魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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第四章【新たなる旅路】

4-1 光輝く海と

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――――【 数日後 南方港の領地内 】

ザッ…ザッザッザッ……!

魔剣士「…だいぶ食料も減って軽くなったが、まだ港とか海は見えないのか?」
白姫「うん、結構歩いてきたよね」
猛竜騎士「そろそろ見えるはずだが……」

白姫「う~ん……」
白姫「最初は広い平原ばかりだったけど、なんだかこの辺は茶色でゴツゴツした岩っていうか……」
白姫「穴が開いている崖みたいな、そういうところが多くて、まるで海とは正反対の場所みたい…」


既に三人は「南方港」の領地内におり、その風景も大きく変化していた。
しばらくは魔剣士が飽きたと連呼するほどの代わり映えしない平原であったが、
気が付けば、辺りは巨大な崖やゴツゴツとした岩、やや冷たい風が吹く土地へと変わっていた。
この風景の特徴は、そう…………

猛竜騎士「…海があるからな」

白姫「う、海があるとこのような風景になるんですか?」

猛竜騎士「元々、この辺は山と海が一体になっていた高低差の酷い場所だった。」
猛竜騎士「しかし、長い歴史の中で、星の胎動である海の波がその山を削り、風を吹かし、こういった大地を形成したんだ」

白姫「へぇ~…!」
魔剣士「…そうなのか。風といえば、確かになんか平原よりも風が少し変わっている気がするな」
猛竜騎士「潮風も近く、少しベトついているんだろう。風の匂いも違うだろう?」

魔剣士「…」クン
魔剣士「……あぁ、なんか違う気がする」

猛竜騎士「ココはまだ遠いが、もう少し歩くと"潮風"が強くなる。」
猛竜騎士「…海を知らない人間は、海を見た時まず…共通する行動みたいなのをするんだよな」ククク

魔剣士「なんだ?」
猛竜騎士「…何も言えないのさ。何も、言葉が浮かばないんだ」
魔剣士「はい?」
猛竜騎士「…言葉を放っても、ただ静かに一言漏らすだけ。本当に感動したときは、人間そんなもんさ」
魔剣士「…ふーん」

白姫「…そんな凄いんですね!」
白姫「早く見てみたいな、どんなに凄いんだろう……!」

魔剣士「この闇取引のオッサンは、言葉巧みに人を騙す。嘘だぞ、騙されるな」
白姫「え、そうなの!?」
猛竜騎士「そろそろ、肉体的にダメージを与えないといけない時間が来たようかな」チャキッ
魔剣士「じ、冗談だって!!」
猛竜騎士「……ったく」ハァ

ザッザッザッ……

猛竜騎士「…」
猛竜騎士「……おっ」

魔剣士「ん?」
猛竜騎士「…見えたぞ。ここから少しだけ、向こう側に登り道になってるだろ?」
魔剣士「んあ、坂道っぽくなってるな」

向こう側へ上り坂になっており、
頂点である坂の先から向こう側を確認することが出来ない。
しかし、ここが…そう……。

猛竜騎士「…あそこの頂点。あそこで折り返しなんだが、そこで…海が見える」ニカッ
魔剣士「!」
白姫「!」


――海の見える丘、である―――


猛竜騎士「だが、ここからが大事で。あまりはしゃぎ過ぎては」
魔剣士「い、行くか白姫!」
白姫「い、行くっ!」
魔剣士「ほら、手ぇ貸せ!一緒に行くぞ!!」パッ
白姫「うんっ!」ギュッ!

ダッ…!タタタタタッ!!!

猛竜騎士「…」
猛竜騎士「聞いちゃいねぇなぁ……」

タッタッタッタッタッ……!!

白姫(…もう、すぐそこから海が見えるんだ!)
白姫(ずーっと、ずーーーっと本の中ばっかりで……)
白姫(夢でも見続けてた、海が…やっと!やっとこの目で見れるんだ……!)

魔剣士(……く、くそっ!)
魔剣士(柄にもなく"行くか!"とか言って、手まで握っちまった……)
魔剣士(だ、だが俺だって見たことない以上、興味はある!!)
魔剣士(オッサンが言うほど、本当に感動するのか…この目で見てやるっつーんだよ!!)

タタタタタッ……!!

タッタッタッタッ……!!

…ズザザッ…!!


白姫「…」

白姫「……」

白姫「…………っ!!!」


魔剣士「…」

魔剣士「……」

魔剣士「…………まじか」ボソッ


…………
……


どこまでも続く青い空の下、目の前に現れたのはそれをも凌駕する巨大な「蒼」だった。

磯の匂いがなんとも心地よく、遠くを飛ぶカモメの群れが何とも優雅に思える。

そして、二人は壮大過ぎた海を見て…考えるということを拒否したのだろう。

一瞬ではあったが、無言の間が流れ、さざ波の音、カモメの鳴き声だけが辺りへ響いていた。

感動という言葉の中、最初に口を開き、つぶやいた言葉。

それは……


……
…………


白姫「…これが、海」ボソッ

魔剣士「海なのか、これが…」ボソ…


キラキラッ、キラキラキラッ……!!

サァァッ…、ザザァンッ……バシャアッ…………!!


白姫「……嘘みたい」

魔剣士「こんな……」

白姫「…っ」ゴクッ…

魔剣士「何もかも光って…なんて……」

白姫「きれいなんだろう……」


…ザッ
猛竜騎士(……ま、そういう反応だよねぇ)ハハハ

魔剣士「…オッサンッ!」クルッ!
猛竜騎士「お…」
魔剣士「こ、これが海なのか、これが海なのかっ!?」
猛竜騎士「なぜ2回」
魔剣士「き、聞いたことはあったけどここまでデケェもんだとは!!」
猛竜騎士「な、絶句しただろ。その美しさと、壮大さにな」
魔剣士「……悔しいが、本当だったよ。すげぇよ…海ってやつは」
猛竜騎士「ふっ……」

白姫「…」
白姫「……グスッ」ポロポロ

魔剣士「し、白姫が泣いてるー!?」

白姫「あっ…!」ハッ
白姫「ご、ごめんね…。あまりにも嬉しくて、あまりにもきれいで、なんか…涙がね……」ゴシゴシッ
白姫「……す、凄くて。大きくて、何て言ったらいいか分からなくて…!」グスンッ…

魔剣士「…」ゴソゴソ
…スッ
魔剣士「ぬ、布きれだけど使え。裾とかには土もついてるし、それよりはマシだろ」
白姫「ありがとうっ…」
魔剣士「…」
白姫「……っ」ゴシッ…

……ポンッ
白姫「…ふぇ?」クルッ
猛竜騎士「……姫様どうだい、夢にまで見た海は」
白姫「…本当に、きれいです」
猛竜騎士「……そうか。そりゃあよかった」ニカッ
白姫「……はいっ」

魔剣士「…」
魔剣士「……はぁ~!!!なーんか、疲れちまったなぁ!!休も休も!!」
…ボスンッ!

猛竜騎士「ん…」

魔剣士「…でかすぎて、なーんか自分の存在がちっぽけになっちまったっつーかさ」
魔剣士「なんかもう、わっけわからん!!」

猛竜騎士「…みんな、そう言うんだ。この海を見るとな」
魔剣士「…」
猛竜騎士「だが、この海は冒険者にとっては終わりじゃない。始まりなんだ」
魔剣士「…始まり?」ピクッ
猛竜騎士「世界のどの大地からスタートした冒険者も、最初に行きつく先はこの海だ」
魔剣士「!」

猛竜騎士「その大地、国々にある船に乗り、見知らぬ土地へ、見知らぬ世界へ飛び込んでいく」
猛竜騎士「いずれ世界を知るようになれば、この海すらも、"ちっぽけ"であることに気が付いていく」
猛竜騎士「だから俺は、冒険者ってのは…なんて贅沢な存在なんだろうと思う時もある」ハハハ

魔剣士「この海の先、まだ俺の知らない世界があるっつーことだよな」
猛竜騎士「当たり前だ。お前や姫様の知る世界なんざ、これっぽっちもないんだよ」スッ
魔剣士「おいおい、指先で表す程度かよ」

猛竜騎士「…太陽が燃え、溶岩が落ちる灼熱の赤き大地」
猛竜騎士「…全てを凍てつかせる氷に覆われる、氷結の蒼き大地」
猛竜騎士「…迷いの森の数百倍もある、鬱蒼なる森林が終わりのない地獄をも描く、緑の大地」
猛竜騎士「そして、人々から忘れ去られ、まだ誰も知らぬ大地がそこにはあるだろう」
猛竜騎士「それを旅し、それを踏破し、それを己が力で乗り越える。
猛竜騎士「それこそが、お前の目指す"冒険者"なんだ」

魔剣士「…」
魔剣士「……ッ!」
魔剣士「…………ッ!!」ウズッ…!!
 
猛竜騎士「全てを旅した冒険者は、いかほどいるものか…なんてな」
魔剣士「……オッサン、オッサンのくせにウズウズさせるとはムカつくな!?」ウズウズッ…!
猛竜騎士「おい」
魔剣士「……やっべぇよ、やべぇっ!!悔しいけど、ドキドキが止まらねぇんだよ…!!」ドキドキ!
猛竜騎士「…」フッ
魔剣士「な、なぁ白姫!お前はそうは思わないか!?」バッ!
白姫「う、うん……」
魔剣士「…ん?」
白姫「…冒険者、だよね」
魔剣士「そうだぜ!?ドキドキするだろ!?」
白姫「確かに、凄いお話しだって思う。そんな世界、私も見てみたいなって思う!」
魔剣士「だろ!?」
白姫「だ、だけどっ!」
魔剣士「!」
白姫「……少し、さみしくなっちゃった」
魔剣士「…ど、どうしてだ?」
白姫「…」
魔剣士「なんでだよ!?」
白姫「……私は、きっとそこまで着いていけないから……」
魔剣士「な、なんで……。どうせなら、このまま一緒に!」
白姫「…わ、私はセントラル王国の姫だから!!」
魔剣士「あっ…!」

猛竜騎士「…」

白姫「必ず、私は王国に戻らないといけないからっ……」
白姫「私は王国の姫で、みんなが心配してるから……!」
白姫「だから、そう考えたら……」

魔剣士「……そ、そうか」
魔剣士「俺と違って、白姫は…姫様なんだ…よな……」
魔剣士「そうだったんだよな……」

白姫「ごめんね…魔剣士。水を差すような言葉で……」
魔剣士「あ、謝ることなんかねぇよ!俺だって、お前の気持ちに気づかないではしゃいじまったんだから!」
白姫「……っ!」
魔剣士「く、くそっ…。すまん……」
白姫「こっちこそ…ゴメンね……」

猛竜騎士(…) 
猛竜騎士(……はてさて)ポリポリ
猛竜騎士(海を見ることが"最初の"目的としてはいたものの……)
猛竜騎士(最初じゃなくて最後として、南方港で少し遊び、一泊して戻った方が良さそうか?)
猛竜騎士(というか、数日前の夜にも考えたが、白姫も本気で危ないのは事実だ)
猛竜騎士(んーむ。やはり、どちらかが離れたくないと言ってた場合でも、無理やり引き離したほうがいいか……)
猛竜騎士(そうだ、情が本気で互いに移る前に…非道ではあるが引き離さねば、白姫の命が危ないんだ)

魔剣士「…」
白姫「…」

猛竜騎士(魔剣士はセントラル王国にはいられない身だし、そこは俺がフォローするが……)
猛竜騎士(所詮、悲しいことだが、どう頑張っても二人がパーティとしてやっていくことは敵わないだろうしな……)
猛竜騎士(……そうだな。今日中に南方港には着き、明日には白姫を王都に戻すべきだろう)
猛竜騎士(短い旅とはいえ、白姫には白姫の思い出、魔剣士には魔剣士の思い出となり、それぞれを成長はさせるだろう)

魔剣士「…」
白姫「…」
魔剣士「…」
白姫「…っ」

猛竜騎士(…白姫は、何となくだが考えてはいそうだが)
猛竜騎士(魔剣士のほうは分かってないようだし、あとで説明してやるしかねぇな……)
猛竜騎士「…」
猛竜騎士「……とりあえず、さて!二人とも!」
…パンッ!

魔剣士「おあっ!?」ビクッ!
白姫「は、はいっ!?」ビクッ!

猛竜騎士「…旅には色々あるさ」
猛竜騎士「とりあえず、俺らの目的だった南方港まであと少しなんだ。目的地を前に元気なくてどうするよ!」

白姫「あ…」
魔剣士「う…」

猛竜騎士「右足出して、左足出して、スマートに行こうぜ!」
猛竜騎士「それともなんだ、今日は少ししか歩いていないのにもうヘバったか、体力もない二人が」ククク

白姫「そ、そんなこと!歩けます、これでも体力はついたと思いますしっ!」
魔剣士「あぁっ!?オッサン、俺の体力ナメんなよコラァ!」
猛竜騎士「じゃあ、さっさと歩くぞ!」
白姫「はいっ!」
魔剣士「こんくらい余裕だっつーの!」
ザッ、ザッザッザッ……!!

猛竜騎士「…」
猛竜騎士「……やれやれ」


…………
……


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