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10 アデリーナ(3-3)
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10 アデリーナ編3-3
※
ブルーナと別れてすぐに、私はマルコに会う約束をつけた。使者いわく、マルコは驚きもせず、いつもと変わらぬ様子で許諾してくれたそうだ。
あんな事があったのに、特別な反応がないなんて。彼の中ではもう、終わった事なのかもしれない。そんな風に思ってしまって、自嘲した。
関係を終わらせるつもりなのに、私は彼に何を求めているのだろう。
眠れない夜を過ごして、私は時間通りにゴメス家を訪れた。
彼の家に来たのは初めてだった。そろそろ、侯爵への挨拶も兼ねて伺おうと思っていたのに。まさか、別れ話で来ることになるとは思わなかった。
応接室にいるマルコのもとに案内されると、私は彼から長椅子に座るように促された。そして、私を案内したメイドはお茶の準備もせずに部屋から出ていった。どうやら、長居する事は歓迎されていないらしい。
「アデリーナ嬢、具合はもうよろしいのですか?」
二人きりになると、マルコは落ち着いた口調で言った。彼は静かに微笑んでいたけれど、それでも、どこか探るような眼差しを私に向けていた。
「ええ。もう、大丈夫です」
「それは良かった」
彼がそう言った後に沈黙が訪れた。
━━気まずい。
彼に謝罪とお礼を言って、お互いのためにもう会わないでいようと伝えて帰るだけだ。言うべきことは決まっていて、その内容は夜に何度も確認した。
それなのに、いざ彼を前にすると、怖気づいてしまう。
「アデリーナ嬢」
マルコに呼びかけられて、身をすくめそうになった。
「は、はい」
「この間は、その・・・・・・。ごめん」
━━なぜ、あなたが謝るの?
「紛らわしい事をして、君を動揺させてしまったんだよね? 俺の配慮が足りなかった。本当にすまない」
「いえ。マルコ様は悪くありませんから」
「それなら、許してくれる?」
━━許すって何を?
マルコの顔からは笑顔がすっかりと消えていた。暗い顔で私の様子を伺っていて、彼には似合わない表情だと思った。
「何の事でしょう?」
「何って・・・・・・。ブルーナ嬢と二人で会った事だよ」
「許すも何も、私達は、そういう関係ではないでしょう?」
そう言えば、マルコは視線を落とした。
━━違う・・・・・・。これじゃあ、私がマルコを責めているみたいじゃない。
そんな事を言いたかったわけじゃない。
そもそも、彼を騙すような真似をしていた私にそんな事を言う資格などないのだ。彼の勘違いを解いて早く謝らないと。
そう思ったから、私は意を決して、彼に向き合った。
「マルコ様」
「うん?」
「私こそ、あなたに謝らなければなりませんの」
「何を?」
不安気に見つめるマルコの目がわずかに揺れた。
「私、ずっとあなたに嘘を吐いていました」
マルコは驚いているようだったけれど、何も言わず、黙って続きを待っていた。
「私は、あなたに好かれたくて、あなたの理想とする女性を演じていました。いつも笑顔であなたの言葉に頷く、可憐な女ぶって・・・・・・。それは、まるで、台本に沿って動いているみたいに」
マルコの顔が少し曇ったのを私は見逃さなかった。思った通り、失望されたらしい。
「私は幸せな結婚をしたかった。理想の男性と結婚して、浮気には縁遠く、大きな喧嘩もしない。・・・・・・そんな夫婦になれたらいいなって思って」
「その理想の相手っていうのが、俺だったの?」
黙って聞いてくれていたマルコが口を挟んだ。
「はい」
「どんな所が良いと?」
その質問に、私は迷った末、正直に答えた。
「家柄が良くて、財産もあって、知的で、明るい性格で・・・・・・。それから、笑顔が素敵な所です」
彼は聞き終わると「そうか」とだけつぶやいた。きっと、打算的な理由に失望してしまったのだろう。
「ごめんなさい。こんな女で」
「いや・・・・・・」
「私は自分の理想の夫はあなたしかいないと思いました。・・・・・・だから、あなたの理想の女性を演じて媚びへつらったんです。そうしないと、あなたは私を好きになってくれないと思ったから・・・・・・。ごめんなさい」
私は深く頭を下げた。涙がこぼれそうになったけれど、耐えた。ここで泣いてしまったら、マルコは私を責めるに責めなくなるだろうから。
しかし、マルコは罵倒どころか、文句の一つも言わなかった。
彼は椅子を引いて立ち上がると、ゆっくりと私に近づいてきた。そして、何を思ったのか私の隣に腰掛けた。
「ずっと、何かが引っかかっていたんだ。今の説明を聞いて、ようやく腑に落ちたよ」
「ごめんなさい」
もう一度、謝ると彼は私を抱きしめた。突然の行動に困惑する。
「違うんだ。怒ってなんかないよ」
彼は耳元で囁いてから、私の身体を離した。
「時々、君の態度に違和感があったんだ。それが、君は俺を喜ばせようとするために演技だったとは思わなかったけど・・・・・・。でも、俺のために自分を偽るのはやめて欲しい」
「・・・・・・はい」
「それから、俺がアデリーナ嬢に惹かれたのは、『理想の女性』だったからじゃない。俺は君の真っ直ぐな視線や、笑顔、時折見せる寂しそうな表情が好きだったんだ」
「待って。私、あなたの前でそんな表情を見せたつもりはないわ」
マルコは明るくて爽やかな人が好きだったはずだから、暗い表情は作らないように細心の注意を払っていた。それなのに、彼はどこでそんな表情の私を見たのだろう。
「ああ、それはね」
マルコの視線がふっと揺れた。
「俺は、ずっと君の事が気になっていたから」
「・・・・・・ずっと?」
彼は頷く。
「ファビオ殿下と婚約していた時から、俺は君に心惹かれていたんだ」
私は目を丸くした。
「・・・・・・じゃあ」
「俺が好きなのは、本当の君なんだ。アデリーナ嬢」
その言葉で、私は胸がいっぱいになった。
「だから、もう、偽るのはやめて。等身大の君をもっと見せて欲しい」
「・・・・・・はい」
「それから、はっきりと言わせて欲しい」
彼はそう言って私を見据えた。
「好きだよ、アデリーナ」
私は彼の胸に顔をうずめて、涙をこぼした。本当の私が愛されていたことがこんなにも嬉しいとは思わなかった。
「ありがとう。私も大好きよ」
私は私の言葉で、初めて彼に愛を伝えた。
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ブルーナと別れてすぐに、私はマルコに会う約束をつけた。使者いわく、マルコは驚きもせず、いつもと変わらぬ様子で許諾してくれたそうだ。
あんな事があったのに、特別な反応がないなんて。彼の中ではもう、終わった事なのかもしれない。そんな風に思ってしまって、自嘲した。
関係を終わらせるつもりなのに、私は彼に何を求めているのだろう。
眠れない夜を過ごして、私は時間通りにゴメス家を訪れた。
彼の家に来たのは初めてだった。そろそろ、侯爵への挨拶も兼ねて伺おうと思っていたのに。まさか、別れ話で来ることになるとは思わなかった。
応接室にいるマルコのもとに案内されると、私は彼から長椅子に座るように促された。そして、私を案内したメイドはお茶の準備もせずに部屋から出ていった。どうやら、長居する事は歓迎されていないらしい。
「アデリーナ嬢、具合はもうよろしいのですか?」
二人きりになると、マルコは落ち着いた口調で言った。彼は静かに微笑んでいたけれど、それでも、どこか探るような眼差しを私に向けていた。
「ええ。もう、大丈夫です」
「それは良かった」
彼がそう言った後に沈黙が訪れた。
━━気まずい。
彼に謝罪とお礼を言って、お互いのためにもう会わないでいようと伝えて帰るだけだ。言うべきことは決まっていて、その内容は夜に何度も確認した。
それなのに、いざ彼を前にすると、怖気づいてしまう。
「アデリーナ嬢」
マルコに呼びかけられて、身をすくめそうになった。
「は、はい」
「この間は、その・・・・・・。ごめん」
━━なぜ、あなたが謝るの?
「紛らわしい事をして、君を動揺させてしまったんだよね? 俺の配慮が足りなかった。本当にすまない」
「いえ。マルコ様は悪くありませんから」
「それなら、許してくれる?」
━━許すって何を?
マルコの顔からは笑顔がすっかりと消えていた。暗い顔で私の様子を伺っていて、彼には似合わない表情だと思った。
「何の事でしょう?」
「何って・・・・・・。ブルーナ嬢と二人で会った事だよ」
「許すも何も、私達は、そういう関係ではないでしょう?」
そう言えば、マルコは視線を落とした。
━━違う・・・・・・。これじゃあ、私がマルコを責めているみたいじゃない。
そんな事を言いたかったわけじゃない。
そもそも、彼を騙すような真似をしていた私にそんな事を言う資格などないのだ。彼の勘違いを解いて早く謝らないと。
そう思ったから、私は意を決して、彼に向き合った。
「マルコ様」
「うん?」
「私こそ、あなたに謝らなければなりませんの」
「何を?」
不安気に見つめるマルコの目がわずかに揺れた。
「私、ずっとあなたに嘘を吐いていました」
マルコは驚いているようだったけれど、何も言わず、黙って続きを待っていた。
「私は、あなたに好かれたくて、あなたの理想とする女性を演じていました。いつも笑顔であなたの言葉に頷く、可憐な女ぶって・・・・・・。それは、まるで、台本に沿って動いているみたいに」
マルコの顔が少し曇ったのを私は見逃さなかった。思った通り、失望されたらしい。
「私は幸せな結婚をしたかった。理想の男性と結婚して、浮気には縁遠く、大きな喧嘩もしない。・・・・・・そんな夫婦になれたらいいなって思って」
「その理想の相手っていうのが、俺だったの?」
黙って聞いてくれていたマルコが口を挟んだ。
「はい」
「どんな所が良いと?」
その質問に、私は迷った末、正直に答えた。
「家柄が良くて、財産もあって、知的で、明るい性格で・・・・・・。それから、笑顔が素敵な所です」
彼は聞き終わると「そうか」とだけつぶやいた。きっと、打算的な理由に失望してしまったのだろう。
「ごめんなさい。こんな女で」
「いや・・・・・・」
「私は自分の理想の夫はあなたしかいないと思いました。・・・・・・だから、あなたの理想の女性を演じて媚びへつらったんです。そうしないと、あなたは私を好きになってくれないと思ったから・・・・・・。ごめんなさい」
私は深く頭を下げた。涙がこぼれそうになったけれど、耐えた。ここで泣いてしまったら、マルコは私を責めるに責めなくなるだろうから。
しかし、マルコは罵倒どころか、文句の一つも言わなかった。
彼は椅子を引いて立ち上がると、ゆっくりと私に近づいてきた。そして、何を思ったのか私の隣に腰掛けた。
「ずっと、何かが引っかかっていたんだ。今の説明を聞いて、ようやく腑に落ちたよ」
「ごめんなさい」
もう一度、謝ると彼は私を抱きしめた。突然の行動に困惑する。
「違うんだ。怒ってなんかないよ」
彼は耳元で囁いてから、私の身体を離した。
「時々、君の態度に違和感があったんだ。それが、君は俺を喜ばせようとするために演技だったとは思わなかったけど・・・・・・。でも、俺のために自分を偽るのはやめて欲しい」
「・・・・・・はい」
「それから、俺がアデリーナ嬢に惹かれたのは、『理想の女性』だったからじゃない。俺は君の真っ直ぐな視線や、笑顔、時折見せる寂しそうな表情が好きだったんだ」
「待って。私、あなたの前でそんな表情を見せたつもりはないわ」
マルコは明るくて爽やかな人が好きだったはずだから、暗い表情は作らないように細心の注意を払っていた。それなのに、彼はどこでそんな表情の私を見たのだろう。
「ああ、それはね」
マルコの視線がふっと揺れた。
「俺は、ずっと君の事が気になっていたから」
「・・・・・・ずっと?」
彼は頷く。
「ファビオ殿下と婚約していた時から、俺は君に心惹かれていたんだ」
私は目を丸くした。
「・・・・・・じゃあ」
「俺が好きなのは、本当の君なんだ。アデリーナ嬢」
その言葉で、私は胸がいっぱいになった。
「だから、もう、偽るのはやめて。等身大の君をもっと見せて欲しい」
「・・・・・・はい」
「それから、はっきりと言わせて欲しい」
彼はそう言って私を見据えた。
「好きだよ、アデリーナ」
私は彼の胸に顔をうずめて、涙をこぼした。本当の私が愛されていたことがこんなにも嬉しいとは思わなかった。
「ありがとう。私も大好きよ」
私は私の言葉で、初めて彼に愛を伝えた。
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