33 / 35
第二章
自問自答
「どうして、この国では女の子が少ないの?」
小さな疑問。
なぜ?どうして?
この国の人は一度は考える疑問。
しかし答えの出ない疑問。
気づけばこれが普通というように薄れていく疑問。
でもどこか頭の隅にある確かな疑問。
こんな出生率でなければ、この国の男性達は女性を奪い合い、争いをしなかったのではないか。
女性達も子どもを産むために何人もの男性を娶る必要はなかったのではないか。
なぜ?どうして?
どうやっても答えが出ない。
そんな中で諦めていく人々。
そう、これが普通。
多くの男性は1人の女性を求め、女性はその中から優良物件を選び娶る。
そして女性は男性たちに守られ、溢れんばかりの愛を女性に注ぎ、女性は愛されることで自らを輝かせる。
修道院や娼婦の様な場所だってある。
しかし、修道院は罪を犯した女性が、妻を娶れなかった男性のために奉仕する場所。
娼婦は他国から奴隷当然のように攫われたり、売られてきた女性が奉仕する場所。
女性の幸せって何?
囲われて、愛を受けて、子どもを産んで、彼らから貢がれた宝石やドレスを自慢げに披露して、幸せ?
私には分からない。
別にこの国の女性全てがこの一妻多夫に嫌なわけじゃない。寧ろ、自ら率先して男性を娶り、行為を行なっている女性もいるだろう。
でも私は違う。
全ての女性を一括りにしないで。
結婚しない女性がいたっていいじゃない。
働く女性がいたっていいじゃない。
守られるだけが幸せじゃない。
守る女性がいたっていいじゃない。
1人でひっそり生きる女性がいたっていいじゃない。
この国が嫌いなわけじゃない。
家族が嫌いなわけじゃない。
彼らが嫌いなわけじゃない。
でも…私はひっそりと暮らしたい。
ルイズに抱きしめられ、昔嫌というほど自問自答した記憶が蘇る。考えてみたものの、やはり根本の意思は変わらない。結婚などしたくない。
「ルイズ様…。 離してください…。」
暫く抱きしめられていたため、いい加減離れてもらおうと声をかけると、ビクッと彼の身体が強張る。
ゆっくりと顔を上げ、ミカエラを見つめる瞳は熱を帯び、目が潤んでいる。
「やっぱり…ミア嬢は…私たちから離れようとなさるのですか?」
「どうして…。 いえ、そうです。 私の意思は変わりません。 ルイズ様の仰る通りです。 私はっ…」
その続きを聞きたくないと言うように、ルイズはミカエラの唇を唇で塞ぐ。
「んんっ」
舌が口内に侵入し、ミカエラの舌を絡みとり、ググッと頭を押さえ込む。どんどん舌の動きに激しさが増す。
「んっ…はぁっ! ルイっ…ズっ…んんっ」
「もう、黙って下さい…。」
話もさせてもらえない。もぅ何も聞きたくないと、ルイズはひたすらに唇を重ね、次第にミカエラの身体の力が抜けていく。
「分かりました。 貴女の考えは何も変わらない。 私たちの愛を素直に受け取ってもらえないのであれば…
身体に素直になってもらいます。」
そう言うと、ルイズはミカエラを押し倒し、ミカエラの服を強引に引きちぎる。
「ひっ…いやっ! もうあんなことされたくないっ! 離してくださいっ!」
ミカエラは涙を浮かべ、懇願するが、目の前の男は何も聞く気がない様だった。
ルイズの目から光がなくなり、ミカエラはまた絶望し、恐怖の時間がやってくる。
小さな疑問。
なぜ?どうして?
この国の人は一度は考える疑問。
しかし答えの出ない疑問。
気づけばこれが普通というように薄れていく疑問。
でもどこか頭の隅にある確かな疑問。
こんな出生率でなければ、この国の男性達は女性を奪い合い、争いをしなかったのではないか。
女性達も子どもを産むために何人もの男性を娶る必要はなかったのではないか。
なぜ?どうして?
どうやっても答えが出ない。
そんな中で諦めていく人々。
そう、これが普通。
多くの男性は1人の女性を求め、女性はその中から優良物件を選び娶る。
そして女性は男性たちに守られ、溢れんばかりの愛を女性に注ぎ、女性は愛されることで自らを輝かせる。
修道院や娼婦の様な場所だってある。
しかし、修道院は罪を犯した女性が、妻を娶れなかった男性のために奉仕する場所。
娼婦は他国から奴隷当然のように攫われたり、売られてきた女性が奉仕する場所。
女性の幸せって何?
囲われて、愛を受けて、子どもを産んで、彼らから貢がれた宝石やドレスを自慢げに披露して、幸せ?
私には分からない。
別にこの国の女性全てがこの一妻多夫に嫌なわけじゃない。寧ろ、自ら率先して男性を娶り、行為を行なっている女性もいるだろう。
でも私は違う。
全ての女性を一括りにしないで。
結婚しない女性がいたっていいじゃない。
働く女性がいたっていいじゃない。
守られるだけが幸せじゃない。
守る女性がいたっていいじゃない。
1人でひっそり生きる女性がいたっていいじゃない。
この国が嫌いなわけじゃない。
家族が嫌いなわけじゃない。
彼らが嫌いなわけじゃない。
でも…私はひっそりと暮らしたい。
ルイズに抱きしめられ、昔嫌というほど自問自答した記憶が蘇る。考えてみたものの、やはり根本の意思は変わらない。結婚などしたくない。
「ルイズ様…。 離してください…。」
暫く抱きしめられていたため、いい加減離れてもらおうと声をかけると、ビクッと彼の身体が強張る。
ゆっくりと顔を上げ、ミカエラを見つめる瞳は熱を帯び、目が潤んでいる。
「やっぱり…ミア嬢は…私たちから離れようとなさるのですか?」
「どうして…。 いえ、そうです。 私の意思は変わりません。 ルイズ様の仰る通りです。 私はっ…」
その続きを聞きたくないと言うように、ルイズはミカエラの唇を唇で塞ぐ。
「んんっ」
舌が口内に侵入し、ミカエラの舌を絡みとり、ググッと頭を押さえ込む。どんどん舌の動きに激しさが増す。
「んっ…はぁっ! ルイっ…ズっ…んんっ」
「もう、黙って下さい…。」
話もさせてもらえない。もぅ何も聞きたくないと、ルイズはひたすらに唇を重ね、次第にミカエラの身体の力が抜けていく。
「分かりました。 貴女の考えは何も変わらない。 私たちの愛を素直に受け取ってもらえないのであれば…
身体に素直になってもらいます。」
そう言うと、ルイズはミカエラを押し倒し、ミカエラの服を強引に引きちぎる。
「ひっ…いやっ! もうあんなことされたくないっ! 離してくださいっ!」
ミカエラは涙を浮かべ、懇願するが、目の前の男は何も聞く気がない様だった。
ルイズの目から光がなくなり、ミカエラはまた絶望し、恐怖の時間がやってくる。
あなたにおすすめの小説
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。