百万回生きたデイジーは復讐にも飽きたので自由に生きることにした

デイジー・マルグリットは死に戻っていた。

10万回目までは、ただ家族に殺された。

10万1回目からは、地下室で拾った東洋武術の本を見て、独学で学んだ。

99万回目までは、やはり家族に殺された。

99万1回目に、ようやく”理”が成った。

だから99万1回目からは、家族を殺した。

けれど、復讐にも飽きたのだ。

デイジーは100万回目に、自由に生きることにした。

しゃべる猫、クロを肩にのせて、悠々自適の一人暮らしを満喫することにした。

仕事も〈どうぶつの歯医者さん〉を始めた。

しかし、そこに絶世の美少女が訪ねて来て…。
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