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第二部 第三章 ブラックミルズ最大の娯楽
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「グレイズさーん、朝ごはんできたよー! 今日はファーマがご飯当番だよー!」
朝の陽ざしとともにファーマの元気な声が、寝室に響きわたる。
朝食準備はパーティー内のメンバー持ち回りで、行うことが決定しており、今日はファーマが当番の日であった。
「ああ、おはよう。ファーマ。今から起きるから、準備しておいてくれるかい」
「はーい! 今日は新しいのに挑戦してみたのー。ちょっと味見して欲しいなあぁ」
「新メニューか。いいぞ。賞味させてもらうとしようか」
「今日のはファーマの自信作ー! 甘くておいしいよー」
ファーマを始め、メンバーの皆が、朝食当番において、ダンジョン内で食べるレシピ開発を行っていた。
ダンジョン内は基本簡素な食事なのだが、メリーのダンジョン販売店ができた関係で食料補給が可能となり、うちのパーティーも探索のモチベーション維持のため、食事のバリエーションを増やしていた。
カーラが考案したレモンと生姜のはちみつ漬けは水やワインで割ると、探索の疲れ癒す飲み物となっている。
更にメリーの考案したのは、携行食として一般的なサクサク生地のパンであるショートブレッド(クッキーのような物)に、カカオ豆から抽出されたチョコレートを練り込み、甘いチョコ風味のショートブレッドを作り、甘いものが好きなファーマが大いに気に入り、おやつとしても食べているのだ。
一方、アウリースは意外なことに辛い物が好きで、トマトソースの中に唐辛子、塩、スパイス、砂糖などを入れた甘辛い万能ソースを作り、肉などに新たな味を与えることで、これも皆の評価は上々でメニューの幅が拡がっていた。
なので、ファーマもレシピ開発に挑戦をしているのだ。
呼びに来たファーマがダイニングに戻っていくと、俺も着替えを済ませて後を追うことにした。
「ファーマの自信作! ドライフルーツのパウンドケーキ! でも大人向けなんだー!」
ダイニングに行くと、すでにみんなが起き出しており、食事の準備は終わっていた。
「おはようございます。今日はファーマちゃんの自信作らしいですよ。朝早くから台所で頑張ってましたし、結構いい匂いがしていますね」
ファーマの手伝いをしていたと思われるアウリースが、エプロンを外しながら、席に着こうとしていた。
「ファーマ、最近ずっと、レシピの研究している。今回のは採用間違いなし」
「そうね。グレイズさんには内緒で試作品食べたけど、かなり美味しかったしね」
カーラとメリーはすでにファーマの新作レシピを食べたらしく、味の方は高評価を得ているらしい。
女子のお茶会で試食会をしていたのかもしれないな。
「なるほど、試食済みか。だったら、期待できそうだ。早速、食べさせてもらおうか」
食卓の上には、ドライフルーツが練り込まれたしっとり生地のパウンドケーキが綺麗に切り分けられて置かれているのが見える。
「食べて、食べてー。グレイズさんも気に入ってもらえるといいなー。大人の味ー」
エプロンをしたまま、目をキラキラとさせて、席に着いた俺がパウンドケーキを口を運ぶのを見ていた。
しっとりとしたパウンドケーキをフォークで刺すと、口の中へと運び込んでいく。
すると、口の中にほのかにラム酒の香りが拡がっていき、ドライフルーツがラム酒で漬けてあるため、より大人向けの味付けがしてあった。
「ふむ、これは確かに大人向けだな。甘いが、甘すぎる甘さではなく、程よい甘さに抑えられている。ラム酒の量もいい感じだ。うん、これならダンジョン内にも持ち込めそうだし、小休止の際、手軽に食べれそうだな。ファーマ、よく考えてたね。美味しいよ」
ラム酒入りのドライフルーツパウンドケーキは、とても上品に仕上がっている。
このまま、酒場のメニューで出しても結構な評判になりそうな味をしていた。
「いやったぁああ! ファーマのレシピがグレイズに褒めてもらえたー! やったよ。みんなー!」
「甘いパウンドケーキは、子供向けのお菓子かと思ったが、お酒を入れるとは、私も思いつかなかったからね。ファーマの大発見よ」
お菓子作りではかなりの腕前であるメリーも、ファーマの作ったパウンドケーキには一目置いているようで、喜ぶファーマの頭を撫でていた。
「酒場のおじさんにグレイズさんはラム酒が好きって聞いたから、入れてみようかなって思ったのー。そうしたら、大成功だったー! グレイズさんが美味しいって言ってくれて、ファーマは嬉しいよー」
「美味いぞ。美味い。それにしても、うちのパーティーはダンジョン内での食事が豪華だと、冒険者ギルド内で噂になってるらしいぞ」
俺は喜ぶファーマに目を細めながら、ダンジョン内で近場に宿営場所を作った冒険者たちに行っている差し入れによって、広まった噂の話をしてみた。
ダンジョンでは、質素な食事で済ませるパーティーが多い中、うちはわりと手間をかけた食事を心がけているのだ。
その差し入れを食べた冒険者たちが、地上に戻り、追放者のダンジョン飯はかなり美味いと吹聴することで、今ではご相伴に預かろうとするパーティーも出始めている。
あまり、その頻度が増すようなら、セーラとおっさんずに任せた販売店でうちのダンジョン飯メニューを販売してもいいかも知れないなと思い始めていた。
「ああ、うちの差し入れを狙う人多い。けど、美味しいから仕方ない。他のパーティーの飯はマズい」
「グレイズさんのことだから、そろそろ、店で売り出そうかなとか思ってるでしょ?」
「うちのご飯を販売ですか。確かに保存できる物が基本ですからね。それもアリかと思いますが」
メリーが俺の考えを先読みしていた。アウリースも食事の販売に前向きな様子を見せている。
いずれ、販売メニューに加えることもあるかもしれないが、今のところは差し入れだけに留めておくつもりであった。
「まだ、時期尚早だと思う。うちの店のおかげで冒険者たちの身入りも増え始めたし、彼らの懐が温まれば、ダンジョン内でも美味い食事を求めると思うんだ。その時にちょっとお高めの値段設定で出そうかなって思っているんだ」
「さすが、グレイズ。お金、稼ぐのに隙はない」
「そうみたいね。アルマちゃんも言ってたけど、この二ヶ月で冒険者たちの懐は結構温まってるみたいね。主に鑑定料がかなり下がったのと、冒険者ギルドの納品料が増額されたのが大きな要因だって言ってた」
「駆け出しの子たちも、ご飯にありつけるようになったと言ってますしね。商店街も冒険者たちが消耗品購入や装備の更新を活発に始めたことで、利益が上がって来ているそうですよ」
「鑑定屋がお金の巡りを悪くしていたみたいね。お父さんには悪いと思ったけど、やっぱり思い切って鑑定料をサービス化して良かったと思う」
現状のブラックミルズは、街ができて以来の好景気に沸いている。
一部で滞っていたお金の流れが一変し、末端の消費者にまで雪崩れ込むように変わり、消費の良いサイクルが出来上がりつつあった。
命がけでダンジョンに潜った冒険者へ金が落ち、その冒険者が商店街や冒険者ギルドに金を落とすっていうサイクルが上手く周り始め徐々に広がりを見せつつあるのだ。
それをまた商人たちが商機としてとらえ、更に経済を循環させるようにしていけば、ブラックミルズは今よりももっと発展した街になる可能性を持つことになる。
長年暮らしてきた街の発展チャンスに俺の心も沸いていた。
「ファーマのレシピをみんなに食べて欲しいなぁー。えへへー。みんな褒めてくれるかなー」
物思いに耽っていた俺を現実に引き戻したのはファーマの声であった。
そういえば、ファーマの作ったレシピの話だったな。いかん、いかん。
俺はエプロン姿のファーマの頭を撫でると、レシピの採用を告げる。
「ファーマのパウンドケーキは採用だ。これは、大人でも美味しく食べられる。いい工夫がしてあったぞ」
「えへへ。グレイズさんに褒めてもらえたー!」
ファーマはレシピの採用を喜びつつ、俺たちの朝食は和気あいあいとした空気で本日も終了し、ダンジョンに潜る準備を始めることにした。
朝の陽ざしとともにファーマの元気な声が、寝室に響きわたる。
朝食準備はパーティー内のメンバー持ち回りで、行うことが決定しており、今日はファーマが当番の日であった。
「ああ、おはよう。ファーマ。今から起きるから、準備しておいてくれるかい」
「はーい! 今日は新しいのに挑戦してみたのー。ちょっと味見して欲しいなあぁ」
「新メニューか。いいぞ。賞味させてもらうとしようか」
「今日のはファーマの自信作ー! 甘くておいしいよー」
ファーマを始め、メンバーの皆が、朝食当番において、ダンジョン内で食べるレシピ開発を行っていた。
ダンジョン内は基本簡素な食事なのだが、メリーのダンジョン販売店ができた関係で食料補給が可能となり、うちのパーティーも探索のモチベーション維持のため、食事のバリエーションを増やしていた。
カーラが考案したレモンと生姜のはちみつ漬けは水やワインで割ると、探索の疲れ癒す飲み物となっている。
更にメリーの考案したのは、携行食として一般的なサクサク生地のパンであるショートブレッド(クッキーのような物)に、カカオ豆から抽出されたチョコレートを練り込み、甘いチョコ風味のショートブレッドを作り、甘いものが好きなファーマが大いに気に入り、おやつとしても食べているのだ。
一方、アウリースは意外なことに辛い物が好きで、トマトソースの中に唐辛子、塩、スパイス、砂糖などを入れた甘辛い万能ソースを作り、肉などに新たな味を与えることで、これも皆の評価は上々でメニューの幅が拡がっていた。
なので、ファーマもレシピ開発に挑戦をしているのだ。
呼びに来たファーマがダイニングに戻っていくと、俺も着替えを済ませて後を追うことにした。
「ファーマの自信作! ドライフルーツのパウンドケーキ! でも大人向けなんだー!」
ダイニングに行くと、すでにみんなが起き出しており、食事の準備は終わっていた。
「おはようございます。今日はファーマちゃんの自信作らしいですよ。朝早くから台所で頑張ってましたし、結構いい匂いがしていますね」
ファーマの手伝いをしていたと思われるアウリースが、エプロンを外しながら、席に着こうとしていた。
「ファーマ、最近ずっと、レシピの研究している。今回のは採用間違いなし」
「そうね。グレイズさんには内緒で試作品食べたけど、かなり美味しかったしね」
カーラとメリーはすでにファーマの新作レシピを食べたらしく、味の方は高評価を得ているらしい。
女子のお茶会で試食会をしていたのかもしれないな。
「なるほど、試食済みか。だったら、期待できそうだ。早速、食べさせてもらおうか」
食卓の上には、ドライフルーツが練り込まれたしっとり生地のパウンドケーキが綺麗に切り分けられて置かれているのが見える。
「食べて、食べてー。グレイズさんも気に入ってもらえるといいなー。大人の味ー」
エプロンをしたまま、目をキラキラとさせて、席に着いた俺がパウンドケーキを口を運ぶのを見ていた。
しっとりとしたパウンドケーキをフォークで刺すと、口の中へと運び込んでいく。
すると、口の中にほのかにラム酒の香りが拡がっていき、ドライフルーツがラム酒で漬けてあるため、より大人向けの味付けがしてあった。
「ふむ、これは確かに大人向けだな。甘いが、甘すぎる甘さではなく、程よい甘さに抑えられている。ラム酒の量もいい感じだ。うん、これならダンジョン内にも持ち込めそうだし、小休止の際、手軽に食べれそうだな。ファーマ、よく考えてたね。美味しいよ」
ラム酒入りのドライフルーツパウンドケーキは、とても上品に仕上がっている。
このまま、酒場のメニューで出しても結構な評判になりそうな味をしていた。
「いやったぁああ! ファーマのレシピがグレイズに褒めてもらえたー! やったよ。みんなー!」
「甘いパウンドケーキは、子供向けのお菓子かと思ったが、お酒を入れるとは、私も思いつかなかったからね。ファーマの大発見よ」
お菓子作りではかなりの腕前であるメリーも、ファーマの作ったパウンドケーキには一目置いているようで、喜ぶファーマの頭を撫でていた。
「酒場のおじさんにグレイズさんはラム酒が好きって聞いたから、入れてみようかなって思ったのー。そうしたら、大成功だったー! グレイズさんが美味しいって言ってくれて、ファーマは嬉しいよー」
「美味いぞ。美味い。それにしても、うちのパーティーはダンジョン内での食事が豪華だと、冒険者ギルド内で噂になってるらしいぞ」
俺は喜ぶファーマに目を細めながら、ダンジョン内で近場に宿営場所を作った冒険者たちに行っている差し入れによって、広まった噂の話をしてみた。
ダンジョンでは、質素な食事で済ませるパーティーが多い中、うちはわりと手間をかけた食事を心がけているのだ。
その差し入れを食べた冒険者たちが、地上に戻り、追放者のダンジョン飯はかなり美味いと吹聴することで、今ではご相伴に預かろうとするパーティーも出始めている。
あまり、その頻度が増すようなら、セーラとおっさんずに任せた販売店でうちのダンジョン飯メニューを販売してもいいかも知れないなと思い始めていた。
「ああ、うちの差し入れを狙う人多い。けど、美味しいから仕方ない。他のパーティーの飯はマズい」
「グレイズさんのことだから、そろそろ、店で売り出そうかなとか思ってるでしょ?」
「うちのご飯を販売ですか。確かに保存できる物が基本ですからね。それもアリかと思いますが」
メリーが俺の考えを先読みしていた。アウリースも食事の販売に前向きな様子を見せている。
いずれ、販売メニューに加えることもあるかもしれないが、今のところは差し入れだけに留めておくつもりであった。
「まだ、時期尚早だと思う。うちの店のおかげで冒険者たちの身入りも増え始めたし、彼らの懐が温まれば、ダンジョン内でも美味い食事を求めると思うんだ。その時にちょっとお高めの値段設定で出そうかなって思っているんだ」
「さすが、グレイズ。お金、稼ぐのに隙はない」
「そうみたいね。アルマちゃんも言ってたけど、この二ヶ月で冒険者たちの懐は結構温まってるみたいね。主に鑑定料がかなり下がったのと、冒険者ギルドの納品料が増額されたのが大きな要因だって言ってた」
「駆け出しの子たちも、ご飯にありつけるようになったと言ってますしね。商店街も冒険者たちが消耗品購入や装備の更新を活発に始めたことで、利益が上がって来ているそうですよ」
「鑑定屋がお金の巡りを悪くしていたみたいね。お父さんには悪いと思ったけど、やっぱり思い切って鑑定料をサービス化して良かったと思う」
現状のブラックミルズは、街ができて以来の好景気に沸いている。
一部で滞っていたお金の流れが一変し、末端の消費者にまで雪崩れ込むように変わり、消費の良いサイクルが出来上がりつつあった。
命がけでダンジョンに潜った冒険者へ金が落ち、その冒険者が商店街や冒険者ギルドに金を落とすっていうサイクルが上手く周り始め徐々に広がりを見せつつあるのだ。
それをまた商人たちが商機としてとらえ、更に経済を循環させるようにしていけば、ブラックミルズは今よりももっと発展した街になる可能性を持つことになる。
長年暮らしてきた街の発展チャンスに俺の心も沸いていた。
「ファーマのレシピをみんなに食べて欲しいなぁー。えへへー。みんな褒めてくれるかなー」
物思いに耽っていた俺を現実に引き戻したのはファーマの声であった。
そういえば、ファーマの作ったレシピの話だったな。いかん、いかん。
俺はエプロン姿のファーマの頭を撫でると、レシピの採用を告げる。
「ファーマのパウンドケーキは採用だ。これは、大人でも美味しく食べられる。いい工夫がしてあったぞ」
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