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9.夢なの?
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ブルッと寒さが背筋を走る。
紫沫は思わず近くにあった温かな物に縋ろうと手を伸ばす。
伸ばした指先が掴んだのはふわふわとした柔らかい感触。
モフモフとした手触りは紫沫の手が隠れる程たっぷりとした長さがあって包み込まれると思わずほうっと息が漏れる。
「んっ・・・あったか・・・。」
至福の声が漏れて、頭上から笑いを含んだ微かな声が聞こえた。
どうやら大きなモフモフに丸ごと包まれているらしい。
その声に覚えはなかったけれど、とても優しい感じがしたから紫沫はそのまま眠りに付こうとした。
少しでも楽な体勢を探してゴソゴソと身体を動かすと、今度はグルルと少々不機嫌な声が聞こえた。
(あれ?唸り声?)
聞いた事のない音だったが、少し犬の唸り声に似ている。
紫沫自身は犬も猫も飼った事がなかったが動物は好きだった。
言葉を話さない彼らは孤独な紫沫の心を分かってくれたのかよく足元にすり寄りその身体に触れるのを許してくれた。
中には栄養状態の良くない犬もいたが、そんな時は紫沫が何度も何度もブラッシングして毛並みを整えてやった。
餌はあげればキリがない事が分かっていたし、その場しのぎになるだろうと上げる事は無かったが、怪我をしてる動物がいる時は手当をしてやったりもしていた。
人間に故意に怪我をさせられた動物というのは警戒心がとても強く、少しでも近づこうものなら毛を逆立てて威嚇のために声を荒げた。
今の声は少しその声に似ていた。
不機嫌で不本意で。
でも決定的に違うのは、怯えがない所だった。
叩かれた、殴られた、そういった暴力は無意識に身体を委縮させてしまう。
紫沫にも覚えがあったが、相手は何の気なしに手を挙げただけで身体がビクッとなって反応してしまうのだ。
そして身を守るために声を上げる。
グルルル、グルルルと低く、獰猛に聞こえるように。
今にも襲い掛かってやるぞ、とでも言うように威嚇する。
背後にあるのは恐れだ。
これ以上傷つきたくない気持ちがそう声を上げさせる。
それに反して、今聞いた声はもっとどこか優しく感じる。
少々嫌だけれどしょうがない。
本当は嫌じゃないけれど知られたくない、みたいなちょっとツンデレな感じ。
そう思ったら何だかおかしくなった。
クスクスと夢の中で笑う。
(ツンデレなわんちゃんかぁ。何度も撫でてあげたら懐いてくれるかなぁ。)
夢だと分かっているのに思わず手に触れるモフモフを何度も撫でる。
柔らかな毛は程よい弾力があって、指の間をサラサラと流れる。
かといって柔らか過ぎる事もないのでくたりとへたった感じもない。
(わー、気持ちいい・・・。)
何度も何度も繰り返し撫でていると今度はグルグルと喉を鳴らすような音がした。
これは知っている。
機嫌が良い時の声だ。まさしく喉を鳴らす、というような音でこちらも嬉しくなるリズムをしている。
「ふふっ、気持ちいいの?」
思わず囁いてしまった途端、グルグルと鳴っていた音はピタリとその音を止めた。
(あれ?)
ツンデレなわんこは機嫌を損ねてしまったのだろうか。
自分の不用意な一言でこの温かくて気持ちの良い毛の持ち主が何処かに行ってしまうのだろうか。
でもこれは夢だ。自分の夢だ。夢の中なら自分の思う通りになっていいはずだ。
そう思った紫沫は撫でていた手を離して今度はモフモフにガバリと抱き着いた。
「!!」
モフモフが驚いているのが分かる。
だってビックリ!って毛が先の先まで緊張したから。
でもそれも一瞬で直ぐに身体全体から力が抜けるのが分かる。
(良かった、ツンじゃなくてデレだ、今。)
驚いたツンデレわんこには申し訳ないけれど、まだまだこの手触りを堪能したい。そう思った紫沫はますますしがみつくように抱き着いて顔を埋める。
「ここにいて、僕と一緒にいてよ。・・・独りは嫌だよ・・・」
夢の中だから言える事。いや、元の世界ではこんな風に話す相手さえいなかった。
だから泣き言なんて言った事がない。苦しいや悲しい、寂しいもその感情は知っていたって訴える相手もいなかった。
夢でもいいから。
縋り付いている存在に訴える。
夢でもいいから傍にいて。
独りにしないで、独りは寂しい。
離れないでいて、僕をぎゅっと抱きしめて。
それは歌のように滑らかに空中に舞って、パンッと霧散した。
ペロッ
「ひゃっ」
突然頬を舐められた。
ザラつく舌の感触はやっぱり動物のソレで、紫沫は自分が独りじゃないんだと思った。
頭はふわふわと夢の中を揺蕩っているのに、舐められる感触だけはハッキリと感じる。
ペロペロと目元を舐められる。
泣いてなんてないけれど、さっきの言葉を聞いてくれた証のように感じる。
「ありがとう。慰めてくれるんだよね。」
その優しさに笑顔が漏れる。
ペロペロと顔を舐めているモフモフが次第に抱き込んでいる紫沫の様子を伺うように顔を覗き込んでいるのを感じる。
(もう終わり?もっと舐めて欲しいなんておかしいかな?)
舐められたいなんてちょっと変態みたいで言えないけれど、そうだ、これは自分の夢なんだから、と開き直る。
(そうだよ、今度は僕が舐めればいいんだ。そう言えば毛は大好きだけれど舐めた事はなかったなぁ。)
そうと決まれば善は急げ。紫沫はグンと身体を起こしてきっと目の前のモフモフに顔を寄せる。
まずは手が触れている毛に唇を寄せてキスをする。
唇に触れたふわんとした毛の優しい感触は軽やかすぎて本当に触れたのか心許ない。
(わからないなぁ。じゃ、舐めてみよう。)
こわごわと舌を出して、同じようにペロリと舐める。
唾液を含んだ舌にペトリと張り付いた毛の感触はあまり気持ちの良いものではなかった。
柔らかい毛の何本かが口の中に入り込み、異物感を感じて思わずペッと吐き出してしまう。
(触るのは大好きなのに・・・。)
至極残念に感じた紫沫はそれならば、と今度は目標を変えた。
目指すはさっきまで紫沫を舐めてくれていた舌だ。
少しザラザラしているけどそれが痛いわけではなく、こそばゆいような気持ち良さがある。
辿り着いた舌先を自分の舌でペロッと舐めると背筋がゾワゾワした。
向こうも同じようにザワザワとしたのか、ビクッと舌が引っ込められた。
それでも紫沫はめげずに舌を探し出す。
口をちょっと尖らせて何とか対象を見つけ出すと、思いきり舌を突き出して相手の口の中に舌を入れた。
(あれ?これって誰かの口の中?)
舌が単独である訳ないのだから、誰かの口に舌を入れないと舐められない事に今さら気付く。
(ってことは・・・僕、誰かの口の中に舌を突っ込んだってことなのかなぁ。)
未だモフモフに包まれて夢の中の紫沫はそれがどんな行為なのか思い至らない。
とにかくさっきの舌を舐めたい、と表面のざらざらした部分に自分の舌を擦りつけ細かく動かす。
ぴちょぴちょと水音がし始めて、いつの間にか紫沫の舌とざらつく舌とは舐め合うだけでなくお互いを絡め合い始めていた。
ふっくらとした舌全体をねっとりと摩られ、裏側をツツと撫でられる。
紫沫の口の中にまで侵入してくる舌先から逃げるようにして相手の口に差し入れたり、追いつかれて絡め取られたり。
それはまるで楽し気な鬼ごっこのようだった。
「ふっ、ふっ・・・んぅ・・・。」
次第に溢れてくるお互いの唾液が口の端から流れてくる。
息苦しさを感じて離れようと思うのに、紫沫の手は柔らかな毛をヒシッと掴んだままで放そうとしない。
「んっ、んっ、んっ。」
酸素不足からチカチカと目の前が暗くなるのを感じた時、ガクンと自分の身体から力が抜けるのを感じた。
「おいっ!!」
焦った声が聞こえて、支えられた手がモフモフじゃないことに気付いた。
(モフモフわんこ・・・いなくなっちゃった・・・。)
意識をなくす直前に思ったのは、すぐ傍にある温もりが無くなる悲しみだけだった。
紫沫は思わず近くにあった温かな物に縋ろうと手を伸ばす。
伸ばした指先が掴んだのはふわふわとした柔らかい感触。
モフモフとした手触りは紫沫の手が隠れる程たっぷりとした長さがあって包み込まれると思わずほうっと息が漏れる。
「んっ・・・あったか・・・。」
至福の声が漏れて、頭上から笑いを含んだ微かな声が聞こえた。
どうやら大きなモフモフに丸ごと包まれているらしい。
その声に覚えはなかったけれど、とても優しい感じがしたから紫沫はそのまま眠りに付こうとした。
少しでも楽な体勢を探してゴソゴソと身体を動かすと、今度はグルルと少々不機嫌な声が聞こえた。
(あれ?唸り声?)
聞いた事のない音だったが、少し犬の唸り声に似ている。
紫沫自身は犬も猫も飼った事がなかったが動物は好きだった。
言葉を話さない彼らは孤独な紫沫の心を分かってくれたのかよく足元にすり寄りその身体に触れるのを許してくれた。
中には栄養状態の良くない犬もいたが、そんな時は紫沫が何度も何度もブラッシングして毛並みを整えてやった。
餌はあげればキリがない事が分かっていたし、その場しのぎになるだろうと上げる事は無かったが、怪我をしてる動物がいる時は手当をしてやったりもしていた。
人間に故意に怪我をさせられた動物というのは警戒心がとても強く、少しでも近づこうものなら毛を逆立てて威嚇のために声を荒げた。
今の声は少しその声に似ていた。
不機嫌で不本意で。
でも決定的に違うのは、怯えがない所だった。
叩かれた、殴られた、そういった暴力は無意識に身体を委縮させてしまう。
紫沫にも覚えがあったが、相手は何の気なしに手を挙げただけで身体がビクッとなって反応してしまうのだ。
そして身を守るために声を上げる。
グルルル、グルルルと低く、獰猛に聞こえるように。
今にも襲い掛かってやるぞ、とでも言うように威嚇する。
背後にあるのは恐れだ。
これ以上傷つきたくない気持ちがそう声を上げさせる。
それに反して、今聞いた声はもっとどこか優しく感じる。
少々嫌だけれどしょうがない。
本当は嫌じゃないけれど知られたくない、みたいなちょっとツンデレな感じ。
そう思ったら何だかおかしくなった。
クスクスと夢の中で笑う。
(ツンデレなわんちゃんかぁ。何度も撫でてあげたら懐いてくれるかなぁ。)
夢だと分かっているのに思わず手に触れるモフモフを何度も撫でる。
柔らかな毛は程よい弾力があって、指の間をサラサラと流れる。
かといって柔らか過ぎる事もないのでくたりとへたった感じもない。
(わー、気持ちいい・・・。)
何度も何度も繰り返し撫でていると今度はグルグルと喉を鳴らすような音がした。
これは知っている。
機嫌が良い時の声だ。まさしく喉を鳴らす、というような音でこちらも嬉しくなるリズムをしている。
「ふふっ、気持ちいいの?」
思わず囁いてしまった途端、グルグルと鳴っていた音はピタリとその音を止めた。
(あれ?)
ツンデレなわんこは機嫌を損ねてしまったのだろうか。
自分の不用意な一言でこの温かくて気持ちの良い毛の持ち主が何処かに行ってしまうのだろうか。
でもこれは夢だ。自分の夢だ。夢の中なら自分の思う通りになっていいはずだ。
そう思った紫沫は撫でていた手を離して今度はモフモフにガバリと抱き着いた。
「!!」
モフモフが驚いているのが分かる。
だってビックリ!って毛が先の先まで緊張したから。
でもそれも一瞬で直ぐに身体全体から力が抜けるのが分かる。
(良かった、ツンじゃなくてデレだ、今。)
驚いたツンデレわんこには申し訳ないけれど、まだまだこの手触りを堪能したい。そう思った紫沫はますますしがみつくように抱き着いて顔を埋める。
「ここにいて、僕と一緒にいてよ。・・・独りは嫌だよ・・・」
夢の中だから言える事。いや、元の世界ではこんな風に話す相手さえいなかった。
だから泣き言なんて言った事がない。苦しいや悲しい、寂しいもその感情は知っていたって訴える相手もいなかった。
夢でもいいから。
縋り付いている存在に訴える。
夢でもいいから傍にいて。
独りにしないで、独りは寂しい。
離れないでいて、僕をぎゅっと抱きしめて。
それは歌のように滑らかに空中に舞って、パンッと霧散した。
ペロッ
「ひゃっ」
突然頬を舐められた。
ザラつく舌の感触はやっぱり動物のソレで、紫沫は自分が独りじゃないんだと思った。
頭はふわふわと夢の中を揺蕩っているのに、舐められる感触だけはハッキリと感じる。
ペロペロと目元を舐められる。
泣いてなんてないけれど、さっきの言葉を聞いてくれた証のように感じる。
「ありがとう。慰めてくれるんだよね。」
その優しさに笑顔が漏れる。
ペロペロと顔を舐めているモフモフが次第に抱き込んでいる紫沫の様子を伺うように顔を覗き込んでいるのを感じる。
(もう終わり?もっと舐めて欲しいなんておかしいかな?)
舐められたいなんてちょっと変態みたいで言えないけれど、そうだ、これは自分の夢なんだから、と開き直る。
(そうだよ、今度は僕が舐めればいいんだ。そう言えば毛は大好きだけれど舐めた事はなかったなぁ。)
そうと決まれば善は急げ。紫沫はグンと身体を起こしてきっと目の前のモフモフに顔を寄せる。
まずは手が触れている毛に唇を寄せてキスをする。
唇に触れたふわんとした毛の優しい感触は軽やかすぎて本当に触れたのか心許ない。
(わからないなぁ。じゃ、舐めてみよう。)
こわごわと舌を出して、同じようにペロリと舐める。
唾液を含んだ舌にペトリと張り付いた毛の感触はあまり気持ちの良いものではなかった。
柔らかい毛の何本かが口の中に入り込み、異物感を感じて思わずペッと吐き出してしまう。
(触るのは大好きなのに・・・。)
至極残念に感じた紫沫はそれならば、と今度は目標を変えた。
目指すはさっきまで紫沫を舐めてくれていた舌だ。
少しザラザラしているけどそれが痛いわけではなく、こそばゆいような気持ち良さがある。
辿り着いた舌先を自分の舌でペロッと舐めると背筋がゾワゾワした。
向こうも同じようにザワザワとしたのか、ビクッと舌が引っ込められた。
それでも紫沫はめげずに舌を探し出す。
口をちょっと尖らせて何とか対象を見つけ出すと、思いきり舌を突き出して相手の口の中に舌を入れた。
(あれ?これって誰かの口の中?)
舌が単独である訳ないのだから、誰かの口に舌を入れないと舐められない事に今さら気付く。
(ってことは・・・僕、誰かの口の中に舌を突っ込んだってことなのかなぁ。)
未だモフモフに包まれて夢の中の紫沫はそれがどんな行為なのか思い至らない。
とにかくさっきの舌を舐めたい、と表面のざらざらした部分に自分の舌を擦りつけ細かく動かす。
ぴちょぴちょと水音がし始めて、いつの間にか紫沫の舌とざらつく舌とは舐め合うだけでなくお互いを絡め合い始めていた。
ふっくらとした舌全体をねっとりと摩られ、裏側をツツと撫でられる。
紫沫の口の中にまで侵入してくる舌先から逃げるようにして相手の口に差し入れたり、追いつかれて絡め取られたり。
それはまるで楽し気な鬼ごっこのようだった。
「ふっ、ふっ・・・んぅ・・・。」
次第に溢れてくるお互いの唾液が口の端から流れてくる。
息苦しさを感じて離れようと思うのに、紫沫の手は柔らかな毛をヒシッと掴んだままで放そうとしない。
「んっ、んっ、んっ。」
酸素不足からチカチカと目の前が暗くなるのを感じた時、ガクンと自分の身体から力が抜けるのを感じた。
「おいっ!!」
焦った声が聞こえて、支えられた手がモフモフじゃないことに気付いた。
(モフモフわんこ・・・いなくなっちゃった・・・。)
意識をなくす直前に思ったのは、すぐ傍にある温もりが無くなる悲しみだけだった。
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