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24話 デートのお誘い
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ドレス事件から二カ月が経った。
皇子のダイエットは、初めの頃にくらべて、格段にその速さが上昇している。皇子はもう普通体型になり、日頃の鍛錬の成果で筋肉も付き、鍛え上げられた逞しい体つきになった。
食事にもすっかり慣れて、逆に今までのようなこってりした料理は避ける傾向にある。甘い物は口にされるが果物を少し、ケーキをひと切れと言った程度だ。
皇子は騎士団員とほぼ同じ訓練を毎日こなしている。あれくらい体を動かしているなら、もっと食べても平気だと思ってしまうけど。
私ももうずっと皇子の傍にいる必要はなくなったので、夕食前には帰宅するようになった。
今日もお父様とお兄様が待つ帰宅の馬車へ向かっていると、ルイスが私を呼び止めた。
「ローズ様、良かった間に合って。あの……今度の週末、もしご予定がなければ私に付き合って頂きたいのですが」
「週末は空いてますわ」
「そうですか! オペラのチケットがあるんです。マリア・ワシコウスカが主演なんですよ」
「まあ、彼女のチケットは人気があってなかなか取れないのに! 私がご一緒してもいいんですか?」
「もちろんです。では土曜の午後三時にお迎えにあがります」
「楽しみにしてますわ」
私が馬車に乗るとお兄様がニヤニヤしている。
「あれは、ブラウン副団長だな?」 お父様が難しい顔をして私に尋ねた。
「ええ、そうですけど」
「仲が良さそうだね、ローズ」
嫌だなぁそのお兄様のにやけた顔。何を言わんとしているか顔に書いてあるわ。
「ゴホン、お前たちは付き合っているのか?」
やっぱり来たか、その質問。
「うーん、付き合ってないと思います。皇宮ではほぼ毎日お会いしてますけど……」
「毎日会っているのか!?」お父様、そんなに興奮しないで!
「会ってるって、逢引きしているという意味ではありません。皇子様の稽古のあとにお茶をお持ちするので、その時に顔を合わせているだけです」
「そういうことか……」
「でも父上、ブラウン副団長はローズのお相手としてはこの上ない方だと思いますよ。あの時、ローズを助けてくれた恩人でもありますし」
あっ、またそう煽るような事を!
屋敷に着くまでの馬車の中、私はずっとリックにいじられ続けた。
_______
そして今日は土曜日。ルイスと約束した日だ。
あの時は深く考えもせず行くと返事してしまったが、私は大丈夫だろうか?
何が大丈夫かって……イケメンと二人きりになって緊張してポカをやらないか心配なのである。
前世の私の異性との交遊関係といえば、大学時代に半年ほど付き合った人がいるくらいで、経験なんて無いに等しい。
ルイスとはほぼ毎日顔を合わせているが、そこには皇子もいるし他の騎士団員もいる。しかも……今日のはデートじゃない? 明らかにデートだよね?
ああ、もうすでに緊張して吐きそう……。
緊張してガチガチの私とは正反対に、エリーは随分と楽しそうだ。
「ローズ様の初デート記念ですね。オペラを鑑賞されるんですよね、ドレスはこちらで……リボンはこの色が……でもリボンじゃ子供っぽいでしょうか? こちらの銀細工の髪飾りの方が……」
そうこうしているうちに三時になってしまった。
ルイスは時間通りに現れた。
皇子のダイエットは、初めの頃にくらべて、格段にその速さが上昇している。皇子はもう普通体型になり、日頃の鍛錬の成果で筋肉も付き、鍛え上げられた逞しい体つきになった。
食事にもすっかり慣れて、逆に今までのようなこってりした料理は避ける傾向にある。甘い物は口にされるが果物を少し、ケーキをひと切れと言った程度だ。
皇子は騎士団員とほぼ同じ訓練を毎日こなしている。あれくらい体を動かしているなら、もっと食べても平気だと思ってしまうけど。
私ももうずっと皇子の傍にいる必要はなくなったので、夕食前には帰宅するようになった。
今日もお父様とお兄様が待つ帰宅の馬車へ向かっていると、ルイスが私を呼び止めた。
「ローズ様、良かった間に合って。あの……今度の週末、もしご予定がなければ私に付き合って頂きたいのですが」
「週末は空いてますわ」
「そうですか! オペラのチケットがあるんです。マリア・ワシコウスカが主演なんですよ」
「まあ、彼女のチケットは人気があってなかなか取れないのに! 私がご一緒してもいいんですか?」
「もちろんです。では土曜の午後三時にお迎えにあがります」
「楽しみにしてますわ」
私が馬車に乗るとお兄様がニヤニヤしている。
「あれは、ブラウン副団長だな?」 お父様が難しい顔をして私に尋ねた。
「ええ、そうですけど」
「仲が良さそうだね、ローズ」
嫌だなぁそのお兄様のにやけた顔。何を言わんとしているか顔に書いてあるわ。
「ゴホン、お前たちは付き合っているのか?」
やっぱり来たか、その質問。
「うーん、付き合ってないと思います。皇宮ではほぼ毎日お会いしてますけど……」
「毎日会っているのか!?」お父様、そんなに興奮しないで!
「会ってるって、逢引きしているという意味ではありません。皇子様の稽古のあとにお茶をお持ちするので、その時に顔を合わせているだけです」
「そういうことか……」
「でも父上、ブラウン副団長はローズのお相手としてはこの上ない方だと思いますよ。あの時、ローズを助けてくれた恩人でもありますし」
あっ、またそう煽るような事を!
屋敷に着くまでの馬車の中、私はずっとリックにいじられ続けた。
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そして今日は土曜日。ルイスと約束した日だ。
あの時は深く考えもせず行くと返事してしまったが、私は大丈夫だろうか?
何が大丈夫かって……イケメンと二人きりになって緊張してポカをやらないか心配なのである。
前世の私の異性との交遊関係といえば、大学時代に半年ほど付き合った人がいるくらいで、経験なんて無いに等しい。
ルイスとはほぼ毎日顔を合わせているが、そこには皇子もいるし他の騎士団員もいる。しかも……今日のはデートじゃない? 明らかにデートだよね?
ああ、もうすでに緊張して吐きそう……。
緊張してガチガチの私とは正反対に、エリーは随分と楽しそうだ。
「ローズ様の初デート記念ですね。オペラを鑑賞されるんですよね、ドレスはこちらで……リボンはこの色が……でもリボンじゃ子供っぽいでしょうか? こちらの銀細工の髪飾りの方が……」
そうこうしているうちに三時になってしまった。
ルイスは時間通りに現れた。
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