175 / 232
日常編 探索時の俺の仕事
3
しおりを挟むダンジョン第一五階層。
とりたてて変わりのない自然洞窟型の階層。
ただ、ところどころに落とし穴のダンジョントラップが仕掛けられており、それが他の階層に比べて数が非常に多いのが特徴だ。
けれどうちには本職よりもそういったトラップを見つけるのが上手い二人が斥候役を担っているため、今のところ引っ掛かって強制的に第一六階層に落とされずにすんでいる。
「罠があるよ。カーラさん、頼んでいい?」
ファーマが落とし穴の罠を見つけたようで、カーラに解除を頼んでいた。
ちらりとカーラが俺の顔を見たので、頷いて了承したことを告げる。
深層階からの脱出後は、罠解除もカーラに任せることを解禁した。
手先の器用さ、知識収集欲、記憶力の良さ、ダンジョントラップ解除を有利にするスキルこそないが、ステータスの能力で成功率は高いと見て、宝箱以外のトラップは解除を任せている。
中層階で出てくるダンジョントラップは即死系のトラップはなく、ダメージや状態異常を誘発する物が多数を占めているため、万が一罠が発動しても持ち込んでいるポーション等で回復はできる状態を確保はしてある。
本来、回復役であるカーラがダンジョントラップとはいえ、罠を解除するのは定石から外れたことだが、本人の熱意と万が一、俺が動けない状況になった場合の交代要員として彼女に経験を積んでもらうことにしていた。
「お待たせ。グレイズの許可出た。私が解除する。ファーマとハクは下がる」
「はーい。カーラさん、気を付けてね」
「一応、俺もいるから大丈夫だ。ファーマとハクは周囲の警戒を頼む」
ダンジョントラップの解除中に魔物に襲われたらそれこそパニックになりかねないので、ファーマとハクには少し下がったところで周囲の警戒をしてもらうことにしていた。
そして、カーラが落とし穴のダンジョントラップを発動させる踏み石を見つけ、その前に座り込みトラップの解除を始めるための観察をしていた。
「からくり式か? 魔法式か? どっちだと思う?」
ダンジョントラップも二種類あり、歯車やばねといった物が使われ仕掛けられたからくり式は、固定位置に設置されて、何度も同じ場所に再設置される仕掛けになっている物だ。
一方、魔法式は設置位置が毎回変わり、解除または発動すると別の場所に再設置されるタイプのダンジョントラップとなっている。
「今調べている。ちょっと待つがいい」
トラップ発動のきっかけとなる敷石の隙間を細長い棒状のもので突きながらカーラは丹念にトラップの種類を確認していた。
「歯車やばねも見える、けど、これは偽装。更に奥から魔法の光が漏れてるのが、微かに見える」
敷石の隙間を覗き込んでいるカーラから内部の状況の報告が俺に伝えられる。
すこしだけ意地悪な質問をしてみた。
「魔法の光の方が偽装かもしれんぞ」
「うっ……。その発想なかった。もう一度調べる」
多分、カーラの言った通り、このトラップはからくり式に見せた魔法式の落とし穴トラップだと思われる。
中層階で裏の裏をかくトラップはほとんどでない。
そういった意地悪なダンジョントラップは深層階によく設置されるのだ。
「再確認した。歯車もばねも動き連動してない。よって、これは魔法式落とし穴トラップだと断定する。だから、発動させ地面が修復されるのを待った方が安全になる。これが私の答え」
カーラがトラップ内容を精査し、罠の処理をどうするのがいいかを決めていた。
「了解した。では、解除を頼む」
カーラの出した答えに、俺は口を出さす処理を行わせる。
判断をした者に対し、後からぐちゃぐちゃ言う必要はない。
結果を見ればいいだけの話である。
カーラが罠の範囲を詳しく調べ、大体の発動範囲を見切ると、安全とみた方向から敷石を踏んで罠を発動させた。
とりあえず、俺はいつでもカーラを助けられる位置に陣取って成り行きを見ていた。
発動したダンジョントラップは妖しい光を放ち、カーラが予想した範囲内を魔法陣が包みこみ地面が消え失せたかと思うと下の階層が見えていた。
「トラップ処理完了」
「罠の種類、範囲、処理も完璧だったな。よくやったぞ、カーラ」
「当然、私は追放者の一員だから」
「これでまた俺の仕事が減ったなぁ……。まぁ、それだけみんなが成長していることだと思うか……」
「グレイズはパーティーの司令塔という大事な仕事がある。私たちはグレイズの判断が必要なことがまだまだ多い」
「そう言ってもらえるとありがたいな。さて、魔法効果が切れるまで一旦小休止するか」
俺とカーラは発動させたダンジョントラップの効果が切れるまで、みんなのところに戻り小休止をすることにした。
「おかえり、トラップは解除した?」
トラップ解除待ちをしていたメリーが戻ってきた俺たちに声を掛けてきた。
安全確保のため発動処理していたので、ここで一旦休憩に入るつもりである。
「発動処理したから、しばらく休憩にするよ。装備の確認とポーションの補充、水分補給と軽食も腹に詰めておくことにしよう」
「おっけ、じゃあ荷物を整理しましょう。ファーマ、ハク。貴方たちもこっちに来て休憩しましょう」
「はーい。ハクちゃん、休憩だってー。そうだ、ちょっと汚れてるから顔を拭いてあげるね」
「わふうう(ファーマちゃん、ありがとう。頼みます)」
メリーが周囲の警戒に当たっていた二人にも声かけ、俺たちは小休止に入ることにした。
小休止に入ってすぐにファーマとジェネシスは武器に付いた魔物の血を手入れ用の油を差し、布で拭き取っていく。
鈍器以外で近接攻撃を行う二人には休憩に入る前に必ず行わせている作業である。
魔物溜まりでの連戦が続き、多くの魔物を武器で倒したため、血脂が付き切れ味が鈍るのを防ぐためだ。
そのほかのメンバーは、携帯食を食べながら、ポーションを補充したり、魔物を倒して手に入れたドロップ品を背中の背嚢から取り出して並べていた。
その後も連戦が続いていたため、ドロップ品の収集はみなで手分けして行っていたのだ。
メンバーの背嚢からドロップ品やドロップ装備品が次々に出てくる。
すでに魔物溜まりを三つほど壊滅させていたので、戦利品の数は結構な量にのぼっている。
俺が手助けすることはなかったが、敵の数が多く、鑑定している暇がなかったので、この際に鑑定を済ませて帰りに販売店に置いていくものと持ち帰る物に分け、俺の背負子にしまっていくことにした。
「防具や装身具も幾つかドロップしたみたい。私、鑑定の指輪をセーラに貸してるから鑑定できないし、グレイズさんよろしくね」
「おう、分かってる。ドロップ品からやっていくわ」
以前、メリーの店でアルバイトしていたように俺が鑑定して、メリーがそれを仕分けて、背負子の背嚢に入れてくれるようだ。
並べられた未鑑定のドロップ品たちを一つ一つ手に取り『鑑定』を発動させていく。
呪われているものは『解呪』スキルが必要だが、そのスキルが使える『回復術士』の上位職『神官』がいない。
唯一の可能性はメリーの『神殿騎士』が成長して覚えることだが、かなりの修練をおさめた『神殿騎士』が『解呪』スキルを覚えるらしいが、今のところまだ覚えてはいないらしい。
そうなると、『解呪』費用が嵩むため利幅的には一番儲からないものになる。
なので、現状は呪われているものはダンジョンに放置して吸収させることにしていた。
ポーションの補充を終えたアウリースから手渡される品を黙々と鑑定し、鑑定書を付けてメリーに渡して行く。
やはり、メラニアの加入の影響でドロップ率の変化があったようで、レアとノーマルドロップの比率が更に進み9:1にまで進んでいた。
「ノーマルドロップを集める方が困難になりつつありますね……。これほどまでレアドロップだらけとは……」
ドロップ品を渡し鑑定の行方を見ていたアウリースから驚きの声が漏れていた。
「そうだな。レアドロップ品捜索専門で依頼を受けるべきかと悩むところだな」
「アルマが聞いたら、よだれを垂らして喜ぶ話ね。もちろん、私もだけど」
冒険者ギルドを仕切ることになったアルマであるが、ブラックミルズから二度の事件で上級冒険者がかなり減って、レアなドロップ品収集の依頼を受けるパーティーが減り始めていることを憂慮していた。
売り上げ的には消費量の多い低位素材を商店街がかなり買い集めるようになったので、落ち込んでいないが高い利益を得られるレアドロップ品の減少は利益が圧縮されることが予想されていたのだ。
「色々とお金もかかるしな……。……主に食費だが……」
「メラニア―。もう一枚クッキー頂戴ー!」
鑑定をしていた俺の隣では、食べカスを口に付けたクイーンがメラニアにまた携帯食料であるクッキーをねだっていた。
すでに結構な量のクッキーを食っていたように思えるが、クイーンには物足りないらしい。
「クイーンちゃん、食べ過ぎですよ。グレイズ様もダンジョン内では計画的に食事をするようにと申されてましたでしょ」
「あー、おなかすいた。おなかがすいたのじゃー。このままでは妾は餓死してしまうのじゃー」
「もう、食いしん坊ですね。あと、一枚だけですよ」
「メラニア―大好きー」
戦力としては頼もしい召喚獣となったクイーンであるが、燃費が非常によろしくない。
最低でも三人分の食料は消費するので、稼げるならもっと稼いでおきたいところではあった。
「アルマとレアドロップ品に関しての依頼料の相談をするとしようか……。少しばかり色を付けてもらえば」
「そうね。そうなれば冒険者ギルドも収益を改善できるし、うちも儲かるしね。両者得してウハウハね」
メリーさんや目がお金マークになっておられますぞ。
稼ぐことは悪いことじゃないんだが、その姿は天国の親父さんが見たら泣いてしまうぞ。
俺はお金に囲まれている妄想に耽っているメリーを呼び戻すため軽く肩を叩いた。
「メリー、帰ってこい」
「はっ! ちょっとお金がたんまりあり過ぎて嬉しすぎる妄想に耽ってたわ」
「とりあえず、帰ってから考えることにしよう。まだ鑑定も残ってるしな」
その後、鑑定を終えると手早く腹ごしらえを済ませ、ダンジョントラップによって消えていた床が復活したのを確認すると、探索の再開をすることにした。
-------------------------
次回更新日は3月25日(月)となっております。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。