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今晩
しおりを挟む今晩...?
あんな凄いことをまた数時間後にしなければならないの...?
「ちょちょちょ...!!まさか連日でマーキングをしないといけないの?!」
緑「本来であれば、まとめて行う方が効率がいいのですがそこはプライバシーを守らせて頂くので安心してください。」
(いや!!!大事だけども!!!プライバシーも大事だけどもっ!!!!そこじゃない!!!)
すると緑さんが何かを思いついたようにスケジュール帳をチェックして私の方に視線を合わせた。
緑「本日の私のスケジュールは白紙にしたので、今から明日まで私と一緒に行動を共にしませんか...?」
「...行動を共にとは...」
黄「緑ったらそんな遠回しにじゃなくてデートしようって普通に誘ったらどうなの??」
(ふぁ?!?!ででででーとっ!!!!!)
黄さんの言葉に片方のケモ耳がピクっと反応してしっぽが少しユラユラしている...
なんコレ...緑さんって厳格な人かと思ってたけど実はちょっとツンデレで...なんコレ...銀さんとは違った意味で尊い...
「どこかに出掛けるんですか?」
私の問いに緑さんが答える
緑「昨晩とは違い夜まで時間が多少あります、外はまだ全員とのマーキングが済んでいないので出られませんが敷地内であればどの群れよりも広いですし、案内も兼ねて...少しでも私のことを知って頂いた方が気持ちの効率も良いかと思いましてですね...」
しっぽフリフリのメガネをクイッ
気持ちの効率とは...と思ったものの考えてくれてる事に素直に嬉しく思った。
「では、よろしくお願いします。」
少し照れたがきっと緑さんなりの精一杯なのだろうと思い部屋の改めて案内をしてもらい敷地内の散策に付き合ってもらうこととなった。早速準備に取り掛かる。
ここに来て初めてのおでかけ(散策)だが、着ていくものがないことに気付く。
「どうしよう...」
と、頭を悩ませていると黄さんがひょこっと様子を見に来た。
黄「乃愛ちゃん!準備どう??」
「それが...元の世界から何も持たずに来たので着ていくものが無くって...」
服は勿論、家のもの全てあちらにある...
化粧品は常に持ち歩いていたが、そもそもこの世界に化粧品というものが存在するのだろうか。
黄「あぁ...そうだよね!なんかゴメンね...乃愛ちゃんの物は全部こっちで用意してあるから、今持ってくるね!」
(用意してある...だと...?)
不思議に思い少し待っていると黄さんが何やら前が見えないほどに沢山抱えて持ってきた。
「これって...」
黄「銀に乃愛ちゃんのサイズ聞いて僕達で朝から店に連絡してとりあえずで見繕って持ってきてもらったんだ!女物は中々ないからね!沢山買っちった!!みんなのマーキングが済んで落ち着いたら、乃愛ちゃんの生活必需品を買いにショッピングでも行こう!!!」
持ってきたものの中は着物や浴衣や洋服まである...下着も....?!?!
上等な帯やアクセサリー類も沢山、こんなの貰っていいのだろうか...
「ありがとうございます、こんなに沢山...高かったですよね…?」
黄「気にする事ないよ!家はその辺の群れよりお金持ち...だからねっ☆」
察してはいた...察してはいたよこのとにかく広いお家が物語っていたさ...
そう思いながら私は手渡された物を広げ今まで1度も経験のないデートに着るものを選んでいた。
するとそれを見ていた黄さんが
黄「僕も選ぶの手伝うよ!」
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