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事後承諾
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シヴィシス帝国の城内で、王家は仲良く晩餐の席に着いていた。
しかしながら、そこに第三王子の姿はない。
昼間リスデン帝国に行ってはいるが、転移魔法を使ってあっという間に戻ってきているはずなのに。
食欲がないと言って、晩餐に来ていないのだ。
元々家族との接点の少ない第三王子なので、晩餐に参加しなくとも妃はなんとも思っていなかった。
晩餐が半時ほど進んだ頃、食堂の扉が開いて第三王子がやってきた。
給仕係が慌てるが、第三王子は手で制して自分の席についた。
「少しよろしいですか? 父上」
改まって話しかける第三王子に、王は頷き了承する。
「済まないが、しばらく人払いを」
第三王子がそう言うと、給仕係たちは目配せをして食堂から退出した。
「なにがあった」
王は第三王子に目を向けた。
漆黒の闇を思わせる黒髪に、黒い瞳は間違いなく闇魔法の使い手である証である。
「そうですね」
第三王子はいつもの通りに感情の読み取れない表情をして、王を見ていた。
久しぶりに見るその顔に、父親でありながらも王は戸惑った。
妃は、第三王子の姿を視界にさえ入れようとせず、目線を落としている。
「単刀直入に言いますね。俺は記憶が無い」
言われて全員がハッと顔を第三王子にむけた。だが、見たところで何が違うと言うのは分からない。
雰囲気が違う。とは全員が言えなかった。第三王子との触れ合いはほぼ無いに等しかったから。
「どこまで、ないのだ?」
王が呟くような声色で問う。
「そうですね、ここに戻ってくるまでの全て、かな? 国の名前も何もかも、それこそ自分の名前も分からない」
第三王子が自嘲気味に答えると、隣に座る二人の王子が息を飲むのがよく聞こえた。
「ああ、あなたたち二人が俺の兄になるのかな? 残念ながら顔を見ても名前も出てこない」
第三王子は隣に並んで座る二人の王子を見て言った。
「それでよく…」
王が乾いた声でそう言うと、第三王子はそちらに目線を向けて軽く笑った。
「昨夜自分の日記を読んで年齢を知ったほどだ。俺は17歳なのかな? 随分前からフラフラと出歩いているからだいぶ日付の飛んだ日記だった」
「ああ、そうだ。お前は、17になったのだったな。王族でありなが学校に通わず学びもせずに外に出てばかりで、誕生日さえも祝わせてはくれなかった」
「そうみたいだね、部屋にはしっかりと魔力で施錠しておいたし、誰も信じてはいないらしいね、俺は」
第三王子はそう言って、ゆっくりと家族の顔を見た。相変わらず妃は下を向いている。そんなにも闇魔法の使い手である息子を見るのが嫌なのか。
「記憶がないのに、よくここに戻れたね?」
隣に並ぶ王子が聞いてきた。第一なのか第二なのかは分からない。
「出会ったリスデン帝国の王子がペラペラと勝手に喋ってくれたから、気付かれずに情報が得られた」
片方の唇だけを上げて笑うと、隣に座る二人の王子は顔を見合わせた。記憶がなくとも、自分たちの弟は特に変わりがないようだ。
「記憶を無くしてでもここに戻ろうとした理由は覚えてはいない。でも、一度戻らなくては行けないと思っていたのだと思う」
そこまで話して第三王子は少し目を閉じた。
「簡単に言えば、別れを言いに来た」
第三王子はそう言うと、静かに席を立った。
自室に戻り、フィートルは部屋の中を見渡した。
第三王子としての部屋はほとんどものがない。
クローゼットにある服も、似たようなデザインがいくつかあるだけで、成人していないせいか式典用の衣装らしいものは一着しか見当たらなかった。
「極力関わらないようにしていた?」
ここに来た目的は、正しくは分からない。だが、昨夜風呂に入ろうとした時、外した手袋の中から小さな紙切れが出てきた。そこに書かれたメモに『家族に別れ』『部屋の整理』とあった。それで晩餐の席にお邪魔したのだが、あれでいいのかは分からない。
そもそも、なぜ別れるのかを知らない。
「部屋を整理とは、言ってもな」
整理するほどの荷物がなかった。
唯一の物はやはり日記だ。
5歳ぐらいからのたどたどしい文字で始まり、失踪するまでの17歳目前までの日付の日記。コレを捨て去るべきか持ち出すべきか? それを考えていたら、ノックの音が響いた。
「フィートル、いいかな?」
声の感じからして、兄王子だろう。
手にしていた日記をそのままに、扉を開けるとそこには兄王子が二人いた。一人で来るより二人なのだろうか?
「ありがとう」
よく分からない礼を言われて、フィートルは小首を傾げた。二人の兄王子は、入るなり部屋を見渡している。
「初めて入ったよ」
おそらく、第一王子の方がそう言うと、片方が頷いた。確かに、これだけ厳重に施錠していては、誰も招き入れたりはしていなかっただろう。
「片付けますから、これからは入り放題ですよ」
フィートルは、魔力で茶を入れると、二人の兄王子に差し出した。
「ありがとう」
礼をいい、口をつけてくれた。さすがに出された茶を飲まないほど嫌われてはいないようだ。
「その言い方だと、明日にはいなくなる感じだね」
「そのつもりですが?」
「どこへ行くのかさえ教えてもらえないのだろうか?」
「記憶にないので教えられませんね」
フィートルが苦笑しながら答えると、二人の兄王子は互いに顔を見合わせた。
「記憶がないのにどうやって?」
「分かりません。 でも、迎えが来ると思います」
フィートルでさえ、こんなあやふやな答えを真面目にして、それでいいとは思っていない。けれど、現状ではこれが精一杯の答えだ。
「その、手にしているのは?」
「ああ、日記です」
机の中に、過去のものと合わせて十冊ほどあった。幼い頃は、胸の内の悲しみを書き綴っているだけの日もあった。大きくなると、フラフラと外をふらつく理由が事細かに書き込まれるようになっていた。その内容はかなり重要かもしれない。
「持っていくの?」
「どうしようか、と」
「置いていってはくれないか?」
「なぜ?」
「今更だけど、お前の事を知りたい」
「そうですか。 わかりました」
目を通していた日記を机に置いた。整理したいものは他に心当たりがない。おそらく、ほとんどの品は腰にあるアイテムポーチに入っているのだろう。
「片付けたいものなんて見当たらなくて、日記を読み返しただけでしたね」
二人の兄王子にゆっくりと近づくと、二人は静かに笑ってくれた。
「この、紋章」
左手の甲に触れてきた。
「これがある限り、私たちが兄弟であると証明できる」
「今生会えなくなるわけでは無いのだろう?」
「おそらく」
フィートルがそう答えると、二人の兄王子はフィートルの左手を優しく包んだ。
「何かあったらまた帰ってきてくれるね? 例え記憶がなくとも私たちは兄弟だよ?」
「わかりました」
フィートルが手を引くと、自然に二人の兄王子も離れていく。
「では」
ベランダで短い別れの言葉を告げると、フィートルの姿は直ぐに消えた。二人の兄王子は、しばらくそこを眺めていた。
しかしながら、そこに第三王子の姿はない。
昼間リスデン帝国に行ってはいるが、転移魔法を使ってあっという間に戻ってきているはずなのに。
食欲がないと言って、晩餐に来ていないのだ。
元々家族との接点の少ない第三王子なので、晩餐に参加しなくとも妃はなんとも思っていなかった。
晩餐が半時ほど進んだ頃、食堂の扉が開いて第三王子がやってきた。
給仕係が慌てるが、第三王子は手で制して自分の席についた。
「少しよろしいですか? 父上」
改まって話しかける第三王子に、王は頷き了承する。
「済まないが、しばらく人払いを」
第三王子がそう言うと、給仕係たちは目配せをして食堂から退出した。
「なにがあった」
王は第三王子に目を向けた。
漆黒の闇を思わせる黒髪に、黒い瞳は間違いなく闇魔法の使い手である証である。
「そうですね」
第三王子はいつもの通りに感情の読み取れない表情をして、王を見ていた。
久しぶりに見るその顔に、父親でありながらも王は戸惑った。
妃は、第三王子の姿を視界にさえ入れようとせず、目線を落としている。
「単刀直入に言いますね。俺は記憶が無い」
言われて全員がハッと顔を第三王子にむけた。だが、見たところで何が違うと言うのは分からない。
雰囲気が違う。とは全員が言えなかった。第三王子との触れ合いはほぼ無いに等しかったから。
「どこまで、ないのだ?」
王が呟くような声色で問う。
「そうですね、ここに戻ってくるまでの全て、かな? 国の名前も何もかも、それこそ自分の名前も分からない」
第三王子が自嘲気味に答えると、隣に座る二人の王子が息を飲むのがよく聞こえた。
「ああ、あなたたち二人が俺の兄になるのかな? 残念ながら顔を見ても名前も出てこない」
第三王子は隣に並んで座る二人の王子を見て言った。
「それでよく…」
王が乾いた声でそう言うと、第三王子はそちらに目線を向けて軽く笑った。
「昨夜自分の日記を読んで年齢を知ったほどだ。俺は17歳なのかな? 随分前からフラフラと出歩いているからだいぶ日付の飛んだ日記だった」
「ああ、そうだ。お前は、17になったのだったな。王族でありなが学校に通わず学びもせずに外に出てばかりで、誕生日さえも祝わせてはくれなかった」
「そうみたいだね、部屋にはしっかりと魔力で施錠しておいたし、誰も信じてはいないらしいね、俺は」
第三王子はそう言って、ゆっくりと家族の顔を見た。相変わらず妃は下を向いている。そんなにも闇魔法の使い手である息子を見るのが嫌なのか。
「記憶がないのに、よくここに戻れたね?」
隣に並ぶ王子が聞いてきた。第一なのか第二なのかは分からない。
「出会ったリスデン帝国の王子がペラペラと勝手に喋ってくれたから、気付かれずに情報が得られた」
片方の唇だけを上げて笑うと、隣に座る二人の王子は顔を見合わせた。記憶がなくとも、自分たちの弟は特に変わりがないようだ。
「記憶を無くしてでもここに戻ろうとした理由は覚えてはいない。でも、一度戻らなくては行けないと思っていたのだと思う」
そこまで話して第三王子は少し目を閉じた。
「簡単に言えば、別れを言いに来た」
第三王子はそう言うと、静かに席を立った。
自室に戻り、フィートルは部屋の中を見渡した。
第三王子としての部屋はほとんどものがない。
クローゼットにある服も、似たようなデザインがいくつかあるだけで、成人していないせいか式典用の衣装らしいものは一着しか見当たらなかった。
「極力関わらないようにしていた?」
ここに来た目的は、正しくは分からない。だが、昨夜風呂に入ろうとした時、外した手袋の中から小さな紙切れが出てきた。そこに書かれたメモに『家族に別れ』『部屋の整理』とあった。それで晩餐の席にお邪魔したのだが、あれでいいのかは分からない。
そもそも、なぜ別れるのかを知らない。
「部屋を整理とは、言ってもな」
整理するほどの荷物がなかった。
唯一の物はやはり日記だ。
5歳ぐらいからのたどたどしい文字で始まり、失踪するまでの17歳目前までの日付の日記。コレを捨て去るべきか持ち出すべきか? それを考えていたら、ノックの音が響いた。
「フィートル、いいかな?」
声の感じからして、兄王子だろう。
手にしていた日記をそのままに、扉を開けるとそこには兄王子が二人いた。一人で来るより二人なのだろうか?
「ありがとう」
よく分からない礼を言われて、フィートルは小首を傾げた。二人の兄王子は、入るなり部屋を見渡している。
「初めて入ったよ」
おそらく、第一王子の方がそう言うと、片方が頷いた。確かに、これだけ厳重に施錠していては、誰も招き入れたりはしていなかっただろう。
「片付けますから、これからは入り放題ですよ」
フィートルは、魔力で茶を入れると、二人の兄王子に差し出した。
「ありがとう」
礼をいい、口をつけてくれた。さすがに出された茶を飲まないほど嫌われてはいないようだ。
「その言い方だと、明日にはいなくなる感じだね」
「そのつもりですが?」
「どこへ行くのかさえ教えてもらえないのだろうか?」
「記憶にないので教えられませんね」
フィートルが苦笑しながら答えると、二人の兄王子は互いに顔を見合わせた。
「記憶がないのにどうやって?」
「分かりません。 でも、迎えが来ると思います」
フィートルでさえ、こんなあやふやな答えを真面目にして、それでいいとは思っていない。けれど、現状ではこれが精一杯の答えだ。
「その、手にしているのは?」
「ああ、日記です」
机の中に、過去のものと合わせて十冊ほどあった。幼い頃は、胸の内の悲しみを書き綴っているだけの日もあった。大きくなると、フラフラと外をふらつく理由が事細かに書き込まれるようになっていた。その内容はかなり重要かもしれない。
「持っていくの?」
「どうしようか、と」
「置いていってはくれないか?」
「なぜ?」
「今更だけど、お前の事を知りたい」
「そうですか。 わかりました」
目を通していた日記を机に置いた。整理したいものは他に心当たりがない。おそらく、ほとんどの品は腰にあるアイテムポーチに入っているのだろう。
「片付けたいものなんて見当たらなくて、日記を読み返しただけでしたね」
二人の兄王子にゆっくりと近づくと、二人は静かに笑ってくれた。
「この、紋章」
左手の甲に触れてきた。
「これがある限り、私たちが兄弟であると証明できる」
「今生会えなくなるわけでは無いのだろう?」
「おそらく」
フィートルがそう答えると、二人の兄王子はフィートルの左手を優しく包んだ。
「何かあったらまた帰ってきてくれるね? 例え記憶がなくとも私たちは兄弟だよ?」
「わかりました」
フィートルが手を引くと、自然に二人の兄王子も離れていく。
「では」
ベランダで短い別れの言葉を告げると、フィートルの姿は直ぐに消えた。二人の兄王子は、しばらくそこを眺めていた。
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