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第三章【決別】
3-5 若き刺客
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――【 魔剣士たちから少し離れた場所 】
ザッザッザッ…
猛竜騎士(…)キョロキョロ
猛竜騎士(……ふむ)
ザッザッザッ……ピタッ…
猛竜騎士(確かにさっき、何かの気配を感じたんだが……)
猛竜騎士(この辺に魔獣か何かの類がいるかと思ったが、姿がないな……)
猛竜騎士(気の…せいか?)
槍を構えながら、月夜の道を進む猛竜騎士。
魔剣士には悪いが、厄介なバウンティハンターであれば足手まといになると考え、
一人でその気配を探ろうとしたのだ。
しかし、敵の姿は見えず。
何もないならばそれで問題ないと、キャンプ場所へ戻ろうとした瞬間……
…カツーン!
ふと、物音。
猛竜騎士「ん…」クルッ
すかさず反応し、振り返る。
そこには、コロコロと石ころが転がっているのが見えた。
……と、次の瞬間。
…ビュッ、ヒュオオオオッ!!!
猛竜騎士「…むおっ!?」バッ!!
ガッ、ガキィィインッ!!!
風を切り裂きながら、轟音とともに猛竜騎士の顔面へと刃が降り下ろされた。
咄嗟の対応で、それをはじき返す。
???「!」
猛竜騎士「…あっぶねぇな!」
???「僕の剣技、その槍でよく止められたね……」ググッ…!
猛竜騎士「…んだお前は!奇襲とは味な真似をするじゃねえか…」ググッ
???「…その反応の速さ、落ち着き、君ももしかして同業者?」ググッ…
猛竜騎士「……話をしたいなら、一旦離れろやっ!」ビュッ!
…ゲシィッ!ズザザァッ……!
???「いったぁ~……!簡単に蹴飛ばしてくれるなぁ……」
猛竜騎士(……どんなヤツが)ジッ…
一度距離を置き、敵の姿を確認する。
猛竜騎士(……む、若いな)
猛竜騎士(魔剣士と同じくらいの歳か、下くらいか……)
月明かりに照らされて、敵の姿が現れた。
そこには、魔剣士と同じ年くらいであろうか、若い男が立っていた。
この男、猛竜騎士に面識はなかったが、昼間にワーグを殺したそれである。
あのあと隙を見つけるべく、彼らをずっと追いかけてきていたのだ。
???「…やっぱり厄介なのは貴方のようで」
???「一対一で先に倒せば、あとは魔剣士と白姫様を貰って終わり…だね」ペロッ
猛竜騎士「おいおい、まさか…。その若さで"バウンティハンター"か」
???「その名前、あまり好きじゃないんだよねー」
猛竜騎士「事実だろう?」
ブレイダー「そうだけどさ、僕は"ブレイダー"って呼んでほしいな」
猛竜騎士「ブレイダー、だと?」
ブレイダー「へっへ、双剣流儀の継承してるんだよね~。僕は強いよ~?」チャキチャキッ…
両手にそれぞれ、片手剣を装備する。
いわゆる双剣と呼ばれる珍しい戦闘剣術の一種だ。
猛竜騎士「……ほう、双剣か。随分と珍しいな」
ブレイダー「僕が名乗ったんだから、次は君の番だよ」
猛竜騎士「俺か。俺は…猛竜騎士だ」
ブレイダー「へぇ~…。大層なお名前つけて……」
ブレイダー「…」
ブレイダー「……その名前、覚えておくよっ!!」ビュンッ!!
ヒュッ、ヒュオオオオオォォッ!!!!
猛竜騎士「な、なにっ!?剣を投げ…!」
猛竜騎士「面倒くせぇなっ!!」バッ!!
ガキィンッ!クルクルクルッ……!
ブレイダー「隙ありっ!!槍の間合いの奥に入り込めばぁぁああっ!!」ダッ!
ダダダダダッ!
猛竜騎士「!」
ブレイダー「……一閃斬りぃぃぃぃっ!!!」ビュオッ!!
猛竜騎士(何っ!片手剣の型も持っているのか!)
…ザシュウッ!!…
ブレイダー「…」
猛竜騎士「…」
ブレイダー「…」
猛竜騎士「甘かったな、坊や」
ブレイダー「……げ、げほっ!?」ゴホッ…
猛竜騎士「……俺の武器は槍だけだと思うな」
猛竜騎士「腰の仕込みの短剣は…痛いか?」ギラッ
ブレイダー「き、汚いよ……!」
ポタッ…ポタッ……
猛竜騎士「ガキっつーことで、見逃してやる」
猛竜騎士「お前の実力じゃ、俺に勝つことは出来んぞ……?」
ブレイダー「…ば、バカにすると痛い目みるよ!」パァァッ!
猛竜騎士「!」
ブレイダー「はぁっ!!」バチバチッ!!
猛竜騎士「金色の輝き…!雷の類か!魔法障壁っ!」パァッ!
ブレイダー「……雷撃魔法じゃあないんだよねぇ」ニタッ
猛竜騎士「なにっ…」
……ザクッ!!!
猛竜騎士「ぬぐっ!?」
ポタタッ…!
ブレイダー「…へへ、上手いこと刺さったね」ニカッ
猛竜騎士「お、面白い動きをするじゃあないか……」
ポタ…ポタ……
ブレイダーの放った魔法は、確かに雷属性の魔法であった。
だがそれは猛竜騎士へと放ったのではなく、手の先へと蓄電。
先に投げていた金属製の双剣を引き寄せ、猛竜騎士の背中へと突き刺したのだった。
猛竜騎士(まさか、さっき弾かせた双剣の一本を…雷魔法で磁石のように…引き寄せを……)
ブレイダー「…びっくりしたでしょ。でも、これで刺し合いは引き分けだね」ゴホッ…
猛竜騎士(こ、この子どもは……)
猛竜騎士(その場その場で、臨機応変に戦い、戦い慣れているのか……)
猛竜騎士(それに加え、戦いを楽しんでいやがる……)
ブレイダー「……ん、猛竜騎士さん…動きが止まっちゃったけどそんなに痛かった?」
猛竜騎士「…面白い子に会えたと、少し感動してね」クク……
ブレイダー「…ふーん、そっか。」
ブレイダー「それじゃあ、もっと感動させてあげよーかな……!」パァァ!
猛竜騎士(……子どもと思い手加減したが、面倒になってきたな)
猛竜騎士(すまないが、いったん本気で気絶してもら……)ググッ
猛竜騎士が一撃を放とうとした、瞬間。
…ザッ
白姫「……本当だよ!こっちから光がぼんぼんって!」
魔剣士「あぁ?オッサンがなんかしてんのか?」
最悪のタイミングである。
二人がブレイダーの雷魔法による明かりを見て、様子を見に来たのだ。
猛竜騎士「げっ!?」
ブレイダー「!」ハッ!
白姫「ん~…?」
魔剣士「ん、誰だありゃ……」
猛竜騎士「ば、バカっ!こっちに来るな!!」
ブレイダー「…標的発見!!ついでに弾き飛ばしてあげるっ!」パァァ!
猛竜騎士(ちっ…!目標を変えやがった、間に合うか!?)
ブレイダー「はぁぁああぁっ!!雷撃魔法ぉぉおっ!!!」パァッ!
…バチッ!
バチバチバチィッ!!!
白姫「き、きゃあああっ!?」
魔剣士「な、なにっ!?」
猛竜騎士「ま、魔法障壁展か……っ!!」パァァッ!
魔法障壁を展開し、雷撃を防ごうとしたが、それは間に合うことはなく。
白姫と魔剣士を襲った。
ブレイダー「…二人、とったぁっ!!」
バリバリバリィッ!バチィッ!!
白姫「きゃああああぁっ…!!」
白姫「…」
白姫「……っ」
白姫「……って、あ…あれ?」ハッ
……の、だが……
ブレイダー「…えっ!?」
猛竜騎士「……よく、抑えてくれたな」フゥ
シュウゥゥッ……!
魔剣士「…びっくりしたじゃねえか。」パァァ
白姫「……魔剣士っ!」
魔剣士「怪我ないか?」
白姫「う、うんっ!」
魔剣士は、無詠唱による高速の雷撃魔法を展開。
片腕でブレイダーの魔法を地面へと流したのだ。
ブレイダー「…な、何をしたの!?」
魔剣士「…あ?」
ブレイダー「今、確実に姫様と君に僕の雷撃が当たってたはずなのに!」
魔剣士「俺も魔法を出して、雷を受け流しただけだ」
ブレイダー「…嘘だっ!詠唱もしてなければ、あんな一瞬で魔法が出せるもんか!」
魔剣士「うるせぇな、出来るんだから仕方ねーだろうが」
魔剣士「つーかなんだテメェ、白姫のことを知ってるうえに…攻撃をしかけてきやがったな」ギロッ
ブレイダー「…!」
魔剣士「ん、お前とオッサンもどうやら戦いを……」チラッ
魔剣士「…」
魔剣士「……って、うおぉぉぉおいっ!?」
魔剣士「せ、背中になんか刺さってるぞ、オッサン!!?」
ポタ、ポタ……
猛竜騎士「ん…。あぁ、かすり傷さ」
魔剣士「剣一本が背中に突き刺さってるのに、かすり傷もクソもねーだろうが!」
ブレイダー「ね、ねぇ……!魔剣士くんって言ったかな……?」
魔剣士「あ?」
ブレイダー「今のどうやったか教えてよ…。どう考えても、僕の雷撃が当たってたはずだよ!」
魔剣士「だから、防いだっつってんだろうが」
ブレイダー「……嘘は嫌いなんだよ!」
魔剣士「…」イラッ
ブレイダー「君みたいな人が、僕の攻撃を防げるはずが!」
魔剣士「はぁっ!!」パァッ!
…ボォンッ!!!
ブレイダー「ぎゃっ!?」
ズザッ、ドシャアッ……!!
無詠唱による零距離顔面爆破。
ブレイダーはその場に転がった。
魔剣士「……いちいちうるせーんだよ。つーか俺を遠まわしにバカにしやがっただろ、ふざけんなクソガキ」
ブレイダー「いっつつつ……!」ムクッ
ブレイダー「まさか、無詠唱の魔法……なんて……!」ゲホッ…
魔剣士「無詠唱だか何だかしらねーが、俺らに突っかかるならぶち殺すぞ」
ブレイダー「…ッ!」
魔剣士「…」
ブレイダー「……だけど、分が悪いね」
魔剣士「あん?」
ブレイダー「一回退かせてもらうよ…」スゥッ…
魔剣士「あ、おい!逃げるのかコラァ!」ダッ!
猛竜騎士「…待て、魔剣士」
…ガシッ!
魔剣士「…んだよ!?」
猛竜騎士「俺らの勝ちってことで、俺らも戻るぞ」
魔剣士「あぁ!?」
猛竜騎士「…いいんだよ」
魔剣士「だ、だけどよ…!」
白姫「…も、猛竜騎士さんを手当てしないと~!」ワワッ…
魔剣士「…あ」
猛竜騎士「いや、まぁそれは……」
…………
……
…
―――【 魔剣士たちから少し離れた場所 】
ザッザッザッ…
猛竜騎士(…)キョロキョロ
猛竜騎士(……ふむ)
ザッザッザッ……ピタッ…
猛竜騎士(確かにさっき、何かの気配を感じたんだが……)
猛竜騎士(この辺に魔獣か何かの類がいるかと思ったが、姿がないな……)
猛竜騎士(気の…せいか?)
槍を構えながら、月夜の道を進む猛竜騎士。
魔剣士には悪いが、厄介なバウンティハンターであれば足手まといになると考え、
一人でその気配を探ろうとしたのだ。
しかし、敵の姿は見えず。
何もないならばそれで問題ないと、キャンプ場所へ戻ろうとした瞬間……
…カツーン!
ふと、物音。
猛竜騎士「ん…」クルッ
すかさず反応し、振り返る。
そこには、コロコロと石ころが転がっているのが見えた。
……と、次の瞬間。
…ビュッ、ヒュオオオオッ!!!
猛竜騎士「…むおっ!?」バッ!!
ガッ、ガキィィインッ!!!
風を切り裂きながら、轟音とともに猛竜騎士の顔面へと刃が降り下ろされた。
咄嗟の対応で、それをはじき返す。
???「!」
猛竜騎士「…あっぶねぇな!」
???「僕の剣技、その槍でよく止められたね……」ググッ…!
猛竜騎士「…んだお前は!奇襲とは味な真似をするじゃねえか…」ググッ
???「…その反応の速さ、落ち着き、君ももしかして同業者?」ググッ…
猛竜騎士「……話をしたいなら、一旦離れろやっ!」ビュッ!
…ゲシィッ!ズザザァッ……!
???「いったぁ~……!簡単に蹴飛ばしてくれるなぁ……」
猛竜騎士(……どんなヤツが)ジッ…
一度距離を置き、敵の姿を確認する。
猛竜騎士(……む、若いな)
猛竜騎士(魔剣士と同じくらいの歳か、下くらいか……)
月明かりに照らされて、敵の姿が現れた。
そこには、魔剣士と同じ年くらいであろうか、若い男が立っていた。
この男、猛竜騎士に面識はなかったが、昼間にワーグを殺したそれである。
あのあと隙を見つけるべく、彼らをずっと追いかけてきていたのだ。
???「…やっぱり厄介なのは貴方のようで」
???「一対一で先に倒せば、あとは魔剣士と白姫様を貰って終わり…だね」ペロッ
猛竜騎士「おいおい、まさか…。その若さで"バウンティハンター"か」
???「その名前、あまり好きじゃないんだよねー」
猛竜騎士「事実だろう?」
ブレイダー「そうだけどさ、僕は"ブレイダー"って呼んでほしいな」
猛竜騎士「ブレイダー、だと?」
ブレイダー「へっへ、双剣流儀の継承してるんだよね~。僕は強いよ~?」チャキチャキッ…
両手にそれぞれ、片手剣を装備する。
いわゆる双剣と呼ばれる珍しい戦闘剣術の一種だ。
猛竜騎士「……ほう、双剣か。随分と珍しいな」
ブレイダー「僕が名乗ったんだから、次は君の番だよ」
猛竜騎士「俺か。俺は…猛竜騎士だ」
ブレイダー「へぇ~…。大層なお名前つけて……」
ブレイダー「…」
ブレイダー「……その名前、覚えておくよっ!!」ビュンッ!!
ヒュッ、ヒュオオオオオォォッ!!!!
猛竜騎士「な、なにっ!?剣を投げ…!」
猛竜騎士「面倒くせぇなっ!!」バッ!!
ガキィンッ!クルクルクルッ……!
ブレイダー「隙ありっ!!槍の間合いの奥に入り込めばぁぁああっ!!」ダッ!
ダダダダダッ!
猛竜騎士「!」
ブレイダー「……一閃斬りぃぃぃぃっ!!!」ビュオッ!!
猛竜騎士(何っ!片手剣の型も持っているのか!)
…ザシュウッ!!…
ブレイダー「…」
猛竜騎士「…」
ブレイダー「…」
猛竜騎士「甘かったな、坊や」
ブレイダー「……げ、げほっ!?」ゴホッ…
猛竜騎士「……俺の武器は槍だけだと思うな」
猛竜騎士「腰の仕込みの短剣は…痛いか?」ギラッ
ブレイダー「き、汚いよ……!」
ポタッ…ポタッ……
猛竜騎士「ガキっつーことで、見逃してやる」
猛竜騎士「お前の実力じゃ、俺に勝つことは出来んぞ……?」
ブレイダー「…ば、バカにすると痛い目みるよ!」パァァッ!
猛竜騎士「!」
ブレイダー「はぁっ!!」バチバチッ!!
猛竜騎士「金色の輝き…!雷の類か!魔法障壁っ!」パァッ!
ブレイダー「……雷撃魔法じゃあないんだよねぇ」ニタッ
猛竜騎士「なにっ…」
……ザクッ!!!
猛竜騎士「ぬぐっ!?」
ポタタッ…!
ブレイダー「…へへ、上手いこと刺さったね」ニカッ
猛竜騎士「お、面白い動きをするじゃあないか……」
ポタ…ポタ……
ブレイダーの放った魔法は、確かに雷属性の魔法であった。
だがそれは猛竜騎士へと放ったのではなく、手の先へと蓄電。
先に投げていた金属製の双剣を引き寄せ、猛竜騎士の背中へと突き刺したのだった。
猛竜騎士(まさか、さっき弾かせた双剣の一本を…雷魔法で磁石のように…引き寄せを……)
ブレイダー「…びっくりしたでしょ。でも、これで刺し合いは引き分けだね」ゴホッ…
猛竜騎士(こ、この子どもは……)
猛竜騎士(その場その場で、臨機応変に戦い、戦い慣れているのか……)
猛竜騎士(それに加え、戦いを楽しんでいやがる……)
ブレイダー「……ん、猛竜騎士さん…動きが止まっちゃったけどそんなに痛かった?」
猛竜騎士「…面白い子に会えたと、少し感動してね」クク……
ブレイダー「…ふーん、そっか。」
ブレイダー「それじゃあ、もっと感動させてあげよーかな……!」パァァ!
猛竜騎士(……子どもと思い手加減したが、面倒になってきたな)
猛竜騎士(すまないが、いったん本気で気絶してもら……)ググッ
猛竜騎士が一撃を放とうとした、瞬間。
…ザッ
白姫「……本当だよ!こっちから光がぼんぼんって!」
魔剣士「あぁ?オッサンがなんかしてんのか?」
最悪のタイミングである。
二人がブレイダーの雷魔法による明かりを見て、様子を見に来たのだ。
猛竜騎士「げっ!?」
ブレイダー「!」ハッ!
白姫「ん~…?」
魔剣士「ん、誰だありゃ……」
猛竜騎士「ば、バカっ!こっちに来るな!!」
ブレイダー「…標的発見!!ついでに弾き飛ばしてあげるっ!」パァァ!
猛竜騎士(ちっ…!目標を変えやがった、間に合うか!?)
ブレイダー「はぁぁああぁっ!!雷撃魔法ぉぉおっ!!!」パァッ!
…バチッ!
バチバチバチィッ!!!
白姫「き、きゃあああっ!?」
魔剣士「な、なにっ!?」
猛竜騎士「ま、魔法障壁展か……っ!!」パァァッ!
魔法障壁を展開し、雷撃を防ごうとしたが、それは間に合うことはなく。
白姫と魔剣士を襲った。
ブレイダー「…二人、とったぁっ!!」
バリバリバリィッ!バチィッ!!
白姫「きゃああああぁっ…!!」
白姫「…」
白姫「……っ」
白姫「……って、あ…あれ?」ハッ
……の、だが……
ブレイダー「…えっ!?」
猛竜騎士「……よく、抑えてくれたな」フゥ
シュウゥゥッ……!
魔剣士「…びっくりしたじゃねえか。」パァァ
白姫「……魔剣士っ!」
魔剣士「怪我ないか?」
白姫「う、うんっ!」
魔剣士は、無詠唱による高速の雷撃魔法を展開。
片腕でブレイダーの魔法を地面へと流したのだ。
ブレイダー「…な、何をしたの!?」
魔剣士「…あ?」
ブレイダー「今、確実に姫様と君に僕の雷撃が当たってたはずなのに!」
魔剣士「俺も魔法を出して、雷を受け流しただけだ」
ブレイダー「…嘘だっ!詠唱もしてなければ、あんな一瞬で魔法が出せるもんか!」
魔剣士「うるせぇな、出来るんだから仕方ねーだろうが」
魔剣士「つーかなんだテメェ、白姫のことを知ってるうえに…攻撃をしかけてきやがったな」ギロッ
ブレイダー「…!」
魔剣士「ん、お前とオッサンもどうやら戦いを……」チラッ
魔剣士「…」
魔剣士「……って、うおぉぉぉおいっ!?」
魔剣士「せ、背中になんか刺さってるぞ、オッサン!!?」
ポタ、ポタ……
猛竜騎士「ん…。あぁ、かすり傷さ」
魔剣士「剣一本が背中に突き刺さってるのに、かすり傷もクソもねーだろうが!」
ブレイダー「ね、ねぇ……!魔剣士くんって言ったかな……?」
魔剣士「あ?」
ブレイダー「今のどうやったか教えてよ…。どう考えても、僕の雷撃が当たってたはずだよ!」
魔剣士「だから、防いだっつってんだろうが」
ブレイダー「……嘘は嫌いなんだよ!」
魔剣士「…」イラッ
ブレイダー「君みたいな人が、僕の攻撃を防げるはずが!」
魔剣士「はぁっ!!」パァッ!
…ボォンッ!!!
ブレイダー「ぎゃっ!?」
ズザッ、ドシャアッ……!!
無詠唱による零距離顔面爆破。
ブレイダーはその場に転がった。
魔剣士「……いちいちうるせーんだよ。つーか俺を遠まわしにバカにしやがっただろ、ふざけんなクソガキ」
ブレイダー「いっつつつ……!」ムクッ
ブレイダー「まさか、無詠唱の魔法……なんて……!」ゲホッ…
魔剣士「無詠唱だか何だかしらねーが、俺らに突っかかるならぶち殺すぞ」
ブレイダー「…ッ!」
魔剣士「…」
ブレイダー「……だけど、分が悪いね」
魔剣士「あん?」
ブレイダー「一回退かせてもらうよ…」スゥッ…
魔剣士「あ、おい!逃げるのかコラァ!」ダッ!
猛竜騎士「…待て、魔剣士」
…ガシッ!
魔剣士「…んだよ!?」
猛竜騎士「俺らの勝ちってことで、俺らも戻るぞ」
魔剣士「あぁ!?」
猛竜騎士「…いいんだよ」
魔剣士「だ、だけどよ…!」
白姫「…も、猛竜騎士さんを手当てしないと~!」ワワッ…
魔剣士「…あ」
猛竜騎士「いや、まぁそれは……」
…………
……
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