フラワー・マリッジ ― 咲かぬ花嫁は、王のために咲く ―

霜月@如月さん改稿中&バース準備中

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第二章 セレスティアの伝承

第四十六話 #『この熱は、君のせい』

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 宿の小部屋に、雨音と薪のはぜる音が静かに響く。ベッドの上に、寝着姿のルイスが膝を抱えて座っていた。


 ほのかに火照った頬を窓の方へ向けているその姿があまりにも無防備で、そっと歩み寄る。淡い紫の瞳と視線が合うと、ルイスは照れたように笑って顔を逸らした。


「……なんか、恥ずかしいです」
「どうして?」


 囁くように尋ねながら、指先で頬をなぞる。熱が籠もった肌のやわらかさに胸が騒ぐ。前髪を撫で上げ、額にひとつ、口づけを落とした。


 その小さな行為だけで、ルイスの頬がぱっと赤く染まる。


「……殿下に触れられるのかなって思うと……」
「……変な気持ちになる?」
「っ、言わないでくださいっ……」


 視線を逸らして小声で言うルイスに、つい微笑みが溢れる。ルイスの細い身体が、白い寝着越しに浮かび上がるたび、理性がひりつくほどに軋む。


「じゃあ、教えて? どこを触れたら、君は一番、感じるのか」


 ゆっくりと覆いかぶさると、ルイスが怯えたように瞬いた。その唇に、ひとつ、口付ける。


「……怖いなら、やめる」
「……だ、大丈夫です……その、殿下なら……」


 耳まで赤く染まった顔を、指先で撫でる。汗ばんだ前髪をそっと払うと、ルイスはきゅっと目を閉じた。そのまま、額に口付けを落とす。


 柔らかな髪を指に絡め、耳たぶから首筋へと、順に舌先を這わせる。


「っ、あっ、だめっ……んっ……はぁっ……」


 甘い吐息に、息が深くなる。肩から背へ、そして腰へと、優しくなぞるように指を滑らせると、ルイスの身体がわずかに跳ねた。


「っ……あっ、……でっ、殿下っ、手が……そのっ……」
「……まだ撫でているだけだよ」
「う~~っっ」


 首筋にそっとキスを落としながら、耳の後ろの髪を撫で上げる。耳たぶを指先でくすぐると、ルイスがびくりと肩を揺らした。


「っ……ん……」
「耳……弱いんだね」
「い、今、気づかなくていいですっ……」


 慌てる声を遮るように、今度は耳元へ、唇を寄せる。吐息が触れるだけでルイスの背筋がびくりと跳ねた。言葉を重ねるたびに、ルイスの熱が布越しに伝わってくる。


「……っん……みみだめっ……」
「じゃあ、首にしようかな」


 吸い寄せられるまま、首筋に口づけを落とす。愛しさを溶かし込むように、何度も首筋を啄み、赤い印をつけていく。ルイスの甘い声が零れた。


「あっ、待っ、でんかっ……! 痕はだめっ……っ」
「明日行く場所は男色が強いから。……君が誰のものか、分かるようにしておかないと」
「っ、んっ……や、ぁっ……」


 震える声を吐くルイスの寝着を、ゆっくりと剥いだ。襟元から指を這わせ、胸元を開くと、ほんのり火照った肌が露わになる。鎖骨のくぼみに、そっと唇を押し当てた。


「……っ……あっ、待って、あの……」
「なに?」
「……お、俺……男だけど……いいのかなって……」
「今さら何を言っている。……私は、君のせいでこうなっているんだ」


 そう言って、ルイスの手を取り、熱く膨らんだ部分へと導く。熱に触れた瞬間、ルイスの顔が一気に真っ赤に染まった。


「わ、わぁああぁっっ」
「私は、君じゃなきゃダメなんだ」


 甘く囁きながら、鎖骨から胸へと口付ける。丁寧に愛撫を重ねれば、ルイスの瞳がとろりと垂れ下がった。


「……ここ、赤くなっている。さっき触れただけなのに」
「っっ、み、見ないでくださ……ぁっ、ぁあっ……!」


 指先で胸の突起を押しつぶすと、ルイスの腰がびくりと跳ねた。そっとつまみ、円を描くように尖りの周囲を舐める。


「……っ、あっ、やあ……っ」
「ふふ、可愛い。……ここ、気持ちいいの?」
「~~~っ、んっぁっ、聞かないでっ……」
「こっちも……同じかな?」


 耳元で囁けば、ルイスの顔がぱあっと赤く染まる。声に混じる恥じらいと甘えに、理性が溶かされていく。


 空いた手を、脚の間へ滑らせ、寝着の布越しに、膨らんだところを触れる。ルイスの肩がびくんと震えた。


「もしかして……少し、出ちゃった?」
「ち、ちがっ……それは……!」


 擦るように撫でると、布地に滲むほど熱を帯びた。ルイスの目尻が潤み、身体がだんだんと力を失っていくのが分かる。


 そっと寝着をたくし上げ、太腿にキスを落とす。ルイスが切なげに声を漏らした。


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