魔剣士「お姫様の家出に付き合うことになった」【現在完結】

Naminagare-波流-

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第七章【氷山帝国】

7-13 レベルアップ!

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………………………………………………
―――時間は過ぎて五日後。
オーラを取得した魔剣士は、炎が得意だったこともあって主に炎のオーラの強化を、セージはそれを確認しながら明日に迫る"定例会議"に向けて最終的な筆を走らせていた。
また、白姫は驚異的な集中力で純粋なる光属性の発生に成功し、猛竜騎士は彼らが強くなる為にセージからの指示に従い、それは会議前の今日も変わらぬ光景だった。

セージ「白姫ちゃん、凄い成長よ!」
白姫「そ、そうでしょうかっ♪」
セージ「短期間で純粋な光属性を扱えるようになるなんて思いもしなかったわ!」
白姫「誉めて下さってありがとうございます…♪これで私も、魔剣士の役に立てますか?」
セージ「はぁぁ…白姫ちゃんは何かある度に魔剣士クンのことばかりなのねぇ」
白姫「あ、あう……」
セージ「フフッ。まぁ誰かの為に…何かの為に、目標を持って物事に取り組むというのは成長の糧になるからイイとは思うわよ?」
白姫「はいっ!」
セージ「うんうん、それに貴方のナイト様も、やっと私の研究に大きく貢献してくれ始めたしね……」
白姫「魔剣士…!」

二人は目線を上げると、そこには実践鍛錬に励む魔剣士と猛竜騎士の姿があった。何故か魔剣士は闇魔法を展開しておらず、猛竜騎士の猛追な連打攻撃に怯んでおり、それを返すので精一杯のように見える。

猛竜騎士「魔法においては遥かにレベルが違うが、近接面ではまだまだだな!」
魔剣士「ぬぐっ……!」
猛竜騎士「お前の弱点は、技が発動するまでの準備時間にある!この連打の中、使えるか!」
魔剣士「く、くっそ!セージ…これ最初から発動して戦っちゃダメなのかよっ!!」
セージ「それじゃ研究にならないでしょ。ほら頑張って」
魔剣士「テメ、他人事みたく…!連撃受けてるとオーラの発動の"溜め"が出来ないんだよ!」

現在、魔剣士らはセージの指示により"通常状態"実践における闇魔法の発動がどう影響するかを調べていた。
闇魔法の発動まで時間を要することは確かで、世間から逸れ者だった闇魔法の会得者たちは独り行動も多かったと歴史書には記載されている為、闇魔法を発動していない通常状態の際、暗殺を得意とする相手には弱かったのではないかと睨んだのだ。

セージ「ふーん、魔剣士クンはまだ闇魔法師としては赤ん坊だけど、やっぱり通常状態は普通の人と変わらないのねぇ」
セージ「……戦いっぷりを見ると、やはり闇魔法を会得したとしても明確な弱点となるのかしら」
セージ「うん、魔剣士クンは魔法の器用さがあるのに発動が出来ないとすれば、やっぱり弱点はそうなのね」

魔剣士の闇魔法レベルは開花したての"1"だとすれば、その弱点はハッキリした。会得者によって個々あるだろうが、やはりオーラを発生させるには僅かな時間が必要らしい。

白姫「…セージさん」
セージ「うん、なぁに?」
白姫「闇魔法の研究で、弱点を見る必要もあるんですか?」
セージ「どういうこと?」
白姫「てっきり闇魔法を誰でも使えるようにするとか、どれだけ強いかとかを見るのかなーって思ってました」
セージ「冗談言わないで!闇魔法が蔓延したら、世界戦争になり兼ねないわよ!」
白姫「そ、そうなんですか!?」
セージ「闇魔法を会得すべく各国が争い、それを会得した者が多くなればとてつもない戦いになる。そんなことはしないわよ……」
白姫「あぅ…む、無知でごめんなさい……」
セージ「いいのよ。確かに会得する方法も目的の一つだったけど、私が研究してるのはその逆なのよ」
白姫「逆ですか?」

セージ「闇魔法の弱点が分かれば、もし闇魔法者たちを巡る戦争になってもその存在は著しく縮小するはず」
セージ「歴史の中で"強くなる"為に闇魔法の研究はされてきたけど、その弱点を探る歴史書は皆無だったわけで……」
セージ「私が確立たる結論を出せれば、こっちは世界的に認められる研究になる!私の株もうなぎ上りなのよ!」

白姫「自分と平和のためですか♪」
セージ「その引っかかる言い方」
白姫「ご、ごめんなさい!」
セージ「い、いいのよ…白姫ちゃん……」

彼女らが女子トークを繰り広げる間、男二人は熱い戦いに集中する。

魔剣士「オッサン、てめ……!」
猛竜騎士「どうした!その程度か!」
魔剣士「さっきから小さい攻撃ばかり!オッサンは一撃必殺型だろうが!」
猛竜騎士「アホ、俺の溜めをしてる間にお前がオーラを展開するスピードが早いのを分かっててわざわざやるか!」
魔剣士「だからってな……!」

話ながらも二人は剣と槍を交えることは止めない。猛竜騎士は、魔剣士の身体上段・中段・下段へ武器と体術により隙を見せない様、細かい乱打を繰り返し魔剣士を圧倒する。時折、小さい炎魔法などを発生させて驚かせ、やはり彼の経験値は相当のものである。

魔剣士(これじゃ埒があかねぇっ!)
魔剣士(乱打戦だと溜めも出来ねぇし…炎を武器に着火さえすれば何とか……!)
魔剣士(…)
魔剣士(……ん、待てよ?)
魔剣士(魔力って確か、残り香が空中へ一瞬だけ停滞していたな……?)

魔剣士は思い出す。自身の無属性の魔力を発生させた時、ほんの僅かな時間だけ停滞をしていたことを。
これは、魔剣士の"黄金"の魔力がどれだけ強いかを再認識させるもので、常人が発動した際の停滞時間よりもほんの少し…1秒にも満たない程度で浮いていたのだが、これが魔剣士の更なるレベルアップのきっかけとなった。

猛竜騎士「いつまで乱打戦をするつもりだ!このまま押し切るぞ!」
魔剣士「……そうか」
猛竜騎士「ん…?」
魔剣士「やってみる価値はあるかッ!!」
猛竜騎士「何をやっても!」
魔剣士「ハァッ!」
猛竜騎士「むっ!?」

発生させる量を非常に少なくすることで、溜めを使わずに猛竜騎士の乱打を受ける腕で目に見えるか見えないか程度の魔力を発生させた。勿論、セージはそれを見逃すことはない。

セージ(あれは!で、でもそんなまさか……!)

そして、魔剣士は乱打を受ける際に剣をそのほんのりと浮いた魔力の残りへと触れさせた瞬間、炎属性を付与させるイメージを持ち……。
"ボォンッ!!"
目論見は見事に成功し、剣には炎が着火。その衝撃で猛竜騎士は思わず「うぉっ!?」と声を上げて後ずさりした。

魔剣士「やった……!」
猛竜騎士「な…!」
魔剣士「出来た……!」
猛竜騎士「な、何をしたんだ魔剣士!」
魔剣士「ヘッヘッヘ!やったぜ!」
猛竜騎士「どうやって属性を付与させたんだ……」
魔剣士「魔力の停滞を使ってみたんだよ」
猛竜騎士「停滞だと?」

説明をしようとする魔剣士に、セージが割り込んだ。

セージ「私が説明するわ…。闇魔法というか、闇魔力はここまで応用が効くものだと思わなかったわ……」
猛竜騎士「どういうことだ…?」
セージ「簡単に言えば、魔剣士は溜めのいらない程度の魔力を一瞬空中に漂わせ、それに剣を触れさせて属性付与をさせたのよ」
猛竜騎士「何だと!?」
セージ「普通の人じゃ無理なことね。強烈な魔力だから、消失するまでの時間が普通のと比べて長いから…それを利用したってわけね」
猛竜騎士「そういうことか……」
魔剣士「ククク、どうだ!」
セージ「……お見事と言うしかないわね」
魔剣士「見直したかソーセージババァ!」
セージ「はいはい。見事なレベルアップよ本当に」
魔剣士「お……」

罵倒に反応せず、素直に誉めるセージ。表面では涼しい顔をしていたが、内面は穏やかではいられなかった。

セージ(ま、待ちなさいよ!停滞する一瞬の魔力に対応するなんて…考えもしなかった……)
セージ(残り香を使うなんて……理屈では可能かもしれないけど、放った魔力が見える闇魔法の特権の一つに近い!)
セージ(応用段階の話とはいえ、闇魔法…こんな人外的なレベルアップを繰り返すのはどれだけ危険なことか――……)

圧巻されるセージの額から一滴の汗がポタリと落ちた時、魔剣士が口を開いた。

魔剣士「ん……」
セージ「う、うん?」
魔剣士「何だ…。何か身体に違和感が……」
セージ「どうしたの?」
魔剣士「いや、なんか変な感じがするっつーか……」
セージ「どういうこと?」
魔剣士「ん~…まぁいいか……」
セージ「……?」

何か感じ取ったようだったが、魔剣士は気にせず直ぐに剣を納めた。

セージ(闇魔法での違和感とかっていうのもあるのかしら?)
セージ(追及したい所だけど、まぁいいわ)

魔剣士の言葉も気になるが、時間がない以上、目の前の研究結果である。明日に定例会議を控えている以上、最早、研究についての最終的なまとめを制作しなければならず、時間は刻一刻と迫っていた。

セージ「最後のほうでかなり良い結果を見れたわ。これで明日の会議への材料が増えたのよ!」
猛竜騎士「その会議なんだが、釘を刺しておく。俺らのことは秘密にしておいてくれよ」
セージ「当たり前でしょ。レガシー品の研究を進めて分かったということにしておくわ」
猛竜騎士「それなら安心だ」
セージ「それじゃ、今日はこれでお終いね。私は明日の朝9時から本部で会議をするから、終わり次第、部屋に行くから」
猛竜騎士「分かった」
セージ「絶対に認めさせる。私はジェム・ランカーになる……!」
猛竜騎士「取引仲間として応援させてもらうよ」
セージ「……有難う。その言葉が嬉しいわ」

猛竜騎士「うむ……」
猛竜騎士「…」
猛竜騎士「……あぁ、そうだ」

セージ「うん?」
猛竜騎士「頑張って来いという応援に、これでもあげようか」
セージ「あら、プレゼントかしら?」
猛竜騎士「ちょっとした訳有りで購入したんだが、俺にはいらないものだからな……」

腰の袋から、錬金師のお店で購入した"サクラのブローチ"を取り出した。

セージ「こ、これ……」
猛竜騎士「サクラという花をイメージしたブローチらしいが」
セージ「お父さんが造ったやつじゃない……」
猛竜騎士「ん?」
セージ「……あっ!な、何でもないわ!サクラね、うん!知ってるわよ!」
猛竜騎士「店主が想像して造った花と言ってたが…あの店主を知ってるのか?」
セージ「あ…いや!そうじゃなくて!とりあえず有難う…うん!頑張るわ!」
猛竜騎士「そ、そうか……?」

セージ(まさか、こんな場所でお父さんが造ってたブローチを渡されるなんて思いもしなかったし複雑だけど……)
セージ(折角のプレゼントだから貰うわ…。それに、お父さんが見守ってくれる気もする)
セージ(ガンバレってこと…なのかしらね。うん…私なら出来る!)

受け取ったブローチを握り締めた後、着用していた上着へ着け、「やってやるから!」と鼻息を荒げながら研究室へと消えて行った。

猛竜騎士「……ちゃんと着けるんだな。意外だ」
魔剣士「なんだオッサン、プレゼントって…あのソーセージのことが好きになったのか」
猛竜騎士「なんでそうなるんだか…。ま、俺らも修行続きだったし今日は少し休むとするか」
魔剣士「休むだって?」
猛竜騎士「たまの休憩する日も必要だろう」
魔剣士「んーむ……」
猛竜騎士「お前は強さに探究しすぎだ。街にでも出てみようじゃないか」
魔剣士「出たって何もないしな……」
猛竜騎士「旅に役立つ品だってあるかもしれないだろう?」
魔剣士「まぁそうか……」
猛竜騎士「それじゃ白姫も修行を切り上げて、外に行く準備しに部屋に戻ろう」
白姫「分かりました♪」

…………
……


………………………………………………
―――研究室。
準備のために部屋に戻る三人に、「またね」と挨拶をしつつセージは制研究員とともに最後の仕上げに取り掛かっていた。

セージ「やっと、ここまでこれた……」
制研究員「え、えぇ…そうですね…」
セージ「闇魔法の歴史について、闇魔法の扱いについて。レガシーの予測論。完璧だわ……」
制研究員「し、しかし気になる点があります」
セージ「あら何かしら?」
制研究員「この裏付けについてです。魔剣士さんを口にできないというのなら、この研究対象はどこからとったのかと……」
セージ「歴史書よ」
制研究員「歴史書…ですか?」

セージ「前に、晴れることのなかった雪山が快晴になったことを現した歴史書は真実であることが分かったわ」
セージ「それには闇魔法が何たるかの記載、オーラについての一文があった」
セージ「そこから魔剣士クンを見た時に改めてそれが本物であったと分かったわけだし……」
セージ「歴史書を主観にして研究を進めたと発表すれば充分でしょう?」

制研究員「……ですが、歴史の書物だけでは事実とはなりませんし」
セージ「最悪、最後の手段もあるわよ」
制研究員「まさか、魔剣士さんを?」
セージ「それは取引内容に違反するからあり得ないわ。実は、魔剣士クンの黄金の魔力を蓄積させてもらってたのよ」
制研究員「何ですって!」

セージ「隣の実験室で、彼らが放った魔力は周囲の黒魔石へ蓄積されているからそれを会議室に公開すればいい」
セージ「そうね、裏のルートで入手した古代装備に宿っていた過剰魔力を抽出したものですとジェム・ランカーの皆様に見せれば納得するはずよ」

制研究員「そ、そうですか……!」
セージ「これで私の研究は本物だと認めてくれる筈だから、きっと大丈夫」
制研究員「……ち、因みにですが、その魔剣士さんから摂取した魔力の蓄積分はどこに保存を?」
セージ「実験室にある銀箱に、放出しないよう加工を施してあるから」
制研究員「そ、そうですか。分かりました、触れないようにしておき…ますね……」
セージ「……どうしたの?」
制研究員「えっ!?」

ビクリと身体を動かし、反応する。

セージ「貴方、何か変よ?なんか挙動不審というか……」
制研究員「その…!か、風邪をひいてまして!どこかおかしいように見えるのかと!!」
セージ「風邪って…大丈夫?熱は?」
制研究員「い、いえ!本当に軽い風邪ですから!」
セージ「……それならいいけど」
制研究員「ご心配をおかけして…も、申し訳ありません……」
セージ「そんなこと。確か薬があるから何かお腹に入れてから飲みなさい。貴方は大事な私の研究員なんだからね?」
制研究員「……あっ」
セージ「うん?」
制研究員「も…申し訳ありません……」
セージ「え?」
制研究員「本当にお優しくて…セージ様……。申し訳…ありません……」
セージ「ちょっ…!制研究員、泣いてるの?ど、どうしたの?どこか痛いの?大丈夫!?」
制研究員「本当に…申し訳……ッ」
セージ「す、すぐに治療院に行きましょう!」
制研究員「う…くっ……!」

…………
……


―――現実は残酷である。
信頼していた仲間が、既に敵の手に堕ちていたことも知らずに。
また、これは同時に制研究員が"セージを想えなくなる"ことに等しく、感情は混ざり合い、その悔しさに涙を流していた。
その一方で、全てを知ったテイケンは相変わらずの薄ら笑いを浮かべていた。
そしていよいよ、運命の日、運命の時刻は来たる。
そう、会議は開始されたのだ―――…。

…………
……


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