死の餞ヲ、君ニ

弋慎司

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第1部

#06 ダイスとスタンガン

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「海だ! 海だーーっ!」
「はぁ……もう目的を忘れましたか。どうぞ飛び込んでください、置いていきますので」
 ラブラドライト海岸に来るや否や、海を見て大はしゃぎするグレイ。
 そんなグレイに呆れて放置しようとするレイセン君。
 斯く言う僕も、初めて見る海に興味津々なのだが、「ご主人様は、あんな子ども紛れのようなこと、しませんよね?」と言われてしまえば、そんなことはできないだろう。仕方なくレイセン君の後ろを付いていく。
 青い波がゆらゆらと、こちらへ来てみたり、来たと思うと戻ったり。それを延々繰り返している。
 時々、砂に足を掬われる感覚を心地よいと感じてみたり、又は砂地が太陽の光を反射し、眩しいと感じたり。
「飛び込んで、魔獣の餌食になっても知りませんよ」
「なんて残酷な……。あ、俺死なないんだった」
 グレイは太陽の光を浴びて燃えるように輝くエンゲイジリングを見て、にっと笑いながら開き直ってしまった。が、レイセン君の言う通り油断は禁物だ。
 いつどこから魔獣が現れても可笑しくないこの状況で、気を緩めることは許されない。
「ん……!? あれは人じゃないか」
 グレイは遠くを凝視すると、指先を何かへ向けた。つられてその先を目で辿る。
──人だ。海辺で蹲っているそれは、白い山ひとつ分の大きさで、どうやら幼い子どものようだ。
 砂遊びでもしているのだろうか。
「一人で? いや、まさか」
 レイセン君が怪訝そうな表情で、子どもを見つめる。
「行きましょう。何かあってからでは、取り返しが付きません」
 僕たちは子どもの方へ走り出した。
 同時に、子どもの目前──海の表面が、そこだけ奇妙な波動を描き始めた。まだ、子どもは気がついていない。
「魔獣か!? そこを離れろ、危ないぞ!!」
 グレイが危険を察して叫ぶ。子ども──少女はこちらの声に気づいて、辺りを見渡した。
「早く、逃げろおおお!!」
 海面から魚の形をした怪物が飛び出してきた。
 目は一段と大きく、口を開けば鋭利な牙が並んでいる。
──間に合わない。諦めかけた直後、化物に向かってくる人影が──未だ蹲ったままの少女を飛び越え──何かを突き出し、化物の全身を青い稲妻が走る──勢いを失った魚を、海へと殴り返した。
 静寂が訪れ、間もなく少女が顔を上げると、恩人の元へと向かうべく立ち上がった。
「の……のあーーー!! なんで、ふぃりあのそばにいてくださらなかったんですの!?」
「ごめんね……。肝心な時に傍にいてあげられなくて。ほら、もう泣かないなかない」
「泣いてなんかいませんわよ! ふわああん!」
 学生と思しき服装の少年と、お姫様を連想させる白いドレスの少女が、抱きつくような形になる。外見は少し不釣り合いな組み合わせだ。
 少年はよしよしと少女を宥め、遅れて僕たちに気づくと思い出したように声をかけた。
「あ、君たち。さっきはありがとう。やっとまともな人に出会えたよ」
「奇遇ですね。私たちも、この海岸へ来てからは初めてです。……自己紹介でもしますか」
「そうだね、僕はノア。で、えっと、こっちがフィ……」
「自己紹介くらい一人でできましてよ!! 先程は本当に助かりましたわ。フィリアと申します。よろしくお願い致します、ですわ」
 片足を少し下げ、スカートの裾を持ち上げて軽く一礼をすると、桃色の髪がふわりと揺れた。
 一方、言葉を遮られたノアは困った表情のまま、左側だけを伸ばした長い横髪を指先で弄っている。
「私はレイセン。こちらは私のご主人様であられますアクア様、それから此奴はグレイです」
「俺の扱いが雑すぎやしないか??」
「気のせいではありませんか」
「ふふふ、なんだか面白い人たちですわね。特にそちらの……グレイさん、でしたっけ?」
「そーだよ、フィリアちゃん。お兄さんって呼んでもいいんだぜ?」
「お断りですわ。フィリアには、ノアがいますから! ノアはフィリアのれっきとした執事でしてよ、オホホホホ!」
 ノア曰く、そういう設定らしい。
 自慢げに話すフィリアは、当の本人など全く気にせず語り続けた。
 するとグレイが右手を挙げて飛び跳ねだした。
「はい、はーい! 俺、気になってたんだけどさ! ノアの持ってる武器、あれなんだ!? カッコいいな!!」
「え、と……スタンガンの事?」
 ノアは魚の魔獣を倒した際に使っていたというスタンガンをグレイに渡した。
「危ないから……気をつけて……」
「うおお……こいつがす、すたんがん……すげぇ……」
「しかし、スタンガンは本来、殺傷性のない武器のはずです」
「そう。だから、魔獣を倒せるくらいの強さに改造したんだ」
「へぇ……そんなことも出来るんだね」
「ノアは何でも出来ますのよ。例えば……錬金術とか!」
 その言葉を発した直後、僕の周りが凍りついた。最初に口を開いたのはグレイだった。
「錬金術だって!? あ、あの何でも作れるってやつだろ!! すごいなノア!!」
「いやいや!! その……本当に、初歩の初歩しかまだできないんだ……。賢者の石なんて、夢のまた夢で……今は宝石とか、そういうものから作っているんだ」
 ノアは照れた口調で早口になりながらも、丁寧に説明を繋げようとする。
「宝石……具体的には?」
「あぁ……エンゲイジリングとか。あれの元型は作ることができたんだけど……」
 ノアの口から出た単語に、反応の色を隠せなかったのは言うまでもない。それはレイセン君やグレイも同様だった。
「エンゲイジリング……だって?」
「まあね。でも、とても残念な事実がある。完璧なエンゲイジリングを作るのは、ほぼ不可能なんだ」
「どうして?」
「エンゲイジリングは、サラマンダー岩窟でしか得られない鉱石を熱で溶かして固めた物と、悪魔の血が必要なんだ。前者は僕でも頑張ればできるけれど、後者は難しいね……。そこらの魔獣じゃなくて、あの幻の悪魔の血を使うなんて……。残りの人生を費やして見つかるかどうか。もし見つけられたとしても、殺されてお終いだろうね」
「エンゲイジリング……あるよ?」
「え……嘘!? それ本当かい??」
 事実を証明しようと、例の箱を取り出し、両手で開いた箱をノアとフィリアに向ける。
「それを身につけた者は死の概念を外れ、人の生き方を永遠に失うとまで言われた、あのエンゲイジリング……しかも……本物……」
 ノアが固唾を呑んでエンゲイジリングを見つめる。
 彼が錬金術にどれだけのめり込んでいるのか、容易に想像できた。
 フィリアもノアとはまた違った視点で、目を輝かせながら宝石を見ていた。
「良かったら……一つ、どう?」
「そんな、見せてもらえただけでも充分嬉しいことなのに……いいの?」
「勿論だよ。折角出会った人だから」
「しかし、それは本物。嵌めてしまえば死の概念から己の魂が分離するという事を、ゆめゆめお忘れなきよう」
「う、うん。大丈夫、わかってるよ……えっと……じゃあこれを」
 ノアは慎重に手を動かし、美しい海のような水色の指輪にそっと触れ、掌に乗せた。
「これが……。あ、ありがとう! 大切にするよ。……流石に、分解しちゃ駄目だよね」
「もう! ノアばっかり、ずるいですわ! フィリアにも、お一つくださいませ」
 フィリアが深い青色の指輪を、ひょいと摘み上げる。それを掲げて、太陽の光を受けた宝石が輝くのをうっとりと眺めていた。
「これで、なんだか本物のエンゲイジリングに近づけた気がするよ、本当にありがとう……。君たちとはもっと沢山話がしたいところだけど、そろそろマーファ街灯に戻らなきゃ……」
「そうですね。私たちもこれから妖樹へ向かうところでしたし、折合いを付けましょうか」
「これから? じゃあ、気をつけてね。あそこは昼と夜で姿が変わるから」
「おう、また会おうな!!」
「うん、またいつか」
「ごきげんようですわー!」
 暫く互いに手を振り、僕たちは妖樹へ、ノアとフィリアはマーファ街灯へ、それぞれ別の行き先へと歩き出した。
 会話についていけなかった僕は悔しくなって、強めの口調で、物知りな彼に質問する。
「レイセン君、錬金術って何? それに、ノアはエンゲイジリングの作り方を知っていたし……悪用されないか、心配になってきた」
「その必要はないですよ。錬金術とは、安価な金属を高価な金属へと練成する試みのことです。錬金術で神をも超える物質を作ろうとする、そんな輩もいますけれど」
「それに、ノアは悪魔がまだこの世界にいるって事、わかってないみたいだしな」
「そっか、そうだね……。えっと、神を……超えるって……?」
「さっきノアが言ってた、賢者の石もそうなんだぜ!! あれは持った奴を不老不死にするってやつなんだよ……。まあ、噂だけどな。錬金術士にとってみれば浪漫なんだろう」
「へー……。それって、良い事なの?」
「うーん、それは人によるなぁ……だって、不老不死になれたらずっと生きていられるだろ? それを望む人にとっちゃあ嬉しい事だろうし、逆に非人道的だって反対する奴もいるだろうし……」
 要するに、人それぞれ。良い事でもあり、悪い事でもあるという、捉え方の問題だ。
 そんな錬金術に没頭するノアを、少しだけ変わった人だ、と思うようになった。

 ***

「さあ、ご主人様着きましたよ。ここが妖樹の入口です」
 妖樹の入口に着いた頃、既にオレンジ色の太陽が傾き、水平線の向こうに浮かんでいた。
「でも……夜までにここを通るのは厳しいぞ」
「だからといって、朝を待つわけにもいかないでしょう。行きますよ」
 妖樹は一本道ではあるものの、その両端は杉や松が不規則に並べられていて、不気味な姿形をしている。
 見上げようにも、枝葉が絡み合っていて空を確認できない。
 ふと、昼と夜で姿が変わる、というノアの言葉が頭をよぎった。
「レイセン君、ここは昼と夜でどう変わるの? 木の種類とか?」
「クク……個性ある発言ですね。昼は一本道ですが、夜はスペリォールの館に続く道になる……。そういう意味ですよ」
 首を傾げたままの僕に、レイセン君は「夜になればわかります」と付け加えた。
 噂をすればと言わんばかりに、辺りは暗晦を帯びている。
「うう……もう夜なのか? さっきから寒気がする」
「確かに。風が吹いているからかな」
 グレイはいつもの調子を出すどころか、吹き抜ける風に震えていた。余程の怖がりなのだろう。
 猫耳フードの少年の恐怖心を煽るように、風は強さを増していった。
「おかしい……風が……だんだん強くなってる気がする……!」
 すると、打ちつけるような強風が巻き起こる。目も開けていられないほどだ。
「ご主人様、私から離れないように」
「う、うん……」
 突風は暫く吹き荒れると、不思議なくらい何も残さず過ぎ去った。蹲った三人を置いて。
 僕は恐る恐る目を開く。自分の目を疑った。
「ここは……」
「……本当にここが……スペリォールの館なのか」
「そのようですね」
 目の前には今にも崩壊しそうな建物と、それを囲むように並んだ針葉樹が広がっていた。
 歩いてきた一本道は、跡形もなく木々によって塞がれている。遂に、妖樹が夜の姿を現したのだ。
「レイセン君、これからどうするの?」
「まずはコテージを設置しましょう。館の探索はそれからです」
 コテージは、宿に代わる長旅に最適な道具の一つだ。普段は手乗りサイズで、小物入れのような形をしている。手軽に持ち運びができるようになっており、使うときは箱に差し込まれた先の丸い紐を引くことで宿を設置することができる。
 更に、魔獣からはコテージ全体が見えなくなる魔法によって加工が施されているので、襲撃に遭う心配は無用だ。
「ここでいいでしょう。皆さん、少し離れてください」
 レイセン君が紐を引く。それを地べたに置くと、みるみるうちに一軒宿が出来上がった。これで、今夜の寝処は確保したというわけだ。
「じゃ、行こっか」
「えーーーー!! 本当に行っちゃうの……」
「ここで一人、お留守番をしていても構いませんが」
「それも嫌だ!! わかったよ、行くよ!!」
 館の入口までそう遠くはなかった。先頭のレイセン君が扉の取っ手を掴んで力強く引っ張ると、ドアの軋む音が建物内と森全体に響き渡った。
「!!」
 外の空気を待ちわびるコウモリの群れが、暗がりの奥深くからどっと湧き出した。
 後ろで叫び声を上げながら倒れこむグレイの姿が目に入る。
「グレイ、大丈夫?」
「あぁ、ああありがとう。だだ大丈夫」
 今にも泣き出しそうなグレイを起こし、スペリォールの館への一歩を踏み出した。
 暗闇で次第に目が慣れてくると、妙な違和感が僕の感覚を捉えた。
「何かが……呼んでる……」
「ご主人様? それは一体……」
「わからない。でも、確かに呼んでいるんだ」
「うう……も、もうダメだ。……もうダメなんだあああ!!!!」
 グレイは唸り声を上げたかと思うと、扉ではなく、暗闇へ走りだした。
「グレイ! ああ、行ってしまいましたね」
「まずいんじゃ……」
「そのうち冷静になって戻ってくるでしょう。私たちは、ご主人様が呼ばれているという場所に向かいましょうか」
「そうだね。……レイセン君は何も聞こえないの?」
「ええ、全く、何も」
 この違和感を誰かと、ましてや頼りがいのあるレイセン君と共有することができないなんて。
 こんなにも、誰かに強く呼ばれているというのに。
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