性快のばけもの

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亜香里は高校卒業までどちらかというと人見知りするほうで、自分から先頭に立って行動することはしたことがなかった。いつも一歩、二歩下がって様子を見る方である。それは大学に入ってテニスのサークルに入ってからも変わらず、大胆な言動は生まれてこのかたした事がなかった。
テニスのサークルは楽しく、同期の女友達や気さくな先輩にも恵まれ、大会はもちろん、飲み会も必ず出席していた。
その日も飲み会があり、いつものように楽しい時間が過ぎていった。二次会にも参加し、みんな完全に出来上がっていた。
お開きになり、三次会に行く者、家に帰る者、と別れ始めた。
亜香里は女友達の優子と共通の友達である智樹という男の家に泊まる予定にしていたが、急遽男の先輩も着いてくることになり、四人で宅飲みとなった。
それからどれくらい飲んだだろうか、亜香里も友達も先輩も、みんな酩酊状態になった。ふわふわとした体と、ぐるぐる回る視界。亜香里は横になってそのまま寝てしまった。
そして朝方の五時。ぴちゃぴちゃという音に気付き目が覚めた。体にはまだ力が入らない。頭だけ起こして音の方を見ると、薄暗い部屋の中で人影がベッドの上でもぞもぞと動いていた。まさかとは思ったが、セックスをしている。
「ぁ~。きもちぃ~。いい~。」
ピストンが始まるとうわごとの様に優子が言葉を漏らした。亜香里の心臓は大きな音を立てなり始めた。

亜香里は高校卒業間近に処女を捨てた。おそらく相手も童貞だったであろう。
お互いに「済ましておきたい」だけで付き合ったのだと思う。亜香里の初セックスの感想は、こんなものなの?だった。AVでよく見るように叫びながら髪を振り乱したり、潮というものを吹いたり、体を突っ張らせて痙攣したりなんてことはなかった。キスをされ乳首やヴァギナを舐められたり擦られると、確かに気持ちよかったがそこまでの快感はやってこなかった。挿入をしてもそれは変わらなかった。
その後、何度かセックスをしたが、逝くことなくその彼氏とは別れた。

優子が発するいやらしい音と声を横になりながら聴いていると、亜香里も淫靡な気持ちになった。股間に手をやり下着を触ってみると濡れている事に気が付いた。興奮している。
段々と息遣いと腰の動きが早まり、覆いかぶさっている方が「出る。」と言い素早く優子から離れた。避妊具なしでセックスしているのだろうか。少し驚きながら、優子は羨ましく思った。そしてどうやら声からして智樹ではなく先輩だとわかった。
智樹にそんな勇気ないと初めからわかってはいたし、友達は友達、男女の関係になるはずがないと亜香里は考えていた。
しかし、ラグマットに寝ていた智樹がむくりと起きてソファーで寝たふりをしている亜香里の枕元に近づいてキスをしてきた。
あぁ、智樹も起きてたんだ。あの二人のエッチな空気に当てられたんだな。友達だったのに終わったな。まぁいいか。
亜香里は酔いの残る頭にしては冷静に思考した。そして興奮をそのままに、自分もそうだと言わんばかりに唇を押し返し舌を差し出した。智樹はそれをゆっくり音を出さないように慎重に舌で絡め、胸に手を伸ばしすでに勃起している乳首を摘まんだ。亜香里は今までとは違う気持ちよさに体を震わせた。たかが乳首をちょっと摘ままれただけなのに、快感が走る。
危ないシチュエーション。友達同士のタブー。それらがスリルと興奮を呼び、行為をより良いものに昇華させたのではないか。
優子にバレてしまう、先輩にも見られて聞かれてしまう。友達なのにこんなことはいけない。そう思えば思うほど気持ちよくなっていく。
亜香里と智樹は友達という関係を忘れ、ただの雄と雌になった。
智樹は横たわる亜香里の片足を持ち上げ後ろから固くなったペニスを差し込む。亜香里も受け入れるように尻を突き出し求める。亜香里の口からは突かれる度に押し殺した喘ぎ声が漏れた。コンドームの事を思い出したがもう遅い。抜いてまた付けてもらうなんてお願いはこの快楽の中ではできなかった。初めての生のペニス。友達の家で友達や先輩のいる中で、友達とセックスしている。
亜香里のマンコからは愛液がとめどなく流れていた。

逝きそうな気配を感じた。このまま後ろからピストンされていると、もうすぐ大きな波が来るという予感。下腹部から広がる暖かく痺れるような快感が脳天まで登ってくる。もうすぐ、逝く。とその時、智樹は粘液にまみれたペニスを引き抜き亜香里の白い尻に射精した。逝くかもしれない、おそらくもう少しだったのにと亜香里は内心不満に思った。

智樹は亜香里から離れ、床のラグマットに戻った。するとすぐに亜香里のあそこに手の指が入った。先輩だった。
先輩は逝く寸前まで高ぶっていた亜香里のマンコに指を二本入れて中で暴れさせた。ぐちゅぐちゅと音が鳴る。気持ちがよくてつい腰が浮く。先輩はその腰を抱きかかえ激しく中をかき回していく。何か出そう。何か出る。そう思った時、亜香里はソファーにピュッピュッと潮を吹いた。
お漏らしに似た恥ずかしさに隠れてしまいたくなったが、アルコールと快感のため体に力が入らない。身を捩って股を閉じたがその股を力強く開かれ、先輩のイチモツが入ってきた。きもちいい。セックスきもちいい。そう突かれながら思っていると回復した智樹がペニスを亜香里の口に当てがってきた。亜香里は大きく口を開けてそのペニスを飲み込んだ。上の口も下の口も、大きく膨張したペニスが入っている。友達と先輩に性のはけ口として使われている。その事実が亜香里をさらに興奮させ、ついに亜香里は大きな快楽の波に飲まれ、逝き果てた。
その後眠る優子を尻目に、空が白んでくるまで交尾は続いた。
こうして亜香里はセックスの良さを知ることとなった。
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