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デート
しおりを挟む黄「僕も選ぶの手伝うよ!」
黄さんがニコニコしながら手伝うと言ってくれているんだ、断れるわけが無い...
私は和服には憧れるが、やっぱり散策もするし動きやすい服装がいいなと思い洋服を見ていたがそこに口を挟みたそうにしている黄さんが居たので声をかけてみた。
黄「これなんかどうかな...?乃愛ちゃんにピッタリだと思うな♩」
選んでいただいたのは...下着だった。
まずそこからか...と思って肩を下げる私。
それを見て見ぬふりしながらた楽しそうに選ぶ黄さん。けど、黄さんの選ぶ下着はどれも私好みでシンプルなデザインに少しエッチなレースが使われていてしっかり盛れる。
色は淡い色、いわゆるパステルカラーや
白や黒、ちょっと強めな赤など...男性とこんなに下着(服)の話で盛り上がれるとは思ってなかったので少し恥ずかしいが、ありがたいような
複雑でくすぐったい気持ちになった。
しかし、どれも本当に可愛くて
元いた世界で身に着けていたスポーツブラや
激安下着とは全然違う肌触りもよくしっかりしていていかにも、お高い下着なんだろうと実感する。
脱衣場に行って選んでもらった下着を試着し鏡を見ながら感動していたら、
黄「どうー?いい感じ??」
ひょこっと脱衣場のドアを開けて覗いてきた黄さんに驚いて足がもつれた
「きゃっっ」
黄「危なっ!!!!」
グイッ
黄「っっとー...」
前のめりに倒れそうになった私をどうにか支えてくれた黄さんだったが...不意に支えるために掴んだ場所が....
フニっ
「.../////っ?!?!?!」
私は声にならない声を上げた
黄「...」
私と黄さんが固まってしまった...
数秒そのままの状態で沈黙が続いて、恐る恐る私は黄さんの顔を見上げた瞬間驚いて目を丸くした。
肌が見える部分全てが真っ赤になっていてケモ耳が伏せられていた。
私まで恥ずかしくなって赤くなってしまったところで「ありがとうございます(ボソッ)」と言って手を避けようとした時
黄「...待って」
そう言った黄さんは胸から手を避け後ろから抱きしめてきた。
私は何が何だか分からなくなってしまって抵抗もせずその場に固まった。
私よりも少しだけ背の低い黄さんの...気のせいか少し熱い息が首元にかかる
不意に「チュッ」と首の付け根、肩、背中に口付けられる。
「ひゃっっ」
黄「...乃愛ちゃん、ごめん僕ちょっと余裕なくなっちゃった。少しこのままでいさせて?」
それからきっとそこまで長い時間ではなかっただろうが、私にとっては長めのバックハグだった。
多分10分くらいだろうか、それからスっと抱きしめていた黄さんの腕が離れて両手を上げながら
黄「ありがとう!急にごめんね!さて、次は服を選ぼうか!」
少し眉尻が下がった、いつもより少し寂しげな表情で黄さんは元のテンションに戻った。
ドキドキと心臓がうるさいくらい早く動いている、
正直あまり黄さんを男性として意識していなかったが、しっかり男なのだと認識してしまった。
それから私は身支度を終え先程の黄さんに少し戸惑いつつも緑さんの元へ向かった。
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