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第1部
#09 恋する黒猫
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快晴の空の中をカモメという鳥が泳いでいる。
ここが、海の上に浮かぶ──港町オレイアス。
「賑わってるねぇ。武器屋さんはどこだー? ベンティスカさん、一緒に探そうぜー!!」
「急がなくてもいいのに。ふふっ」
グレイがベンティスカの手を握り、早々と町を駆け抜けていった。
妖樹から抜け出すまでも、グレイは「ベンティスカさんは俺が守る」と言って離れなかったし、いつの間にか自然に手を繋ぎ始めていた。恋人というより、友達のように見える。
「どこかな、どこかなー?? あ、ベンティスカさんって、どんな武器を使おうと思ってるの?」
「えっと…。行ってから決めることにしてるの。黒猫さんは必要ないんだよね?」
「そう!! 俺はこの拳で!! 魔獣をバッタバッタと薙ぎ倒すから!!」
「ふふ、頼もしい」
ベンティスカの言葉に、顔から火が出た黒猫さんは、鼻の下を鳴らしながら決め台詞の後の顔を崩さんと頑張っていた。
「あった! 武器屋さん!」
町の角で見つけた武器屋では、鋼で作られた剣や弓、カシの木を使った杖と、様々な種類の武器が、整然と並べられている。
グレイとベンティスカは店番をしている人影と楽しそうに会話をしていた。
「さあ、ご主人様も」
「ああ……うん……」
「せめて、自分の身は自分で守れるように……とりあえず、杖でも買ったらどうですか?」
「それ、馬鹿にしてる?」
「クク……そこに丁度いい帽子もありますよ、魔法使いさん」
僕はレイセン君の発言に頬を膨らませた。地味に挑発が得意な彼は、この状況を楽しんでいるように見える。
「じゃあ、えっと……」
「ゆっくりでいいんだぜ、ベンティスカさん」
「決めた!! わたし、これがいい」
ベンティスカが胸を弾ませながら選んだのは、「瑪瑙ノ諸刃」というラベルが貼られた双剣だった。商品名のラベルとは別に、価格と思しきラベル付いていた。
────495,330kil。
おかしいな、こんな数字を僕は初めて見た。きっとグレイも心の中でそう感じているに違いない、今僕と目が合ったから。
「それでいいんですね? 暫く新しい物は手に入りませんよ」
「うん。これがいいの」
「わかりました。すみません、この剣を」
レイセン君はさも同然のように支払いを済ませた。彼は一体何者なのだろうかと、改めて疑問に思う。
「やったな、ベンティスカさん‼」
「ふふ、買ってもらっちゃった」
僕は羞恥から思わず横の海に飛び込みたくなった。なぜならば──。
「うう……やっぱりこれ、どこからどう見ても魔法使いじゃん……」
「ご主人様、とてもお似合いですよ」
「あ!! アクアが魔法使いっぽい!! ゾンビの魔法使いっぽい!!」
「だーかーらー。ゾンビって言わないでよ!!」
「あー。ほんとだね、グレイ。魔法使いさんだ、ふふ」
杖を握りしめ、とんがり帽子を被った僕は、皆の言う通り「魔法使い」だったのだ。
少し、今なら魔法が使えるんじゃないか、と思った自分を馬鹿馬鹿しく思いながら、笑い崩れんばかりの三人を怒るふりで睨みつけた。
笑いが治った後、港町オレイアスを一回りした。
港町は狭くはない。貿易の為か、大きな建物がいくつも建てられていた。海に面する道は幾つかに枝分かれしており、船の出入りが滞らないよう作られている。
しかし、その造りを虚しく思わせるほど、港町は物言わぬ静寂に覆われていた。ぽつぽつと見える船が三隻。
つまらなそうだと勘繰っていた僕でさえも、街の散策を楽しめたらしい。もう既に真っ赤な夕日が海へ沈もうとしている。
港町の外れにある開けた道端にて。
レイセン君は先程からベンティスカの稽古につきっきりで、夕焼けをぼんやりと眺める魔法使いと黒猫には見向きもしない。
「そうだ、アクア。さっき言ってたやつ……」
「あ、思い出した! ……これだね」
「そうそれ! ベンティスカさんには何色が似合うかな……」
指輪をひとつひとつ、丁寧にじっくりと眺めるグレイの目には星が瞬いていた。
「聞いてきたら?」
「いやいやいや、いや!! あの状況で聞きに行ったら間違いなくレイセンに刺されるだろ」
寧ろそれは言い訳で、本当は直接聞くのが恥ずかしいのではないだろうか。とも考えたが、確かにその通りだ。
ベンティスカも、彼女の剣さばきを見ているレイセン君も真剣な眼差しをしている。そこに水をさす訳にはいかない。
「この色はどう?」
「俺もそれいいと思ってたところだ。よし、決まり!!」
「それで、どうするの?」
「夜にでも……ちょっとね」
もうここまで来てしまってはあからさまな気もするが、そっとしておくことにした。
それに、恋慕がいまいち理解できていない僕が口を挟むのは良くないだろう。僕はグレイがこれだと決めた指輪を、箱から取り出す。
「皆さん、そろそろ宿を取りに参りましょうか」
汗一つかいていないレイセン君は見ていてとても清々しい。彼の斜め後ろで、息も絶え絶えにしているベンティスカとの間には、剣に対する熟練度の差がありありと見て取れた。
「ベ、ベンティスカさん!? だ、だだ、だいじょうぶ!?」
「わ、わたしは、だいじょうぶだよ」
今にも倒れそうなベンティスカを見て、グレイはつい本音を零していた。
「そんな無理すんなって!! あんなスパルタ教師相手に、よく頑張ったよ!」
グレイは慌ただしくベンティスカと逆方向を向いてしゃがみ、両手で彼女を招き入れる。
「折角の好意ですし、乗ってあげたほうがいいですよ。グレイは何もしてませんから」
「それを言っちゃお終いだろ! そうだけど!」
スパルタ教師の言葉にはっとした顔のベンティスカは、疲れか照れかはよくわからないけれど、頬を真っ赤に染めていた。
「お言葉に甘えて……お邪魔しちゃおうかな」
「おうよ! じゃんじゃん甘えちゃって!」
「ありがとう。ほぅ」
鼻をひくひくと震わせるグレイを蹴り飛ばして歩くレイセン君。手綱を引いた馬のような、なんとも言い難い光景のまま、宿屋まで辿り着いた。
***
案の定、こぢんまりとしたこの街に宿泊する旅人は僕達しかおらず、貸し切り状態となった。
食事や入浴も全員済ませた夜更けのことだ。僕は昨日見た無残な夢を思い出していた。僕が見るものといえば、決まって、良くないものだけだ。
あれから、今までグレイになにかおかしな所はない。いつも通りふざけていて、いつも通りにこにこ笑っていて。それなのに、なぜ。
「アクアー。ミルク持ってきたよ」
その思考に追い打ちを掛けるように、グレイがやって来た。最も話しにくい相手が来てしまった。運がなかったな、と思った。
「今は一人にさせてよ」
「え? 黄昏てたの? そりゃ失敬」
そういうつもりじゃない。
「いいから、早くどっか行ってよ」
「は?」
「僕、気分が良くないの」
「悩み事? なら相談に」
僕の心の中で、ドスの利いた黒い渦がぐるぐると回っているような気がした。
「いいから。そういうの」
ただ、僕はグレイにこの場を離れてほしかった。それだけだ。
「……なあ、俺、なにかアクアに嫌なことしたっけ?」
「別に……だから何も」
「じゃあ、何なんだよさっきから!!」
「だから君に話すことはないってば」
「ああ、わかったよ。俺なんかより、レイセンやベンティスカさんはお前のこと甘やかしてくれそうだもんな!!」
僕はなんだか、甘えん坊の子ども扱いを受けたような気がした。
それを否定しなければ認めてしまうようで、反発せずには居られなかった。
「うるさい!! グレイなんか──」
僕の頭は真っ白だ。
さっき、グレイになんと言ったのだろう。思い出せない。それが怖い。
目の前に、グレイではなく、怒りの矛先を向いて仁王立ちをするレイセン君がいた。
「レイセンくん、僕は……」
「歯を食いしばりなさい」
答えを求めようとするや否や、それを拒むようにレイセン君の掌が、僕の頬を打った。
──おれなんかより、レイセンのほうがおまえのことあまやかしてくれそうだもんな。
「これでも何か、言いたいことはお有りで」
「……ごめんな、さい」
「…………」
景色が滲むようにぼやけて、僕の眼は熱くなった。
──じゃあなんなんだよさっきから。
──なやみごと? ならそうだんに。
「夢で、グレイがいなくなってしまって……。でも、本当は何もなくていつも通りで……。ううん。きっと僕が喧嘩をしてしまったのはそうじゃない、ちがう、ちがうんだ……ごめん……ごめんなさい……」
「あなたは今までもよく頑張ってきました。貴方の抱えたものはあまりにも大きすぎた。辛かったでしょう……。申し訳ありません、先は出すぎた真似をしてしまいましたね」
レイセン君は両手で僕を引き寄せると、頭を撫でた。
彼に優しい言葉を投げかけられる程に、両目からは涙が溢れた。僕は喉が枯れ果てるまで叫んだ。
ここが、海の上に浮かぶ──港町オレイアス。
「賑わってるねぇ。武器屋さんはどこだー? ベンティスカさん、一緒に探そうぜー!!」
「急がなくてもいいのに。ふふっ」
グレイがベンティスカの手を握り、早々と町を駆け抜けていった。
妖樹から抜け出すまでも、グレイは「ベンティスカさんは俺が守る」と言って離れなかったし、いつの間にか自然に手を繋ぎ始めていた。恋人というより、友達のように見える。
「どこかな、どこかなー?? あ、ベンティスカさんって、どんな武器を使おうと思ってるの?」
「えっと…。行ってから決めることにしてるの。黒猫さんは必要ないんだよね?」
「そう!! 俺はこの拳で!! 魔獣をバッタバッタと薙ぎ倒すから!!」
「ふふ、頼もしい」
ベンティスカの言葉に、顔から火が出た黒猫さんは、鼻の下を鳴らしながら決め台詞の後の顔を崩さんと頑張っていた。
「あった! 武器屋さん!」
町の角で見つけた武器屋では、鋼で作られた剣や弓、カシの木を使った杖と、様々な種類の武器が、整然と並べられている。
グレイとベンティスカは店番をしている人影と楽しそうに会話をしていた。
「さあ、ご主人様も」
「ああ……うん……」
「せめて、自分の身は自分で守れるように……とりあえず、杖でも買ったらどうですか?」
「それ、馬鹿にしてる?」
「クク……そこに丁度いい帽子もありますよ、魔法使いさん」
僕はレイセン君の発言に頬を膨らませた。地味に挑発が得意な彼は、この状況を楽しんでいるように見える。
「じゃあ、えっと……」
「ゆっくりでいいんだぜ、ベンティスカさん」
「決めた!! わたし、これがいい」
ベンティスカが胸を弾ませながら選んだのは、「瑪瑙ノ諸刃」というラベルが貼られた双剣だった。商品名のラベルとは別に、価格と思しきラベル付いていた。
────495,330kil。
おかしいな、こんな数字を僕は初めて見た。きっとグレイも心の中でそう感じているに違いない、今僕と目が合ったから。
「それでいいんですね? 暫く新しい物は手に入りませんよ」
「うん。これがいいの」
「わかりました。すみません、この剣を」
レイセン君はさも同然のように支払いを済ませた。彼は一体何者なのだろうかと、改めて疑問に思う。
「やったな、ベンティスカさん‼」
「ふふ、買ってもらっちゃった」
僕は羞恥から思わず横の海に飛び込みたくなった。なぜならば──。
「うう……やっぱりこれ、どこからどう見ても魔法使いじゃん……」
「ご主人様、とてもお似合いですよ」
「あ!! アクアが魔法使いっぽい!! ゾンビの魔法使いっぽい!!」
「だーかーらー。ゾンビって言わないでよ!!」
「あー。ほんとだね、グレイ。魔法使いさんだ、ふふ」
杖を握りしめ、とんがり帽子を被った僕は、皆の言う通り「魔法使い」だったのだ。
少し、今なら魔法が使えるんじゃないか、と思った自分を馬鹿馬鹿しく思いながら、笑い崩れんばかりの三人を怒るふりで睨みつけた。
笑いが治った後、港町オレイアスを一回りした。
港町は狭くはない。貿易の為か、大きな建物がいくつも建てられていた。海に面する道は幾つかに枝分かれしており、船の出入りが滞らないよう作られている。
しかし、その造りを虚しく思わせるほど、港町は物言わぬ静寂に覆われていた。ぽつぽつと見える船が三隻。
つまらなそうだと勘繰っていた僕でさえも、街の散策を楽しめたらしい。もう既に真っ赤な夕日が海へ沈もうとしている。
港町の外れにある開けた道端にて。
レイセン君は先程からベンティスカの稽古につきっきりで、夕焼けをぼんやりと眺める魔法使いと黒猫には見向きもしない。
「そうだ、アクア。さっき言ってたやつ……」
「あ、思い出した! ……これだね」
「そうそれ! ベンティスカさんには何色が似合うかな……」
指輪をひとつひとつ、丁寧にじっくりと眺めるグレイの目には星が瞬いていた。
「聞いてきたら?」
「いやいやいや、いや!! あの状況で聞きに行ったら間違いなくレイセンに刺されるだろ」
寧ろそれは言い訳で、本当は直接聞くのが恥ずかしいのではないだろうか。とも考えたが、確かにその通りだ。
ベンティスカも、彼女の剣さばきを見ているレイセン君も真剣な眼差しをしている。そこに水をさす訳にはいかない。
「この色はどう?」
「俺もそれいいと思ってたところだ。よし、決まり!!」
「それで、どうするの?」
「夜にでも……ちょっとね」
もうここまで来てしまってはあからさまな気もするが、そっとしておくことにした。
それに、恋慕がいまいち理解できていない僕が口を挟むのは良くないだろう。僕はグレイがこれだと決めた指輪を、箱から取り出す。
「皆さん、そろそろ宿を取りに参りましょうか」
汗一つかいていないレイセン君は見ていてとても清々しい。彼の斜め後ろで、息も絶え絶えにしているベンティスカとの間には、剣に対する熟練度の差がありありと見て取れた。
「ベ、ベンティスカさん!? だ、だだ、だいじょうぶ!?」
「わ、わたしは、だいじょうぶだよ」
今にも倒れそうなベンティスカを見て、グレイはつい本音を零していた。
「そんな無理すんなって!! あんなスパルタ教師相手に、よく頑張ったよ!」
グレイは慌ただしくベンティスカと逆方向を向いてしゃがみ、両手で彼女を招き入れる。
「折角の好意ですし、乗ってあげたほうがいいですよ。グレイは何もしてませんから」
「それを言っちゃお終いだろ! そうだけど!」
スパルタ教師の言葉にはっとした顔のベンティスカは、疲れか照れかはよくわからないけれど、頬を真っ赤に染めていた。
「お言葉に甘えて……お邪魔しちゃおうかな」
「おうよ! じゃんじゃん甘えちゃって!」
「ありがとう。ほぅ」
鼻をひくひくと震わせるグレイを蹴り飛ばして歩くレイセン君。手綱を引いた馬のような、なんとも言い難い光景のまま、宿屋まで辿り着いた。
***
案の定、こぢんまりとしたこの街に宿泊する旅人は僕達しかおらず、貸し切り状態となった。
食事や入浴も全員済ませた夜更けのことだ。僕は昨日見た無残な夢を思い出していた。僕が見るものといえば、決まって、良くないものだけだ。
あれから、今までグレイになにかおかしな所はない。いつも通りふざけていて、いつも通りにこにこ笑っていて。それなのに、なぜ。
「アクアー。ミルク持ってきたよ」
その思考に追い打ちを掛けるように、グレイがやって来た。最も話しにくい相手が来てしまった。運がなかったな、と思った。
「今は一人にさせてよ」
「え? 黄昏てたの? そりゃ失敬」
そういうつもりじゃない。
「いいから、早くどっか行ってよ」
「は?」
「僕、気分が良くないの」
「悩み事? なら相談に」
僕の心の中で、ドスの利いた黒い渦がぐるぐると回っているような気がした。
「いいから。そういうの」
ただ、僕はグレイにこの場を離れてほしかった。それだけだ。
「……なあ、俺、なにかアクアに嫌なことしたっけ?」
「別に……だから何も」
「じゃあ、何なんだよさっきから!!」
「だから君に話すことはないってば」
「ああ、わかったよ。俺なんかより、レイセンやベンティスカさんはお前のこと甘やかしてくれそうだもんな!!」
僕はなんだか、甘えん坊の子ども扱いを受けたような気がした。
それを否定しなければ認めてしまうようで、反発せずには居られなかった。
「うるさい!! グレイなんか──」
僕の頭は真っ白だ。
さっき、グレイになんと言ったのだろう。思い出せない。それが怖い。
目の前に、グレイではなく、怒りの矛先を向いて仁王立ちをするレイセン君がいた。
「レイセンくん、僕は……」
「歯を食いしばりなさい」
答えを求めようとするや否や、それを拒むようにレイセン君の掌が、僕の頬を打った。
──おれなんかより、レイセンのほうがおまえのことあまやかしてくれそうだもんな。
「これでも何か、言いたいことはお有りで」
「……ごめんな、さい」
「…………」
景色が滲むようにぼやけて、僕の眼は熱くなった。
──じゃあなんなんだよさっきから。
──なやみごと? ならそうだんに。
「夢で、グレイがいなくなってしまって……。でも、本当は何もなくていつも通りで……。ううん。きっと僕が喧嘩をしてしまったのはそうじゃない、ちがう、ちがうんだ……ごめん……ごめんなさい……」
「あなたは今までもよく頑張ってきました。貴方の抱えたものはあまりにも大きすぎた。辛かったでしょう……。申し訳ありません、先は出すぎた真似をしてしまいましたね」
レイセン君は両手で僕を引き寄せると、頭を撫でた。
彼に優しい言葉を投げかけられる程に、両目からは涙が溢れた。僕は喉が枯れ果てるまで叫んだ。
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