【防御】しか出来ないので超重装備タンクを目指します

無職無能の自由人

文字の大きさ
11 / 20

レディーなキッズの引率

しおりを挟む
いいんちょをリーダーにする事を蓮に話したが「そうか」で終わりだった。先に動きを読まれてたのかもしれん。



これからの事を相談しようと提案したが、その前に各自でレベルアップを目指す事になった。狸ダンジョンなら危険は無いと判断し、スキルを手に入れてから方針を決めてもいいだろうとの事だ。

いいね、こうやって方針を決めてくれたら俺は何の不安もなくダンジョンに通える。スキルを手に入れて、それが使えない物であっても今後の方針を考えてくれるだろう。



俺は学校でせっせと睡眠時間を稼ぎ、放課後は狸ダンジョンへと通った。

いいんちょも誘ったんだけど断られてしまった。蓮と行くのかな?なんとなく聞きにくかったのでスルーしてしまったぜ。蓮のほうがペースが早いからな、イチャイチャしている間に抜かせてもらうぜ。



そんなこんなで土曜日の朝、残り500~700匹くらいでレベルアップする筈なので今日は一日費やす予定だ。



「兄、最近深夜までダンジョンばかりだけどちゃんと寝ているのか?」

「咲耶、大丈夫だぞ。俺は硬い机でもぐっすり眠れるのだ」

ジト目で呆れた顔をされる。ふふっ、馬鹿め。その顔は可愛いだけなのだ。

「そんなに楽しいのか?」

「楽しいっていうか、もうちょっとでレベルアップ出来るっていう当面の目標も見えてるし、金も稼げるからな。やり甲斐がある」

「ふむ」

咲耶は少し考えた後、顔を上げていった。

「兄よ、私もつれていけ」



という事で朝から妹連れでダンジョン前に来てしまった。

止めようとはしたんだよ?でも危ないって言えば危ないことしてるのか?と詰められるし。まだ早いって言っても兄も中学生だろって言い返されて敗北した。口で勝てる要素無いんだよなぁ。

まぁ俺自身が危なくないと判断して夜にソロで回ってるし、楽しんでるし稼いでるんだから説得力がない。その上にかあさんも援護射撃をしてきて押し切られた。

かあさんは何故かダンジョン通いに積極的なんだよな、本人も行きたがってたからかな?



「レッグガードだけ買っていくぞ、攻撃されるのは大体脚だし蹴り飛ばす時にも便利なんだ。」

「分かった、お小遣いは持ってきた」

スカートは論外なのでズボンを履かせたが、ツイル生地?なんかよく分からん。女の子の履物なんて知らんよ。学校のジャージでも履いてくると思ったらなんかオシャレなズボンを履いて来た。そんなの履いてるの見たことありませんよ。

「ズボンじゃないパンツだ」

「女の子がパンツでうろつくんじゃありません」

知ってるか?ズボンをパンツと呼ぶ国は英語圏でも少ないんだぞ。



レッグガードを装備して、ごちゃごちゃと人の多い休日ダンジョンに入ろうとしたらやたら目立つ大きな女子を見つけた。

「あれ、おーい!お前も来てたのか」

「あ、!社くん!おはよー、社くんもがんばってるんだね!」

大きな声で名前を呼ぶんじゃありませんよ。

「兄よ」

横腹をつんつんされる、咲耶は俺に対しては口も態度も悪いが外面はいいのだ。

「あぁ。山宮、こいつは妹の咲耶だ。咲耶、彼女は同じクラスで友達の山宮」

「はじめまして、社咲耶と申します。兄がいつもお世話になっております」

「あ、は、はい!山宮琴音です!こちらこそお兄さんにお世話になってます!」

挨拶の後にペコリとお辞儀をする咲耶に対して慌てて返す山宮。咲耶はそういうのどこで覚えてくるの?女子だけそういう授業あるの?



「山宮、今日は1人で来たのか?良かったら一緒に行くか?」

「あー…うん。今日は友だちと来てるからだいじょうぶだよ。妹さんとがんばってね」

「そっか、わかった。あぁそうそう、そこらで売ってるレッグガード買うと捗るぞ。これがあれば蹴りの威力が上がるし、ついでにズボンも守れるから買っておいて損は無い」



「へぇ!」と感心する山宮と別れ、手続きを済ませてダンジョンに侵入する。

今日は妹連れになったが、本番は夜だ。それまでに100匹いけるかな?

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ

天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。 彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。 「お前はもういらない」 ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。 だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。 ――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。 一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。 生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!? 彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。 そして、レインはまだ知らない。 夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、 「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」 「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」 と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。 そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。 理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。 王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー! HOT男性49位(2025年9月3日0時47分) →37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...