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しおりを挟む「……っあ。はぁ、ふぅ。ん、んぅ、ふぅう……」
やがて唇を離した露希の髪を、誠はさらさらと梳いた。
「すまなかった」
「ううん、嬉しい。すごく、嬉しい」
脱力した誠のペニスを、露希はぺろぺろとていねいに舐め清めた。
誠は、そんな露希に、点数を付けたりしなかった。
「露希」
「ん?」
「露希も、私には絶対いなきゃならない人だよ」
「誠さん」
露希の胸は、高鳴った。
どうしよう。
言おうかな。
言っちゃおうかな。
「あ、あの。ね。誠さん。僕、誠さんのこと」
「愛してる」
「え……」
「愛してるよ、露希」
「誠、さ……ん。僕も、僕、も……」
後は、言葉にならなかった。
露希の瞳からは涙が次々とあふれ出た。
そんな露希を、誠はしっかりと抱きしめた。
ずっと、ずっと抱きしめていた。
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