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旅の始まりと初めての仲間

魔の森と訓練⑤

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前回のあらすじ

 ワイバーンは強キャラだった?!



「ワイバーンって強いのか?」

 騎士達からは話を聞いてはいたが、私からしたらはっきり言ってスライム以下だ。

「強いなんてもんじゃないんです!!小さな村なら無くなってしまうぐらい強いんですよ!!ランクAなんですから!!」

 マジか。

 てっきり強いと言っても、ランクCぐらいだと思ってた。

 この世界において魔物は危険な存在だ。

 その魔物の危険度をわかりやすくしたのが、「ランク」というものだ。(騎士達情報)

 ランクは上からS、A、B、C、D、E、Fの7段階だ。

 ランクSを除いて、ほかのランクは冒険者パーティー(6人1パーティー)が、戦って勝てるか勝てないかで決まる。

「ちなみにだが....古竜は?」

 インが倒した古竜、かなり弱かったらしいけど....

「こ、古竜なんてランクSですよ?!国の総戦力を古竜にぶつけても、勝てるか勝てないかと言われてる伝説の竜ですよ!!」

 私と眷属、契約魔物で世界征服狙える説。

 やべぇな、どうしよう。

 最初にワイバーンと戦って貰うつもりだったんだが、それだとアヴェが怖がってしまう。

 でもどこまで強くするかは、最初から決めてるから、先に言っとくか。

「アヴェ、この訓練の最終目標は、古竜を余裕を持って倒せるぐらい強くなることだ」

「..........は?」

「古竜を余裕を持って─」

「聞こえなかった訳ではないです。ご主人様」

「安心しろ、1ヶ月あればそこぐらいまでなら強くなれるから」

 あっ、1ヶ月で思い出した。

 この世界の時間や年月のこと、騎士の人達に話しを聞くの忘れてた。

.......アヴェに聞こう。

「なぁ、アヴェ」

「..............」

(完全にフリーズしてますな)

「フリーズしてるな」

 しばらくして、フリーズから立ち直ったアヴェに、この世界の時間や年月について聞いた。

 ほぼ地球にいた頃と変わらない事が判明した。

 ただ1年が360日で1ヶ月30日だけは違ったが、他は全て一緒。

 わかりやすくて助かるわー。

「よし、今から訓練始めるから、もう一度『亜空間』に戻るぞー」

(我が主....訓練内容ってもしかして....)

「世の中知らなくてもいいことってあるよね」

(逃げて!!アヴェ殿、超逃げて!!)

 セ〇フィーじゃ無いのでセーフです。

 アヴェは少しワクワクした表情をしている。

 すまんな、アヴェ。

 今からお前は地獄を見ると思うぞ。

 私も、インも、通った道だ。

 どんなに辛くても....止まるんじゃねぇぞ....
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