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第一章 ― 優 ―
なんか新鮮だな①
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帰りがけに本屋さんに寄って、お弁当の本を見てみる。
うわぁ、かわいいお弁当がいっぱい。
なんか本格的なキャラ弁もあるけど、ミニトマトで作ったハートやオニギリの顔、ニンジンの花なんか、私にもできそうなのもある。
ハートは作らないけど。
お花の形のゆで卵とか超かわいい。これはやってみよう!
とにかくお花の形にしたら、なんでもかわいくなりそう。
よーし、明日のお弁当はひと味違うから!
100均ショップに寄って、抜き型や竹串を買っていく。家にもあるかもしれないけど、すぐ作りたいのになかったらショックだから。
帰ったら早速試してみよう。
その日の夕食は、あちこちにお花が咲いていて、お父さんがびっくりしていた。
翌日のお弁当は、遥斗先輩の分は少なめのお花、自分のはお花が咲きまくりのお弁当になった。ニンジンやブロッコリーとかで彩りも気にして詰めたから、いつもより見栄えが格段にいい。
いつも通り、遥斗先輩にお弁当を届ける。
ハードルを上げないように、特に中身の話をせず渡した。
遥斗先輩の感想も楽しみだけど、菜摘ちゃんやさやちゃんをギャフンと言わせたい。
早くお昼にならないかなぁ。
ふわぁ。
あくびが出た。
昨日、あれこれかわいいお弁当のアイディアをスマホで見ていたらやめられなくなって、つい夜ふかししてしまってのだ。
そういうときに限って、一時間目は苦手な数学。
あー、やだー。眠いよー。
なんとか午前の授業を乗り切り、楽しみにしていたお昼の時間。
菜摘ちゃんたちに「どうだ!」とお弁当の箱を開けてみせる。
「おぉ! お花畑だ!」
「カラフルだねー」
二人が感嘆の声をあげた。
でも、かわいいとは言ってくれない。
ちょっと膨れる。
「結構頑張ったんだけど、かわいくない?」
「うーん、かわいいっちゃかわいいかな」
「うん、なんかメルヘン」
微妙な評価だなぁ。
もっと『わぁ、かわいい!』って反応を期待していたんだけどなー。
「もしかして久住先輩のもこういうお弁当?」
「さすがに遥斗先輩のはここまでお花は入れていないよー」
「それはよかった」
「えー、そんなにダメ?」
「ダメってことはないけど、彼女と一緒に食べるとかならいいけど、男の子がひとりで食べるのは絵的にキツイかな」
「そうかなー?」
不満げに私はお花のゆで卵を突き刺して、口に入れた。
「あ、それ、単体ならすごくかわいいんだけどな。どうやって作ったの?」
「あのね、ゆで卵を作るでしょ? 殻を剥いて、ゆで卵の周りに竹串をお花の形になるように5ヶ所均等に置いていって輪ゴムで留めるの。しばらくして冷えたら切るだけ」
私は、得意げにネットの知識をひけらかした。やってみたら思いの外簡単でかわいくできたから調子に乗って作りすぎたかも。
うわぁ、かわいいお弁当がいっぱい。
なんか本格的なキャラ弁もあるけど、ミニトマトで作ったハートやオニギリの顔、ニンジンの花なんか、私にもできそうなのもある。
ハートは作らないけど。
お花の形のゆで卵とか超かわいい。これはやってみよう!
とにかくお花の形にしたら、なんでもかわいくなりそう。
よーし、明日のお弁当はひと味違うから!
100均ショップに寄って、抜き型や竹串を買っていく。家にもあるかもしれないけど、すぐ作りたいのになかったらショックだから。
帰ったら早速試してみよう。
その日の夕食は、あちこちにお花が咲いていて、お父さんがびっくりしていた。
翌日のお弁当は、遥斗先輩の分は少なめのお花、自分のはお花が咲きまくりのお弁当になった。ニンジンやブロッコリーとかで彩りも気にして詰めたから、いつもより見栄えが格段にいい。
いつも通り、遥斗先輩にお弁当を届ける。
ハードルを上げないように、特に中身の話をせず渡した。
遥斗先輩の感想も楽しみだけど、菜摘ちゃんやさやちゃんをギャフンと言わせたい。
早くお昼にならないかなぁ。
ふわぁ。
あくびが出た。
昨日、あれこれかわいいお弁当のアイディアをスマホで見ていたらやめられなくなって、つい夜ふかししてしまってのだ。
そういうときに限って、一時間目は苦手な数学。
あー、やだー。眠いよー。
なんとか午前の授業を乗り切り、楽しみにしていたお昼の時間。
菜摘ちゃんたちに「どうだ!」とお弁当の箱を開けてみせる。
「おぉ! お花畑だ!」
「カラフルだねー」
二人が感嘆の声をあげた。
でも、かわいいとは言ってくれない。
ちょっと膨れる。
「結構頑張ったんだけど、かわいくない?」
「うーん、かわいいっちゃかわいいかな」
「うん、なんかメルヘン」
微妙な評価だなぁ。
もっと『わぁ、かわいい!』って反応を期待していたんだけどなー。
「もしかして久住先輩のもこういうお弁当?」
「さすがに遥斗先輩のはここまでお花は入れていないよー」
「それはよかった」
「えー、そんなにダメ?」
「ダメってことはないけど、彼女と一緒に食べるとかならいいけど、男の子がひとりで食べるのは絵的にキツイかな」
「そうかなー?」
不満げに私はお花のゆで卵を突き刺して、口に入れた。
「あ、それ、単体ならすごくかわいいんだけどな。どうやって作ったの?」
「あのね、ゆで卵を作るでしょ? 殻を剥いて、ゆで卵の周りに竹串をお花の形になるように5ヶ所均等に置いていって輪ゴムで留めるの。しばらくして冷えたら切るだけ」
私は、得意げにネットの知識をひけらかした。やってみたら思いの外簡単でかわいくできたから調子に乗って作りすぎたかも。
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