい気分じゃない」と言った。
「さあ、ティア。ご希望の体位はあるかな?」
「後ろ。寝っ転がって後ろから突いて欲しいの」
「分かった」
エルドノア様は返事をすると、私の中から彼のものを引き抜いた。
「あん」
お腹の中を埋めてくれるものがなくなって寂しい。すぐに挿れて欲しかったから私はうつ伏せになって脚を広げた。
エルドノア様はお尻をひと撫ですると、彼のものを下の口に入れてくれた。
「やっ」
大きくて太いものが私の中にあっさりと入く。
エルドノア様は、私の胸のすぐそばに手を着くと腰を動かし始めた。
「あっ、はっ、あっ、あんっ」
さっきまでとは違う箇所を刺激されてすごく気持ちがいい。
「あん、あっ、あっ、いいっ!」
エルドノア様の腰の動きがどんどん激しくなっていく。私もそれに合わせて腰を動かして角度を調整した。
何度も何度も良いところを執拗に突かれる。
「ん、ああっ」
すごく気持ちよくて、身体中に電流が駆け巡るような感覚がした。その瞬間、エルドノア様の動きも止まった。彼が腰をぐりぐりと押し当てると、私のお腹の奥に温かいものを出してくれた。
私の息が整わないうちに、エルドノア様はものを引き抜いた。いつもはキスをしたり身体を撫でてくれたりするのに。今日は少し物足りない。
「悪いね。これから私は出かけないといけないから」
エルドノア様は乱れた服を整えながら言った。
「街に行くの?」
エルドノア様は頷いた。
「調査団が来ているから、本当は出かけたくないんだけど。行かないとまずそうなんだ」
何がまずいのかよく分からないけれど。エルドノア様がそう言うのだから、そういうものなのだろう。
「調査団のことは覚えてる?」
「屋敷をひっくり返して回る嫌な人達」
「そうだね」
あの人達はまた来ているのか。エルドノア様のがいないと不安だ・・・・・・。
「安心して。ティアそっくりの泥人形を用意してあるから。お前はあいつらの相手をしなくていい」
「ありがとう」
一人ぼっちであの人たちと会うなんて、想像するだけでも嫌だ。会わなくて済むようにしてくれたのが嬉しくて、私はエルドノア様の頬にキスをした。
「その代わり、ティアはこの部屋から出たらだめだよ?」
これは寝室から出るなという"命令"だ。
「結界を張っているから、人間はこの部屋に入ってこれない。だから安心して?」
「はい」
「ああ・・・・・・。ただ、もしもだよ? もし、命に危険がありそうなことや大怪我を負いそうなことが起こったら、その時は部屋から出て逃げてもいいから。ティアの身の安全が優先だからね。分かった?」
危険を感じたら逃げろという"命令"だ。
「はい」
「いい子だ。それじゃあ、お前が眠ったら行くよ」
エルドノア様がそう言ったから私は寝る姿勢になった。
「おやすみなさい、エルドノア様」
「おやすみ、ティア」
目を閉じると、私の意識は呆気なく落ちていった。
ーー前はもっと赤くて大きかったのに。
私は薄くなった痕に、もう一度口づけた。
「お前は本当に油断ならないね」
そう言いながらも、エルドノア様は私から離れようとしない。それどころか抱きしめてくれた。
しっかりと吸い付いてから、そっと彼の首元から離れた。さっきキスをしたところにはまた大きな赤い痕ができた。指でそれをなぞっていると、私の胸は満足感で溢れた。
ーー好き。
なぜこんなことで満足してしまうのか、自分でも分からない。折角の綺麗な身体に醜い痕をつけているというのに。
「キスマークが薄くなるほどの時間をお前は眠って過ごしていたんだよ」
エルドノア様はそう言うと私のおでこにキスをした。
「ごめんなさい」
「いいんだよ。それはいい傾向にあるってことだから」
どういうことなのかよく分からない。首を傾げたら、エルドノア様は笑って「今は真面目な話をしたい気分じゃない」と言った。
「さあ、ティア。ご希望の体位はあるかな?」
「後ろ。寝っ転がって後ろから突いて欲しいの」
「分かった」
エルドノア様は返事をすると、私の中から彼のものを引き抜いた。
「あん」
お腹の中を埋めてくれるものがなくなって寂しい。すぐに挿れて欲しかったから私はうつ伏せになって脚を広げた。
エルドノア様はお尻をひと撫ですると、彼のものを下の口に入れてくれた。
「やっ」
大きくて太いものが私の中にあっさりと入く。
エルドノア様は、私の胸のすぐそばに手を着くと腰を動かし始めた。
「あっ、はっ、あっ、あんっ」
さっきまでとは違う箇所を刺激されてすごく気持ちがいい。
「あん、あっ、あっ、いいっ!」
エルドノア様の腰の動きがどんどん激しくなっていく。私もそれに合わせて腰を動かして角度を調整した。
何度も何度も良いところを執拗に突かれる。
「ん、ああっ」
すごく気持ちよくて、身体中に電流が駆け巡るような感覚がした。その瞬間、エルドノア様の動きも止まった。彼が腰をぐりぐりと押し当てると、私のお腹の奥に温かいものを出してくれた。
私の息が整わないうちに、エルドノア様はものを引き抜いた。いつもはキスをしたり身体を撫でてくれたりするのに。今日は少し物足りない。
「悪いね。これから私は出かけないといけないから」
エルドノア様は乱れた服を整えながら言った。
「街に行くの?」
エルドノア様は頷いた。
「調査団が来ているから、本当は出かけたくないんだけど。行かないとまずそうなんだ」
何がまずいのかよく分からないけれど。エルドノア様がそう言うのだから、そういうものなのだろう。
「調査団のことは覚えてる?」
「屋敷をひっくり返して回る嫌な人達」
「そうだね」
あの人達はまた来ているのか。エルドノア様のがいないと不安だ・・・・・・。
「安心して。ティアそっくりの泥人形を用意してあるから。お前はあいつらの相手をしなくていい」
「ありがとう」
一人ぼっちであの人たちと会うなんて、想像するだけでも嫌だ。会わなくて済むようにしてくれたのが嬉しくて、私はエルドノア様の頬にキスをした。
「その代わり、ティアはこの部屋から出たらだめだよ?」
これは寝室から出るなという"命令"だ。
「結界を張っているから、人間はこの部屋に入ってこれない。だから安心して?」
「はい」
「ああ・・・・・・。ただ、もしもだよ? もし、命に危険がありそうなことや大怪我を負いそうなことが起こったら、その時は部屋から出て逃げてもいいから。ティアの身の安全が優先だからね。分かった?」
危険を感じたら逃げろという"命令"だ。
「はい」
「いい子だ。それじゃあ、お前が眠ったら行くよ」
エルドノア様がそう言ったから私は寝る姿勢になった。
「おやすみなさい、エルドノア様」
「おやすみ、ティア」
目を閉じると、私の意識は呆気なく落ちていった。
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