84 / 176
第八章【東方大地】
8-15 闇夜の衝突「前編」
しおりを挟む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――荒地村前。
魔剣士たちの馬車は、例の「アサシン」が潜んでいるであろう村の目前まで迫っていた。
当然の如く、魔剣士と猛竜騎士は何が起きてもすぐに行動が出来る様に武器を構えていた。
魔剣士に至っては、全身からオーラを放ち、相手に自分の存在を"威嚇"として、すぐに魔法を具現化できるよう備えたほどだった。
魔剣士「…ッ!」
"ふっ…ふっ…"と戦う前から息を切らせ、眼つきを鋭く、剣を構える続ける。
白姫「魔剣士、大丈夫……?」
魔剣士「大丈夫だ。一度はその気配にふいを突かれたが、二度目は覚悟がある」
テイル「……アサシンがあの村にいるのね」
緊迫し始める車内。すると、ワゴン側から猛竜騎士の声が聞こえた。
猛竜騎士「魔剣士、準備は良いな」
魔剣士「いつでも」
猛竜騎士「相手は一人じゃない。仲間が数人、恐らくは本隊と呼ばれるアサシン直属に仕えるメンバーもいるはずだ」
魔剣士「不足はねぇってことだな!」
猛竜騎士「その通りだ。いずれ戦うことになったであろう相手、今のうちに叩いて損はない!」
魔剣士「オッサンもずいぶんとやる気に満ちてるじゃねぇか……!」
猛竜騎士「冒険者として、戦いにワクワクしない人間がいるか?」
魔剣士「ククッ、ジャンキーだな!」
猛竜騎士「突撃するぞ!」
魔剣士「おうよっ!!」
―――違う。
全ての台詞はただの強がり、武者震いだ。
こんな気の相手を目の前にして、正気でいるとおかしくなってしまいそうだから。
…………
……
…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アサシン「……来たか」
ミハリ「おっ、奴らですか!」
アサシン「まぁ、祭りのようなものだ。楽しんでおけ」
ミハリ「ハハハッ、命を狙ってくる相手かもしれないのに祭りって!」
アサシン「面白い暇つぶしにはなりそうだからな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…
……
…………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――3分後。
猛スピードで駆けた馬車は、荒地村へと到着した。
当初、魔剣士は外にいた人の気配に思わず剣を抜いて飛び出したが、そこにいたのは畑を耕す年老いた男性の姿であった。
魔剣士「な、なぬ!?」
老人「ヒィィッ!?」
魔剣士「お前……」
老人「こここ、殺さないでください!夜勤です!ちゃんと言われた通りにやってます、耕してます、休んでおりませんっ……!」
魔剣士「ち、ちょっと待て!落ち着け!敵じゃねぇよ!」
老人「うわぁぁぁっ!!」
剣を構えた魔剣士におびえた老人は、話も聞かず、一目散にどこかへと走り去って行った。
魔剣士「……違うっつーに」
老人の悲鳴を聞いた白姫は、馬車の隙間からこっそりと顔を出す。
白姫「い、今の声は敵……?」
魔剣士「分からん。ジジィが"殺さないでください~"って逃げちまった……」
白姫「普通の村だったの?」
魔剣士「いんや、そんなわけねぇ…。現にヒシヒシと殺気は感じているからな――……」
―――その、刹那。
"…ビュオッ!!"
魔剣士「うぉっ!?」
銀色の短剣が魔剣士を襲い、寸前で気づき、何とか魔剣士はそれを弾き飛ばした。
魔剣士「ん、んだコラァッ!」
叫ぶ声に、暗闇の中から黒装束の男が現れた。
黒のフード付きのコートにマスクで顔を覆い、片手にギラリと光る短剣を持ち、殺気がゴウゴウと唸っているようで、明らかに村人ではない異質の存在。
魔剣士「テメ…!アサシン盗賊団か!!」
怒号が飛ぶが、黒装束は無言のまま姿勢を低くして短剣を構える。魔剣士もあわせて武器を構えたが、ふと、男の姿が消えていた。
魔剣士「――縮地ッ!?」
足に込めた魔力と筋力で、瞬間移動をしたかのように移動する移動術。その男はいとも簡単に、魔剣士の視界から消え……。
魔剣士「消えられるわけ、ねぇだろうがぁっ!!」
後方へと移動した男をしっかりと捉え、剣の側面で男を吹っ飛ばした。男は「うぐっ!」と鈍い声とともに、地面を滑り転がり、家屋の壁に十の字を作るようにして叩きつけられ、ずりずりとその場に倒れ込んだ。
魔剣士(……っぶねぇ!)
一人を倒したところで、息をつく暇もない。どうやら挟み撃ち状態となっているのか、自分の位置とは逆側からは猛竜騎士が戦う音が聞こえてくる。ついに、本戦とも呼ぶべき戦いが始まったらしい。
魔剣士(ふぅぅ……!さぁて……!)
辺りはすっかり暗くなり、月が見え隠れし始めていた。魔剣士は止むことのない殺気から、相手がジリジリと集まってくることを感じ取り、魔剣士は全ての魔力を無に帰す"黄金のオーラ"を纏い、辺りの闇を吹き飛ばす。
魔剣士「ジリジリとしゃらくせぇ!来るなら来いやぁっ!!」
魔剣士の叫びに、隠れていた盗賊団たちが一斉に飛び掛かった。
目で追う限り、飛び上がった団員たちは恐らく4人。月をバックに統率のとれた動きは、まるで分身したかのような錯覚にさえ陥る。
魔剣士「…はぁっ!!」
刃を突き立て、火炎を剣に装填し、円を描くように剣を振り放つ。火炎は、剣の軌跡を追って残像のようにして空に燃え上がったが、危ういと思った団員たちは空中で身を回転させてそれを避けた。
魔剣士「避けた!?」
着地した団員の一人は、魔剣士目掛けて短剣を投擲する。「…同じ技ばかりかよ!」とそれを弾き返したが、いつの間にか迫っていた一人が脇腹へ手刀を放たんとしていた。
魔剣士「かぁっ!!」
気合を込め、炎のオーラを強く燃え上がらせる。溶けるような熱風に、手刀の男は思わず怯み、素早く後退した。
魔剣士(これも避けるのか!?)
明らかに今までの敵とは違うレベルの相手だったが、考えるのもつかの間、魔剣士の真上に飛び上がった団員がその短剣を降り下ろす。
「やべっ…!」
すかさず縮地。一瞬にして後方へ飛んでその攻撃を避ける。
相手が地面に撃ち損じた短剣を"ガキン!"と火花を散らすのを見て、無詠唱による火炎魔法を放つが、その団員もまた縮地で避け、距離を置いた。
魔剣士「何だと…!」
自身に炎のオーラを放っているというのに、恐怖をせずに突っ込んでくるうえ、戦闘能力がずば抜けて高い。
魔剣士「強いな…!だ、だがよ……!」
守るべき"二人の姫"を抱え、負けるわけにはいかない。その想いは、紅蓮の炎となり空高く登る。
魔剣士「…行くぞぉぉっ!!」
意気込み、火炎を放たんと片手を団員に向けたが、ここで不思議なことが起きた。
魔剣士「…って、あらっ?」
何故か、魔剣士を囲んでいた団員たちは短剣をしまい、暗闇の方向へと膝をついたのだ。
魔剣士「お、おろ……?」
謎の行動に、魔剣士も思わず動きが止まる。すると、村の明かりのないその方向から"パチパチ"と拍手が聞こえた。
魔剣士「……拍手?」
その拍手の方向に目を向けると、闇の中から一人、男がヌルリと顔を覗かせた。
魔剣士「ん……?」
同じ黒装束に身を包んでいたが、顔を隠すことなく、ただ拍手をするばかりで攻撃を仕掛けてくる様子もない。
魔剣士(…アサシン盗賊団なのか?)
一見すれば盗賊団というよりも、その辺にいる好青年に見えた。ただ、拍手をした他にこちらを見ているばかりなのが不気味に思えたが。
魔剣士「……何だテメェ」
青年「いや何、賛美を送りたくなっただけだ。素晴らしい動きだと思ってな」
魔剣士「……は?」
まさかの賛美。
魔剣士「ど、どういうことだよ…?お前はアサシン盗賊団…なんだよな……?」
青年「この四人で10秒も持った相手を初めて見たからな。つい、拍手をしてしまった」
魔剣士「あん?」
青年「そういうことだ」
魔剣士「何言ってんだテメェ……?」
相手が何者なのか、何を言っているのか、全く持って理解に苦しむ。
青年「それと少し見ていたが、お前は面白い力を持っているようだな」
魔剣士「さぁーな?」
青年「……"闇魔法の使い手"とは面白いことだ」
魔剣士「何ッ!?」
"どうしてそれを知っている!?"
そう口にした時、馬車の中からテイルの悲鳴が聞こえた。
テイル「あっ…!あぁぁぁぁっ!!!」
……まさか!?
隙を突かれたと思い、魔剣士は急いで馬車に戻ろうする。だが、テイルは乗り場の隙間から"青年"を見た事に対して声をあげていた。
魔剣士「テ、テイル!?」
テイル「何でそいつと仲良く話をしてんのよ!?」
魔剣士「どうした!?」
テイル「どうしたって、何で…さっきまで放っていたとかいう殺気は!?」
魔剣士「殺気って…、そういやすっかり消えてるよーな……」
テイル「消えてるわけないでしょ!!魔剣士たち、やっぱり"アサシンの仲間"だったの!!?」
魔剣士「……そんなわけねぇだろ!何言ってやがる!どういうことだ!」
テイル「どういうことだって、そいつがア…"アサシン"なのが分からないの!!?」
魔剣士「……は!?」
青年(アサシン)「これはこれは砂国の姫……、相変わらずだ……」
まさかとは思ったが、青年の正体はあの"アサシン"だったらしい。これで、周囲の団員たちが頭を下げた理由も納得できる。
……だが、しかし。
魔剣士「コイツがアサシンって……」
見た目は本当にただの青年であり、殺気なんてものは微塵も感じる事が出来ない。てっきりテイルが何か勘違いをしているのではないかと思う程に"ただの男"だった。
魔剣士「いや、普通の男にしか見えな…い……って、オイッ!?」
次の瞬間。テイルは馬車を飛び出し、どこに隠していたのか小さいナイフを手にし、男へ突撃した。
魔剣士「ま、待てって!!」
テイル「あうっ…!?」
魔剣士は突っ込んでいくテイルの片腕を掴み、それを制止させる。
テイル「離してよっ!そこに、そこにアサシンがいるのにっ!!やっぱりアンタも仲間だったのね!!裏切り者ぉぉっ!!」
魔剣士「違う!俺は仲間だ!!つーか落ち着け!殺されるだけだろうが!」
テイル「止めるなぁっ!!お父様の仇…!お父様の仇がぁぁっ!!」
魔剣士「くっ…!悪く思うな!」
暴れるテイルに、魔剣士は思わず力を入れる。首に無属性の魔力を打ち込むと、テイルはカクンとひざを落とした。
魔剣士「す、すまねぇな……」
テイルをそっと寝かせると、剣を握るその手に力が入った。
魔剣士「……どうやら、本当にお前がアサシンらしいな」
アサシン「だったらどうする」
魔剣士「テメェを殺れば、砂国は再び国としての力を取り戻すんだろ?」
アサシン「そうかもしれないな」
魔剣士「だったら、アンタにゃノックアウトしてもらうしかねぇな」
アサシン「お前に何か利点があるのか?」
魔剣士「お前に話す必要はねぇ」
アサシン「……なるほど、真理だ」
二人に広がる会話。すると、戦っていた猛竜騎士が少し息をあがらせた状態で現れ、魔剣士の横へとついて槍を構えた。
猛竜騎士「魔剣士、無事か!」
魔剣士「…オッサン」
猛竜騎士「さっきの悲鳴はなんだ!テイルの声だったが…どうしてここで寝ている!」
魔剣士「まぁ色々あったんだが大丈夫だから安心しろって。つーか、自分の持ち場離れたら賊が忍び込むんじゃねえのか!?」
猛竜騎士「……全員倒した。その他、察知による敵の数はここだけだ」
魔剣士「えっ」
既に、猛竜騎士が守っていたワゴン側(前方)にいる盗賊団たちは、その槍によって全員片付けられていた。
それを聞いたアサシンは、「面白い相手だな」と口にした。
猛竜騎士「ん…、なんだアイツは。殺気もないようだが……」
魔剣士「アイツがアサシンだとよ」
猛竜騎士「……何?」
魔剣士「だから……」
猛竜騎士「もう良い、分かった。状況から把握した。アサシンを見つけたテイルが激昂し、先走ったためにお前が気絶させたということだな?」
魔剣士「読みが早いぜ、オッサン」
猛竜騎士「当然だ。しかし本当にアイツが…アサシンなのか……」
改めて見ても、決して戦う姿勢にはなるわけでもなく、ただブツブツとしゃべるだけ。
確かに周囲にいる盗賊団たちは敬意を見せて伏せていたとはいえ、どうしてもただの青年にしか思えなかった。
猛竜騎士(そういえば、先ほどまであった鬼のような殺気はどこかへ消えている……?)
猛竜騎士(そこに伏せたままの四人から強さの気こそ感じるが……)
ふと落ち着けば、村から発せられていたあの"身震い"するほどの気配がどこかへと消えていたことに気づく。
もしこの男がアサシンであるというのなら、その気力の持ち主は彼だったことになるのだが、今は何の気も感じられることはなかった。
魔剣士「……だが、テイルは確実にこの男だと言ったんだ」
猛竜騎士「嘘偽りなしの言葉だな」
魔剣士「そうじゃなかったら、気絶させるほどに暴れたりはしないだろうが」
猛竜騎士「信じられないが、そうなんだろう……」
アサシン「人の話題で盛り上がられることは好きではないのだがな」
魔剣士「……フン。アサシンだったら、アサシンらしいところ見せてもらおうか」
アサシン「どうすればいい」
魔剣士「これでどうだっ!」
アサシン「ん…」
片腕から蓄積していた火炎弾を放つ。炎の矢のように鋭く、直線状に伸びたそれはアサシンへと命中する。
魔剣士「…当たった!?」
―――しかし。
アサシン「無詠唱による、この火力のある魔法はさすが闇の使い手だな」
魔剣士「なっ…!」
猛竜騎士「何だと……」
アサシンは腰の短刀へ素早く振り上げ、魔法を弾いたのだった。
魔剣士「俺のオーラの魔法が!?」
アサシン「闇魔法は対魔を無とする。しかし、物理で弾けばそれは意味をなさない」
魔剣士「たかがナイフで俺の魔法を弾いたのか……」
アサシン「……だがこのナイフはもうダメだな。焦げて使い物にならない」
黒く焦げ、溶けかかったナイフを後ろへと捨てる。
魔剣士「本物…くせぇな……」
アサシン「疑うのも好きにして構わないが、俺は俺であるということだけは言っておこう」
魔剣士「何かっこつけてやがる……」
アサシン「……何でも良い。それより、お前の攻撃はそれで終わりか?」
魔剣士「…ッ!」
馬鹿にしたような台詞に、再び魔力を込める魔剣士。
魔剣士「ここなら水魔力も充分に足りる!はぁぁっ!!」
"カキンッ…!キィンッ、キィンッ!!"
地下に眠る水源による魔力を利用し、足元へ氷結の魔法を発生させる。
一か所でも動きを封じれば儲けものだったが、アサシンはその魔法に対し、驚くべき行動を見せた。
魔剣士「うおっ!?」
アサシン「お前は曲芸を見るのが好きなのか?」
何と、地面から突き出る凍結していく部分に次々足を乗せ、完成した高き氷のタワーのてっぺんへに片足で立ったのだ。
アサシン「当たるものも当たらなければな」
魔剣士「……だ、だったら!!」
アサシン「次は何か」
魔剣士「風、雷、混合魔法、あらゆる手でッ!!」
アサシン「楽しませてくれ」
―――結論から言う。
魔剣士は習得している魔法を、エルフの里以来、本気で"殺意"を持って相対したと言っていい。
地上に放てば、村を壊滅させる勢いの魔法を使ったりもした。剣術を振りかざし、魔剣士の技量の全てを発揮したに違いない。
……だが、その全ては。
魔剣士「はっ…はぁっ…!はぁッ…!う、嘘…だろ……?」
アサシン「終わりか?」
猛竜騎士「傷も一つも…つけられずだと……」
あらゆる手を尽くしたというのに、アサシンは微動だにしなかった。
氷結タワーのてっぺんで、月明かりを背にしたまま膝を落として座り、こちらを見つめる。その姿はさながら、闇の王。
アサシン「…」
魔剣士「お前、なんなんだよ……!」
アサシン「……闇魔法の使い手がこの程度か」
魔剣士「う、うるせぇ……!うるせぇぇっ!!」
馬鹿にしたような言い草に、声を荒げる。
アサシン「……もう良い」
魔剣士「んだと…なんだと……!!」
アサシン「興味の対象が変わった。そちらに興味がある」
腕をぬるりと上げ、馬車を指差す。
アサシン「……その馬車に隠れているのは随分と貴賓、高貴であるように思えるな」
魔剣士「!」
猛竜騎士「!」
戦いながらも、アサシンは馬車に隠れたもう一人の存在に気づいていた。
アサシン「砂国の姫に似た雰囲気も感じるが……」
魔剣士「……だ、誰もいねぇよ!」
アサシン「もう一度聞く。誰だ?」
魔剣士「誰もいねぇっつってんだろうが!答える義務はねぇ!!」
アサシン「今から三度までは許す。聞きたいと言った。それに答えてもらおうか」
魔剣士「…ッ!」
アサシン「二度目だ。答えろ」
魔剣士「答える義務はねぇっつってんだろ、クソ野郎が!!」
アサシン「――…最後だ。答えろ」
魔剣士「答えねぇ!!」
アサシン「……そうか」
魔剣士「…あ?」
魔剣士「…」
魔剣士「…………あっ!?」
アサシンが一言、「そうか」と放った一瞬。何が起こったのか分からなかった。
馬車の中にいたはずの白姫が、その首筋に手刀をあてがった状態で氷のタワーの頂上で、アサシンの腕の中で抱かれていた。
白姫「……えっ?」
アサシン「なるほど、気品、雰囲気に見合うだけの女性ではあるようだ」
猛竜騎士「なっ!?」
魔剣士「しっ……!?」
猛竜騎士「しら……」
魔剣士「し、白姫えぇぇぇぇえっ!!」
アサシン「白姫、か……」
…………
……
…
―――荒地村前。
魔剣士たちの馬車は、例の「アサシン」が潜んでいるであろう村の目前まで迫っていた。
当然の如く、魔剣士と猛竜騎士は何が起きてもすぐに行動が出来る様に武器を構えていた。
魔剣士に至っては、全身からオーラを放ち、相手に自分の存在を"威嚇"として、すぐに魔法を具現化できるよう備えたほどだった。
魔剣士「…ッ!」
"ふっ…ふっ…"と戦う前から息を切らせ、眼つきを鋭く、剣を構える続ける。
白姫「魔剣士、大丈夫……?」
魔剣士「大丈夫だ。一度はその気配にふいを突かれたが、二度目は覚悟がある」
テイル「……アサシンがあの村にいるのね」
緊迫し始める車内。すると、ワゴン側から猛竜騎士の声が聞こえた。
猛竜騎士「魔剣士、準備は良いな」
魔剣士「いつでも」
猛竜騎士「相手は一人じゃない。仲間が数人、恐らくは本隊と呼ばれるアサシン直属に仕えるメンバーもいるはずだ」
魔剣士「不足はねぇってことだな!」
猛竜騎士「その通りだ。いずれ戦うことになったであろう相手、今のうちに叩いて損はない!」
魔剣士「オッサンもずいぶんとやる気に満ちてるじゃねぇか……!」
猛竜騎士「冒険者として、戦いにワクワクしない人間がいるか?」
魔剣士「ククッ、ジャンキーだな!」
猛竜騎士「突撃するぞ!」
魔剣士「おうよっ!!」
―――違う。
全ての台詞はただの強がり、武者震いだ。
こんな気の相手を目の前にして、正気でいるとおかしくなってしまいそうだから。
…………
……
…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アサシン「……来たか」
ミハリ「おっ、奴らですか!」
アサシン「まぁ、祭りのようなものだ。楽しんでおけ」
ミハリ「ハハハッ、命を狙ってくる相手かもしれないのに祭りって!」
アサシン「面白い暇つぶしにはなりそうだからな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…
……
…………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――3分後。
猛スピードで駆けた馬車は、荒地村へと到着した。
当初、魔剣士は外にいた人の気配に思わず剣を抜いて飛び出したが、そこにいたのは畑を耕す年老いた男性の姿であった。
魔剣士「な、なぬ!?」
老人「ヒィィッ!?」
魔剣士「お前……」
老人「こここ、殺さないでください!夜勤です!ちゃんと言われた通りにやってます、耕してます、休んでおりませんっ……!」
魔剣士「ち、ちょっと待て!落ち着け!敵じゃねぇよ!」
老人「うわぁぁぁっ!!」
剣を構えた魔剣士におびえた老人は、話も聞かず、一目散にどこかへと走り去って行った。
魔剣士「……違うっつーに」
老人の悲鳴を聞いた白姫は、馬車の隙間からこっそりと顔を出す。
白姫「い、今の声は敵……?」
魔剣士「分からん。ジジィが"殺さないでください~"って逃げちまった……」
白姫「普通の村だったの?」
魔剣士「いんや、そんなわけねぇ…。現にヒシヒシと殺気は感じているからな――……」
―――その、刹那。
"…ビュオッ!!"
魔剣士「うぉっ!?」
銀色の短剣が魔剣士を襲い、寸前で気づき、何とか魔剣士はそれを弾き飛ばした。
魔剣士「ん、んだコラァッ!」
叫ぶ声に、暗闇の中から黒装束の男が現れた。
黒のフード付きのコートにマスクで顔を覆い、片手にギラリと光る短剣を持ち、殺気がゴウゴウと唸っているようで、明らかに村人ではない異質の存在。
魔剣士「テメ…!アサシン盗賊団か!!」
怒号が飛ぶが、黒装束は無言のまま姿勢を低くして短剣を構える。魔剣士もあわせて武器を構えたが、ふと、男の姿が消えていた。
魔剣士「――縮地ッ!?」
足に込めた魔力と筋力で、瞬間移動をしたかのように移動する移動術。その男はいとも簡単に、魔剣士の視界から消え……。
魔剣士「消えられるわけ、ねぇだろうがぁっ!!」
後方へと移動した男をしっかりと捉え、剣の側面で男を吹っ飛ばした。男は「うぐっ!」と鈍い声とともに、地面を滑り転がり、家屋の壁に十の字を作るようにして叩きつけられ、ずりずりとその場に倒れ込んだ。
魔剣士(……っぶねぇ!)
一人を倒したところで、息をつく暇もない。どうやら挟み撃ち状態となっているのか、自分の位置とは逆側からは猛竜騎士が戦う音が聞こえてくる。ついに、本戦とも呼ぶべき戦いが始まったらしい。
魔剣士(ふぅぅ……!さぁて……!)
辺りはすっかり暗くなり、月が見え隠れし始めていた。魔剣士は止むことのない殺気から、相手がジリジリと集まってくることを感じ取り、魔剣士は全ての魔力を無に帰す"黄金のオーラ"を纏い、辺りの闇を吹き飛ばす。
魔剣士「ジリジリとしゃらくせぇ!来るなら来いやぁっ!!」
魔剣士の叫びに、隠れていた盗賊団たちが一斉に飛び掛かった。
目で追う限り、飛び上がった団員たちは恐らく4人。月をバックに統率のとれた動きは、まるで分身したかのような錯覚にさえ陥る。
魔剣士「…はぁっ!!」
刃を突き立て、火炎を剣に装填し、円を描くように剣を振り放つ。火炎は、剣の軌跡を追って残像のようにして空に燃え上がったが、危ういと思った団員たちは空中で身を回転させてそれを避けた。
魔剣士「避けた!?」
着地した団員の一人は、魔剣士目掛けて短剣を投擲する。「…同じ技ばかりかよ!」とそれを弾き返したが、いつの間にか迫っていた一人が脇腹へ手刀を放たんとしていた。
魔剣士「かぁっ!!」
気合を込め、炎のオーラを強く燃え上がらせる。溶けるような熱風に、手刀の男は思わず怯み、素早く後退した。
魔剣士(これも避けるのか!?)
明らかに今までの敵とは違うレベルの相手だったが、考えるのもつかの間、魔剣士の真上に飛び上がった団員がその短剣を降り下ろす。
「やべっ…!」
すかさず縮地。一瞬にして後方へ飛んでその攻撃を避ける。
相手が地面に撃ち損じた短剣を"ガキン!"と火花を散らすのを見て、無詠唱による火炎魔法を放つが、その団員もまた縮地で避け、距離を置いた。
魔剣士「何だと…!」
自身に炎のオーラを放っているというのに、恐怖をせずに突っ込んでくるうえ、戦闘能力がずば抜けて高い。
魔剣士「強いな…!だ、だがよ……!」
守るべき"二人の姫"を抱え、負けるわけにはいかない。その想いは、紅蓮の炎となり空高く登る。
魔剣士「…行くぞぉぉっ!!」
意気込み、火炎を放たんと片手を団員に向けたが、ここで不思議なことが起きた。
魔剣士「…って、あらっ?」
何故か、魔剣士を囲んでいた団員たちは短剣をしまい、暗闇の方向へと膝をついたのだ。
魔剣士「お、おろ……?」
謎の行動に、魔剣士も思わず動きが止まる。すると、村の明かりのないその方向から"パチパチ"と拍手が聞こえた。
魔剣士「……拍手?」
その拍手の方向に目を向けると、闇の中から一人、男がヌルリと顔を覗かせた。
魔剣士「ん……?」
同じ黒装束に身を包んでいたが、顔を隠すことなく、ただ拍手をするばかりで攻撃を仕掛けてくる様子もない。
魔剣士(…アサシン盗賊団なのか?)
一見すれば盗賊団というよりも、その辺にいる好青年に見えた。ただ、拍手をした他にこちらを見ているばかりなのが不気味に思えたが。
魔剣士「……何だテメェ」
青年「いや何、賛美を送りたくなっただけだ。素晴らしい動きだと思ってな」
魔剣士「……は?」
まさかの賛美。
魔剣士「ど、どういうことだよ…?お前はアサシン盗賊団…なんだよな……?」
青年「この四人で10秒も持った相手を初めて見たからな。つい、拍手をしてしまった」
魔剣士「あん?」
青年「そういうことだ」
魔剣士「何言ってんだテメェ……?」
相手が何者なのか、何を言っているのか、全く持って理解に苦しむ。
青年「それと少し見ていたが、お前は面白い力を持っているようだな」
魔剣士「さぁーな?」
青年「……"闇魔法の使い手"とは面白いことだ」
魔剣士「何ッ!?」
"どうしてそれを知っている!?"
そう口にした時、馬車の中からテイルの悲鳴が聞こえた。
テイル「あっ…!あぁぁぁぁっ!!!」
……まさか!?
隙を突かれたと思い、魔剣士は急いで馬車に戻ろうする。だが、テイルは乗り場の隙間から"青年"を見た事に対して声をあげていた。
魔剣士「テ、テイル!?」
テイル「何でそいつと仲良く話をしてんのよ!?」
魔剣士「どうした!?」
テイル「どうしたって、何で…さっきまで放っていたとかいう殺気は!?」
魔剣士「殺気って…、そういやすっかり消えてるよーな……」
テイル「消えてるわけないでしょ!!魔剣士たち、やっぱり"アサシンの仲間"だったの!!?」
魔剣士「……そんなわけねぇだろ!何言ってやがる!どういうことだ!」
テイル「どういうことだって、そいつがア…"アサシン"なのが分からないの!!?」
魔剣士「……は!?」
青年(アサシン)「これはこれは砂国の姫……、相変わらずだ……」
まさかとは思ったが、青年の正体はあの"アサシン"だったらしい。これで、周囲の団員たちが頭を下げた理由も納得できる。
……だが、しかし。
魔剣士「コイツがアサシンって……」
見た目は本当にただの青年であり、殺気なんてものは微塵も感じる事が出来ない。てっきりテイルが何か勘違いをしているのではないかと思う程に"ただの男"だった。
魔剣士「いや、普通の男にしか見えな…い……って、オイッ!?」
次の瞬間。テイルは馬車を飛び出し、どこに隠していたのか小さいナイフを手にし、男へ突撃した。
魔剣士「ま、待てって!!」
テイル「あうっ…!?」
魔剣士は突っ込んでいくテイルの片腕を掴み、それを制止させる。
テイル「離してよっ!そこに、そこにアサシンがいるのにっ!!やっぱりアンタも仲間だったのね!!裏切り者ぉぉっ!!」
魔剣士「違う!俺は仲間だ!!つーか落ち着け!殺されるだけだろうが!」
テイル「止めるなぁっ!!お父様の仇…!お父様の仇がぁぁっ!!」
魔剣士「くっ…!悪く思うな!」
暴れるテイルに、魔剣士は思わず力を入れる。首に無属性の魔力を打ち込むと、テイルはカクンとひざを落とした。
魔剣士「す、すまねぇな……」
テイルをそっと寝かせると、剣を握るその手に力が入った。
魔剣士「……どうやら、本当にお前がアサシンらしいな」
アサシン「だったらどうする」
魔剣士「テメェを殺れば、砂国は再び国としての力を取り戻すんだろ?」
アサシン「そうかもしれないな」
魔剣士「だったら、アンタにゃノックアウトしてもらうしかねぇな」
アサシン「お前に何か利点があるのか?」
魔剣士「お前に話す必要はねぇ」
アサシン「……なるほど、真理だ」
二人に広がる会話。すると、戦っていた猛竜騎士が少し息をあがらせた状態で現れ、魔剣士の横へとついて槍を構えた。
猛竜騎士「魔剣士、無事か!」
魔剣士「…オッサン」
猛竜騎士「さっきの悲鳴はなんだ!テイルの声だったが…どうしてここで寝ている!」
魔剣士「まぁ色々あったんだが大丈夫だから安心しろって。つーか、自分の持ち場離れたら賊が忍び込むんじゃねえのか!?」
猛竜騎士「……全員倒した。その他、察知による敵の数はここだけだ」
魔剣士「えっ」
既に、猛竜騎士が守っていたワゴン側(前方)にいる盗賊団たちは、その槍によって全員片付けられていた。
それを聞いたアサシンは、「面白い相手だな」と口にした。
猛竜騎士「ん…、なんだアイツは。殺気もないようだが……」
魔剣士「アイツがアサシンだとよ」
猛竜騎士「……何?」
魔剣士「だから……」
猛竜騎士「もう良い、分かった。状況から把握した。アサシンを見つけたテイルが激昂し、先走ったためにお前が気絶させたということだな?」
魔剣士「読みが早いぜ、オッサン」
猛竜騎士「当然だ。しかし本当にアイツが…アサシンなのか……」
改めて見ても、決して戦う姿勢にはなるわけでもなく、ただブツブツとしゃべるだけ。
確かに周囲にいる盗賊団たちは敬意を見せて伏せていたとはいえ、どうしてもただの青年にしか思えなかった。
猛竜騎士(そういえば、先ほどまであった鬼のような殺気はどこかへ消えている……?)
猛竜騎士(そこに伏せたままの四人から強さの気こそ感じるが……)
ふと落ち着けば、村から発せられていたあの"身震い"するほどの気配がどこかへと消えていたことに気づく。
もしこの男がアサシンであるというのなら、その気力の持ち主は彼だったことになるのだが、今は何の気も感じられることはなかった。
魔剣士「……だが、テイルは確実にこの男だと言ったんだ」
猛竜騎士「嘘偽りなしの言葉だな」
魔剣士「そうじゃなかったら、気絶させるほどに暴れたりはしないだろうが」
猛竜騎士「信じられないが、そうなんだろう……」
アサシン「人の話題で盛り上がられることは好きではないのだがな」
魔剣士「……フン。アサシンだったら、アサシンらしいところ見せてもらおうか」
アサシン「どうすればいい」
魔剣士「これでどうだっ!」
アサシン「ん…」
片腕から蓄積していた火炎弾を放つ。炎の矢のように鋭く、直線状に伸びたそれはアサシンへと命中する。
魔剣士「…当たった!?」
―――しかし。
アサシン「無詠唱による、この火力のある魔法はさすが闇の使い手だな」
魔剣士「なっ…!」
猛竜騎士「何だと……」
アサシンは腰の短刀へ素早く振り上げ、魔法を弾いたのだった。
魔剣士「俺のオーラの魔法が!?」
アサシン「闇魔法は対魔を無とする。しかし、物理で弾けばそれは意味をなさない」
魔剣士「たかがナイフで俺の魔法を弾いたのか……」
アサシン「……だがこのナイフはもうダメだな。焦げて使い物にならない」
黒く焦げ、溶けかかったナイフを後ろへと捨てる。
魔剣士「本物…くせぇな……」
アサシン「疑うのも好きにして構わないが、俺は俺であるということだけは言っておこう」
魔剣士「何かっこつけてやがる……」
アサシン「……何でも良い。それより、お前の攻撃はそれで終わりか?」
魔剣士「…ッ!」
馬鹿にしたような台詞に、再び魔力を込める魔剣士。
魔剣士「ここなら水魔力も充分に足りる!はぁぁっ!!」
"カキンッ…!キィンッ、キィンッ!!"
地下に眠る水源による魔力を利用し、足元へ氷結の魔法を発生させる。
一か所でも動きを封じれば儲けものだったが、アサシンはその魔法に対し、驚くべき行動を見せた。
魔剣士「うおっ!?」
アサシン「お前は曲芸を見るのが好きなのか?」
何と、地面から突き出る凍結していく部分に次々足を乗せ、完成した高き氷のタワーのてっぺんへに片足で立ったのだ。
アサシン「当たるものも当たらなければな」
魔剣士「……だ、だったら!!」
アサシン「次は何か」
魔剣士「風、雷、混合魔法、あらゆる手でッ!!」
アサシン「楽しませてくれ」
―――結論から言う。
魔剣士は習得している魔法を、エルフの里以来、本気で"殺意"を持って相対したと言っていい。
地上に放てば、村を壊滅させる勢いの魔法を使ったりもした。剣術を振りかざし、魔剣士の技量の全てを発揮したに違いない。
……だが、その全ては。
魔剣士「はっ…はぁっ…!はぁッ…!う、嘘…だろ……?」
アサシン「終わりか?」
猛竜騎士「傷も一つも…つけられずだと……」
あらゆる手を尽くしたというのに、アサシンは微動だにしなかった。
氷結タワーのてっぺんで、月明かりを背にしたまま膝を落として座り、こちらを見つめる。その姿はさながら、闇の王。
アサシン「…」
魔剣士「お前、なんなんだよ……!」
アサシン「……闇魔法の使い手がこの程度か」
魔剣士「う、うるせぇ……!うるせぇぇっ!!」
馬鹿にしたような言い草に、声を荒げる。
アサシン「……もう良い」
魔剣士「んだと…なんだと……!!」
アサシン「興味の対象が変わった。そちらに興味がある」
腕をぬるりと上げ、馬車を指差す。
アサシン「……その馬車に隠れているのは随分と貴賓、高貴であるように思えるな」
魔剣士「!」
猛竜騎士「!」
戦いながらも、アサシンは馬車に隠れたもう一人の存在に気づいていた。
アサシン「砂国の姫に似た雰囲気も感じるが……」
魔剣士「……だ、誰もいねぇよ!」
アサシン「もう一度聞く。誰だ?」
魔剣士「誰もいねぇっつってんだろうが!答える義務はねぇ!!」
アサシン「今から三度までは許す。聞きたいと言った。それに答えてもらおうか」
魔剣士「…ッ!」
アサシン「二度目だ。答えろ」
魔剣士「答える義務はねぇっつってんだろ、クソ野郎が!!」
アサシン「――…最後だ。答えろ」
魔剣士「答えねぇ!!」
アサシン「……そうか」
魔剣士「…あ?」
魔剣士「…」
魔剣士「…………あっ!?」
アサシンが一言、「そうか」と放った一瞬。何が起こったのか分からなかった。
馬車の中にいたはずの白姫が、その首筋に手刀をあてがった状態で氷のタワーの頂上で、アサシンの腕の中で抱かれていた。
白姫「……えっ?」
アサシン「なるほど、気品、雰囲気に見合うだけの女性ではあるようだ」
猛竜騎士「なっ!?」
魔剣士「しっ……!?」
猛竜騎士「しら……」
魔剣士「し、白姫えぇぇぇぇえっ!!」
アサシン「白姫、か……」
…………
……
…
0
あなたにおすすめの小説
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる