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〇3章【秘密とマグカップ】
1節~始動~ 6
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「まぁまぁ、ヒロトさんと天内ちゃんがいなくても、うちらもお留守番組だから寂しくないよ~」
ちひろが椅子の背にもたれかかって、ふにゃっと笑った。
背もたれがきし、と小さく鳴る。片足だけキャスターでくるくる回しながら、完全に休憩モードの姿勢だ。
「ちひろじゃ代わりにならないって」
しおりの即答に、ちひろがガバッと身を乗り出す。
「えぇっ! 明坂ちゃん、ひどっ!」
「……私、なにも言ってませんけど……!」
キリカは焦ったように言い返したが、その頬にはうっすらと赤みが差していた。
声のトーンも、ほんの少しだけ上ずっている。
笑い声がふわっと広がった。
モニターの光と書類の白さに挟まれたオフィスの中で、その笑いだけがやわらかく色を持っている。
前よりずっと柔らかい。自然と続いていく、心地よいリズムだった。
そのとき──
ブブッ、とスマホの震える音が、ももの机の上から響いた。
ももはちらりと画面をのぞき込む。
一瞬だけ目元の表情が変わり、すぐに画面を伏せた。
通知を閉じる指先の動きが、どこか不機嫌そうでもあり、照れくさそうでもあった。
「いいのか?」
ヒロトがマグカップを置きながら問いかけると、ももは唇を尖らせたまま、視線をわざと外に逃がすようにして答えた。
「……この間の研修で、LINE交換した人たちです。ちょっとしつこくってぇ」
思い返してみれば、あの研修中、ももはあちこちで連絡先を交換していた。
休憩時間が一緒になった相手、隣の席になった別部署の同期、ノリのいい先輩。
「彼氏募集中です~」なんて笑顔で言われたら、声のひとつもかけたくなるだろう。
ヒロトは、そこまで想像してから、マグカップの取っ手を指でなぞった。
「モテるよねぇ、天内ちゃん。うちのチームでよかったよ」
しおりが何気なく言うと、「うんうん、あの甘い声、ずるい~」と、ちひろが大げさに頷く。
「モテると言えばさ」
ふと思い出したように、しおりが顔を上げた。
「明坂ちゃん、今日の会議のあと話しかけられてたよね?」
「えっ……」
キリカが小さく反応する。
ペンを持つ手が、わずかに止まった。
「ああ、なんだっけ。あの佐久間さんのチームの……」
「佐伯さん?」
すみれが淡々と補足する。
「そうそう、それ!」
しおりが指を鳴らすように頷いた。
「……別に、大したことじゃ……」
小さくつぶやいたキリカに、ちひろがにやにやしながら身を乗り出す。
「なになに? 明坂ちゃんもモテ期到来?」
「だから、違いますってば……っ」
目線がふわりと泳いだあと、キリカはふいに手元へ視線を落とした。
胸ポケットから自分のスマホを取り出し、その端にぶら下がったストラップを指先でつまみ上げる。
「……このキーホルダーが、懐かしいって言われただけですよ」
それは、研修イベントのときにヒロトとキリカが一緒になって狙い続けた、昔のアニメキャラのぬいぐるみ型キーホルダーだった。
クレーンゲームの景品にしては出来がよくて、ちょっとレトロな顔立ちが妙に可愛い。
最初の一回では微動だにせず、ふたりして台の前に並んで、角度を変えては「もうちょい右ですね」「いや、今ので合ってたろ」と小声でやり合ったことを思い出す。
アームがようやく景品を持ち上げ、ふらふらと揺れながら取り出し口へ落ちていった瞬間の、隣から伝わってきた小さな息の飲み方まで、ヒロトはまだよく覚えていた。
意識していたわけではないのだろう。
けれど、カバンにつけたまま、外す理由もなくて、ずっとそこにある。
ヒロトはカップを持つ手を止め、さりげなくそのストラップに目をやった。
ももが、そんなキリカをじっと見つめ、ふっと目を細める。
「……明坂せんぱい、可愛いですもんね」
ももの声は、いつもの甘えた調子ではなかった。
ふざけでもお世辞でもない、やわらかくて、芯のある響きだった。
ヒロトの視線が、自然とキリカへ戻る。
キリカは、キーホルダーをつまんでいた指をゆっくりほどき、そっと元の位置に戻した。
金具が小さく揺れて、レトロなキャラがかすかに揺れる。
そのまま、何事もなかったようにスマホを机の上に置き直し、視線だけをタブレットへ逃がす。
笑って流すでも、ももの言葉を否定するでもない。
ただ、さっきまで触れていたものから手を離し、同時に──話題からも、半歩だけ距離を取った。
研修が終わっても、日常に戻っても、あのキーホルダーはずっと彼女の鞄にぶら下がっていた。
それを今、みんなの前ではっきり言葉にされた瞬間、キリカの動きがわずかに固くなったのを、ヒロトは見てしまった。
マグカップの取っ手を指でなぞりながら、ふと口が動く。
「……そんなに人気なアニメだったんだな、それ」
つぶやきに近い声だった。
軽口のつもりで出した言葉が、耳に届いた瞬間、自分でも少し「余計だったか」と思う。
キリカは、ほんの一拍遅れて顔を上げた。
「……日曜日の朝ですからね」
視線は合わない。
それでも、返事だけはきちんと返ってくる。
淡々とした言い方なのに、語尾のあたりにだけ、わずかな熱が滲んでいた。
言い切ったあと、キリカはまたタブレットへ目を戻す。画面の光を盾にするみたいに。
ヒロトは、それ以上踏み込まなかった。
本当は、別のことを聞きたかった。
さっき会議が終わったあと、部屋を出る廊下で、佐伯に話しかけられていたこと。
あのとき、ふたりで何を話していたのか、と。
喉元まで上がってきた問いは、結局、言葉になる前に引っ込んでいく。
コーヒーのぬるい熱だけが、そこに薄く残った。
喉のあたりまで上がってきた問いかけが、マグカップの縁に触れた瞬間、静かに引っ込む。
「そっか」
それだけを返して、ヒロトは椅子の背にもたれ、組んでいた指をいったんほどく。
机の縁を指先でとん、と軽く叩くと、さっきまで浮いていた言葉の残りかすだけが、胸のあたりにゆっくり沈んでいった。
ももも、ちひろも、しおりも、すみれも、それ以上は茶化さなかった。
つっこみのひとつも入れられそうな空気なのに、誰もあえて触れない。
代わりに、机の上ではキーボードの音や、ペン先のノック音が、少しずつ日常のリズムを取り戻していく。
さっきまで会話の熱が集まっていた一角が、ゆっくりと仕事場の顔に戻っていく。
派手なピンクのペアマグカップと、レトロなキャラの小さなぬいぐるみ。
研修で手に入れた、それぞれの『おまけ』が、今こうして同じ島の上で静かに並んでいる。
仕事に直接役立つわけでもない、小さな色と重さ。
けれど、そのどうでもいいはずのものが、今日の空気を、ほんの少しだけ変えてしまっていた。
ヒロトはカップを机に置き、息をひとつ落とす。
胸の奥に残ったざらつきだけが、まだ片づかないままだった。
ちひろが椅子の背にもたれかかって、ふにゃっと笑った。
背もたれがきし、と小さく鳴る。片足だけキャスターでくるくる回しながら、完全に休憩モードの姿勢だ。
「ちひろじゃ代わりにならないって」
しおりの即答に、ちひろがガバッと身を乗り出す。
「えぇっ! 明坂ちゃん、ひどっ!」
「……私、なにも言ってませんけど……!」
キリカは焦ったように言い返したが、その頬にはうっすらと赤みが差していた。
声のトーンも、ほんの少しだけ上ずっている。
笑い声がふわっと広がった。
モニターの光と書類の白さに挟まれたオフィスの中で、その笑いだけがやわらかく色を持っている。
前よりずっと柔らかい。自然と続いていく、心地よいリズムだった。
そのとき──
ブブッ、とスマホの震える音が、ももの机の上から響いた。
ももはちらりと画面をのぞき込む。
一瞬だけ目元の表情が変わり、すぐに画面を伏せた。
通知を閉じる指先の動きが、どこか不機嫌そうでもあり、照れくさそうでもあった。
「いいのか?」
ヒロトがマグカップを置きながら問いかけると、ももは唇を尖らせたまま、視線をわざと外に逃がすようにして答えた。
「……この間の研修で、LINE交換した人たちです。ちょっとしつこくってぇ」
思い返してみれば、あの研修中、ももはあちこちで連絡先を交換していた。
休憩時間が一緒になった相手、隣の席になった別部署の同期、ノリのいい先輩。
「彼氏募集中です~」なんて笑顔で言われたら、声のひとつもかけたくなるだろう。
ヒロトは、そこまで想像してから、マグカップの取っ手を指でなぞった。
「モテるよねぇ、天内ちゃん。うちのチームでよかったよ」
しおりが何気なく言うと、「うんうん、あの甘い声、ずるい~」と、ちひろが大げさに頷く。
「モテると言えばさ」
ふと思い出したように、しおりが顔を上げた。
「明坂ちゃん、今日の会議のあと話しかけられてたよね?」
「えっ……」
キリカが小さく反応する。
ペンを持つ手が、わずかに止まった。
「ああ、なんだっけ。あの佐久間さんのチームの……」
「佐伯さん?」
すみれが淡々と補足する。
「そうそう、それ!」
しおりが指を鳴らすように頷いた。
「……別に、大したことじゃ……」
小さくつぶやいたキリカに、ちひろがにやにやしながら身を乗り出す。
「なになに? 明坂ちゃんもモテ期到来?」
「だから、違いますってば……っ」
目線がふわりと泳いだあと、キリカはふいに手元へ視線を落とした。
胸ポケットから自分のスマホを取り出し、その端にぶら下がったストラップを指先でつまみ上げる。
「……このキーホルダーが、懐かしいって言われただけですよ」
それは、研修イベントのときにヒロトとキリカが一緒になって狙い続けた、昔のアニメキャラのぬいぐるみ型キーホルダーだった。
クレーンゲームの景品にしては出来がよくて、ちょっとレトロな顔立ちが妙に可愛い。
最初の一回では微動だにせず、ふたりして台の前に並んで、角度を変えては「もうちょい右ですね」「いや、今ので合ってたろ」と小声でやり合ったことを思い出す。
アームがようやく景品を持ち上げ、ふらふらと揺れながら取り出し口へ落ちていった瞬間の、隣から伝わってきた小さな息の飲み方まで、ヒロトはまだよく覚えていた。
意識していたわけではないのだろう。
けれど、カバンにつけたまま、外す理由もなくて、ずっとそこにある。
ヒロトはカップを持つ手を止め、さりげなくそのストラップに目をやった。
ももが、そんなキリカをじっと見つめ、ふっと目を細める。
「……明坂せんぱい、可愛いですもんね」
ももの声は、いつもの甘えた調子ではなかった。
ふざけでもお世辞でもない、やわらかくて、芯のある響きだった。
ヒロトの視線が、自然とキリカへ戻る。
キリカは、キーホルダーをつまんでいた指をゆっくりほどき、そっと元の位置に戻した。
金具が小さく揺れて、レトロなキャラがかすかに揺れる。
そのまま、何事もなかったようにスマホを机の上に置き直し、視線だけをタブレットへ逃がす。
笑って流すでも、ももの言葉を否定するでもない。
ただ、さっきまで触れていたものから手を離し、同時に──話題からも、半歩だけ距離を取った。
研修が終わっても、日常に戻っても、あのキーホルダーはずっと彼女の鞄にぶら下がっていた。
それを今、みんなの前ではっきり言葉にされた瞬間、キリカの動きがわずかに固くなったのを、ヒロトは見てしまった。
マグカップの取っ手を指でなぞりながら、ふと口が動く。
「……そんなに人気なアニメだったんだな、それ」
つぶやきに近い声だった。
軽口のつもりで出した言葉が、耳に届いた瞬間、自分でも少し「余計だったか」と思う。
キリカは、ほんの一拍遅れて顔を上げた。
「……日曜日の朝ですからね」
視線は合わない。
それでも、返事だけはきちんと返ってくる。
淡々とした言い方なのに、語尾のあたりにだけ、わずかな熱が滲んでいた。
言い切ったあと、キリカはまたタブレットへ目を戻す。画面の光を盾にするみたいに。
ヒロトは、それ以上踏み込まなかった。
本当は、別のことを聞きたかった。
さっき会議が終わったあと、部屋を出る廊下で、佐伯に話しかけられていたこと。
あのとき、ふたりで何を話していたのか、と。
喉元まで上がってきた問いは、結局、言葉になる前に引っ込んでいく。
コーヒーのぬるい熱だけが、そこに薄く残った。
喉のあたりまで上がってきた問いかけが、マグカップの縁に触れた瞬間、静かに引っ込む。
「そっか」
それだけを返して、ヒロトは椅子の背にもたれ、組んでいた指をいったんほどく。
机の縁を指先でとん、と軽く叩くと、さっきまで浮いていた言葉の残りかすだけが、胸のあたりにゆっくり沈んでいった。
ももも、ちひろも、しおりも、すみれも、それ以上は茶化さなかった。
つっこみのひとつも入れられそうな空気なのに、誰もあえて触れない。
代わりに、机の上ではキーボードの音や、ペン先のノック音が、少しずつ日常のリズムを取り戻していく。
さっきまで会話の熱が集まっていた一角が、ゆっくりと仕事場の顔に戻っていく。
派手なピンクのペアマグカップと、レトロなキャラの小さなぬいぐるみ。
研修で手に入れた、それぞれの『おまけ』が、今こうして同じ島の上で静かに並んでいる。
仕事に直接役立つわけでもない、小さな色と重さ。
けれど、そのどうでもいいはずのものが、今日の空気を、ほんの少しだけ変えてしまっていた。
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