赫濁(カクダク)

「おい、勝負しようぜ。お前宛じゃないラブレターを送るから、全部読んでくれる? 本当の友達だったら、全部読むよな? 読めなかったら、お前の負けな?」
 彼はそうやって、ノリと勢いと軽い気持ちで、友人に宣戦布告をしてしまった。
 最初は彼も、「いくらなんでも、SF要素入った近親相姦監禁調教モノのラブレターを読まされたら、あいつだってドン引きして途中で読むのやめるよな」と思っていたのだが、過去や現在や未来が交錯し、親も子供もほぼ全員巻き込んで、事態はなんかもうめんどくさい状況に。
 後に身内の中で「ラブレター連続送信事件」と呼ばれるようになる、彼らの「青春」の物語。
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