囚愛-shuai-

槊灼大地

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囚愛Ⅲ《エリックside》

囚愛Ⅲ《エリックside》9

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「正常位で…いい?」


顔を見られるのが恥ずかしくて、雅様とのセックスはほとんど後背位だった。



今回のようにいつも正常位を求められても断っていたので、懐かしくて笑ってしまった。



「はい」



私が許可をすると、雅様がゆっくりと壁を押し広げてナカへはいってくる。



「―…ッ、あっ…ん…」


「久しぶりだから辛い?」


「少し。でも辛い方が…夢ではないと思えるので」



私がそう言うと雅様は微笑み、小刻みに腰を動かし徐々に馴らしながら奥まで自身を到達させた。



そして臍付近を軽く押して言う。



「分かる?ここまで俺のが入ってる…」



雅様は自身を根元まで深く挿入し、恥骨同士を押し付けるように圧迫したまま腰を上下左右にずらして焦らす。



「ふぁ―…うっ…動いて―…」



私がそう言うと雅様は私の両手を握り、一気に腰を降り始めた。




久しぶりの快感。



愛している人と再び交われているこの状況に興奮する。




「はっ―…アァッ!あっ…あっ!アァッ!」



「本当に誰ともしてなかったんだ。ナカが徐々に俺の形になって吸い付いてきてる」


「…あっ、んんっ、アッ!言わな…いでっ」



雅様は私を見下ろしながら余裕の表情で、硬くなっている私のモノを扱く。




「―…イ、く…手、止めっ―…イク!イく!イクっ」



ビュルっと自分の精液が腹部へと飛び散った感触が伝わった。



私がイッたのを確認した雅様は、私に深いキスをしたあと首筋と鎖骨の2箇所を強く吸った。




対面座位へと体位を変え、息を切らしている私を見つめて雅様が言う。




「お互い今夜イッた回数だけキスマークをつけようか。エリック、俺にもつけて」



そう首筋を差し出されたので、息を切らしながら雅様にキスマークをつけた。




その場所を触り「3年ぶりにキスマークが帰ってきた」と私を見て笑う彼が少年のようで愛しかった。




その姿を見て私は無意識に雅様の胸元にキスマークをつけた。




「ねぇエリック、俺1回しかイッてないよ?」


「―…いけませんか?」



そして胸元から顔をあげて、雅様を見つめて言った。




「私のナカで果てて雅様の精液で満たして欲しい数だけ先にキスマークをつけるのは、いけませんか?」



「―…めちゃくちゃにしたくなった」



「最初からそうされるつもりでいましたよ」




きっとこの先から、お互い理性が無くなってしまうと予感して雅様の感情を煽る。




そこからは無我夢中で、何度もキスマークを付け合い、お互い果てて、また求め合ってを繰り返した。




「雅様ッ…はっ―…あっ…」


「エリックはもう俺の執事じゃない。俺の名前を呼んで聞かせて」



正常位で雅様に見つめられ、動く度に滴る汗にさえ興奮をして。




「み…や……び…」




初めて口にした主では無い彼の名前に愛しさを感じて。



「もっと呼んで」


「雅……雅っ」




もっと、もっと、
あなたが欲しい―…




この瞳の中にずっとあなたを閉じ込めて、目を閉じてもあなたに会えるように。





「愛してるよエリック」


「私も愛しています、雅…」






ずっと、ずっと、
傍にいたい―…



永遠に傍にいれたらいいのに―…













行為が終わると、雅様は私を抱き寄せて甘い声で見つめて言う。



「今すぐにエリックと一緒になりたい」



雅様と一緒になる。



それはとても嬉しいことなのに…やはり私は幸せになれないという思いが強くて雅様の提案を受け入れられなかった。




「…それは…出来ません」


「どうして?」



どう答えるべきか考えるも答えが見つからず、無言の時間が過ぎていく。




雅様はそんな私を見て質問を変えた。



「エリック…どうして俺から離れたの?」



質問を変えたというより、私が一緒になれない理由と離れた理由がイコールであると気付いたのだろう。



眼を反らして考えるも、純粋な眼差しで私を見つめているのが分かるほど視線を感じる。




「…言いたくありません」


「俺の愛が重かった?好きな人ができた?」


「…違います」



雅様はありとあらゆる理由を考えるが、答えには行き着かない。



「じゃあどうして?」



この話を雅様にしても大丈夫なのだろうか…



雅彦様の死を思い出させしまうかもしれないのに…



「お願いだから…教えて…」



事実を伝えて、私が慰めれば大丈夫なのだろうか…




「お願い…エリック…教えて…」



幼少期のトラウマが克服できているのか継続しているのか分からない。



長い間、この話題には触れないようにしていたのに。



真っ直ぐに私を見つめて懇願する雅様に口を割らずにはいられなかった。


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