籠の中の令嬢

ワゾースキー

文字の大きさ
30 / 35
第二章

身体の異変

しおりを挟む
 ミカエラは信じられないと目を見開き、バッと兄から遠ざかろうとする。しかし、隣に座っていたので、瞬時にミカエラの腰を抱き寄せ、顎をくいっとあげられると、深く、貪る様にキスをされる。舌が口の中で動き回り、ミカエラは翻弄され、口元から、きらりと唾液が伝う。

「んんっ…。 んはっ…。 ……っ…」
「ミア…。もっと舌を出して…。ほら…。気持ちいいだろう?」

 くちゅ ぴちゃ と音が部屋に響く。次第に頭がぼーっとしてくる。キスが気持ちいい。だんだんと意識が朦朧としてくると、フレッドの手が腰から胸へと移り、既に尖った先端を刺激する。

「ぁあんっ!」

 ミカエラの身体は、ビクッと反応を示し、声が出てしまった。クラウドのときより敏感に感じる。嫌なのに、触って欲しい。嫌なのに濡れている自分がいた。

「気持ちいい?ミア?」

 何度も先端を弄られ、気づくと服が脱がされていた。フレッドがキスを止め、尖った先端を口に含む。

「あっ! やっ…だっ…。 あ! っ…! ぁぁ!」

 気持ちいい。確かに昨日クラウドに散々愛されたが、昨日の今日でこんなにも身体が敏感になるものなのだろうか。それにしても、下半身が疼く。触って欲しくて、無意識に腰をフレッドに擦り付けていた。

「ふふ…ミア? 腰が揺れてるよ? 触って欲しい? ミアから私に抱きついて、キスをして? 舌を使って…深く。」

 ミカエラはもう何も考えられなかった。とにかく疼くこの蜜壺に触って欲しい。弄って欲しい。こんな淫乱な感情が、自分にあることに戸惑いつつ、身体の熱が治まるどころかどんどん熱が高まる。

「…はぁ…はぁ…。 フレッドお兄様…私…もっとキモチヨクシテ…。」

 意識が朦朧としつつ、ミカエラは必死にフレッドに抱きつき、頭の後ろに手を伸ばし、深く深く唇を重ねる。すると胸を弄っていた手が下へ伸び、蕾をカリッと引っ掻く。

「ぁぁあああっ!」

そこでミカエラは一度イッてしまった。でも全く熱が治まらない。フレッドは指を蜜壺に入れて刺激するが、一本だけで焦らす様に弄ぶ。もっと。もっとと、蜜壺から愛液が溢れ出す。

「ミア…びちゃびちゃだね…。そんなに気持ちいい? そんな甘い声を出して…私が欲しい?」

 くちゅくちゅと蜜壺を刺激して、胸に舌を這わせ、乳首をカリッと甘噛みする。

「ぁあ! 私っ!なんか…おかしくて…。 …っ…。 欲しい…。 お兄様が欲しいですっ! お願いっ!お兄…様ぁ!」

 蜜壺が疼き、勝手に腰が動く。

「じゃあ…私と結婚するか?」

 ミカエラは涙目でフレッドを見る。身体がおかしい。クラウドとしたときもこんなに身体が疼き続けることはなかった。でも考えることを放棄したくなるほど欲しい。むず痒い蜜壺を早く刺激して欲しい。

「…んん…。…はぁっ…。」
「ほら、欲しいんだろう? ミアが頷けばすぐにミアの中に入れて沢山愛してあげるよ? それともやめておくか? 私は構わないよ。 先程から欲しがっているのはミアなのだから。」

 返事をせずに生殺し状態が続く。しかし、ずっと小さく弄られ続け、イキたいのにイケない。あと少しのところで、毎度手が止まり、ミカエラは限界だった。

「ヒック…ぉ…兄…様ぁ…。 お願いっ…」
「じゃあどうするの? ミア? 私と一つになりたいんだろう?」

 力なく、コクリと頷けば、ニヤリとフレッドは微笑む。

 お姫様抱っこでベットまで連れて行かれ、バッと足を開かれると、一気にフレッドが奥まで入ってくる。


「ぁぁぁあああっっ!」

 そこからはイキ地獄だった。ずっと待ち望んでいたモノが奥へと何度も激しく打ちつけられ、そのたびにイく。ぐりりっと腰を押し付け、蕾を弄られ、乳首を弄られてイく。何度も中に出されるが、フレッドも休むことなく動き続ける。
 何度目か分からないイキ地獄を経て、フレッドが果てるとミカエラは力なくベットに倒れ込む。
 息を整え、少し身体の熱が治まると、ミカエラは冷静さを取り戻し、兄とまぐわってしまったことを後悔する。
 フレッドは、ミカエラが何を考えているのか悟ったのか、スッと目を細め、ミカエラをぐるっとうつ伏せにさせ、腰を持ち上げ、お尻を突き出す体勢にする。
 ミカエラは何をされるか恐怖で逃げ出そうと足掻いた。それがいけなかった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

旦那様の愛が重い

おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。 毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。 他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。 甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。 本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。

身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される

絵麻
恋愛
 桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。  父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。  理由は多額の結納金を手に入れるため。  相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。  放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。  地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。  

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない

斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。 襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……! この人本当に旦那さま? って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...