やっと出来た彼氏がゼンタイフェチだったので私もゼンタイフェチになることにした。

ジャン・幸田

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2.いったい私は何を求めているのよ

14.変態行.3

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 彰と出会ったのはとある美術館だった。こういったところに一人でいる女は意外に多いようだけど、やっぱりカップルや家族連れもいて彼らを疎ましくも羨ましいとも思ってみていた。
 ミュージアムショップである作品集に私の目が釘付けになっているときに、突然振り返ったらぶつかったのが彰だった。

 その時見ていた作品集を思い出してみると・・・あれって写真集だったんだ! その写真集は女たちが様々な衣装を着て生きたオブジェのようになって・・・あれ? それってゼンタイに共通するじゃないのよ!

 私はその美術館のミュージアムショップを検索してあの写真集を探してみると、なんとなくゼンタイのように顔など隠れてしまうような衣装が多い作品だと気付いた。
 彰は私に一目ぼれしたと言っていたけど、もしかするとその写真集のモデルと印象を重ねたかもしれないと思ってしまった。そういうことは・・・と考えてみたけど分からなかった。

 それにしてもゼンタイフェチになると自分がどうなるのかというイメージが全くわかなかった。まあ、エッチするときもゼンタイを着てやると全身が性感帯になって感触良いとはネットで書かれていても、私にはそれが分からないのがあった。性感帯だ!

 私はアラサーでまだ処女だったので、友達や雑誌からエッチに関する体験や知識を得られても、実践したことなかった。だから性感帯といわれても普通の感覚と何が違うのかはっきりとした認識がなかった。

 またアラサーで処女だったら彰はどう思うのかが不安で仕方なかった。昔のように男女は婚姻するまで契りを結ぶべからず、なんて習慣は遠い日にすたれ、恋愛自由時代のような青春時代を謳歌しているんだから、彰のように素敵だったら経験などたくさんやっていそうだったと思っていた。

 そう思っていると変な考えが起きてしまった。そうだ! 私が彰とエッチするときにはゼンタイを着てやってもらおう!

 そう考えた途端、思いきり自己嫌悪に陥ってしまった。なんでそんなエッチな事を考えるんだよと! まだ彰が私を受け入れてくれるとは言っていないのに! それって採らぬタヌキの皮算用というかなんて言うんだろう? なぜなら彰と私は付き合ってはいても婚約者でもなければ、ましてやアツアツの恋人という柄ではなかった。

 だから、私はこんなことを考えた。恋人になれなくてもゼンタイフェチ仲間からスタートしてもいいんじゃないかな?
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