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しおりを挟む「ごめんなさい、響也さん。僕、こんなはずじゃ……」
「大丈夫か? のぼせていないか?」
響也に、シャワーで体を流してもらいながら、麻衣は荒い息を吐いていた。
しかし、感じていたのは彼だけではない。
響也もまた、新鮮な興奮に体を熱くしていた。
中心を、じっと見つめてくる麻衣の視線も、刺激的だ。
すっかり勃ってしまった響也に、彼はまた挑戦してくる。
「……響也さん、元気になってますね?」
「ん? まぁ、それはそうだ」
麻衣が、何だかセクシーだから。
「今夜の君は、とても魅力的だよ」
響也の言葉は、再び麻衣に火を点けた。
「じゃあ、響也さん。あそこで……」
麻衣の指さした先は、浴室に隣接する、スチームルーム。
家庭用サウナだが、充分な広さがあるうえ、二人横たわれるほど大きなベンチも備えられている。
「麻衣、本気か?」
「僕、もう我慢できないんです……」
潤んだまなざしに、響也も我慢できなかった。
「本当に。今夜の君は、魔物だよ」
甘いキスを交わし、二人は立ち上がった。
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