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64.ハネムーン【10】♡
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ハネムーン四日目の夜。
明日の午前中には王宮の馬車に乗って清涼宮をあとにするので、これが俺たちに与えられた蜜月の最後の夜ということになる。
初日から三日目まで、子作りの準備も兼ねて毎晩ベッドで睦み合って過ごしてたわけだけど、明日は朝早いうえに移動時間も長いから今夜はえっちしないでのんびりしようって話になった。
俺としてはセックスは愛情表現の一種であって目的じゃないし、エドワードとふたりきりで並んでお喋りしたり意味もなくじゃれ合ったりしてるだけで、すごく幸せな気持ちになれるんだよね。
「今夜は久しぶりに、ふたりでナイトティーを楽しまないか?」
一緒に湯浴みを済ませて主寝室に戻る途中、エドワードが恋人繋ぎにした手を握りながら、俺を見上げて小さく首を傾げた。
「素敵だね。清涼宮でのナイトティーといえば、俺たちが付き合い始めて間もない頃のことを思い出すよ」
「ふふ、懐かしいな。君を誘惑しようと頑張ったのに、君はなかなか誘惑されてくれなくて拗ねた覚えがある」
「拗ねてるあなたも可愛かったな。今だから言えるけど、正直誘惑されかけてたよ。俺、あなたが正真正銘の初恋だし……好きな子にあんなふうに甘えられたら、ドキドキしちゃうよ。あのときももっとあなたに触りたいって思ってた」
するすると指先で優しく薬指の指輪をなぞれば、エドワードは「……そうか」とだけ言って、ふんわり頬を染めた。
唇を綻ばせながら照れている彼が可愛くて、俺の口角も自然と上がっていく。
ぎゅっと繋いだままの手を自分の口元まで持っていき、ちゅっ♡とキスをしてから流し目で微笑みかけると、耳たぶまで真っ赤にしたエドワードに「もう……」と甘く叱られてしまった。
そうしていちゃいちゃしながら主寝室に戻ると、侍従がテキパキとナイトティーの準備を整えてくれたので、人払いを済ませてからベッドに横並びに座る。
「ん、美味しいね」
「あぁ。ラベンダーの香りは好きだ。癒される」
ほぅ、と深い吐息を零し、エドワードが柔らかな微笑みを浮かべた。その表情から彼がリラックスしているのが伝わってきて、言葉に尽くせないほどの愛しさに胸が締めつけられる。
俺たちはぴったりと体を寄せ合い、時折、ぬくもりを分かち合うように互いの肌に触れながら、他愛のない話を楽しんだ。
ふと会話が途切れた瞬間、静かにティーカップを傾けるエドワードの横顔をじっと眺めていると、それに気付いた彼が目元を和らげて微笑む。
「どうしたの、リアム。そんなに見つめられると照れてしまうよ」
「あなたがあまりにも綺麗で、カッコよくて、可愛いから……見蕩れてたんだ。こんなに素敵な人が俺の生涯の伴侶になってくれたなんて、今でも夢みたい」
「ふふ、またそんなこと言って……私も君とこうして伴侶として生きていけることが、本当に夢のように嬉しい。愛しているよ、私だけのリアム」
美しい所作でティーカップをソーサーに置き、エドワードは俺の頬に指先で触れた。親指の腹で唇の輪郭をそっとなぞられ、触れるだけのキスをされる。
「俺も愛してる。大好きだよ、エディ。あとにも先にも、俺にはあなただけだ」
手にしていたティーカップを置いて、彼の耳元に唇を寄せ、心からの愛を囁く。
さっきのお返しをするべく赤く色付いた柔らかな唇に口付けると、彼はうっとりと瞳を閉じて俺の胸元に縋るように手を添えた。
俺は目を開けたままエドワードの体を抱きしめ、啄むようなキスを何度も繰り返す。
「んっ♡ふ、あっ、んむっ……♡」
夜着の下、じとりと肌が汗ばんでいく。
それほど深いキスはしていないはずなのに、体が火照り、とろ火で煮詰められたみたいに理性が崩れていく。
「はぁっ……♡」
唇の隙間から零れた吐息は熱く、ゆるやかに開かれたアイスブルーの瞳は情欲に潤んでいる。
彼は子猫のように俺の首筋に擦り寄って甘えながら、恥じらいがちに口を開いた。
「リアム……その、こんなことを言ったら、はしたないと思われてしまうかもしれないのだけど。君に、今すぐ抱かれたい……」
「っ……!」
愛しい伴侶からのおねだりが、可愛くて嬉しくてたまらない。
俺は思わず喉を鳴らして、エドワードの肩を抱き寄せた。恥ずかしがってうつむいてしまった彼の顎を持ち上げ、余裕のない微笑みを浮かべながら視線を絡ませる。
キスをしているうちに、もっと体の深いところに触れて繋がりたいと思い始めていたのは俺も同じだった。
「俺も、あなたのことを抱きたい。ふたりでたくさん愛し合おうか」
唇が触れてしまいそうな距離で囁けば、エドワードは頬を桃色に染めながら、こくんと小さく首を縦に振った。
明日の午前中には王宮の馬車に乗って清涼宮をあとにするので、これが俺たちに与えられた蜜月の最後の夜ということになる。
初日から三日目まで、子作りの準備も兼ねて毎晩ベッドで睦み合って過ごしてたわけだけど、明日は朝早いうえに移動時間も長いから今夜はえっちしないでのんびりしようって話になった。
俺としてはセックスは愛情表現の一種であって目的じゃないし、エドワードとふたりきりで並んでお喋りしたり意味もなくじゃれ合ったりしてるだけで、すごく幸せな気持ちになれるんだよね。
「今夜は久しぶりに、ふたりでナイトティーを楽しまないか?」
一緒に湯浴みを済ませて主寝室に戻る途中、エドワードが恋人繋ぎにした手を握りながら、俺を見上げて小さく首を傾げた。
「素敵だね。清涼宮でのナイトティーといえば、俺たちが付き合い始めて間もない頃のことを思い出すよ」
「ふふ、懐かしいな。君を誘惑しようと頑張ったのに、君はなかなか誘惑されてくれなくて拗ねた覚えがある」
「拗ねてるあなたも可愛かったな。今だから言えるけど、正直誘惑されかけてたよ。俺、あなたが正真正銘の初恋だし……好きな子にあんなふうに甘えられたら、ドキドキしちゃうよ。あのときももっとあなたに触りたいって思ってた」
するすると指先で優しく薬指の指輪をなぞれば、エドワードは「……そうか」とだけ言って、ふんわり頬を染めた。
唇を綻ばせながら照れている彼が可愛くて、俺の口角も自然と上がっていく。
ぎゅっと繋いだままの手を自分の口元まで持っていき、ちゅっ♡とキスをしてから流し目で微笑みかけると、耳たぶまで真っ赤にしたエドワードに「もう……」と甘く叱られてしまった。
そうしていちゃいちゃしながら主寝室に戻ると、侍従がテキパキとナイトティーの準備を整えてくれたので、人払いを済ませてからベッドに横並びに座る。
「ん、美味しいね」
「あぁ。ラベンダーの香りは好きだ。癒される」
ほぅ、と深い吐息を零し、エドワードが柔らかな微笑みを浮かべた。その表情から彼がリラックスしているのが伝わってきて、言葉に尽くせないほどの愛しさに胸が締めつけられる。
俺たちはぴったりと体を寄せ合い、時折、ぬくもりを分かち合うように互いの肌に触れながら、他愛のない話を楽しんだ。
ふと会話が途切れた瞬間、静かにティーカップを傾けるエドワードの横顔をじっと眺めていると、それに気付いた彼が目元を和らげて微笑む。
「どうしたの、リアム。そんなに見つめられると照れてしまうよ」
「あなたがあまりにも綺麗で、カッコよくて、可愛いから……見蕩れてたんだ。こんなに素敵な人が俺の生涯の伴侶になってくれたなんて、今でも夢みたい」
「ふふ、またそんなこと言って……私も君とこうして伴侶として生きていけることが、本当に夢のように嬉しい。愛しているよ、私だけのリアム」
美しい所作でティーカップをソーサーに置き、エドワードは俺の頬に指先で触れた。親指の腹で唇の輪郭をそっとなぞられ、触れるだけのキスをされる。
「俺も愛してる。大好きだよ、エディ。あとにも先にも、俺にはあなただけだ」
手にしていたティーカップを置いて、彼の耳元に唇を寄せ、心からの愛を囁く。
さっきのお返しをするべく赤く色付いた柔らかな唇に口付けると、彼はうっとりと瞳を閉じて俺の胸元に縋るように手を添えた。
俺は目を開けたままエドワードの体を抱きしめ、啄むようなキスを何度も繰り返す。
「んっ♡ふ、あっ、んむっ……♡」
夜着の下、じとりと肌が汗ばんでいく。
それほど深いキスはしていないはずなのに、体が火照り、とろ火で煮詰められたみたいに理性が崩れていく。
「はぁっ……♡」
唇の隙間から零れた吐息は熱く、ゆるやかに開かれたアイスブルーの瞳は情欲に潤んでいる。
彼は子猫のように俺の首筋に擦り寄って甘えながら、恥じらいがちに口を開いた。
「リアム……その、こんなことを言ったら、はしたないと思われてしまうかもしれないのだけど。君に、今すぐ抱かれたい……」
「っ……!」
愛しい伴侶からのおねだりが、可愛くて嬉しくてたまらない。
俺は思わず喉を鳴らして、エドワードの肩を抱き寄せた。恥ずかしがってうつむいてしまった彼の顎を持ち上げ、余裕のない微笑みを浮かべながら視線を絡ませる。
キスをしているうちに、もっと体の深いところに触れて繋がりたいと思い始めていたのは俺も同じだった。
「俺も、あなたのことを抱きたい。ふたりでたくさん愛し合おうか」
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