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目の前にいたのは布団の上に横たわる人の形をしたなにかであった。そいつが立ち上がったのだ! マネキンにしては布に覆われているのは変だし、顔はなかった。とにかく全身がピンクでメタリックな光沢を放っていた。しかもそれは何らかの生き物のように呼吸しているようだった。
酔いが回ってしまい幻覚でもみているのか? そんな風に思ってしまったが、思わず部屋の電気をつけてみた。しかし、ここは自分の部屋ではなかった。元々、それほどモノに執着する質ではないので、家具調度品を置いていなかったが、この部屋は似ていたが異質だった。少し女の部屋の雰囲気があった。これって寝ぼけているのか・・・いや違う! 部屋を間違えた! どうやら義理の妹の部屋に入ったようだ! でも、なんで鍵を閉めていないのだ? すると、目の前のピンクの人型がしゃべりだした。
「あんた、誰よ? 気持ちよく寝ていたのに!」
その声は布越しで変になっていたが、聞いたことがあった。
「すまん、間違えた! ごめんよ!」
そういって部屋を出ようとしたら、そいつが掴んできた。その手は小さな手だった。
「あなた、この家のおじさん? てっきり泥棒と思ったのよ」
「そうだ! 俺はこの家の・・・居候みたいなものさ!」
俺をおじさんというのは一人しかいなかった。弟の嫁さんの居候の妹の弥和だ!
「弥和さんのの・・・君は?」
そのピンクの人型は俺の記憶の弥和の体形と一致しなかった。
酔いが回ってしまい幻覚でもみているのか? そんな風に思ってしまったが、思わず部屋の電気をつけてみた。しかし、ここは自分の部屋ではなかった。元々、それほどモノに執着する質ではないので、家具調度品を置いていなかったが、この部屋は似ていたが異質だった。少し女の部屋の雰囲気があった。これって寝ぼけているのか・・・いや違う! 部屋を間違えた! どうやら義理の妹の部屋に入ったようだ! でも、なんで鍵を閉めていないのだ? すると、目の前のピンクの人型がしゃべりだした。
「あんた、誰よ? 気持ちよく寝ていたのに!」
その声は布越しで変になっていたが、聞いたことがあった。
「すまん、間違えた! ごめんよ!」
そういって部屋を出ようとしたら、そいつが掴んできた。その手は小さな手だった。
「あなた、この家のおじさん? てっきり泥棒と思ったのよ」
「そうだ! 俺はこの家の・・・居候みたいなものさ!」
俺をおじさんというのは一人しかいなかった。弟の嫁さんの居候の妹の弥和だ!
「弥和さんのの・・・君は?」
そのピンクの人型は俺の記憶の弥和の体形と一致しなかった。
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