ネバーエンド・ユートピア

おつきさま。

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四章

夜のお茶会

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今夜もエリオットが眠りについたのを見届けてから部屋を出たノーチェは、音を立てないよう慎重にドアを閉めた後、自室に戻るための廊下を歩いていた。
真夜中と呼ぶにはまだ早い時間帯、ふと視線を向けた窓の外には半分に欠けた月が浮かんでいる。
あれがまんまるに満ちると今夜は満月だねと言って飽きもせずエリオットが喜ぶ。あと7日後にはそれが見られるだろう。


毎晩エリオットが眠りに落ちるまでそばにいるようになったのは、エリオットに名前を呼ばれるようになってからのことだ。
わざわざいいよとエリオットは言うが、エリオットがノワのことを腕に抱いて眠っていた日々を思うとそうしたかった。
どうしようもない寂しがりやなのだ。いないよりはいた方がいいだろう。
それに、今日食べたスコーンが美味しかったとか、明日の天気は晴れですよとか。そういう何気ないことをぽつぽつ話していると、いつのまにか返事がなくなる代わりに静かな寝息が聞こえてくる。
その瞬間がノーチェは好きだった。
無防備だなと思う反面、気を許されているのだと感じて気分がいい。
眠るまで繋いでいた手を離さなければいけないのは、少し惜しいけれど。
エリオットにおやすみなさいと囁いて、明日の朝になればまたおはようございますと言葉を交わす。そんな何気ない日々の繰り返しが何よりも尊いのだと知った。

「は…?」

辿り着いた自室のドアをいつものように開けようとして、何故かそんな間抜けな声が落ちた。
ドアノブに手をかけただけでまだ部屋に足を入れてもなかったというのに、気付いたらノーチェは全く知らない空間に立っていた。
そういえばこんな経験は二度目だ。
目の前には子ども部屋かあるいはおもちゃ箱の中のような空間が広がっていて、振り返っても扉はない。前回と違うのは目でわかる広さに壁があり部屋の終わりが見えることだろうか。
歩く為に踏み出した足は床に敷き詰められたカラフルなクッションやらぬいぐるみやらの間にふかふかと沈んで埋もれた。なんて歩きにくい。
部屋の真ん中には天蓋付きの大きなベッドが一つ置かれている。
カーテンが閉められているせいで中は見えないが、いるとしたらあそこだろう。
はあ、と一つ溜息をこぼしてからノーチェは再び足を動かした。


どこから鳴るのか、静かな部屋の中は眠りにやさしいオルゴールの音で満ちていた。
見上げた藍色の天井には三日月と星のオーナメントがキラキラ光る銀の糸の先にぶら下げられていて、如何にもそれらしい様子で美しい夜空を演出している。
まさか知らない子どもが出てきたりしないだろうな、と警戒しながら開けたカーテンの先。
星柄のナイトキャップと寝巻きを身に付けた魔法使いが、巨大なクマのぬいぐるみに埋もれていた。


「やア、久しぶりだね。薄情者の悪魔クン」


ノーチェの姿をとらえた瞬間、色違いの瞳が三日月のように細まる。

「なんだよ薄情者って」
「そのままの意味さ。このボクが、わざわざ、いつでも望んだ時に扉が繋がるようにしてあげたっていうのに。キミは一回もボクの元へ来ようとはしなかったのだかラ」
「…あー、忙しかったんだよ」
「そうかい。せっかくボクの魔法を貸してあげたというのに、まさか一度もなんの報告にも来ないだなんて想像もしなかったよ。そう、ただの一度もね」

(なんだこいつ)

怒っていることに間違いはないのだろうが、盛大に拗ねていると言った方がきっと正しい。
そもそも会いたくなったら扉を開けろと言われただけで報告に来いとは言われていないし、それをまるでこちらが恩知らずかのように責められる謂れはない。
とは思ったけれどそんなことを言ったら最後、更に面倒くさいことになるのは目に見えている。

「悪かった。こっちも色々あったんだよ。お前がよければ今から話すから」
「結構だよ。一応そっちの様子は覗いていたからね、キミの行動なら大体知ってるさ」
「はあ?」
「でもまア、話をするのは悪くない」

ぱちん、と指が鳴る。

次の瞬間ノーチェは丸テーブルを挟んで、いつのまにか着替えているオーウェンと向かい合う形で椅子に座っていた。
テーブルの上にはクッキーの盛られた皿とティーカップが並んでおり、いつかと同じようにふわふわと宙に浮いたティーポットから紅茶が注がれる。
温かい湯気にのって上質な茶葉の香りと甘い林檎の匂いがした。

「フフ、今日の紅茶はアップルティーだよ。ドウゾ?」
「…どーも」

オーウェンに促されるままノーチェはカップを手に取り紅茶を口にした。
鼻に抜ける香りが心地いい。特に張っていたつもりのなかった肩から自然と力が抜ける。
そんなノーチェの様子を見てオーウェンは満足そうに口を緩めた。

「疲れを癒してよく眠れるように、まじないをかけたんだよ。それに、アップルティーには元々リラックス効果もあるからね」
「へえ。ありがたいけど、俺は別に」
「疲れてないって?」

やれやれ、と大仰な仕草で肩を竦めてみせた後、オーウェンは「自己犠牲を美しいものだと最初に言ったのは誰だろうね」と独り言のように呟いてティーカップに手を伸ばした。


「力を使い過ぎだよ、ノーチェ」


咎める言葉とは裏腹に、酷くやわらかな声がそう告げた。
初めて聞くその声色にノーチェは思わず目を見張る。
この魔法使いの口調はどこか芝居がかっていて嘘臭く、実際のところ何を考えているのかはいつもわからない。
それが今は鳴りを潜めて知らない静けさを纏っていた。
そういえば、ノーチェと名前を呼ばれるのも初めてだ。

「キミにあげた薬はキミを人間にする為の薬じゃない。そう見えるように仕立て上げるだけだ。悪魔を悪魔たらしめる魔力の核を破壊して、それでも完全になくなるわけじゃないからまた魔力が生成されればそれを破壊する。その繰り返しだ。キミには常にその苦しみが付き纏う」

ゆらゆらとカップを持つオーウェンの手が揺れる。
中に入っている紅茶も同じようにとぷりと揺れて、林檎が香った。

「だというのに。キミは毎晩あの人間の為に力を使って、苦しんで、もがいて。眠れないまま朝を迎える、今夜もきっとそうだろうね。副作用のように、それは後からキミを痛め付ける」

とん、とオーウェンの指先がノーチェの目元をやわく突いた。
なんだ、全部バレていたのか。
先程まで目の前に座っていたはずのオーウェンが横に立っていた。ひやりとした指先が触れた箇所をなぞるようにして離れていく。

「悪魔の身体は確かに丈夫だろうけど、じきにガタが来る。この隈も、ソロソロ隠せなくなるだろうね」
「…わかってる」
「イイや、わかってないねキミは。確かにボクは命までは奪わないと言ったけど、それは用法をきちんと守った場合の話だ。そんなふうに無理に力を使い続けたらいつか死ぬ。そうでなくても、あの薬は負担が大きい。いつまでもキミがここにとどまろうとするのなら、どれだけ耐えてもいずれは身体の方がダメになる。最初に告げなかったことはボクの非だと認めよう。その薬の効果は長期的に頼るものではない」
「だから?」
「…ハァ、聞き分けのない子だ。諦めろと、そう言っているのさ。キミが望むのをやめれば薬の効果も自然と切れる。所詮アレはまやかしの薬だよ」

存外魔法使いとやらは情に溢れた生き物らしいと、つい苦笑が漏れた。
呆れたような態度を取りつつも、それが自分を気遣っているからなのだということくらいわかる。
けれど、ここで簡単に頷けるのならそもそも初めから扉を開けたりはしなかった。

「じゃあ人間にしてくれ。まやかしじゃない薬をくれよ、魔法使いサマ。お前ならきっと作れるはずだ」

天使になれないのならせめて人間になりたかった。
たとえば二度と悪魔に戻れないと言われても、エリオットのそばにいられるのならノーチェはそれを選ぶ。
けれどオーウェンは小さく息をついてから「作らないよ」と言った。
作れないではなく、作らないと。


「昔、キミと同じことを願ったお姫サマがいたよ」


魔法を使わず歩いて席へと戻ったオーウェンは、今度こそ紅茶に口を付けた。
普通ならとっくに冷めてしまっているそれは、まだ温かな湯気を立ち上らせている。そういう魔法がかけられているのだろう。
オーウェンは言葉を続ける。

「海の底に生きる人魚のお姫サマだ。彼女は人間の王子サマに恋をして、彼と同じ人間になることを願った。勿論善良なる魔法使いであるボクは、その時も同じようにそれはできないと告げた。何故なら命の形とは初めにこうと定められている物だからだ。それを無理に変えるということは世界の理に反するということになる。払う代償はあまりに大きい。けれど、」

くるりとオーウェンの指が円を描く。
テーブルの上のティーポットが再び宙に浮いて、ノーチェのカップに二杯目の紅茶を注ぐ。
いつのまにか空になっていたらしい。

「彼女は諦めが悪くてね、それでもいいと聞かなかった。ボクはその愛の大きさに敬意を表して薬を渡した。人間になれる薬を。飲んだら二度と人魚には戻れず、手に入れた足は一歩歩く度にナイフに刺されるような鋭い痛みがはしる。自慢の美しい声は強い薬で失われ、それでも王子サマに愛されなければ最後には海の泡になってしまう。そういう薬だよ」

その髪と同じ薄紫のまつ毛が物憂げに伏せられて、それから色彩の異なる瞳が射抜くような強さでノーチェを見つめた。

「そこまで言えばさすがに怯むかと思ったけれど、彼女は薬を飲んだ。結末を知りたいかい?」
「それは御伽話の絵本と同じか?なら知ってる」
「…ああ、そうだね。王子サマに選ばれなかった人魚姫は、海の泡となって消えてしまいました。それでおしまいだよ。ドウだい?クソみたいな結末だろう。許せないんだよボクは。物語はいつだって、ハッピーエンドであるべきだ」

いつでも薄く微笑んでいた魔法使いの麗しい顔がその不快さをあらわにして歪む。
ガチャン、と雑に置かれたカップが悲鳴をあげた。

「だから決めたんだ。もう二度とあんな薬は作らない。勿論キミにもだ。」

テーブルの上で肘を突き両手を組んだオーウェンは切り替えるようににこりと笑みを浮かべた。
有無を言わせぬその態度に、頼み込んでも無理そうだと悟る。

「…わかったよ、もう言わない。だからお前も諦めてくれ。俺はアイツのそばにいたいんだ」
「じゃア、力を使うのをやめることだ。一緒にいられる時間を減らすだけの愚行だよ」
「それは無理だ。エリーが苦しまずにいられるならそれが一番いい」

毎晩眠るまで手を繋いで、気付かれないようにそっと魔力を流し込む。
それをするようになってからエリオットが体調を崩す頻度は徐々に減っている。

「それで代わりにキミが苦しんでいるんだから馬鹿としか言いようがないな。ボクは自己犠牲が大嫌いなんだよ。キミが命を削ってどれだけその身を尽くしても、あの人間がそれを知ることはない。だからキミのその献身的な行動が彼の中でキミへの愛情の礎になるワケでもない。全くの無駄だよ」
「かもな。でも別に、見返りを求めてるわけじゃない。俺がそうしたくてしてるだけ、勝手にやってるだけだ。それに俺がいなくなったらきっと今のエリーは悲しむだろうから、死ぬまでやるつもりもない」
「…そうかい、よくわかった。精々このボクの言葉を聞かなかったことを後悔するといいよ」

ふん、と鼻を鳴らしてから澄ました様子で紅茶を飲む魔法使いの姿にノーチェは思わず笑ってしまった。

「何を笑っているのカナ。不愉快だよ」
「いや、優しいなと思って」
「ハ?」
「お前は俺にイラついてるのかもしれないけど、結局全部心配の裏返しだろ。俺だって悪魔だ、綺麗に生きてきたわけじゃない。それなのにお前は俺の願いを叶えて、こんな風に怒ってくれる。それで、俺が死んだらきっと悲しんでもくれるんだろうな」

想像して、自然と頬が緩んだ。
なんだかそれはすごく幸せなことだと思ったのだ。
ノーチェの言葉にオーウェンが目を見張る。
それからきゅっと唇を引き結んだかと思えば、ゆっくりと息を吐いた。

「そう思うならそうならないように努力すべきだ。それにボクが優しいのなんて当たり前のことだよ。だってボクは…誰をの願いも叶える善良なる魔法使いなのだから」

ふ、と仕方なさそうに笑ってノーチェを見る。
その左耳に付けられた長い水晶のピアスが微かに音を立てて揺れた。

「毎日眠る前にここへおいで。ボクの淹れた紅茶を飲むといい。眠れるようにしてあげるよ」
「え?」
「とは言っても、その苦しみを消せるわけじゃない。それは魔法に対する代償であり対価だからだ。キミの体は内側から着実に傷付けられていく。全く嫌になるね。ボクの魔法は不完全で、綺麗なまま叶えてあげることができないのさ」
「何もなしに願いが叶うなんて、そんな都合のいい話がないことは俺が一番知ってるよ。俺はお前に感謝してるんだ、おかげでエリーに名前を呼んでもらえた」

やわらかく穏やかなあの声が自分の名前を呼ぶ。
それはノーチェにとっていつまで経っても特別なことだ。

「…そう、ならいいよ」

本当に嬉しそうにわらうノーチェを見て、かえってオーウェンの胸は痛んだ。
それを誤魔化すように目の前のカップに角砂糖を二つ落として、溢れそうになる溜息を甘ったるい紅茶と共に飲み込んだ。
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