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第1章 念願の国外追放
フラグ回収 ※
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そんな話をした数日後。
「……何でいるんですか」
「き、貴様こそこんな所で一体何を……!?」
いや、いったい何を、は僕の台詞だよ。
この驚きっぷりは僕がいるってわかってて来たわけじゃないみたいだな。
だったら何で一国の王太子が他国の娼館なんかに来てんのさ。
こういうお遊びがしたいんだったら王城にいくらでもお呼び出来たでしょうが。身元が確かで万が一御子が出来ても問題ないお相手が。
――万が一、はないように徹底して気を付けているらしいけどね。家臣の皆様が。
っていうかハガルなら喜んで股開いてくれるだろうに、ついにハガルに愛想尽かしたの?
あ、そういえばハガルはついてきてないんだっけ?鬼の居ぬ間になんとやら、ってやつ?
「仕事してますけど?……でん……、貴方様こそ、何故こんな所に?」
流石にお忍びスタイルの殿下に「殿下」って呼び掛ける程バカじゃない。いっそバカなふりして呼んでやってもいいんだけど、それで面倒な事になったら嫌だしね。オーナーに迷惑かけたくないし。
ちなみにオーナーは厨房から黙って成り行きを見守ってるんだけど、視界の角に包丁がちらつくのは何でなんだろう。
パクパクと陸に上がった魚みたいになってた殿下と、どうやら護衛としてついてきたらしき騎士団長の息子――どうでも良すぎて名前忘れた――の挙動不審な感じを見る限り、これは多分この国の王族にも内緒で来てるな?完全なお忍び、ってやつだ。
バカだバカだと思ってたけど……うん。バカだな。底知れないバカだ。
他国交流中に相手に黙って外に出た挙げ句、身元が不確かな町の娼館に来るなんて王族としての自覚もなけりゃ威厳もない。
これ王様にバレたらどエライ事になるんじゃないの?
「ふ、ふん!まだ生きていたとはな!しかもこのようなふしだらな店で働いているなど……元貴族が聞いて呆れる!」
「はあ。生きててすいませんね。そもそもそのふしだらな店に何しに来たんですか?」
「貴様!口の聞き方に気を付けろ!」
ガッ、と剣の柄に手をかけた騎士団長の息子の横をビュンッ!!と包丁が通り抜けてドアに突き刺さった。
オーナー!!投げるなら投げるって言って!!びっくりして僕のお腹もひゅん、ってなったよ!
ビィィィィンと余韻で震えながらドアに刺さる包丁を確認した2人は若干青ざめた顔を見合わせた。
が、バカはやっぱりバカらしい。
「……ま、まあこういうのは社会見学だろう。市井の者がどういう所で欲を発散しているか見学に来たのだ。丁度良い。ウルティスレット、貴様が相手をしろ」
2本目の包丁が飛んできて動きかけてた殿下の横スレスレを通過してまたドアに刺さる。
今お客さん入ってこなくて良かったよね……。危うく大惨事になる所だったよ。
お客さん達も何だか青くなって静かになっちゃったし、お姉さん達は面白がってるし。
他のお客さんに迷惑かけてるから立派な営業妨害なんだよねぇ。尤も包丁投げてるオーナーの方がヤバイけど。
「何で僕が相手しないといけないんですか?」
「元婚約者のよしみだ。どうせ指名も少ないのだろうから私が相手をしてやると言っているのだ」
何言ってんだろうね、このバカは。
あ、オーナー3本目はやめて!ドアが可哀想!あとお忍びだけど一応殿下だから!一国の王太子だから!怪我させたらこっちの所為にされるよ!
「僕は食堂担当なんでお断りします」
「遠慮するな。私を愛しているんだろう?その私が抱いてやると言っているんだ」
「この人頭沸いてるのかな?……おっと口に出ちゃった」
また息子が剣の柄に手をかけようとしたけど僕の後ろから放たれた凄まじい威圧にビクッ、として手を引っ込めてしまった。
っていうかオーナー!そのグレア僕にも効くからやめて~!
へにゃ、っと崩れ落ちそうになった僕の腰をがっちり支えてくれたのはオーナーの腕だ。
ああもう、グレアに反応した体がそれだけの事でゾワゾワしちゃってたまんない。早くこの相手に『命令』されたい、支配して欲しい、苛めて欲しい、でもたくさん甘やかして欲しい。そんな思いで一杯になっちゃう。
僕の抑制剤はまだ調整中。いきなり強いのを飲んだら吐いちゃったり酷い頭痛が起こったり、って色んな副作用が出ちゃうから少しずつ様子を見ながら増やさないといけないんだって。だからこんな時に本当に困るんだ。
だってこうなったらこの間みたいな『Play』をしなきゃ治まんないんだもん……。だけど殿下にそれを悟られたくないからオーナーの逞しい腰にしがみついて顔を隠す。
「悪いが礼儀のなってない坊っちゃんに合う相手がいないんでね。他の店を当たってくれるか」
「そこの者で良いと言っている」
「この子は食堂担当だと言ってるだろう。こんなに怯えてるのにわからないか?あんたが誰かは知らないが元婚約者に怯えられるとは相当ダメなパートナーだったんだろうな?」
オーナー!煽っちゃダメだよ!この人負けず嫌いなんだから超めんどくさいんだよ~!
今にも崩れ落ちそうな体はほとんどオーナーが片手1本で支えてくれてるから殿下から見たら本当に僕が怯えてオーナーにしがみついてるように見えるだろう。
いや、もうそんな演技する余裕もないんですけどね!
早く欲しい。
早く、早く。
自分でもわかる。ふわふわハーブの香りが漂ってきてるから。
オーナーもちょっとまずいって気付いてくれたのか僕の耳元で小さく囁いた。
「『待て』だ、ウル」
「ん……っ」
オーナーに『コマンド』を使われるとたまんない気持ちになる。
でも『待て』って言われたから待たなくちゃ。
本当にこの第2の性ってやつは面倒だ。
Sub性が壊れてると思ってた時はこんな事なかったのに。
この店はNormalのお姉さん達ばかりだから良いけどDom、Sub、Switchのダイナミクス持ちで僕みたいに抑制剤がうまく働いてない人は『Play』をしないままでいたら体調が悪くなってあっという間にSubドロップとか体調不良に陥ってしまうんだって。
だからあの日からオーナーがたまに『Play』をしてくれるんだ。
もちろん普段はエッチな事じゃないよ!?
『コマンド』使って、頭撫でて、何度も褒めてくれる。ただそれだけなんだけど、暴れまわってた気持ちが落ち着くのが不思議。
本当は最後までしちゃったらどうなるんだろう、って思ってるけど、そこまで我が儘は言っちゃいけないからね。
しばらくドラゴンとチワワみたいなオーラを出し合ってた2人だったけど、もちろんチワワが先に目を逸らした。あ、チワワじゃなくて殿下だった。
オーナーのグレアに若干涙目になってる気がするけど気のせいかな?
「ふん!そんな出来損ない、こちらから願い下げだ!帰るぞ、イライジェフ!」
ああ!そうそう!息子そんな名前だったね!多分すぐ忘れるけど思い出した!
そして早く帰った方が良いよ二人とも。僕が心配する事じゃないけど、多分今ごろ王城大騒ぎになってるよ。
(なんて言い訳するんだろう……?)
ここでオーナーに包丁投げられた、とか言うんだろうか?
そしたら他国の王城で世話になってるのに娼館に行ったのがバレるし、流石のバカ殿下もそこまでバカじゃないだろう。多分。……多分……。
なんてちょっと不安気に見送る僕の体が急にふわ、っと浮いて気付けば足が宙に浮いてる。
これって……これってーーーーー!!!?
「お姫様抱っこーーー!!!」
一瞬全ての事が吹っ飛ぶくらいびっくりした!
だって!オーナーのお姫様抱っこ!!いや良く考えたらあのおじさん達の時にもしてくれた気がするけどまだ意識が完全に飛んでない時には初めてなんだもん!!
オーナーの顔が近いーーーー!
食堂にいた酔っぱらいのおじさん達がヒューヒューって口笛を吹いてくるのを軽くいなしたオーナーはそのまま玄関から出ていこうとする。
「ま、待って待って、オーナー!お店……!」
まだ全然食堂の閉店時間じゃないよ!
「シーラ、あと頼む」
「はいはい」
もうご飯は出せないけど、お酒くらいならって言うシーラ姉さんの声を背に本当に外に出てきてしまった。
僕がここに来たのは春の事。半年と少し経った今は夏真っ盛り。
でもこのパルヴァン王国はスタンレールとの間に連なる山々のおかげで年中比較的過ごしやすい気候だ。
逆に言えばスタンレールでは暑かった夏の夜がここでは少し肌寒いくらい。
そう、いつもなら肌寒いくらいの外なのに僕の体はうっすら汗をかく程熱い。
外に出て人目がなくなったからか、お姫様抱っこで一瞬戻った正気がまた本能に塗り潰されたのか。ついオーナーの顎に頭を擦り付けてしまう。無精髭が痛いけど、この痛さも何だか気持ちが良い。
歩いて30秒の自宅を開けて、直ぐ様風呂場に直行するオーナーに首を傾げた。
「お風呂……?」
もう息が上がって声が何だか甘い気がする……。
「終わったら直ぐ寝たいだろ」
んん……確かに今日のはエッチな事しないと収まんない気がするからベッドの上であれこれしちゃったら後片付け大変だもんな。寝るとこ1つしかないし、床で寝るって言っても布団もないし。
ふむ、なんて一人納得してた僕を脱衣所に座らせたオーナーが僕の頬を両手で挟んだ。
大きくて暖かい、ゴツゴツしたタコだらけの手。大好きな推しの手だ。
思わずスリ、っとすり寄ってしまう。
「ウル、『服を脱げ』」
「ん……ッ」
途端に嬉しい、嬉しい、って僕の中のSub性が叫ぶ。
カタカタ震える指は恐怖じゃなくて期待だ。1つ1つボタンを外して上を脱ぐ間にオーナーも上だけ服を脱いだ。
――この間ってオーナーも脱いでたっけ?
ぽ~、っと見つめてしまう僕に気付いたオーナーがふ、っと笑って肩に引っ掛かってた服を脱がせてくれた。
裸の腰に当たるオーナーの手が暖かい。綺麗に割れた腹筋に指を滑らせたら、こら、って声と共に手を取られて手の甲にキスされてしまった。
(王子!オーナーが王子様みたい……!!)
あのバカ殿下よりよっぽど紳士だ!
「オーナー」
下も脱がされてまたさっきみたいにお姫様抱っこで運んでくれるのが嬉しくて。
浴槽に湯を溜めながらその縁に僕を抱えて座ったオーナーが今度は唇にキスしてくれた。
「ん、……ぁ……っ」
ちゅ、ちゅ、って可愛いリップ音を立てて下唇を吸ったり上唇を吸ったり、それからゆっくり入ってきた舌が僕の舌と絡まる。
やっぱり最初はびっくりして引っ込んじゃうんだけど、ゆるゆるとした動きなのに簡単に僕の舌を引きずり出してしまうオーナーってすごいテクニシャンだと思うんだ!僕の経験値が0だからかも知れないけど!
「オ、オーナー……っ」
今日の『コマンド』はさっきのヤツだけ?
「そんな物足りなさそうな顔するな」
苦笑したオーナーがおでこにキスして、さて、どうしようか、なんて悩むからつい言ってしまった。
「オーナーの、舐めたい……」
だってまだオーナーの見た事ないし、僕ばっかり全裸なの恥ずかしいから。
オーナーは一瞬驚いた顔をした後でにやりと笑った。
「足を開けウル、『晒せ』、だ。出来るな?」
「や……、は、恥ずかしい……!」
恥ずかしいのに。
僕の足はそろそろと開いてオーナーの前に恥ずかしい所を全てさらけ出してしまう。
またこの間みたいに勃ち上がってしまったそこを凝視されてるのがわかって恥ずかしくて目をぎゅっと瞑る。
だから次のオーナーの動きを見逃してしまった。
「ひあぁッ!?」
勃った所で普通の男性みたいに大きくならない僕のそこをオーナーがぱくりと咥えてる。
飾り程度に付いてる小さな袋から裏筋を舐めて、でもオーナーの大きな口なら全部が収まってしまう。しかも口の中に含んだまま亀頭の辺りを刺激されて咄嗟にオーナーの頭を掴んだ所為ではらり、と解けた髪が頬にかかって野性味が増したオーナーの破壊力に体全体がゾワゾワしてお腹の辺りがきゅう、って切なくなる。
「あ、んッ、だめ、オーナー、あぁ……ッ!きもちぃ……!」
僕がオーナーの舐めたかったのにオーナーが舐めてどうすんのさー!って文句なんて口から出る前に甘ったるい喘ぎに変わっていく。
お腹も何だったら前世の記憶ではあり得ない所も何だか疼いて勝手に指がそこを撫でた。
ぬる、っとした感覚にびっくりして手を引くと今度はオーナーのゴツゴツした指がそこに当たる。
そうだった、僕の第2の性はΩ×Sub。入れる穴はそこしかないから濡れるのもそこだよね……。
「セーフワード」
「ん、なに……?」
気持ち良すぎてトロトロになってる意識の向こうでオーナーが何か言ってる。
相変わらずゴツゴツの指は僕の穴の縁ばかり触って全然中に入ってきてくれない。
物足りなくてつい尻を揺らしたら『待て』って言われて泣く泣く動きを止めた。
何で止めるの。早く中にも欲しいのに。
「セーフワードを決めてからだ」
「せーふわーど……」
そうだった。確かセーフワードを言われたらDomは絶対行為をやめなきゃいけないんだったな。今まではセーフワードを決める程の触れ合いはなかったけど、決めるって事はここに入れてくれるのかな?
恋人じゃないのに?
推しで、神様なのに?
僕の中のまだ冷静な部分がそう言ってくるけど本能の方が強すぎてあっという間にそんな声塗り潰してしまう。
「『やめて』って言ったらやめて欲しい……」
これまでの人生で僕がやめて、って言ってやめてもらえた試しがないから。
「わかった」
「ひ……!?」
ぬるり、と入ってきた指にびっくりして飛び上がって、でも同時にまた咥えられて体がビクビクと跳ねた。
中の指は入ってからしばらく動かなくて、それがじれったくて体がうずうずしてる。オーナーの指を締め付けてしまって勝手に声が漏れた。
「あん……っ」
ゆっくり動き出した指が壁を擦ったり出たり入ったりを繰り返しながら同時に舌で鈴口をグリグリ刺激されたりするから堪らない。
もう指が動くだけでお尻からはぐちゅぐちゅと音がしてて、割れ目を伝って体液が滑り落ちるのがくすぐったくて身を捩った。
だってこんな気持ちいいの、僕知らない。
「あ、ぁ……っ!――ん、あぁぁ……ッ!」
恥ずかしい、のに気持ちいい。
でも足りない。もっと大きいのが欲しい。
もっとぴったり中を埋めて欲しい。
無意識に手を伸ばしてオーナーのズボンに触れたんだけど、また
「『止まれ』」
って『コマンド』で止められてしまった。
「や~……!僕も触りたい……!ここに、もっと欲しい!」
どうして止めるの、って泣きながら暴れたら唇を塞がれた。
さっきよりももっともっと濃厚なキスは僕のを舐めてたからかちょっとだけ変な味がしたけどそれもまたゾクゾクしてしまう。
「『良い子だ』だから今は我慢しろ」
「なんでぇ……」
だって欲しいのに。
シクシク泣いてたら困った顔のオーナーが顔中キスして入ったままだった指を動かした。
「んあ……ッ!」
「まだ指1本でもギチギチなこんなに狭い所に入らないからな。ちょっとずつ慣らしてからだ」
慣らしてから……って事は慣れたら入れてくれるのかな?
それを考えただけでとろりと体液が溢れる。
「何本入ったら良い……?」
明日から自分でも拡張しよう。お姉さん達に訊いたらきっと道具とか教えてくれるよね。
だって早く欲しい。
オーナーので満たして、沢山突いて、イかせて欲しい。
こく、って唾を飲み込んだら苦笑したオーナーがまたキスしてくれる。
入ったままの指も円を描くように動いたり折り曲げるように動いたりしてお腹の辺りがきゅう、ってなっちゃう。
「ん、んん……っぅ、ん……!」
多分前世の僕は後ろでの経験なんてなかったと思う。記憶がほとんどないからわかんないけど、無意識に後ろだけじゃイけない、って思ってたから。
なのにこの体は本当に不思議だ。
オーナーの指が動くたび込み上げてくる射精感が強くなって、最後に
「『イけ』」
って言われた瞬間いつかと同じように透明な体液を噴き出して、意識も一緒にぶっ飛んだ。
「……何でいるんですか」
「き、貴様こそこんな所で一体何を……!?」
いや、いったい何を、は僕の台詞だよ。
この驚きっぷりは僕がいるってわかってて来たわけじゃないみたいだな。
だったら何で一国の王太子が他国の娼館なんかに来てんのさ。
こういうお遊びがしたいんだったら王城にいくらでもお呼び出来たでしょうが。身元が確かで万が一御子が出来ても問題ないお相手が。
――万が一、はないように徹底して気を付けているらしいけどね。家臣の皆様が。
っていうかハガルなら喜んで股開いてくれるだろうに、ついにハガルに愛想尽かしたの?
あ、そういえばハガルはついてきてないんだっけ?鬼の居ぬ間になんとやら、ってやつ?
「仕事してますけど?……でん……、貴方様こそ、何故こんな所に?」
流石にお忍びスタイルの殿下に「殿下」って呼び掛ける程バカじゃない。いっそバカなふりして呼んでやってもいいんだけど、それで面倒な事になったら嫌だしね。オーナーに迷惑かけたくないし。
ちなみにオーナーは厨房から黙って成り行きを見守ってるんだけど、視界の角に包丁がちらつくのは何でなんだろう。
パクパクと陸に上がった魚みたいになってた殿下と、どうやら護衛としてついてきたらしき騎士団長の息子――どうでも良すぎて名前忘れた――の挙動不審な感じを見る限り、これは多分この国の王族にも内緒で来てるな?完全なお忍び、ってやつだ。
バカだバカだと思ってたけど……うん。バカだな。底知れないバカだ。
他国交流中に相手に黙って外に出た挙げ句、身元が不確かな町の娼館に来るなんて王族としての自覚もなけりゃ威厳もない。
これ王様にバレたらどエライ事になるんじゃないの?
「ふ、ふん!まだ生きていたとはな!しかもこのようなふしだらな店で働いているなど……元貴族が聞いて呆れる!」
「はあ。生きててすいませんね。そもそもそのふしだらな店に何しに来たんですか?」
「貴様!口の聞き方に気を付けろ!」
ガッ、と剣の柄に手をかけた騎士団長の息子の横をビュンッ!!と包丁が通り抜けてドアに突き刺さった。
オーナー!!投げるなら投げるって言って!!びっくりして僕のお腹もひゅん、ってなったよ!
ビィィィィンと余韻で震えながらドアに刺さる包丁を確認した2人は若干青ざめた顔を見合わせた。
が、バカはやっぱりバカらしい。
「……ま、まあこういうのは社会見学だろう。市井の者がどういう所で欲を発散しているか見学に来たのだ。丁度良い。ウルティスレット、貴様が相手をしろ」
2本目の包丁が飛んできて動きかけてた殿下の横スレスレを通過してまたドアに刺さる。
今お客さん入ってこなくて良かったよね……。危うく大惨事になる所だったよ。
お客さん達も何だか青くなって静かになっちゃったし、お姉さん達は面白がってるし。
他のお客さんに迷惑かけてるから立派な営業妨害なんだよねぇ。尤も包丁投げてるオーナーの方がヤバイけど。
「何で僕が相手しないといけないんですか?」
「元婚約者のよしみだ。どうせ指名も少ないのだろうから私が相手をしてやると言っているのだ」
何言ってんだろうね、このバカは。
あ、オーナー3本目はやめて!ドアが可哀想!あとお忍びだけど一応殿下だから!一国の王太子だから!怪我させたらこっちの所為にされるよ!
「僕は食堂担当なんでお断りします」
「遠慮するな。私を愛しているんだろう?その私が抱いてやると言っているんだ」
「この人頭沸いてるのかな?……おっと口に出ちゃった」
また息子が剣の柄に手をかけようとしたけど僕の後ろから放たれた凄まじい威圧にビクッ、として手を引っ込めてしまった。
っていうかオーナー!そのグレア僕にも効くからやめて~!
へにゃ、っと崩れ落ちそうになった僕の腰をがっちり支えてくれたのはオーナーの腕だ。
ああもう、グレアに反応した体がそれだけの事でゾワゾワしちゃってたまんない。早くこの相手に『命令』されたい、支配して欲しい、苛めて欲しい、でもたくさん甘やかして欲しい。そんな思いで一杯になっちゃう。
僕の抑制剤はまだ調整中。いきなり強いのを飲んだら吐いちゃったり酷い頭痛が起こったり、って色んな副作用が出ちゃうから少しずつ様子を見ながら増やさないといけないんだって。だからこんな時に本当に困るんだ。
だってこうなったらこの間みたいな『Play』をしなきゃ治まんないんだもん……。だけど殿下にそれを悟られたくないからオーナーの逞しい腰にしがみついて顔を隠す。
「悪いが礼儀のなってない坊っちゃんに合う相手がいないんでね。他の店を当たってくれるか」
「そこの者で良いと言っている」
「この子は食堂担当だと言ってるだろう。こんなに怯えてるのにわからないか?あんたが誰かは知らないが元婚約者に怯えられるとは相当ダメなパートナーだったんだろうな?」
オーナー!煽っちゃダメだよ!この人負けず嫌いなんだから超めんどくさいんだよ~!
今にも崩れ落ちそうな体はほとんどオーナーが片手1本で支えてくれてるから殿下から見たら本当に僕が怯えてオーナーにしがみついてるように見えるだろう。
いや、もうそんな演技する余裕もないんですけどね!
早く欲しい。
早く、早く。
自分でもわかる。ふわふわハーブの香りが漂ってきてるから。
オーナーもちょっとまずいって気付いてくれたのか僕の耳元で小さく囁いた。
「『待て』だ、ウル」
「ん……っ」
オーナーに『コマンド』を使われるとたまんない気持ちになる。
でも『待て』って言われたから待たなくちゃ。
本当にこの第2の性ってやつは面倒だ。
Sub性が壊れてると思ってた時はこんな事なかったのに。
この店はNormalのお姉さん達ばかりだから良いけどDom、Sub、Switchのダイナミクス持ちで僕みたいに抑制剤がうまく働いてない人は『Play』をしないままでいたら体調が悪くなってあっという間にSubドロップとか体調不良に陥ってしまうんだって。
だからあの日からオーナーがたまに『Play』をしてくれるんだ。
もちろん普段はエッチな事じゃないよ!?
『コマンド』使って、頭撫でて、何度も褒めてくれる。ただそれだけなんだけど、暴れまわってた気持ちが落ち着くのが不思議。
本当は最後までしちゃったらどうなるんだろう、って思ってるけど、そこまで我が儘は言っちゃいけないからね。
しばらくドラゴンとチワワみたいなオーラを出し合ってた2人だったけど、もちろんチワワが先に目を逸らした。あ、チワワじゃなくて殿下だった。
オーナーのグレアに若干涙目になってる気がするけど気のせいかな?
「ふん!そんな出来損ない、こちらから願い下げだ!帰るぞ、イライジェフ!」
ああ!そうそう!息子そんな名前だったね!多分すぐ忘れるけど思い出した!
そして早く帰った方が良いよ二人とも。僕が心配する事じゃないけど、多分今ごろ王城大騒ぎになってるよ。
(なんて言い訳するんだろう……?)
ここでオーナーに包丁投げられた、とか言うんだろうか?
そしたら他国の王城で世話になってるのに娼館に行ったのがバレるし、流石のバカ殿下もそこまでバカじゃないだろう。多分。……多分……。
なんてちょっと不安気に見送る僕の体が急にふわ、っと浮いて気付けば足が宙に浮いてる。
これって……これってーーーーー!!!?
「お姫様抱っこーーー!!!」
一瞬全ての事が吹っ飛ぶくらいびっくりした!
だって!オーナーのお姫様抱っこ!!いや良く考えたらあのおじさん達の時にもしてくれた気がするけどまだ意識が完全に飛んでない時には初めてなんだもん!!
オーナーの顔が近いーーーー!
食堂にいた酔っぱらいのおじさん達がヒューヒューって口笛を吹いてくるのを軽くいなしたオーナーはそのまま玄関から出ていこうとする。
「ま、待って待って、オーナー!お店……!」
まだ全然食堂の閉店時間じゃないよ!
「シーラ、あと頼む」
「はいはい」
もうご飯は出せないけど、お酒くらいならって言うシーラ姉さんの声を背に本当に外に出てきてしまった。
僕がここに来たのは春の事。半年と少し経った今は夏真っ盛り。
でもこのパルヴァン王国はスタンレールとの間に連なる山々のおかげで年中比較的過ごしやすい気候だ。
逆に言えばスタンレールでは暑かった夏の夜がここでは少し肌寒いくらい。
そう、いつもなら肌寒いくらいの外なのに僕の体はうっすら汗をかく程熱い。
外に出て人目がなくなったからか、お姫様抱っこで一瞬戻った正気がまた本能に塗り潰されたのか。ついオーナーの顎に頭を擦り付けてしまう。無精髭が痛いけど、この痛さも何だか気持ちが良い。
歩いて30秒の自宅を開けて、直ぐ様風呂場に直行するオーナーに首を傾げた。
「お風呂……?」
もう息が上がって声が何だか甘い気がする……。
「終わったら直ぐ寝たいだろ」
んん……確かに今日のはエッチな事しないと収まんない気がするからベッドの上であれこれしちゃったら後片付け大変だもんな。寝るとこ1つしかないし、床で寝るって言っても布団もないし。
ふむ、なんて一人納得してた僕を脱衣所に座らせたオーナーが僕の頬を両手で挟んだ。
大きくて暖かい、ゴツゴツしたタコだらけの手。大好きな推しの手だ。
思わずスリ、っとすり寄ってしまう。
「ウル、『服を脱げ』」
「ん……ッ」
途端に嬉しい、嬉しい、って僕の中のSub性が叫ぶ。
カタカタ震える指は恐怖じゃなくて期待だ。1つ1つボタンを外して上を脱ぐ間にオーナーも上だけ服を脱いだ。
――この間ってオーナーも脱いでたっけ?
ぽ~、っと見つめてしまう僕に気付いたオーナーがふ、っと笑って肩に引っ掛かってた服を脱がせてくれた。
裸の腰に当たるオーナーの手が暖かい。綺麗に割れた腹筋に指を滑らせたら、こら、って声と共に手を取られて手の甲にキスされてしまった。
(王子!オーナーが王子様みたい……!!)
あのバカ殿下よりよっぽど紳士だ!
「オーナー」
下も脱がされてまたさっきみたいにお姫様抱っこで運んでくれるのが嬉しくて。
浴槽に湯を溜めながらその縁に僕を抱えて座ったオーナーが今度は唇にキスしてくれた。
「ん、……ぁ……っ」
ちゅ、ちゅ、って可愛いリップ音を立てて下唇を吸ったり上唇を吸ったり、それからゆっくり入ってきた舌が僕の舌と絡まる。
やっぱり最初はびっくりして引っ込んじゃうんだけど、ゆるゆるとした動きなのに簡単に僕の舌を引きずり出してしまうオーナーってすごいテクニシャンだと思うんだ!僕の経験値が0だからかも知れないけど!
「オ、オーナー……っ」
今日の『コマンド』はさっきのヤツだけ?
「そんな物足りなさそうな顔するな」
苦笑したオーナーがおでこにキスして、さて、どうしようか、なんて悩むからつい言ってしまった。
「オーナーの、舐めたい……」
だってまだオーナーの見た事ないし、僕ばっかり全裸なの恥ずかしいから。
オーナーは一瞬驚いた顔をした後でにやりと笑った。
「足を開けウル、『晒せ』、だ。出来るな?」
「や……、は、恥ずかしい……!」
恥ずかしいのに。
僕の足はそろそろと開いてオーナーの前に恥ずかしい所を全てさらけ出してしまう。
またこの間みたいに勃ち上がってしまったそこを凝視されてるのがわかって恥ずかしくて目をぎゅっと瞑る。
だから次のオーナーの動きを見逃してしまった。
「ひあぁッ!?」
勃った所で普通の男性みたいに大きくならない僕のそこをオーナーがぱくりと咥えてる。
飾り程度に付いてる小さな袋から裏筋を舐めて、でもオーナーの大きな口なら全部が収まってしまう。しかも口の中に含んだまま亀頭の辺りを刺激されて咄嗟にオーナーの頭を掴んだ所為ではらり、と解けた髪が頬にかかって野性味が増したオーナーの破壊力に体全体がゾワゾワしてお腹の辺りがきゅう、って切なくなる。
「あ、んッ、だめ、オーナー、あぁ……ッ!きもちぃ……!」
僕がオーナーの舐めたかったのにオーナーが舐めてどうすんのさー!って文句なんて口から出る前に甘ったるい喘ぎに変わっていく。
お腹も何だったら前世の記憶ではあり得ない所も何だか疼いて勝手に指がそこを撫でた。
ぬる、っとした感覚にびっくりして手を引くと今度はオーナーのゴツゴツした指がそこに当たる。
そうだった、僕の第2の性はΩ×Sub。入れる穴はそこしかないから濡れるのもそこだよね……。
「セーフワード」
「ん、なに……?」
気持ち良すぎてトロトロになってる意識の向こうでオーナーが何か言ってる。
相変わらずゴツゴツの指は僕の穴の縁ばかり触って全然中に入ってきてくれない。
物足りなくてつい尻を揺らしたら『待て』って言われて泣く泣く動きを止めた。
何で止めるの。早く中にも欲しいのに。
「セーフワードを決めてからだ」
「せーふわーど……」
そうだった。確かセーフワードを言われたらDomは絶対行為をやめなきゃいけないんだったな。今まではセーフワードを決める程の触れ合いはなかったけど、決めるって事はここに入れてくれるのかな?
恋人じゃないのに?
推しで、神様なのに?
僕の中のまだ冷静な部分がそう言ってくるけど本能の方が強すぎてあっという間にそんな声塗り潰してしまう。
「『やめて』って言ったらやめて欲しい……」
これまでの人生で僕がやめて、って言ってやめてもらえた試しがないから。
「わかった」
「ひ……!?」
ぬるり、と入ってきた指にびっくりして飛び上がって、でも同時にまた咥えられて体がビクビクと跳ねた。
中の指は入ってからしばらく動かなくて、それがじれったくて体がうずうずしてる。オーナーの指を締め付けてしまって勝手に声が漏れた。
「あん……っ」
ゆっくり動き出した指が壁を擦ったり出たり入ったりを繰り返しながら同時に舌で鈴口をグリグリ刺激されたりするから堪らない。
もう指が動くだけでお尻からはぐちゅぐちゅと音がしてて、割れ目を伝って体液が滑り落ちるのがくすぐったくて身を捩った。
だってこんな気持ちいいの、僕知らない。
「あ、ぁ……っ!――ん、あぁぁ……ッ!」
恥ずかしい、のに気持ちいい。
でも足りない。もっと大きいのが欲しい。
もっとぴったり中を埋めて欲しい。
無意識に手を伸ばしてオーナーのズボンに触れたんだけど、また
「『止まれ』」
って『コマンド』で止められてしまった。
「や~……!僕も触りたい……!ここに、もっと欲しい!」
どうして止めるの、って泣きながら暴れたら唇を塞がれた。
さっきよりももっともっと濃厚なキスは僕のを舐めてたからかちょっとだけ変な味がしたけどそれもまたゾクゾクしてしまう。
「『良い子だ』だから今は我慢しろ」
「なんでぇ……」
だって欲しいのに。
シクシク泣いてたら困った顔のオーナーが顔中キスして入ったままだった指を動かした。
「んあ……ッ!」
「まだ指1本でもギチギチなこんなに狭い所に入らないからな。ちょっとずつ慣らしてからだ」
慣らしてから……って事は慣れたら入れてくれるのかな?
それを考えただけでとろりと体液が溢れる。
「何本入ったら良い……?」
明日から自分でも拡張しよう。お姉さん達に訊いたらきっと道具とか教えてくれるよね。
だって早く欲しい。
オーナーので満たして、沢山突いて、イかせて欲しい。
こく、って唾を飲み込んだら苦笑したオーナーがまたキスしてくれる。
入ったままの指も円を描くように動いたり折り曲げるように動いたりしてお腹の辺りがきゅう、ってなっちゃう。
「ん、んん……っぅ、ん……!」
多分前世の僕は後ろでの経験なんてなかったと思う。記憶がほとんどないからわかんないけど、無意識に後ろだけじゃイけない、って思ってたから。
なのにこの体は本当に不思議だ。
オーナーの指が動くたび込み上げてくる射精感が強くなって、最後に
「『イけ』」
って言われた瞬間いつかと同じように透明な体液を噴き出して、意識も一緒にぶっ飛んだ。
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発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
【完結】名前のない皇后 −記憶を失ったSubオメガはもう一度愛を知る−
社菘
BL
息子を産んで3年。
瀕死の状態で見つかったエリアスは、それ以前の記憶をすっかり失っていた。
自分の名前も覚えていなかったが唯一所持品のハンカチに刺繍されていた名前を名乗り、森の中にひっそりと存在する地図上から消された村で医師として働く人間と竜の混血種。
ある日、診療所に運ばれてきた重病人との出会いがエリアスの止まっていた時を動かすことになる。
「――お前が俺の元から逃げたからだ、エリアス!」
「本当に、本当になにも覚えていないんだっ!」
「ととさま、かかさまをいじめちゃメッ!」
破滅を歩む純白竜の皇帝《Domアルファ》× 記憶がない混血竜《Subオメガ》
「俺の皇后……」
――前の俺?それとも、今の俺?
俺は一体、何者なのだろうか?
※オメガバース、ドムサブユニバース特殊設定あり(かなり好き勝手に詳細設定をしています)
※本作では第二性→オメガバース、第三性(稀)→ドムサブユニバース、二つをまとめてSubオメガ、などの総称にしています
※作中のセリフで「〈〉」この中のセリフはコマンドになります。読みやすいよう、コマンドは英語表記ではなく、本作では言葉として表記しています
※性的な描写がある話数に*をつけています
✧毎日7時40分+17時40分に更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
ノエルの結婚
仁茂田もに
BL
オメガのノエルは顔も知らないアルファと結婚することになった。
お相手のヴィンセントは旦那さまの部下で、階級は中尉。東方司令部に勤めているらしい。
生まれ育った帝都を離れ、ノエルはヴィンセントとふたり東部の街で新婚生活を送ることになる。
無表情だが穏やかで優しい帝国軍人(アルファ)×明るいがトラウマ持ちのオメガ
過去につらい経験をしたオメガのノエルが、ヴィンセントと結婚して幸せになる話です。
J.GARDEN58にて本編+書き下ろしで頒布する予定です。
詳しくは後日、活動報告またはXにてご告知します。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
婚約破棄されたSubですが、新しく伴侶になったDomに溺愛コマンド受けてます。
猫宮乾
BL
【完結済み】僕(ルイス)は、Subに生まれた侯爵令息だ。許婚である公爵令息のヘルナンドに無茶な命令をされて何度もSub dropしていたが、ある日婚約破棄される。内心ではホッとしていた僕に対し、その時、その場にいたクライヴ第二王子殿下が、新しい婚約者に立候補すると言い出した。以後、Domであるクライヴ殿下に溺愛され、愛に溢れるコマンドを囁かれ、僕の悲惨だったこれまでの境遇が一変する。※異世界婚約破棄×Dom/Subユニバースのお話です。独自設定も含まれます。(☆)挿入無し性描写、(★)挿入有り性描写です。第10回BL大賞応募作です。応援・ご投票していただけましたら嬉しいです! ▼一日2話以上更新。あと、(微弱ですが)ざまぁ要素が含まれます。D/Sお好きな方のほか、D/Sご存じなくとも婚約破棄系好きな方にもお楽しみいただけましたら嬉しいです!(性描写に痛い系は含まれません。ただ、たまに激しい時があります)
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
抑制剤の効かない薬師オメガは森に隠れる。最強騎士団長に見つかり、聖なるフェロモンで理性を溶かされ、国を捨てた逃避行の果てに番となる
水凪しおん
BL
「この香りを嗅いだ瞬間、俺の本能は二つに引き裂かれた」
人里離れた森で暮らす薬師のエリアルは、抑制剤が効かない特異体質のオメガ。彼から放たれるフェロモンは万病を癒やす聖なる力を持つが、同時に理性を失わせる劇薬でもあった。
ある日、流行り病の特効薬を求めて森を訪れた最強の騎士団長・ジークフリートに見つかってしまう。エリアルの香りに強烈に反応しながらも、鋼の理性で耐え抜くジークフリート。
「俺が、貴方の剣となり盾となる」
国を救うための道具として狙われるエリアルを守るため、最強の騎士は地位も名誉も投げ捨て、国を敵に回す逃避行へと旅立つ。
シリアスから始まり、最後は辺境での幸せなスローライフへ。一途な騎士と健気な薬師の、運命のBLファンタジー。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
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