王女殿下は家出を計画中

ゆうゆう

文字の大きさ
上 下
86 / 87

手紙

しおりを挟む
「イザベラ様の犯した…
まさかお母様の事ですか?」

「ああ、大勢の見ている前で
『私が闇魔法を使ってマチルダを呪ったのよ』そう聞こえた」

「ああ、シルビア
あなた本当にお母様の敵を打とうとしたの?」

「その後、『せっかくマチルダを亡き者にしたのに、お前がいてはハロルドの心が私に向かない お前さえいなければ』そう言って魔法をシルビアに放った。
シルビアは魔法を跳ね返した
その後、私も魔法を使ってイザベラの動きを止めようとしたが、イザベラの2波目のが早かった。
シルビアはそれを何とか避けようとたが、その時足を滑らせて…」

「シルビアはきっとお兄様達を誘導して、イザベラ様との対決を見せようとしたのですね」

「私もそう思った。だから、みんなが導かれるように集まって来たのだろう
そしてイザベラが言い逃れ出来ないように、告白させたんだ」

「ええ、きっとそうです」

2人はシルビアの事を想いながら、崖の下を見ていた。


◇◇◇◇◇◇◇

ローザリアは部屋に戻ったが、何も手につかない状態だった。

そこへシルビアのしもべの鳥が窓辺に現れた。

「お前はシルビアの…」

くちばしに咥えていた、手紙をローザリアに落とした。


  ※※※※※※※

親愛なるお姉様

驚かせてごめんなさい。

でも私が崖から落ちたと聞いた時
お姉様には分かってしまったかもしれませんね。

相談もせず、行動をおこしてごめんなさい。

反対されたら、私はそれを振り切る自信がなかったのです。

イザベラ様の事が明るみになっても、シラを切られたり証拠がなければ、どうする事も出来ないかもしれない。

でも、私に危害を加えて死に至らしめれば、流石に無事では済まないでしょう。

お兄様や他の貴族たちも目撃しています。

どうかお母様の敵を討つために、私の事はお姉様の心の中だけに留めてください。

お姉様がお嫁に行ったら、またいつか連絡を入れます
待っていて下さい。


         シルビア
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

転生少女は異世界でお店を始めたい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,268pt お気に入り:1,713

東雲の空を行け ~皇妃候補から外れた公爵令嬢の再生~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:1,609

【完結】見染められた令嬢

恋愛 / 完結 24h.ポイント:390pt お気に入り:892

[完結]病弱を言い訳に使う妹

恋愛 / 完結 24h.ポイント:127pt お気に入り:5,186

あなたの妻にはなれないのですね

恋愛 / 完結 24h.ポイント:63,765pt お気に入り:471

異種族キャンプで全力スローライフを執行する……予定!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:3,450pt お気に入り:4,744

処理中です...