12 / 137
第一章 婚礼編
第十二話 ハル=アルト=セイラン
しおりを挟む
北の大国、シルヴァ。
大陸の最北に位置し、東西に大きく伸びる高山地帯、通称スメラギ山脈が、他国との国境となっている。
世界一の人口を有し、大陸の三分の一を占める、絶壁に守られた真白の美しい国土。
しかしその内実は、そう華やかなものではなかった。
作物の育たない永久凍土。
餌を与えられず痩せた家畜。
突如吹き荒れる猛吹雪は、多くの民をその手にかける。
日々食卓に上るものは、痩せた何かの肉と細切れの野菜。
王族であっても、そこにパンの欠片が付くか付かないか程度の差であった。
もっとも、食べられれば良い方だった。
ハルには優秀な兄が二人と、妹が二人、弟が二人いた。
兄は王族であるが故の冷酷さを備えてはいたが、何より民の命を最も重んじていた。
それは幼い妹弟も同様で、偵察と称し各所を巡り、申し訳程度の食料を配り歩くことも珍しくなかった。
しかし、どれだけ偵察を増やしたところで、変わらず民は苦しんだ。
どれだけ勇気付けたところで、他国へ亡命し、その美しい白い容姿で色を売る民は、減らなかった。
「お兄ちゃん、私もう、誰かが泣いてるところ、見たくない」
透明な涙を流す妹の頭を撫でながら、歯をくいしばる。
ハルとて、そんなもの見たくはなかった。
しかしどうすればいいのだ。
食料も物資も、配れるだけ配っている。
他国から仕入れるだけの財源もない。
雪も止まない。
もう、ハルの心は限界だったのかもしれない。
だから、父王からフレイローズへ行けと命じられたとき、彼は一二もなく頷いた。
あの国の次期女王を討ち取れば、あの国の未来を断てば、この国は救われる。
もう民が飢えに苦しむことはなくなる。
民が体を売ることもなくなる。
この手を、血に染めれば。
* * *
スノウは、ただ静かに彼の独白に耳を傾けていた。
「……ばかね」
一言、そう唇から零れ落ちる。
「……っ、殿下には成し遂げられぬと申すか!」
吠えるサクラスに視線を合わせ、スノウは「いいえ」と自嘲した。
「私の命に、そんな価値など、ありはしないのよ」
は、と疑問にもならぬ吐息を吐く二人に、言葉を続ける。
「私の命では、あなたの国は救えない。私を倒しても、他の優秀な王女が王座につくだけのこと。私はたまたま、一番初めに生まれ、他の者よりほんの少し魔力を多く持っているだけ。この国には二十もの王女がいる。頭は、いくらでも挿げ替えられる。替えの頭が無くなるまで、続けてみる? でも、最後の王女は、あの冥府の悪魔の妻よ? 勝てるかしら?」
あまりに合理的だった。
例え王族であっても、自らの命をここまで割り切っている人物を、ハルは他に知らなかった。
世が世なら、この美しい王女はこんな血に塗れた世界など知らなかっただろう。
煌びやかな生活の中、優しい男と結ばれ子を為し、穏やかで幸せな生涯を送っていたに違いない。
不幸なのは自分の国だけだと思っていた。
何と恵みのない土地だと思っていた。
しかし、一等豊かな国に生まれ、全ての栄誉を手にしている彼女の方が、余程悲しく見えた。
その凛と伸ばされた背筋に、一体どれほどのものを背負っているのか。
同じ王族でありながら、想像することさえできなかった。
「さぁ、そろそろ出なさい」
そう言って、スノウは格子の鍵を開け、張り巡らされていた結界を解除した。
意味が分からなかった。
呆然とした二人は、その場を動くこともできず、ただただ彼女を見つめ続ける。
「僕たちを逃すのかい?」
「ええ」
「君を狙った僕たちを?」
「そうよ」
「また狙いに来るかもしれないよ?」
「そうね」
「それなら、」
どうして。
それは言葉にならなかったが、スノウはその疑問を正しく受け取った。
「あなたが、あの国にとって必要な人間だからよ」
ハルは、その目を溢れんばかりに見開いた。
そんなことを言われたのは、初めてのことだった。
* * *
彼の血の半分は踊り子のものだった。
堅物な王が初めて犯した一夜の過ち。
それほどまでに、ハルの母は美しかった。
身篭った彼女は、王に何を要求することもなく、隠れるように城下で生活を始めた。
彼女は身の丈というものを重んじていた。
そして、どうしようもないほどに無欲であった。
煙のように王の前から姿を消し、彼との間に授かった子を慈しむ。
時折後ろめたさが脳裏をかすめたが、何より幸福さが優った。
しかしそれも、自身の死期を悟るまでのことだった。
ある冬の日、彼女は肺病にかかった。
シルヴァでは珍しくもない、流行性の死に至る病だった。
そのとき真っ先に考えたのは、まだ幼い息子の未来だった。
自分がいなくなれば、この子はどうなるのか。
暖炉の火が消えれば、ここで凍え死んでしまう。
一晩だって保ちはしない。
自分はどうなっても良い。
ただ、どうしても、息子を守りたかった。
彼女は燃えるように熱い体にその子を抱き、城門を叩いた。
訝しむ守衛に告げる。
この子は、王の子だと。
初雪の如く白く輝く髪と瞳。それは、正しくシルヴァ国王家の色だった。
否、王家の誰よりもその血が濃く現れていた。
疑いようもなかった。
同時に、彼女こそが、王の捜し求めている女であることを悟った。
「王が待っている」
そう言って手を引こうとする守衛の腕に、彼女はただしっかりと息子を抱かせた。
「おい! 待て! どこへ行く!」
「……どうか、王にお伝えを。その子を頼みますと」
そして、深く深く頭を下げると、彼女は吹雪の中へと消えていった。
誰もが彼女の死を悼んだ。
ことに王妃は、彼女が城内に入らなかったのは自分に遠慮してのことだと思い込んでいた。
情の厚い彼女は、せめて、と遺されたその子を可愛がった。
ハルは新たな家族のもとで、十分な愛情のもと、健やかに成長していった。
それでも、そこは王宮であった。
生まれのために、在らぬ嫌疑をかけられることは一度や二度ではなかった。
その度に、王や王妃をはじめ、家族皆が庇ってくれた。
迷惑をかけている。
その自覚は確かにあったが、いつしか守られることに慣れてしまっていたのかもしれない。
ある夜、ハルが廊下を歩いていると、国王夫婦の寝室から、王妃のすすり泣きが聞こえてきた。
「私があの子を愛すれば愛するほど、あの子への風当たりは強くなる……私はどうすればいいのでしょう……」
その問いに対する王の答えは、聞こえてこなかった。
ハルはきつく目を閉じた。
(そうか、もう、潮時だったのか)
何の役にも立たず、隠れるように暮らす王族など、穀潰し以外の何者でもない。
「その美しい容姿でかの王女を惑わせ、命を奪って来い。さすれば、かの国は滅び、この国は救われる」
王からのその命令は、遠回しな口減らしに他ならなかった。
救国の英雄として名誉の死を遂げさせる。
それが、父王なりの優しさだったに違いない。
容姿を利用しなかったのは、恐らく最初で最後のわがままだった。
母に似たこの容姿を、汚い騙し討ちに使いたくはなかった。
白い姿は、シルヴァ国の者としての誇りだ。
それは決して、そんな風に汚していいものではない。
「身を滅ぼす覚悟はできても、そこまで堕ちるつもりはないよ」
どうしても付き従うと言う奇特な従者にそう告げると、彼は心底誇らしげに笑った。
もう二度と、故郷の地を踏むことはできないと思っていた。
それなのに、この旅路が、まさかこんな結末を迎えるとは。
「生きなさい」
眼前の王女が凛と告げる。
「あなたには、為すべきことがある」
自分とそう歳も変わらぬ若い王女は、ただ未来だけを見据えていた。
「民を想う王族ほど得難いものはないわ。民はきっと、あなたの帰りを待っている」
遠い遠い故郷。
雪に閉ざされた冷たい土地。
母を失った悲しみの国。
しかし、朝日に映える雪道の美しさ。
夜空に輝く降るような星々。
七色に瞬く凍った湖面。
冷たくも爽やかな風。
失いたくなかった。
何を以っても守りたかった。
そこに住まう優しい人々も、温かな家族も。
まだ遅くはないのだろうか。
もっと他に方法があるのだろうか。
分からないけれど、全てを諦めていた心に、灯台の光が灯った気がした。
ハルは、そっと立ち上がると、サイラスの手を引きスノウの隣を過ぎった。
「……君はもっと、警戒心を持つべきだよ。後悔しても知らないからね」
地上への階段を登り始めても、彼女は追っては来なかった。
大陸の最北に位置し、東西に大きく伸びる高山地帯、通称スメラギ山脈が、他国との国境となっている。
世界一の人口を有し、大陸の三分の一を占める、絶壁に守られた真白の美しい国土。
しかしその内実は、そう華やかなものではなかった。
作物の育たない永久凍土。
餌を与えられず痩せた家畜。
突如吹き荒れる猛吹雪は、多くの民をその手にかける。
日々食卓に上るものは、痩せた何かの肉と細切れの野菜。
王族であっても、そこにパンの欠片が付くか付かないか程度の差であった。
もっとも、食べられれば良い方だった。
ハルには優秀な兄が二人と、妹が二人、弟が二人いた。
兄は王族であるが故の冷酷さを備えてはいたが、何より民の命を最も重んじていた。
それは幼い妹弟も同様で、偵察と称し各所を巡り、申し訳程度の食料を配り歩くことも珍しくなかった。
しかし、どれだけ偵察を増やしたところで、変わらず民は苦しんだ。
どれだけ勇気付けたところで、他国へ亡命し、その美しい白い容姿で色を売る民は、減らなかった。
「お兄ちゃん、私もう、誰かが泣いてるところ、見たくない」
透明な涙を流す妹の頭を撫でながら、歯をくいしばる。
ハルとて、そんなもの見たくはなかった。
しかしどうすればいいのだ。
食料も物資も、配れるだけ配っている。
他国から仕入れるだけの財源もない。
雪も止まない。
もう、ハルの心は限界だったのかもしれない。
だから、父王からフレイローズへ行けと命じられたとき、彼は一二もなく頷いた。
あの国の次期女王を討ち取れば、あの国の未来を断てば、この国は救われる。
もう民が飢えに苦しむことはなくなる。
民が体を売ることもなくなる。
この手を、血に染めれば。
* * *
スノウは、ただ静かに彼の独白に耳を傾けていた。
「……ばかね」
一言、そう唇から零れ落ちる。
「……っ、殿下には成し遂げられぬと申すか!」
吠えるサクラスに視線を合わせ、スノウは「いいえ」と自嘲した。
「私の命に、そんな価値など、ありはしないのよ」
は、と疑問にもならぬ吐息を吐く二人に、言葉を続ける。
「私の命では、あなたの国は救えない。私を倒しても、他の優秀な王女が王座につくだけのこと。私はたまたま、一番初めに生まれ、他の者よりほんの少し魔力を多く持っているだけ。この国には二十もの王女がいる。頭は、いくらでも挿げ替えられる。替えの頭が無くなるまで、続けてみる? でも、最後の王女は、あの冥府の悪魔の妻よ? 勝てるかしら?」
あまりに合理的だった。
例え王族であっても、自らの命をここまで割り切っている人物を、ハルは他に知らなかった。
世が世なら、この美しい王女はこんな血に塗れた世界など知らなかっただろう。
煌びやかな生活の中、優しい男と結ばれ子を為し、穏やかで幸せな生涯を送っていたに違いない。
不幸なのは自分の国だけだと思っていた。
何と恵みのない土地だと思っていた。
しかし、一等豊かな国に生まれ、全ての栄誉を手にしている彼女の方が、余程悲しく見えた。
その凛と伸ばされた背筋に、一体どれほどのものを背負っているのか。
同じ王族でありながら、想像することさえできなかった。
「さぁ、そろそろ出なさい」
そう言って、スノウは格子の鍵を開け、張り巡らされていた結界を解除した。
意味が分からなかった。
呆然とした二人は、その場を動くこともできず、ただただ彼女を見つめ続ける。
「僕たちを逃すのかい?」
「ええ」
「君を狙った僕たちを?」
「そうよ」
「また狙いに来るかもしれないよ?」
「そうね」
「それなら、」
どうして。
それは言葉にならなかったが、スノウはその疑問を正しく受け取った。
「あなたが、あの国にとって必要な人間だからよ」
ハルは、その目を溢れんばかりに見開いた。
そんなことを言われたのは、初めてのことだった。
* * *
彼の血の半分は踊り子のものだった。
堅物な王が初めて犯した一夜の過ち。
それほどまでに、ハルの母は美しかった。
身篭った彼女は、王に何を要求することもなく、隠れるように城下で生活を始めた。
彼女は身の丈というものを重んじていた。
そして、どうしようもないほどに無欲であった。
煙のように王の前から姿を消し、彼との間に授かった子を慈しむ。
時折後ろめたさが脳裏をかすめたが、何より幸福さが優った。
しかしそれも、自身の死期を悟るまでのことだった。
ある冬の日、彼女は肺病にかかった。
シルヴァでは珍しくもない、流行性の死に至る病だった。
そのとき真っ先に考えたのは、まだ幼い息子の未来だった。
自分がいなくなれば、この子はどうなるのか。
暖炉の火が消えれば、ここで凍え死んでしまう。
一晩だって保ちはしない。
自分はどうなっても良い。
ただ、どうしても、息子を守りたかった。
彼女は燃えるように熱い体にその子を抱き、城門を叩いた。
訝しむ守衛に告げる。
この子は、王の子だと。
初雪の如く白く輝く髪と瞳。それは、正しくシルヴァ国王家の色だった。
否、王家の誰よりもその血が濃く現れていた。
疑いようもなかった。
同時に、彼女こそが、王の捜し求めている女であることを悟った。
「王が待っている」
そう言って手を引こうとする守衛の腕に、彼女はただしっかりと息子を抱かせた。
「おい! 待て! どこへ行く!」
「……どうか、王にお伝えを。その子を頼みますと」
そして、深く深く頭を下げると、彼女は吹雪の中へと消えていった。
誰もが彼女の死を悼んだ。
ことに王妃は、彼女が城内に入らなかったのは自分に遠慮してのことだと思い込んでいた。
情の厚い彼女は、せめて、と遺されたその子を可愛がった。
ハルは新たな家族のもとで、十分な愛情のもと、健やかに成長していった。
それでも、そこは王宮であった。
生まれのために、在らぬ嫌疑をかけられることは一度や二度ではなかった。
その度に、王や王妃をはじめ、家族皆が庇ってくれた。
迷惑をかけている。
その自覚は確かにあったが、いつしか守られることに慣れてしまっていたのかもしれない。
ある夜、ハルが廊下を歩いていると、国王夫婦の寝室から、王妃のすすり泣きが聞こえてきた。
「私があの子を愛すれば愛するほど、あの子への風当たりは強くなる……私はどうすればいいのでしょう……」
その問いに対する王の答えは、聞こえてこなかった。
ハルはきつく目を閉じた。
(そうか、もう、潮時だったのか)
何の役にも立たず、隠れるように暮らす王族など、穀潰し以外の何者でもない。
「その美しい容姿でかの王女を惑わせ、命を奪って来い。さすれば、かの国は滅び、この国は救われる」
王からのその命令は、遠回しな口減らしに他ならなかった。
救国の英雄として名誉の死を遂げさせる。
それが、父王なりの優しさだったに違いない。
容姿を利用しなかったのは、恐らく最初で最後のわがままだった。
母に似たこの容姿を、汚い騙し討ちに使いたくはなかった。
白い姿は、シルヴァ国の者としての誇りだ。
それは決して、そんな風に汚していいものではない。
「身を滅ぼす覚悟はできても、そこまで堕ちるつもりはないよ」
どうしても付き従うと言う奇特な従者にそう告げると、彼は心底誇らしげに笑った。
もう二度と、故郷の地を踏むことはできないと思っていた。
それなのに、この旅路が、まさかこんな結末を迎えるとは。
「生きなさい」
眼前の王女が凛と告げる。
「あなたには、為すべきことがある」
自分とそう歳も変わらぬ若い王女は、ただ未来だけを見据えていた。
「民を想う王族ほど得難いものはないわ。民はきっと、あなたの帰りを待っている」
遠い遠い故郷。
雪に閉ざされた冷たい土地。
母を失った悲しみの国。
しかし、朝日に映える雪道の美しさ。
夜空に輝く降るような星々。
七色に瞬く凍った湖面。
冷たくも爽やかな風。
失いたくなかった。
何を以っても守りたかった。
そこに住まう優しい人々も、温かな家族も。
まだ遅くはないのだろうか。
もっと他に方法があるのだろうか。
分からないけれど、全てを諦めていた心に、灯台の光が灯った気がした。
ハルは、そっと立ち上がると、サイラスの手を引きスノウの隣を過ぎった。
「……君はもっと、警戒心を持つべきだよ。後悔しても知らないからね」
地上への階段を登り始めても、彼女は追っては来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
そのまさか
ハートリオ
恋愛
「そのまさかですわ、旦那様!」
ーーベナ・マギネは、16才の誕生日の前日、ギネオア邸3階からロープで脱出しようとして失敗、その際、残念前世をうっすら思い出し、今世をちゃんと生きようと、先ずは旦那様を色仕掛けで骨抜きにしようとトッチラカル・・!
前世が残念な事もある・・・何のスキルも無い事だってある・・・そんなベナが全力でトッチラカリます!
設定ゆ~るゆるです。緩い気持ちで読んで頂けると助かります。
第15回恋愛小説大賞にエントリーしました。
読んで、良いなと思ってもらえたら、投票お願いします。
短編ではないので長編選びますが、中編だと思います。
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
妃殿下、私の婚約者から手を引いてくれませんか?
ハートリオ
恋愛
茶髪茶目のポッチャリ令嬢ロサ。
イケメン達を翻弄するも無自覚。
ロサには人に言えない、言いたくない秘密があってイケメンどころではないのだ。
そんなロサ、長年の婚約者が婚約を解消しようとしているらしいと聞かされ…
剣、馬車、ドレスのヨーロッパ風異世界です。
御脱字、申し訳ございません。
1話が長めだと思われるかもしれませんが会話が多いので読みやすいのではないかと思います。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
侯爵令嬢ソフィアの結婚
今野綾
恋愛
ソフィアは希少なグリーンアイを持つヴィンセントと結婚した。これは金が欲しい父の思惑と、高い爵位が欲しいヴィンセントの思惑が一致したからに過ぎない。
そもそもヴィンセントには恋人がいて、その恋人は身分に大きな差があるために結婚することは叶わないのだ。
結婚して早々、ソフィアは実家から連れてきた侍女夫婦とあばら屋に住むように言われて……
表紙はかなさんのファンアートです✨
ありがとうございます😊
2024.07.05
恋詠花
舘野寧依
恋愛
アイシャは大国トゥルティエールの王妹で可憐な姫君。だが兄王にただならぬ憎しみを向けられて、王宮で非常に肩身の狭い思いをしていた。
そんな折、兄王から小国ハーメイの王に嫁げと命じられたアイシャはおとなしくそれに従う。しかし、そんな彼女を待っていたのは、手つかずのお飾りの王妃という屈辱的な仕打ちだった。それは彼女の出自にも関係していて……?
──これは後の世で吟遊詩人に詠われる二人の王と一人の姫君の恋物語。
【完結】灰かぶりの花嫁は、塔の中
白雨 音
恋愛
父親の再婚により、家族から小間使いとして扱われてきた、伯爵令嬢のコレット。
思いがけず結婚が決まるが、義姉クリスティナと偽る様に言われる。
愛を求めるコレットは、結婚に望みを託し、クリスティナとして夫となるアラード卿の館へ
向かうのだが、その先で、この結婚が偽りと知らされる。
アラード卿は、彼女を妻とは見ておらず、曰く付きの塔に閉じ込め、放置した。
そんな彼女を、唯一気遣ってくれたのは、自分よりも年上の義理の息子ランメルトだった___
異世界恋愛 《完結しました》
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる