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5 アデリーナ(3)
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それから1ヶ月を経て、私とマルコは文通をし、たまにお茶をする関係に発展した。
ゲームの知識を駆使した事が要因だろう。私はゲームのイベントを追体験する事ができた。
しかし、全てが「シナリオ通りに」というわけにはいかなかった。私は弱小貴族の娘ではないから、彼女の出自や苦悩をきっかけにしたイベントは起こるはずがないのだ。
しかし、その代わりと言っていいのか、ゲームにはないできごとが起こった。
「今度の日曜日、良ければ俺に1日時間をくれないかい?」
3日前、お茶をしている最中、彼が少し緊張した面持ちで尋ねてきた。
マルコは仕事が忙しくて、1日丸々休みが取れる日が滅多にないと前に教えてくれた。それなのに、私と1日中デートがしたいなんて。
彼の誘いに私は胸を高鳴らせた。
私は笑顔で了承し、こう尋ねた。
「素敵な1日になると期待してもいいかしら?」
「勿論。絶対に満足させるよ」
彼は笑って答えた。
だから、私は彼とのデートに期待していたのだけれど・・・・・・。
「こんなに人が多い場所を選ぶなんて、意外でした」
人混みの繁華街を歩きながら、私は横目でマルコを見た。彼は涼しげな表情で答える。
「こういう場所は嫌いだったかな」
「いえ、そんな事はないです」
むしろ、賑やかな場所は好きだった。
この繁華街は庶民的過ぎる上、通りによっては治安が悪いから、ここに来ることは家族に反対されるけど。それでも、隠れて訪れていた。それくらい、私はこの街が好きだった。
でも、こういう場所は、「貴族のデート」には向かない。普通の令嬢だったら怒って帰ってしまうに違いない。庶民的な感覚を持つブルーナだって、喜びはしないだろう。
しかし、それよりももっと気になった事があった。
この1ヶ月間、彼と接してみて分かった事なのだけれど、彼は活気のある場所を好みはしても、人混みは避けていた。おそらく、混雑した場所が得意ではないのだろう。
「マルコ様は、混雑した場所が苦手なのでは?」
疑問を投げかけると、彼はそれを肯定した。
「でも、たまにはこういう所に来てもいいかなって思って」
「そうなんですか。何かお目当ての物でも?」
「特には。ただ、骨董市に行ってみたいと思ってる」
「いいですね」
骨董市には、がらくたも多いけれど、その中に掘り出し物と呼べるような物もある。価値ある物を見つけ出し、安い値で買う事に私は楽しみを覚えていた。
それに、骨董市には物だけでなく、人の想いも眠っている。どんな経緯でそこに流れ着いたのか、持ち主はどんな人だったのか。そんな想像を巡らせるのも、また楽しい。
「買う物が決まっているんですか」
「いや。特別欲しい物はないね」
「だったら、どちらが良い品を見つけられるか勝負しませんか?」
「それは面白そうだ」
マルコが笑った。弾けるような彼の笑顔に、私は胸の奥が熱くなった。
そうして私たちは、通りに並んだ露店を一つひとつ覗いてまわった。
錆びた鍵、古びた香水瓶、くすんだ銀のスプーン。見るからに価値がなさそうな物にも、彼は丁寧に目を通していく。時折、何かを口にしかけてやめる仕草が、妙に印象に残った。
「これは?」
私は、小さなブローチを手に取った。色あせた青い石が中心に嵌め込まれている。装飾にしては質素だけれど、石の削り方が少し変わっている。そう思ったから、彼に声をかけたのだけれど。
真剣に勝負に臨んでいたマルコは、私のそばにぐっと近づき覗き込んできた。その距離の近さに息が詰まりそうになったけれど、気づかれないように平静を装った。
「一昔前に流行った細工の仕方だ。流行は過ぎてしまったけれど、これと同じ物を作るとなると、相当の金を積まないといけない」
「では・・・・・・」
彼は頷いた。
「俺の負けだよ」
私は可憐な少女を演じて、大袈裟に喜んでみせた。そんな私を見てマルコは笑った。
「楽しい勝負だったね」
「ええ。こんな風に真剣勝負になるとは思いませんでした。・・・・・・あ、これ、買ってきますね」
そう言って、店主に声をかけようとすると、マルコに制止された。
「待って! これ、俺に譲ってくれないかな?」
「え?」
「いや、これは君に似合いそうだと思ったから・・・・・・。プレゼントさせてほしい」
思わぬ彼の提案に、私は目を瞬かせた。
「ええと・・・・・・。いいんですか」
「勿論」
「では、お言葉に甘えて」
マルコはブローチを受け取ると、会計に向かった。
「はい」
そして、彼は私にブローチを差し出した。
私はそれを受け取り、胸元に付けた。
「似合いますかね?」
「うん。俺が先に見つけられなかった事を不満に思える程、似合ってる」
照れたように視線を外す彼を見て、思わず口元が緩んだ。
それからも、私達は骨董市をのんびりと見て回った。
私が歩き疲れた事を伝えると、近くにあった小さな喫茶店で一休みする事になった。
私が注文した紅茶を一口飲むと、マルコはその様子を静かに見ていた。
「どうです? 気に入りましたか」
「ええ。私の好みに、ぴったりで驚きました」
これはお世辞でも演技でもなかった。
フルーツが漬けられた爽やかな香りが漂う紅茶。骨董市場に引き続き、私の好みの物があるなんて、偶然だとは思えない。
━━もしかして、私を喜ばせるために、事前の下調べをしたのかしら。
そういえば、ブルーナが言っていた。マルコの従者が、私の情報を聞きに来ていると。もしかしたら、私の趣味嗜好をマルコは彼女から聞いたのかもしれない。
「すごい偶然ですね」
探りを入れるために、何気ない風を装って言ってみると、彼は何食わぬ顔で「偶然だよ」と言った。
しかし、その言葉とは裏腹に、彼は、熱っぽい視線を私に向けてくる。穴が空くほど見つめられて、私は顔が熱くなるのを感じた。
「折角だから、お菓子も頼もうかしら」
誤魔化すために、メニューを手にとって顔を隠す。
「ダイエット中だから甘い物を控えるんじゃなかったの?」
意地悪く彼が言った。それに対して、私は「気が変わりましたの」と下手な誤魔化し方をしてしまった。
※
喫茶店を出てから、私達は行く当てもなくのんびりと繁華街を巡った。
そして、お互いに欲しい物を買って満足した頃には空が茜色に代わり、楽しい時間の終わりを告げていた。
「そろそろ帰ろうか」
「ええ」
私達は、肩が触れそうな距離でゆっくりと帰路に着いた。
遠のく街の賑わいのせいで、寂しさを感じる。それから、マルコともうすぐお別れをしないといけないと思うと、もっと寂しい気持ちにさせられた。
「今日は楽しかったね」
彼がふとつぶやいた。
「ええ、とても」
私は笑って答えた。
今日は本当に楽しかった。人混みの繁華街も、埃っぽい古道具も、いつもと変わらないはずなのに、今日は特別なものに感じられた。
これもきっと、マルコと一緒だったからだろう。
「次もまた、ここでデートをしようか」
彼の提案に私は首を振った。
「いいえ、次はもっと静かな場所にしましょう」
━━今度はあなたの好きな場所に。例えば、図書館何かがいい。
今日は私の好きな事を詰め込んだ1日だったから、今度は彼の好みに合わせたい。ゲームの知識やシナリオは関係なく、純粋に彼を楽しませたいと思った。
しかし、彼は顔を曇らせた。
「どうして? 本当は楽しくなかった?」
「そんなはずありませんわ。私のための1日に満足できないわけがないですもの」
彼が私のために尽くしてくれた事を何よりも嬉しかった。
「だから、今度は私がマルコ様の趣味に付き合いますわ」
「そうか。・・・・・・楽しみにしているよ」
彼は嬉しそうにふっと笑った。
それから、沈黙が落ちた。けれど、不思議と気まずくない。彼と一緒にいると、言葉がなくても心が満たされている気がした。
ゲームの知識を駆使した事が要因だろう。私はゲームのイベントを追体験する事ができた。
しかし、全てが「シナリオ通りに」というわけにはいかなかった。私は弱小貴族の娘ではないから、彼女の出自や苦悩をきっかけにしたイベントは起こるはずがないのだ。
しかし、その代わりと言っていいのか、ゲームにはないできごとが起こった。
「今度の日曜日、良ければ俺に1日時間をくれないかい?」
3日前、お茶をしている最中、彼が少し緊張した面持ちで尋ねてきた。
マルコは仕事が忙しくて、1日丸々休みが取れる日が滅多にないと前に教えてくれた。それなのに、私と1日中デートがしたいなんて。
彼の誘いに私は胸を高鳴らせた。
私は笑顔で了承し、こう尋ねた。
「素敵な1日になると期待してもいいかしら?」
「勿論。絶対に満足させるよ」
彼は笑って答えた。
だから、私は彼とのデートに期待していたのだけれど・・・・・・。
「こんなに人が多い場所を選ぶなんて、意外でした」
人混みの繁華街を歩きながら、私は横目でマルコを見た。彼は涼しげな表情で答える。
「こういう場所は嫌いだったかな」
「いえ、そんな事はないです」
むしろ、賑やかな場所は好きだった。
この繁華街は庶民的過ぎる上、通りによっては治安が悪いから、ここに来ることは家族に反対されるけど。それでも、隠れて訪れていた。それくらい、私はこの街が好きだった。
でも、こういう場所は、「貴族のデート」には向かない。普通の令嬢だったら怒って帰ってしまうに違いない。庶民的な感覚を持つブルーナだって、喜びはしないだろう。
しかし、それよりももっと気になった事があった。
この1ヶ月間、彼と接してみて分かった事なのだけれど、彼は活気のある場所を好みはしても、人混みは避けていた。おそらく、混雑した場所が得意ではないのだろう。
「マルコ様は、混雑した場所が苦手なのでは?」
疑問を投げかけると、彼はそれを肯定した。
「でも、たまにはこういう所に来てもいいかなって思って」
「そうなんですか。何かお目当ての物でも?」
「特には。ただ、骨董市に行ってみたいと思ってる」
「いいですね」
骨董市には、がらくたも多いけれど、その中に掘り出し物と呼べるような物もある。価値ある物を見つけ出し、安い値で買う事に私は楽しみを覚えていた。
それに、骨董市には物だけでなく、人の想いも眠っている。どんな経緯でそこに流れ着いたのか、持ち主はどんな人だったのか。そんな想像を巡らせるのも、また楽しい。
「買う物が決まっているんですか」
「いや。特別欲しい物はないね」
「だったら、どちらが良い品を見つけられるか勝負しませんか?」
「それは面白そうだ」
マルコが笑った。弾けるような彼の笑顔に、私は胸の奥が熱くなった。
そうして私たちは、通りに並んだ露店を一つひとつ覗いてまわった。
錆びた鍵、古びた香水瓶、くすんだ銀のスプーン。見るからに価値がなさそうな物にも、彼は丁寧に目を通していく。時折、何かを口にしかけてやめる仕草が、妙に印象に残った。
「これは?」
私は、小さなブローチを手に取った。色あせた青い石が中心に嵌め込まれている。装飾にしては質素だけれど、石の削り方が少し変わっている。そう思ったから、彼に声をかけたのだけれど。
真剣に勝負に臨んでいたマルコは、私のそばにぐっと近づき覗き込んできた。その距離の近さに息が詰まりそうになったけれど、気づかれないように平静を装った。
「一昔前に流行った細工の仕方だ。流行は過ぎてしまったけれど、これと同じ物を作るとなると、相当の金を積まないといけない」
「では・・・・・・」
彼は頷いた。
「俺の負けだよ」
私は可憐な少女を演じて、大袈裟に喜んでみせた。そんな私を見てマルコは笑った。
「楽しい勝負だったね」
「ええ。こんな風に真剣勝負になるとは思いませんでした。・・・・・・あ、これ、買ってきますね」
そう言って、店主に声をかけようとすると、マルコに制止された。
「待って! これ、俺に譲ってくれないかな?」
「え?」
「いや、これは君に似合いそうだと思ったから・・・・・・。プレゼントさせてほしい」
思わぬ彼の提案に、私は目を瞬かせた。
「ええと・・・・・・。いいんですか」
「勿論」
「では、お言葉に甘えて」
マルコはブローチを受け取ると、会計に向かった。
「はい」
そして、彼は私にブローチを差し出した。
私はそれを受け取り、胸元に付けた。
「似合いますかね?」
「うん。俺が先に見つけられなかった事を不満に思える程、似合ってる」
照れたように視線を外す彼を見て、思わず口元が緩んだ。
それからも、私達は骨董市をのんびりと見て回った。
私が歩き疲れた事を伝えると、近くにあった小さな喫茶店で一休みする事になった。
私が注文した紅茶を一口飲むと、マルコはその様子を静かに見ていた。
「どうです? 気に入りましたか」
「ええ。私の好みに、ぴったりで驚きました」
これはお世辞でも演技でもなかった。
フルーツが漬けられた爽やかな香りが漂う紅茶。骨董市場に引き続き、私の好みの物があるなんて、偶然だとは思えない。
━━もしかして、私を喜ばせるために、事前の下調べをしたのかしら。
そういえば、ブルーナが言っていた。マルコの従者が、私の情報を聞きに来ていると。もしかしたら、私の趣味嗜好をマルコは彼女から聞いたのかもしれない。
「すごい偶然ですね」
探りを入れるために、何気ない風を装って言ってみると、彼は何食わぬ顔で「偶然だよ」と言った。
しかし、その言葉とは裏腹に、彼は、熱っぽい視線を私に向けてくる。穴が空くほど見つめられて、私は顔が熱くなるのを感じた。
「折角だから、お菓子も頼もうかしら」
誤魔化すために、メニューを手にとって顔を隠す。
「ダイエット中だから甘い物を控えるんじゃなかったの?」
意地悪く彼が言った。それに対して、私は「気が変わりましたの」と下手な誤魔化し方をしてしまった。
※
喫茶店を出てから、私達は行く当てもなくのんびりと繁華街を巡った。
そして、お互いに欲しい物を買って満足した頃には空が茜色に代わり、楽しい時間の終わりを告げていた。
「そろそろ帰ろうか」
「ええ」
私達は、肩が触れそうな距離でゆっくりと帰路に着いた。
遠のく街の賑わいのせいで、寂しさを感じる。それから、マルコともうすぐお別れをしないといけないと思うと、もっと寂しい気持ちにさせられた。
「今日は楽しかったね」
彼がふとつぶやいた。
「ええ、とても」
私は笑って答えた。
今日は本当に楽しかった。人混みの繁華街も、埃っぽい古道具も、いつもと変わらないはずなのに、今日は特別なものに感じられた。
これもきっと、マルコと一緒だったからだろう。
「次もまた、ここでデートをしようか」
彼の提案に私は首を振った。
「いいえ、次はもっと静かな場所にしましょう」
━━今度はあなたの好きな場所に。例えば、図書館何かがいい。
今日は私の好きな事を詰め込んだ1日だったから、今度は彼の好みに合わせたい。ゲームの知識やシナリオは関係なく、純粋に彼を楽しませたいと思った。
しかし、彼は顔を曇らせた。
「どうして? 本当は楽しくなかった?」
「そんなはずありませんわ。私のための1日に満足できないわけがないですもの」
彼が私のために尽くしてくれた事を何よりも嬉しかった。
「だから、今度は私がマルコ様の趣味に付き合いますわ」
「そうか。・・・・・・楽しみにしているよ」
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