死の餞ヲ、君ニ

弋慎司

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第2部

#58 魔女なんて

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 僕は申し訳無さそうに僕を起こす女性の声で覚醒を始めた。
「アクア……おはよう、もうお昼を過ぎちゃったけど……」
「起こしてくれてもよかったのに……おはよ」
「お昼、一緒に作りましょう。今アイネさんがハンバーグを作ろうって」
 僕はどちらかというと寝起きが悪いのかもしれない。さっぱりと目覚めることの方が珍しく、今日の僕は特によろしくない。
 ありていに言うと、昨夜は中々眠れずに中途半端な時間に寝付いてしまい、なんとなく朝を迎えるのではないかと確信的な予想をしていた。
 できることならば僕の予測通りにならないようにと、考えれば考えるほど眠れなくなって──。決して嬉しいことではないのだが、見事に予想が当たった。
「……今行く」
 溜息をついて、自己嫌悪に自分自身を追いやりながらブーツを履いた。

 ***

 颶風あるいは沛雨に叩きつけられて濁った白い煉瓦の塔が、再び僕の前に立ちはだかった。
「……中に入ろう、僕が先頭を行く」
「うーん、やっぱりこの子たち、嫌がりますねえ。仕方ありません……ああ、どうぞお構いなく、扉を開けてください」
 アイネの足元で、五体のピクトが互いの体をおしくらまんじゅうでもする勢いで押し合っていた。残忍にも、やはりここでもピクトたちを戦力には入れることができないな、と僕は思いながら、僅かに湿った木目調の扉を押した。
 中は天窓からの光が、蜘蛛の糸のように降りて僕たちのいる最下層に届く。
「……あれはなに?」
 僕の後ろをついてきたエレナが、訝しげな顔をしながら中央を指差して言った。
 縦に長い鳥籠のような細い線で作られた箱が、天井から鎖に繋がれていた。
「上まで続いてるみたいだけど……」
「先進国風に言うとエレヴェータってやつでしょうかねえ? 厳密にはその劣化版ですけれど」
「……でもこれ、動くの? 今にも壊れそうだし、狭いし……」
 三人が言いたい放題にしている牢屋のような入れ物は、せいぜい人ひとりが限界の幅で、例えるならクローゼットに無理矢理人が入ろうとするようなものだろう。
「これがちゃんと動くのであれば、きっとそこの階段を使うよりも早く上に行けるでしょうねえ」
 アイネはエレヴェータを隅々まで眺めていた。僕は考える間もなく、これに乗ることを宣言していた。
「それじゃ、あたしとアイネさんは階段で向かうけど……無理はしないでね、相手は悪魔なんだから……。簡単に勝てるなんて保証はどこにもない」
 そんなことはもうわかっているという代わりに僕は頷いて、小指ほどの幅の線が並んだ格子戸を開けた。
 エレヴェータの扉を閉めると、僕がここに閉じ込められたような錯覚を起こしてしまう。ひどく狭い箱の内側についたレバーを下げた。
 魔女と単眼の男は、作動した昇降機と柵の隙間から透けて見える僕を外から見た後、すぐに螺旋階段で移動を始めた。
 焦燥よりも穏やかに小走りしながら、段を踏み外さないようにして円を描いて登ってくるエレナたちが見えなくなると、僕は格子の下から真横に首を動かした。
「……魔獣?」
 視線の先で、黒い羽の生えた蜥蜴のような、嘴が長く尖った生き物が何匹も泳いでいた。吊り下げられた鳥籠の中にいる僕には目もくれず、数え切れないほどの翼竜が風向きもない空間で血眼の目を光らせている。
 僕に気づき、彼らが一斉に襲いかかってきた場面を想像して、恐ろしく感じた。
「…………」
 腕の異物感から下を向く。黒白の蛇が僕の腕に絡まっていた。僕が撫でようと手を近づけると、上手に避けて足の方へと逃げていく。
 そして僕ひとり、最上階に到着する。エレヴェータが停止したことを告げるがこん、という騒音をあげ、次第に扉を開いた。僕たちはまた悪魔に騙されていて、誰一人としてここには居ないのではないだろうか。そう思わせるほどに、周辺から聞こえてくる音は無で溢れかえっていた。しかし、僕の杞憂もすぐに終わった。
「レイセン君……!!」
 視界の端に、銀の髪をした人形のように美しい人が壁に寄りかかっていて、今しがた崩れ落ちたのを捉えた。
 僕は躊躇うことなく駆け寄る。薄らと眉根を寄せながら目を開いた青年は、僕の姿ではなく、僕の近くにいる存在に目を見張った。
「ご主人様、後ろ──」
「──!!」
 咄嗟に背中──後ろ首あたりの神経がおかしくなりそうなほど痛くなり、僕は振り返りながらあとずさる。
「……今ので貴方を殺せていたのであれば。ああ、選択を誤ってしまいました……これくらいなら避けられるんですね、貴方を少々侮っていました」
 残念そうに悔悟する、男の低い声がした。独り言のように呟きながらも、明示的に僕の耳に殺意を届けた。
 僕は執事服の青年を睨みつけた。彼も同じような目をして僕を見ている。今まで出会う度に見せていた妖艶な笑みは、その怨恨に満ちた顔のせいで面影すらも感じない。
「……ルドルフ」
 左手の甲に右肘を添えて、再び扇のようにナイフを広げた第八の悪魔の名を呼ぶ。僕は利き手に弓矢の感触を感じ、より一層強く握った。
「まあ、きっと僕、貴方よりも年上ですよ? 呼び捨てとは、失礼ではありませんか……この際ですから構いませんけれど」
「レイセン君に何をした」
「何を……? ふふ、貴方は知らないほうがいいでしょうね。僕とお兄様にも、少しばかり厄介な事情があるのです」
 構えた腕を固定したまま、ルドルフは一歩僕に近づいた。
「……戦う気?」
「ええ、勿論です。貴方に勝利して、力の差を見せつければ、貴方ではなく僕のほうがお兄様には相応しいと証明できますもの。そういう貴方こそ、悪魔と戦う覚悟がおありで?」
 僕は矢を番えた。覚悟がないというわけではない。ただ、僕ひとりで悪魔に勝つことができる力を、本当に身につけているかどうか──気がかりで仕方なかった。
「君に負けるつもりは、ない──!!」
 迸る光の矢を引き絞って、悪魔に向けた言葉を掛け声としながら利き手を離した。至近距離で放たれた矢から逃れることは、普通の人であればまず不可能であろう。しかし、僕たちが相手にしている怪物は違った。
「あはは……威勢だけは宜しいようですね、愚直にも程があります」
 僕の背後から語りかけるような笑い声が聞こえる。すぐさま身を翻し、次の矢を構えた。
 悪魔と距離を取るために、けれど視界から標的が外れてしまわないように、円状の塔を走り抜けていく。ルドルフはまるで僕を嘲笑うかのように、僕が一定の間隔を空けると瞬間移動のように僕の目の前に現れた。
「ちょこまか……」
「ふふ、悪魔に勝ち目もなく挑むなんて、勇気は称えます。ですがそこまで。ほぅら、今も戦わずして逃げようとお考えですね」
「……っうわ──」
 視線を足元に向ける暇がなかった僕は、石と石の隙間に引っ掛けて躓く。両手に弓と矢を構えていたこともあって、地面に体を擦り付けるように倒れた。
 そして悪魔の男が、視界の端で、妙な動作を始めた。
「貴方という人は実に……目障りですね。その御身体のように、標本のように、縫い止めてしまいたいくらい」
「っ、何を……来るな!」
 僕は起き上がることができなかった。緻密な糸の集合体が、僕を床から遠ざけまいと縛り上げていたのだ。針に通した銀の糸が、言わば悪魔の武器だった。
悪魔は身じろぐ虫を蔑むように、上から眺めている。
「さぁさ、観念なさいませ。あの方に相応しいのは僕なんです。今、目の前で、証明してみせますとも」
 繋縛した僕の前で、執事服の男はかがむ。その、人を嘲笑うような妖艶な笑みを、僕はきつく睨んだ。
「お前になんか、レイセン君は渡さない──」
「……愚かですね」
 力のこもった声。男は殺気に満ち満ちて、窄まった群青色の瞳孔が蛍光灯のように見えた。
「あの方の名前を、僕よりも、容易く、呼ぶなんて……。なんて愚かな人なのでしょう」
「──そこまでですよ、ルドルフ」
 ルドルフと呼ばれた瞬間に、彼の目元は僅かばかり穏やかになった。束の間、悪魔は後ろを振り返って悲しげな声で囁いた。
「何故ですか……僕を止めないでください、お兄様」
「私があなたに決闘を挑みます」
 第八の悪魔は、激しい剣幕で怒鳴りつけた。
「話が違います! 僕が彼に勝ったら、認めて……くださると……」
「……一度は断ったはずです。力の差も測れないのですか。仮にご主人様を討てたとして、かつての戦いで得た経験を初期化された者を倒した程度で──私があなたを認めるとでもお思いで? 戦いなさい、同じ血が流れる、魔女の一人として」
 レイセン──氷の魔女は、その鋭い視線で悪魔を貫かんとしていた。
「……ええ、ええ! その決闘、受けて立ちましょう!! 力尽くでも貴方を僕の側に置いておけるというのでしたら、尚の事!!」
「遠慮はなさらず。私、あなたを殺すつもりで参りますので」
 白の魔女は、白銀の剣を斜め後ろに構えながら、青白く透明な氷のつるぎを一つ、また一つと浮かせた。
「構いませんよ、才能だけの成り上がりが、悠々僕に勝てるだなんて思わないことですね。ふふ、負けたらその手足を切り落として、お人形のように部屋で愛でて差し上げます」
 黒の魔女は、両手を小刻みに振る最中、手品でもするようにシルバーのナイフを指で挟んだ。右手に四本、左手にも四本。指の隙間はない。
「どうぞ、ご随意に──!!」
 魔女同士が衝突する。刹那、塔全体に割れたような軋音と震動が響いた。
「……っ! うう……」
 エレヴェータを支えている鎖が、蛇のようにあらぬ方向へとねじ曲がっていた。
 巻き起こる吹雪と刃の破片が飛び散る様子を見るまもなく、僕は床に顔を伏していた。二人の動く様子が、早すぎるあまり目で追えないのだ。細目を開けてみようと試みるも、こちらに向かって飛んでくる破片が見えて、あっという間に目蓋を結んでしまう。
「アクア! いた、よかっ──きゃあ!!」
「──エレナ?! 危ない、早くこっちに!」
 エレナが一度降りたエレヴェータに乗ってやってきた。しかしタイミングが悪い。強風に煽られて、エレナを乗せた籠が扉を開けたまま大きく揺れた。
 地べたに転がり込むように、エレナは昇降機から体を放り投げる。やはり風の勢いが激しく、立ち上がることは困難なように思えた。
 金の髪に白の魔女が吹き荒らした雪を付けた女性は、顔を必死に上げて僕の方へと這ってくる。
「な、に……これ?!」
「僕にもわからない……けど、後ろに隠れてて……う、ぐ……!!」
 僕とエレナは吹きすさぶ風の冷たさに凍えながら、魔女同士の争いに決着がつくのを待つことしかできなかった。

 再び二人の魔女の姿が静止して目に映る。
「……レイセン君!!」
 僕が名前を叫んだ白い魔女は、こちらを振り向くことはなかった。彼は僕と反対側の、空洞になった中心部の向こうで、辛うじて片膝を立てている。
 そして、僕の目前には、白い魔女の体を半分ほど隠しながら、けれど彼と同じように傷を負った黒い魔女が背を向けていた。
「……お分かりいただけましたか。貴方では僕に勝てません。かといって僕は貴方を殺す気がない、よって──負けることもない」
「何を……それはただの臆病です。死ぬのが怖いか? 私は……違う」
 ルドルフが空になった指と指の隙間にナイフを現した。人差し指から小指にかけて三本の凶器が光る。
「……本当に、貴方というお方は……。僕だけを、そのように拒むのですね、であるならば──」
「……んた、……いよ」
「え、エレナ……?」
 魔女同士の戦いが再び始まろうとしている最中、僕は背後を振り返る。エレナが肩幅よりも広めに足を開き、血が出そうなほど手を握り締めていた。
「あんたの、せいよ……。あんたのせいで、カノンくんが死んだ! 絶対に許さない!! あんたはここで死ねばいい、レイセン──!!」
「エレナ、急に何言って──」
「動くな!! もうこの魔術は止められない、あたしの意思でいつでも放てる。詠唱無しで」
 完全に蚊帳の外の存在と化していたが、彼女もまた、魔女であることを思い知らされた。
 炎を操る赤の魔女は、右腕をレイセン君に向けたまま、左手で支えながら僕とルドルフを追い越した。
 右手の指先から肩に向かって、オレンジの焔が絶え間なく流れていく。途切れながらも川のように流れる動作に合わせて、熱気が伝わってきた。
「…………」
 僕の疑問が言葉として成立するよりも早く、レイセン君のはっとした表情がすべてを悟った。
「……何度考えても、あの時いた四人……いいえ、カノン君を除いた三人の中で一番怪しいのよ、あなた」
「…………」
 このとき僕は、どうしてレイセン君は何も言わないのだろうと思っていた。エレナの言うことが事実と異なるならば、彼はきっと違うと主張するに違いない。僕はそのように考えていたからだ。
 これではまるで、レイセン君がカノン殺しを認めているような気さえする。
 そして、ついに俯いてしまった銀髪の青年の無実を証明できるのは、僕だけだ。しかし──。
「エレナ、それは違うよ……」
「うるさい、うるさいうるさい!! もうあたしは殺すって決めたの、邪魔しないで!!!! ……それに、きっと焼け死ぬだけじゃ済まない。爆発が起きて、塔が崩れる。この向きであなたが塔の下に落ちれば、その先は──泉。魔女は誰も這い上がって来れない、地獄の沼よ」
 エレナは僕の一言に酷く激情した。そのつもりはない、と弁解しても遅いのだろう。
 僕はふと黒い魔女を見た。彼もまた、裏切られたような緊迫した表情でいる。下手に身動きを取れずに、目線のみでエレナとレイセン君を交互に見遣っていた。何かを測るような目だ。
「……疑われても致し方ない、でしょう……」
「──そんな!!」
 何かを言いたそうにしているルドルフの顔が目に留まる。
「本当によろしいのですか。人を一人葬る──たったそれだけのことで、貴方の腕がなくなるのですよ。利き腕なら尚の事……あらゆる術をもってしても治療はできない。それでも、あの方を殺したいのですか」
 しかし、それは言いたかったこととは別の台詞のように聞こえた。
「そんなこと、カノン君の命に比べたらどうってことない。……誰と話していたって無駄、あたしの決意は揺らがない。さよなら──」
 火花が、散った。
 僕はたとえ無茶をしてでもエレナを止めるべきだった、と後悔した。
 あっという間に炎の突風が放たれ、凄まじい轟音と熱さにやられて目を開けていられなくなる。
「────!!」

***

 落ちていく、夕方に眩しい陽の光の中を、二人で。
 ああ、体が焼けるのがこんなに痛いなんて。僕の体はまだ残っているのでしょうか。とにかく背面だけは貴方に見られたくありません。
 僕は過ちを犯しました。貴方しか見えていませんでした、その先を熟考する余裕は残念ながら僕に与えられていません。
 たかが指一本、動かすことすら億劫で仕方がない。ですが、我儘を言っていては、二人であの泉に落ちてしまう。それだけは嫌だ。
 どれだけ辛くとも、最期の力をここに注ぎましょう。貴方だけ、泉の縁に落下した──ということにするくらいであれば。まだ魔力は残っているので、どうにかなると思います。
「……おにい、さま……どうか……お元気、で……」

 僕には夢がありました。それは遠くにあって、手を伸ばせばまた更に奥へと行ってしまう、僕とは平行な光のようなものでした。
 貴方と二人だけで生きていくために、必要なことは全て頭と体に叩き込みました。家事は全て覚えました。貴方に何一つ面倒をかけたくなくて。今の僕は貴方のためなら嫌な顔ひとつせずに、何だってできます。貴方は、僕のそばに居てくれるだけでいいのです。隣に座って、手と手を重ねて微笑み合いたい。本の読み聞かせをしてみたいです。二人で同じ本を読んで、感想を語り合いながら、お菓子を食べて。貴方と一緒にご飯を作って、味わうように食したい。もちろん基本的に僕が作りますけれど、たまに貴方と二人で作れたら、きっと楽しいでしょう。同じベッドで眠りたい。どうしても眠れないときには、お話したり、灯りをつけて夜ふかしをしてみたい。もし、貴方がいいと仰ってくれるなら、セックスをしたい。そのために、たくさんお勉強しました。いろんな人に「君は上手だね」と褒められました。だから、きっと、貴方を満たすことができると思います。僕の愛は貴方だけのものですから。思う存分に受け取ってほしいのです。愛だけではない、僕の体も、心も、みんな、全部。叶うなら、貴方と一つになってしまいたいと思うほどに。僕は貴方を愛しています。もう、僕には何も残っていやしませんけれど。未来では、その願いの一つも叶うことはないのでしょう。それでも、ずっと、待っています。これからもお慕いしております、お兄様。
「──あ」


 貴方に触れていた手が、離れていく。
 僕の声は、声にならなかった。貴方の耳には届かなかったかもしれませんね。
 貴方が死ぬことを僕は望んでいません。今度は僕が身代わりになります。ええ、でも本当は──。一つだけ、望みを言うことを許されるのでしたら。貴方と、一緒に生きたかったです。でもその望みだけは誰もが許してくれなかった。



「おに……いさま……」
 どんどん遠ざかっていく。また貴方と離れ離れになってしまう。
 もう二度と会えないでしょう。こんな奇跡は、もう起こらない。
 二人で笑って過ごしたかっただけなのに、どうして。




 どうしてこうなったんでしょうね──。
 嗚呼、暗い、何も見えない。
 また僕は独りになるのか。





 独りは嫌です。
 助けて、お兄様。






 魔女なんて、なりなくなかった。
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