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第三章【決別】
3-4 気配
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…
………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 数時間後 夜 】
ホゥ…ホゥ……
白姫「はぁ~…疲れたぁ……」
魔剣士「ずーっと平野を歩きっぱなし…。魔獣が出ても餌投げて終わりで面白くねぇ~……」
猛竜騎士「ご苦労さん。このペースなら、2、3日後の昼には南方港には着くかもしれんな」
白姫「ほ、本当ですかっ!?」
白姫「海が見れるのかなぁ……」
猛竜騎士「海だけなら、割と早めに見れると思うぞ」
白姫「!!」
白姫「や、やった~!楽しみです、すっごく楽しみです!」ピョンッ!
猛竜騎士「本で読んでた海と、本当の海は違いすぎてビックリするぞ」ハハ
白姫「ど、どっちの意味でですか?」
猛竜騎士「それは見てからのお楽しみっつーことで」ククク
白姫「は、はいっ!」
魔剣士「…」
魔剣士「ふわぁ~……」クァ…
白姫「魔剣士、眠そうだね…」
魔剣士「いや、なんか平凡すぎて…逆に疲れた」
白姫「平凡?」
魔剣士「冒険の出発の、最初の平野はかなりワクワクしてたんだけど…」
白姫「うん」
魔剣士「魔獣が出ても倒せないし、同じ道ばっかだし、まだ迷いの森のほうが色々あったなーて…」
白姫「……むぅ」
魔剣士「…なんだ、むぅって」
白姫「私は、凄くドキドキしっぱなしなんだけどなぁ~……」
魔剣士「…あぁそう」
魔剣士「ほんじゃ、もっとドキドキさせてあげようかねー」
白姫「え?」
魔剣士「にひひ……。俺の座ってる場所に丁度いるし……」
白姫「?」
魔剣士「…白姫、これなんだ」
白姫「なあに?」
魔剣士「……ほいっ」スッ
奇怪な虫『…』ヴヴヴ……
魔剣士は、座っていた近くにいた奇怪な虫を白姫の目の前に突きだした。
「きゃあ!」と驚くであろうと予想していたのだろう。
……が。
白姫「…」
魔剣士(…びっくりするぞ~)ニヤニヤ
白姫「……わぁ、キレイな虫さん!」
魔剣士「」
白姫「みせて♪」
スッ…パシッ
白姫「キラキラ輝いてるね、羽根のところ!」
魔剣士「…マジで?」
白姫「ふぇ?」
魔剣士「え、何。そういうの大丈夫なの?」
白姫「何がー?」キョトン
魔剣士「あ、いや…。なんでもないッス……」ハハ…
白姫「…」
白姫「……あっ、魔剣士」
魔剣士「なに…」
白姫「明かりに集まってるのかな、魔剣士の後ろに…」
魔剣士「あん?」クルッ
巨大な蛾『…』バサバサ…
魔剣士「ぎっ、ぎえぇぇぇぇえええええええっ!!?」
白姫「」キーン
魔剣士「ぬ、ぬおおおぁおぁおあああああっ!!!」ブンブンッ!!
白姫「どどど、どうしたの!?」
魔剣士「お、おおぉぉ、俺は蛾だけはだめなんだぁぁぁあっ!!!」
白姫「えぇっ!?」
魔剣士「昔、迷いの森で鍛錬に疲れて寝てたら、化け物蛾が顔にくっついてて、痺れさせられて!!」
魔剣士は以前、迷いの森の鍛錬中に巨大な蛾に襲われたことがあった。
鍛錬に疲れ眠りこけていた時、ふと顔に違和感を感じ目を覚ますと、
顔を覆うほどの蛾と痺れ粉をまき散らされ、危うく窒息しかけたのだ。
それ以来、どうにも蛾が苦手らしい。
白姫「…そ、そうだったんだ!待ってて、私が今助けるっ!」
魔剣士「ば、ばかっ!女に助けてもらうほど俺は!」
バッサバッサッ……
巨大な蛾『…』ニッコリ
…ペタッ
魔剣士「」
魔剣士「う、うおぉぉぉおああああっっ!!」
魔剣士「くっつい、くっ、くくく、くっつい!!!くっついたぁぁあああああっ!!!」
白姫「え、えぇぇいっ!待って!私がやっつける~~!」
魔剣士「だからそれは!!」
…ギャーギャー!!!
猛竜騎士(……は、はは)ピクピク
猛竜騎士(二人とも、思春期を謳歌しているようで何より……)
猛竜騎士(…)
猛竜騎士(……むっ?)ピクッ
…カサッ
猛竜騎士(…)
猛竜騎士(……今の音は)
猛竜騎士(それと、何か気配が……)
……ギャーギャー!!ワイワイ!!
白姫「ほ、ほら取れたよ!」スッ
魔剣士「近づけんな、バカ野郎~~!!!」
白姫「あ、ひっどい!バカっていうほうがバカだって言ってたよ!」ググッ
魔剣士「ぎぃぃいええええっ!!近づけんな、ふっざけんなおてんば姫が!!」
白姫「あ~~!!またおてんばっていう!」
猛竜騎士「…二人とも、ちょっとここにいてくれ」スクッ
魔剣士「あん!?」
白姫「どうかしたんですか?」
猛竜騎士「ちょーいと、トイレにいってくるよ!」ニカッ
魔剣士「…へいへい!いってらっしゃいまし~」
白姫「あ、はいっ!」
猛竜騎士(…)チャキッ
ザッザッザッザッ……
何かの気配を感じた猛竜騎士は、静かに槍を準備し、闇へと消えていった。
…………
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――――【 数時間後 夜 】
ホゥ…ホゥ……
白姫「はぁ~…疲れたぁ……」
魔剣士「ずーっと平野を歩きっぱなし…。魔獣が出ても餌投げて終わりで面白くねぇ~……」
猛竜騎士「ご苦労さん。このペースなら、2、3日後の昼には南方港には着くかもしれんな」
白姫「ほ、本当ですかっ!?」
白姫「海が見れるのかなぁ……」
猛竜騎士「海だけなら、割と早めに見れると思うぞ」
白姫「!!」
白姫「や、やった~!楽しみです、すっごく楽しみです!」ピョンッ!
猛竜騎士「本で読んでた海と、本当の海は違いすぎてビックリするぞ」ハハ
白姫「ど、どっちの意味でですか?」
猛竜騎士「それは見てからのお楽しみっつーことで」ククク
白姫「は、はいっ!」
魔剣士「…」
魔剣士「ふわぁ~……」クァ…
白姫「魔剣士、眠そうだね…」
魔剣士「いや、なんか平凡すぎて…逆に疲れた」
白姫「平凡?」
魔剣士「冒険の出発の、最初の平野はかなりワクワクしてたんだけど…」
白姫「うん」
魔剣士「魔獣が出ても倒せないし、同じ道ばっかだし、まだ迷いの森のほうが色々あったなーて…」
白姫「……むぅ」
魔剣士「…なんだ、むぅって」
白姫「私は、凄くドキドキしっぱなしなんだけどなぁ~……」
魔剣士「…あぁそう」
魔剣士「ほんじゃ、もっとドキドキさせてあげようかねー」
白姫「え?」
魔剣士「にひひ……。俺の座ってる場所に丁度いるし……」
白姫「?」
魔剣士「…白姫、これなんだ」
白姫「なあに?」
魔剣士「……ほいっ」スッ
奇怪な虫『…』ヴヴヴ……
魔剣士は、座っていた近くにいた奇怪な虫を白姫の目の前に突きだした。
「きゃあ!」と驚くであろうと予想していたのだろう。
……が。
白姫「…」
魔剣士(…びっくりするぞ~)ニヤニヤ
白姫「……わぁ、キレイな虫さん!」
魔剣士「」
白姫「みせて♪」
スッ…パシッ
白姫「キラキラ輝いてるね、羽根のところ!」
魔剣士「…マジで?」
白姫「ふぇ?」
魔剣士「え、何。そういうの大丈夫なの?」
白姫「何がー?」キョトン
魔剣士「あ、いや…。なんでもないッス……」ハハ…
白姫「…」
白姫「……あっ、魔剣士」
魔剣士「なに…」
白姫「明かりに集まってるのかな、魔剣士の後ろに…」
魔剣士「あん?」クルッ
巨大な蛾『…』バサバサ…
魔剣士「ぎっ、ぎえぇぇぇぇえええええええっ!!?」
白姫「」キーン
魔剣士「ぬ、ぬおおおぁおぁおあああああっ!!!」ブンブンッ!!
白姫「どどど、どうしたの!?」
魔剣士「お、おおぉぉ、俺は蛾だけはだめなんだぁぁぁあっ!!!」
白姫「えぇっ!?」
魔剣士「昔、迷いの森で鍛錬に疲れて寝てたら、化け物蛾が顔にくっついてて、痺れさせられて!!」
魔剣士は以前、迷いの森の鍛錬中に巨大な蛾に襲われたことがあった。
鍛錬に疲れ眠りこけていた時、ふと顔に違和感を感じ目を覚ますと、
顔を覆うほどの蛾と痺れ粉をまき散らされ、危うく窒息しかけたのだ。
それ以来、どうにも蛾が苦手らしい。
白姫「…そ、そうだったんだ!待ってて、私が今助けるっ!」
魔剣士「ば、ばかっ!女に助けてもらうほど俺は!」
バッサバッサッ……
巨大な蛾『…』ニッコリ
…ペタッ
魔剣士「」
魔剣士「う、うおぉぉぉおああああっっ!!」
魔剣士「くっつい、くっ、くくく、くっつい!!!くっついたぁぁあああああっ!!!」
白姫「え、えぇぇいっ!待って!私がやっつける~~!」
魔剣士「だからそれは!!」
…ギャーギャー!!!
猛竜騎士(……は、はは)ピクピク
猛竜騎士(二人とも、思春期を謳歌しているようで何より……)
猛竜騎士(…)
猛竜騎士(……むっ?)ピクッ
…カサッ
猛竜騎士(…)
猛竜騎士(……今の音は)
猛竜騎士(それと、何か気配が……)
……ギャーギャー!!ワイワイ!!
白姫「ほ、ほら取れたよ!」スッ
魔剣士「近づけんな、バカ野郎~~!!!」
白姫「あ、ひっどい!バカっていうほうがバカだって言ってたよ!」ググッ
魔剣士「ぎぃぃいええええっ!!近づけんな、ふっざけんなおてんば姫が!!」
白姫「あ~~!!またおてんばっていう!」
猛竜騎士「…二人とも、ちょっとここにいてくれ」スクッ
魔剣士「あん!?」
白姫「どうかしたんですか?」
猛竜騎士「ちょーいと、トイレにいってくるよ!」ニカッ
魔剣士「…へいへい!いってらっしゃいまし~」
白姫「あ、はいっ!」
猛竜騎士(…)チャキッ
ザッザッザッザッ……
何かの気配を感じた猛竜騎士は、静かに槍を準備し、闇へと消えていった。
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