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しおりを挟む奇妙なことに、事務所の中には、さらにプレハブのような小屋が設けてある。
駿佑が言うには、そこが撮影所、というわけだ。
「この中で、エッチしてもらうから」
「え? 俺たちも?」
「男優、だよ。男優。安心して、顔は撮らないから」
それなら、と服を脱ぎ始める三人は、あまりにも欲深く無防備だ。
全裸になったところで、駿佑はスタンガンを取り出した。
「では、始めるか」
急に声色の変わった駿佑に驚いたかと思うと、閃光が少年たちの目を射った。
瞬く間に三人は動きを封じられ、手早く後ろ手に縛られてしまった。
「う、あぁ、あ」
「何、を!」
「た、助け……」
「お前たちの罪は、あまりにも重い」
駿佑の断罪の声は、あの明朗な男と同一人物とは、とても思えなかった。
手にしているのは、清掃用の頑丈なモップだ。
そして彼は、モップの柄で三人の体を力いっぱい殴り始めた。
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