7 / 20
第7話 デイジー、弟子をとる
しおりを挟む
驚いて固まっているデイジーの肩でクロが舌打ちをした。
「そう来たか」
デイジーはハッとして「で、で、弟子ぃ!?」と声に出して驚いた。
「はい!弟子です!お願いします!」
ルーファスはハキハキと答える。もうそこはかとなく弟子モードだ。
「い、いや~、そんなわたし弟子とる身分じゃないですし…」
「ぜひデイジーさんがいいんです!」
グイと一歩寄せてくる。
「あっ!そうそう、それにおない年で弟子って変じゃないですか」
「それでもデイジーさんがいいんです!」
グイグイっとさらに寄せてくる。
デイジーは追い詰められ、家のドアにはりつけになった。
逃げ場がない。
顔がすぐ間近にあるのに、ルーファスは気にならないらしい。
まっすぐな少年に火が付くとこうなるのか!?おそろしい。昨日までのおとなしいルーファスはどこにいった?
そんな疑問を発する余裕もなく、デイジーは顔をそむけて逃げようとする。顔はすでに真っ赤だ。
だって、美少年の顔の圧ってすごい。
「わ、わかりました…」
「弟子にしてくれるってことですか!?」
「そうですぅ…」
デイジーは負けた。
「あーあ、またルーファスに負けてるよ」
クロがボソッと言った。ルーファスには聞こえていないようだ。
「やったー!」と無邪気に喜んでいたから。
「て、勢いで師匠になっちゃったわけだけど」
デイジーは紅茶を淹れてルーファスにふるまった。
今は家のなかだ。
昨日ポーちゃんを診たテーブルのうえにティーカップを置いた。
とりあえず、ルーファスを座らせて、自分もイスに座った。
「いったい師匠っていうのはなにをしたらいいのかな?お師匠さんに教えてくれるかな、弟子君。それが最初の修行だ」
「ノリノリじゃん」とクロ。
「ちがう。ヤケよ」とデイジー。
しかし、ルーファスは元気よく「はい!」と返事した。
「お店の経営を教えてください!ボク、アイスクリーム屋さんになるのが夢なんです!」
「ちょ、まてまてまてまて」
デイジーは思わず手を前にだして止めた。ツッコみどころが多い。
「え?なんですか?」
ルーファスは無邪気にきょとんとしている。
「デイジー、こういうときは慌てず一個ずつ整理していくんだ」
「そうね、クロ。アドバイス感謝するわ」
デイジーは自分を落ち着かせるためにも紅茶を一口すすった。
「え~と、まず、魔法使いの弟子じゃないんだ?」
「ええ、同系統の魔法使いなら師弟は意味ありますが、デイジーさんの魔法は残念なことにボクの魔法とはかけ離れていますから…。本当に残念です…」
ルーファスは心底残念だと思っているようだった。
「で、夢はアイスクリーム屋さんなの?」
「はい!」
「へ~」
夢が叶えば史上最強のアイスクリーム屋さんが誕生するだろう。
すくなくともデイジーの知っている未来では、ルーファスがアイスクリーム屋さんをやっているという話は聞いたことがなかった。
夢破れたのか、諦めたのか、変えたのか。
「ボク、氷系の魔法が使えまして。それを将来活かせればなと思ってるんです。アイス好きですし」
「可愛いなあ。ウチの弟子は可愛い!」
思わず声に出してしまう。
「師匠バカになるの速くない!?」
クロがすかさずツッコむ。
「ハッ!待てよ…!」
デイジーはなにかに気づいたようだ。
「よしっ!そういうことなら歓迎しよう!キミは今日からわたしの正式な弟子だ!オフィシャルデッシーだ!もう逃がさない!キミは一生わたしに刃向かうことは許されない!レッドドラゴンでもわたしがブルードラゴンといえばブルードラゴンだ!わかったな!?」
急にデイジーは勢いに任せてしゃべりちらした。
クロは怪訝な顔をしたが、純真な美少年であるルーファスはむしろ身を引き締めるかのように直立不動になって返事した。
「はい!お師匠さま!よろしくお願いいたします!」
「むっ!いい響きだな!もう一度お師匠さまをたのむ!」
「お師匠さま!」
「もう一度だ!」
「お師匠さま!」
「よし!満足だ!」
「なんなんだ…」
クロが呆れている。
「ルーファス君。いや、ルーファス、ちょっと耳をふさいでいたまえ」
「はい!」
「聞こえていないか?ルーファス?」
「え?なんですか?」
「聞こえているじゃないか。もっと奥までつっこみなさい」
「え?」
「こう、指をねじこむんだ」
デイジーはジェスチャーでもっと奥まで指をつっこむことを指示した。
ルーファスは素直に従った。
「う~ぬ、こんなマヌケなポージングでも可愛いとは…ルーファスはやはり恐ろしいやつだな、クロ」
「オレはお前が恐ろしいよ」
「いやん、ひかないで。ちがうのよ、クロの旦那」
デイジーはコソコソとクロに耳打ちした。これでも細心の注意を払う話題だ。気を使っている。
「なんじゃ?申してみよ」
クロも一応小声で話す。
「ルーファスをアイスクリーム屋にしちまえば、もしかしたら現れる脅威を消せるんじゃない?って思ったのよ」
「ふむ…なるほど」クロはいったん納得したもののツッコんだ。「ん?でもお前、暴力しないって誓ってなかった?それはお前、未来においては結局暴力沙汰になるってことか?デイジー、暴力ふるうんか?」
「ちがいますよ、旦那。そんなわけないじゃないですか。けど、未来は未定。予定は未定じゃないですか。本来は」
「まあ、そうだな」
「なのに、なぜかわたしは大体ルーファスに殺られちゃうわけですよ。まるで確定事項のように」
「そうだな。まるでお前の未来、そこでドン詰まりみたいだもんな」
「その詰まりを解消するのには、二段構えにしとくのが望ましいってことですよ、旦那」
「一段目は非暴力、二段目はラスボスをアイスクリーム屋にしちまうってことか?」
「そういうこと!」
「ふむ…」ルーファスは肉球を口元にやって考えた。「…いいかもしれないな」
「でしょでしょ!」
二人の悪巧みを前に、ルーファス少年は指を耳につっこんだまま目をぱちくりさせていた。
「よし!ルーファス!」
ルーファスは耳に指をつっこんだままなので聞こえていない。
「もういい。そう。もういいんだ。ありがとう」
ルーファスは耳に入れていた小指をちょっと気にしていた。
「ん?なんだ?」
「いや、あの…」
恥ずかしそうに言い淀んでいる。
「んん?なんだ?お師匠さまに言えないことでもあるのか?」
「いえ…そういうわけじゃ…」
「じゃあ、素直に申してみよ」
ルーファスはついに真っ赤になって白状した。
「その…耳垢が…」
どうやら小指の先に耳垢がついてしまったらしい。
「ん?そんなもの床に落としていいぞ?」
デイジーは内心美少年でも耳垢でるんだなあ、と生命の神秘を感じていた。
「え、いや…」
「いいから、落としなさい」
厳然と言うと、ルーファスはまるで罪なことを強制されるかのように背徳感に頬をそめて、指先をわずかにうごかした。
小さく、たおやかな指だった。
「…ゴクリ」
「ヘンタイ!現行犯!」
クロがついにデイジーの頭をぺチンと叩いた。さすがに見逃せなかったらしい。
「ち、ちがう…!わたしはやってない…!」
動揺もあらわにデイジーは言い訳したが、鼻息は荒いままだった。
「バカ野郎!弟子に手を出すなんて最低の所業だぞ!しかも弟子になってから数分でなんて世界記録でも狙ってんのか!?」
「そ、そんな最低な世界記録狙うわけないでしょ…!?」
デイジーとクロが言い争っている間も、ルーファスの顔はまだ赤いままだった。
けれど「ぷっ」と顔は赤いままにルーファスは噴き出した。
「お二方はとても仲がいいんですね!クロさん、よくわからないけど心配してくれてありがとうございます!やさしいんですね」
「お、おう」クロはまさか話しかけられるとは思っていなかったらしく、珍しく動揺していた。「ま、まあ、コイツがなんかしたらオレに言えよ?コイツはオレの下僕だからよ。ま、だから、オイラはお前の大師匠ってわけだな。シクヨロ」
後半はキャラブレブレになりながら、クロはルーファスに向かって二本爪を出して手をピッ!と振った。
「なにそれ!?」
デイジーが抗議するものの、ルーファスは一際元気よく「はい!」と返事していた。
「ちょ、ルーファス君!?」
こうして二人と一匹は新しい関係性をそれぞれ結んだのだった。
「そう来たか」
デイジーはハッとして「で、で、弟子ぃ!?」と声に出して驚いた。
「はい!弟子です!お願いします!」
ルーファスはハキハキと答える。もうそこはかとなく弟子モードだ。
「い、いや~、そんなわたし弟子とる身分じゃないですし…」
「ぜひデイジーさんがいいんです!」
グイと一歩寄せてくる。
「あっ!そうそう、それにおない年で弟子って変じゃないですか」
「それでもデイジーさんがいいんです!」
グイグイっとさらに寄せてくる。
デイジーは追い詰められ、家のドアにはりつけになった。
逃げ場がない。
顔がすぐ間近にあるのに、ルーファスは気にならないらしい。
まっすぐな少年に火が付くとこうなるのか!?おそろしい。昨日までのおとなしいルーファスはどこにいった?
そんな疑問を発する余裕もなく、デイジーは顔をそむけて逃げようとする。顔はすでに真っ赤だ。
だって、美少年の顔の圧ってすごい。
「わ、わかりました…」
「弟子にしてくれるってことですか!?」
「そうですぅ…」
デイジーは負けた。
「あーあ、またルーファスに負けてるよ」
クロがボソッと言った。ルーファスには聞こえていないようだ。
「やったー!」と無邪気に喜んでいたから。
「て、勢いで師匠になっちゃったわけだけど」
デイジーは紅茶を淹れてルーファスにふるまった。
今は家のなかだ。
昨日ポーちゃんを診たテーブルのうえにティーカップを置いた。
とりあえず、ルーファスを座らせて、自分もイスに座った。
「いったい師匠っていうのはなにをしたらいいのかな?お師匠さんに教えてくれるかな、弟子君。それが最初の修行だ」
「ノリノリじゃん」とクロ。
「ちがう。ヤケよ」とデイジー。
しかし、ルーファスは元気よく「はい!」と返事した。
「お店の経営を教えてください!ボク、アイスクリーム屋さんになるのが夢なんです!」
「ちょ、まてまてまてまて」
デイジーは思わず手を前にだして止めた。ツッコみどころが多い。
「え?なんですか?」
ルーファスは無邪気にきょとんとしている。
「デイジー、こういうときは慌てず一個ずつ整理していくんだ」
「そうね、クロ。アドバイス感謝するわ」
デイジーは自分を落ち着かせるためにも紅茶を一口すすった。
「え~と、まず、魔法使いの弟子じゃないんだ?」
「ええ、同系統の魔法使いなら師弟は意味ありますが、デイジーさんの魔法は残念なことにボクの魔法とはかけ離れていますから…。本当に残念です…」
ルーファスは心底残念だと思っているようだった。
「で、夢はアイスクリーム屋さんなの?」
「はい!」
「へ~」
夢が叶えば史上最強のアイスクリーム屋さんが誕生するだろう。
すくなくともデイジーの知っている未来では、ルーファスがアイスクリーム屋さんをやっているという話は聞いたことがなかった。
夢破れたのか、諦めたのか、変えたのか。
「ボク、氷系の魔法が使えまして。それを将来活かせればなと思ってるんです。アイス好きですし」
「可愛いなあ。ウチの弟子は可愛い!」
思わず声に出してしまう。
「師匠バカになるの速くない!?」
クロがすかさずツッコむ。
「ハッ!待てよ…!」
デイジーはなにかに気づいたようだ。
「よしっ!そういうことなら歓迎しよう!キミは今日からわたしの正式な弟子だ!オフィシャルデッシーだ!もう逃がさない!キミは一生わたしに刃向かうことは許されない!レッドドラゴンでもわたしがブルードラゴンといえばブルードラゴンだ!わかったな!?」
急にデイジーは勢いに任せてしゃべりちらした。
クロは怪訝な顔をしたが、純真な美少年であるルーファスはむしろ身を引き締めるかのように直立不動になって返事した。
「はい!お師匠さま!よろしくお願いいたします!」
「むっ!いい響きだな!もう一度お師匠さまをたのむ!」
「お師匠さま!」
「もう一度だ!」
「お師匠さま!」
「よし!満足だ!」
「なんなんだ…」
クロが呆れている。
「ルーファス君。いや、ルーファス、ちょっと耳をふさいでいたまえ」
「はい!」
「聞こえていないか?ルーファス?」
「え?なんですか?」
「聞こえているじゃないか。もっと奥までつっこみなさい」
「え?」
「こう、指をねじこむんだ」
デイジーはジェスチャーでもっと奥まで指をつっこむことを指示した。
ルーファスは素直に従った。
「う~ぬ、こんなマヌケなポージングでも可愛いとは…ルーファスはやはり恐ろしいやつだな、クロ」
「オレはお前が恐ろしいよ」
「いやん、ひかないで。ちがうのよ、クロの旦那」
デイジーはコソコソとクロに耳打ちした。これでも細心の注意を払う話題だ。気を使っている。
「なんじゃ?申してみよ」
クロも一応小声で話す。
「ルーファスをアイスクリーム屋にしちまえば、もしかしたら現れる脅威を消せるんじゃない?って思ったのよ」
「ふむ…なるほど」クロはいったん納得したもののツッコんだ。「ん?でもお前、暴力しないって誓ってなかった?それはお前、未来においては結局暴力沙汰になるってことか?デイジー、暴力ふるうんか?」
「ちがいますよ、旦那。そんなわけないじゃないですか。けど、未来は未定。予定は未定じゃないですか。本来は」
「まあ、そうだな」
「なのに、なぜかわたしは大体ルーファスに殺られちゃうわけですよ。まるで確定事項のように」
「そうだな。まるでお前の未来、そこでドン詰まりみたいだもんな」
「その詰まりを解消するのには、二段構えにしとくのが望ましいってことですよ、旦那」
「一段目は非暴力、二段目はラスボスをアイスクリーム屋にしちまうってことか?」
「そういうこと!」
「ふむ…」ルーファスは肉球を口元にやって考えた。「…いいかもしれないな」
「でしょでしょ!」
二人の悪巧みを前に、ルーファス少年は指を耳につっこんだまま目をぱちくりさせていた。
「よし!ルーファス!」
ルーファスは耳に指をつっこんだままなので聞こえていない。
「もういい。そう。もういいんだ。ありがとう」
ルーファスは耳に入れていた小指をちょっと気にしていた。
「ん?なんだ?」
「いや、あの…」
恥ずかしそうに言い淀んでいる。
「んん?なんだ?お師匠さまに言えないことでもあるのか?」
「いえ…そういうわけじゃ…」
「じゃあ、素直に申してみよ」
ルーファスはついに真っ赤になって白状した。
「その…耳垢が…」
どうやら小指の先に耳垢がついてしまったらしい。
「ん?そんなもの床に落としていいぞ?」
デイジーは内心美少年でも耳垢でるんだなあ、と生命の神秘を感じていた。
「え、いや…」
「いいから、落としなさい」
厳然と言うと、ルーファスはまるで罪なことを強制されるかのように背徳感に頬をそめて、指先をわずかにうごかした。
小さく、たおやかな指だった。
「…ゴクリ」
「ヘンタイ!現行犯!」
クロがついにデイジーの頭をぺチンと叩いた。さすがに見逃せなかったらしい。
「ち、ちがう…!わたしはやってない…!」
動揺もあらわにデイジーは言い訳したが、鼻息は荒いままだった。
「バカ野郎!弟子に手を出すなんて最低の所業だぞ!しかも弟子になってから数分でなんて世界記録でも狙ってんのか!?」
「そ、そんな最低な世界記録狙うわけないでしょ…!?」
デイジーとクロが言い争っている間も、ルーファスの顔はまだ赤いままだった。
けれど「ぷっ」と顔は赤いままにルーファスは噴き出した。
「お二方はとても仲がいいんですね!クロさん、よくわからないけど心配してくれてありがとうございます!やさしいんですね」
「お、おう」クロはまさか話しかけられるとは思っていなかったらしく、珍しく動揺していた。「ま、まあ、コイツがなんかしたらオレに言えよ?コイツはオレの下僕だからよ。ま、だから、オイラはお前の大師匠ってわけだな。シクヨロ」
後半はキャラブレブレになりながら、クロはルーファスに向かって二本爪を出して手をピッ!と振った。
「なにそれ!?」
デイジーが抗議するものの、ルーファスは一際元気よく「はい!」と返事していた。
「ちょ、ルーファス君!?」
こうして二人と一匹は新しい関係性をそれぞれ結んだのだった。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
役立たずと追放された聖女は、第二の人生で薬師として静かに輝く
腐ったバナナ
ファンタジー
「お前は役立たずだ」
――そう言われ、聖女カリナは宮廷から追放された。
癒やしの力は弱く、誰からも冷遇され続けた日々。
居場所を失った彼女は、静かな田舎の村へ向かう。
しかしそこで出会ったのは、病に苦しむ人々、薬草を必要とする生活、そして彼女をまっすぐ信じてくれる村人たちだった。
小さな治療を重ねるうちに、カリナは“ただの役立たず”ではなく「薬師」としての価値を見いだしていく。
「魔法を使わない魔術師を切り捨てた国は、取り返しのつかない後悔をする
藤原遊
ファンタジー
魔法を使わない魔術師は、役に立たない。
そう判断した王国は、彼女を「不要」と切り捨てた。
派手な魔法も、奇跡も起こさない。
彼女がしていたのは、魔力の流れを整え、結界を維持し、
魔法事故が起きないよう“何も起こらない状態”を保つことだけだった。
代わりはいくらでもいる。
そう思われていた仕事は、彼女がいなくなった途端に破綻する。
魔法は暴走し、結界は歪み、
国は自分たちが何に守られていたのかを知る。
これは、
魔法を使わなかった魔術師が、
最後まで何もせずに証明した話。
※主人公は一切振り返りません。
【番外編も完結】で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★2/17 番外編を投稿することになりました。→完結しました!
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる