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第1章 念願の国外追放
第3王子
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翌朝ふ、と目を覚ますともうオーナーは起きていつもの通り食卓でコーヒーを飲んでた。
ここ数日見なかったその姿を見ただけでも安心するのと同時に心臓がドキドキと煩く騒ぎだして落ち着かない。
っていうか昨日の色気全開状態の推しは僕の夢だったんだろうか……。
もしそうなら脳内アルバムに保存させて欲しい。いや、でも僕の心臓が保たないかも知れないな……。アルバムを見返すたびに悶える未来しか見えないぞ。
なんてちょっと邪な想像をしつつボーッと眺めてたら新聞を読んでたはずのオーナーに
「穴が開きそうだ」
って笑われてしまった。
こっそり見てたつもりだったのにバレバレか……!
「気分はどうだ」
「すごい元気~」
流石は僕の推し!!一夜にして僕の体調を整えてしまうなんて!素晴らしすぎない?
でも昨日も結局頭パーンってなってお風呂入れなかったから、先にお風呂、って思ってタンスを開けたら。
「!!!オーナー!探した!?」
なんとタンスの中に隠してたもう1つの大人のオモチャ(上級者用)が見える所にでん!っ置いてあって口から心臓出そうになったわ!
しかもご丁寧に香油も一緒に出てるし!
「……まだ隠してたのか?」
ハッ!?そうだ!先にここ漁ったのマリオットだからこれは多分マリオットの仕業……!!
という事は……僕は言わなくても良いことを言ってしまった!?
なんでもない!と叫ぶ前に上から覗き込んだオーナーに大人のオモチャ(上級者用)を取られてしまう。
おぉぉぉぉぉ、またもオーナーの手に握られててはいけないエログッズがぁぁぁぁぁぁ……!
「全く誰にこんなもん貰ったんだか……」
オーナー!そう言いながらバイブ機能作動させないで!!まだ僕だって動かしてないのに!
っていうか――
「本当に動くのか~……」
動く、っていうか震えてるだけなんだけど、これ胎内でやられたら結構クるんじゃないかな?まあそれ用のオモチャだからそんな仕様なんだろうけど。
思わずまじまじと観察してしまってから気付く。オーナーが握ったまんまじゃん!
バッと上を見上げると物凄い笑いを堪えてる顔をしたオーナーと目が合ってしまった。
「お、お風呂!入ってくる!!」
エログッズをオーナーの手に残したまま去る僕の背中に、これはもう隠さなくて良いのか、なんてからかう声が聞こえてきたけど、もう見つかったんだから隠したって意味ないじゃん!
くそう、こっそりお試ししたかったのに見つかったらもう試せないよ……!だって隠し場所になかったら、あ、あいつ今使ってんな、ってすぐ分かっちゃうもん!
オーナーはいちいち僕の動向なんて気にしないかも知れないけどさ。
でもちょっと試してみたかったな~……。
なんて若干残念な気分になりながらシャワーを浴びて部屋に戻ると元通り食卓でコーヒーを飲んでるオーナーが顔をしかめた。
「お前……髪ちゃんと乾かしてから出てこいって言ってるだろ」
もうその手元には大人のオモチャはない。
どこやったんだろ?と思いつつもいつの間にか用意された食事の前に連れていかれる。
コーンスープと、僕が焼いて保存してたトースト半切れと目玉焼き。何だか懐かしい、って思うのは前世の僕が良く食べていた朝食なのかも知れない。
僕が座るとオーナーが魔導式のいわゆるドライヤーを持ってきて頭を乾かしてくれた。
「あ!オーナー!僕ハゲてる!?」
結局マリオットは明確に答えてくれなかったんだよね。あの感じはからかってるだけなのはわかってたけど、やっぱりちょっと不安だから訊いてみる。
オーナーは何でそんな事気にするんだ?って不思議そうにしながら一応丁寧に僕の頭を隅々まで見てくれた。
何か耳の上辺りを結構熱心に見られた気がするのは気のせいかな?もしかしてそこハゲてるの……!?
早く食え、って言われるからもそもそご飯食べるけどあんまりにも熱心に耳の上を調べられるから不安になってしまう。
でも結局何も言わずに綺麗に櫛まで通してくれて僕の髪はとっても艶々になってしまった。
……あの耳上を調べてた間は何だったんだろう……?一応オーナーからはハゲの心配をするには早いんじゃないか、なんて言われたけど。
久しぶりのまともな食事を何とか食べ終えた頃やって来たのはマリオットだった。そういやずっとオーナーに用事があるって言ってたもんな。
ちなみにお店は今日も休業らしい。3日も魔物退治に駆り出されて早々に帰還の魔術陣で戻ってきたけど、流石に疲れたから、って言ってるオーナーは元気一杯だ。
まあ僕の体力と一緒にするなって話しかも知れないけども。
「王族が魔王復活を疑ってる様子だって聞いたんですけど」
「ギフトか?あいつすぐ喋るな」
マリオットを信頼して……っていう程2人は関わってないし、こういうのって極秘事項じゃないの?
っていうかオーナーも僕に喋ってたけど。
そして暫定魔王の僕はドキドキしちゃうんだけど。いや、なってないから!僕魔王じゃないから!資質あるって凶鳥は言ってたけど魔王にはなってないからな!僕の話じゃない筈だ!
「正直魔王が復活した兆しは魔物増殖しかないから王族間でも意見は別れてるらしい」
何でも国王と王太子、その一派は魔王が復活してると思って早々に居場所を突き止めて攻め込むべき派。
逆にいざそうなったら真っ先に矢面に立つ騎士団を指揮してる第2王子は判断するには時期尚早派。
第3王子や女性陣は中立派。ただ第3王子は光魔法の使い手だから今の所唯一魔王を倒す為の力を持ってる、僕にとっては危険人物だ。
何せ本来の天敵、ティールは未だに光魔法に目覚めて勇者にならないし、ギフトだって優秀みたいだけど光魔法は使えない。
あの2人っていつ目覚めるんだったかな。いや、目覚めないならそれに越した事はないんだけどさ。魔王になるつもりはないけど、不安要素は少ないに限る!
「それにしても魔王がもし復活してたとして、居場所がわかるもんなんですか?」
オーナーが出したお茶を飲みながら首を傾げるマリオットに僕の心臓は嫌な具合にバクバクしてる。
僕は魔王じゃない。魔王になんてなりたくない。だけど何かの拍子に僕に魔王の資質があるってバレてしまったら?
「それは――」
「それは、魔力の流れを辿ったら何となくわかるもんなんだよ」
僕の白に近い金色とは違う綺麗な金髪を背中で緩く結んで、髪と同じ金の瞳は垂れ目がちでふさふさと音がしそうな睫に縁取られてる。鼻筋は通ってて、血色の良い桃色の唇がちょっと色気を醸し出してて……それで気付いた。
(第3王子だ……!)
魅力的なプルプル唇は小説のティールがいつも褒めてたから。
「こら、勝手に人の家を開けるんじゃない」
後ろから顔を覗かせた菫色の髪の青年は誰だろう。瞳の色が第3王子と同じだし着ている物も似たようなデザインだからもしかしてこの人は第2王子なんだろうか。
小説に第2王子は出てこなかった気がする。
何でだっけ?って思い出そうとするんだけど、さっきから第3王子がずっと僕を見つめてて嫌な汗が止まらない。
――魔力の流れを辿ったら
さっきそう言っただろうか。
でも僕はここに来てから簡単な魔法は使ったけど大規模な魔法は使ってない。だから目をつけられるような事はしてない筈。
(大丈夫、大丈夫……)
ギュッと握った手の上にオーナーの大きな手のひらが重なった。
「オーナー……?」
「リンクフェルト第3王子殿下、いくらこちらが平民であろうと急に他人の家に乗り込んでくるのは問題では」
あ、そうそう。確かそんな名前だった。
オーナーはこっちを見ないけど僕の手を開かせて繋いでくれたからさっきまでの不安もどっか飛んでいくわ。
推しの手が!!暖かい!!!んんーーーー!好き!!
「お固い挨拶ありがとう。でもそういうのはいらないかな」
「……お知り合い……?」
ウルだって可愛いと思うけど、流石は未来の勇者と伴侶になるだけあって、第3王子もとっても綺麗な顔立ちをしてる。
僕とマリオットはどちらかと言えば童顔だから評価は大体『可愛い』なんだけど、第3王子はなんていうか……色気がある『美人』って感じ。
年はティールより上だったっけ?23歳くらいだった気がする。
その第3王子がにっこりと魅惑的な唇に笑みを浮かべて僕を見た。
「小さな頃ティールやギフトと一緒に剣を習った事があるんだ」
何でも将来騎士団を率いるのに傭兵の動きも知っておかないといけない、って思った第2王子ナティリアス殿下が冒険者時代のオーナーとパーティを組んだのが始まりなんだとか。
良いのか王族……。そして何気に第3王子ティールと面識あったのか。
その第3王子がまたじーっと僕を見てくるからそそそ……とオーナーの腕の影に体を寄せる。
何でそんなに見るんだろう。やっぱり僕が魔王(予定)だってバレてる?
ちら、っと見たマリオットも微妙に緊張の面持ちだ。ただオーナーと第2王子だけが何だか疲れたようなため息をついて――その瞬間。
「小さい子!!可愛いーーーーーーー!!!!」
「ひょわーーーーーっ!?」
ここ数日見なかったその姿を見ただけでも安心するのと同時に心臓がドキドキと煩く騒ぎだして落ち着かない。
っていうか昨日の色気全開状態の推しは僕の夢だったんだろうか……。
もしそうなら脳内アルバムに保存させて欲しい。いや、でも僕の心臓が保たないかも知れないな……。アルバムを見返すたびに悶える未来しか見えないぞ。
なんてちょっと邪な想像をしつつボーッと眺めてたら新聞を読んでたはずのオーナーに
「穴が開きそうだ」
って笑われてしまった。
こっそり見てたつもりだったのにバレバレか……!
「気分はどうだ」
「すごい元気~」
流石は僕の推し!!一夜にして僕の体調を整えてしまうなんて!素晴らしすぎない?
でも昨日も結局頭パーンってなってお風呂入れなかったから、先にお風呂、って思ってタンスを開けたら。
「!!!オーナー!探した!?」
なんとタンスの中に隠してたもう1つの大人のオモチャ(上級者用)が見える所にでん!っ置いてあって口から心臓出そうになったわ!
しかもご丁寧に香油も一緒に出てるし!
「……まだ隠してたのか?」
ハッ!?そうだ!先にここ漁ったのマリオットだからこれは多分マリオットの仕業……!!
という事は……僕は言わなくても良いことを言ってしまった!?
なんでもない!と叫ぶ前に上から覗き込んだオーナーに大人のオモチャ(上級者用)を取られてしまう。
おぉぉぉぉぉ、またもオーナーの手に握られててはいけないエログッズがぁぁぁぁぁぁ……!
「全く誰にこんなもん貰ったんだか……」
オーナー!そう言いながらバイブ機能作動させないで!!まだ僕だって動かしてないのに!
っていうか――
「本当に動くのか~……」
動く、っていうか震えてるだけなんだけど、これ胎内でやられたら結構クるんじゃないかな?まあそれ用のオモチャだからそんな仕様なんだろうけど。
思わずまじまじと観察してしまってから気付く。オーナーが握ったまんまじゃん!
バッと上を見上げると物凄い笑いを堪えてる顔をしたオーナーと目が合ってしまった。
「お、お風呂!入ってくる!!」
エログッズをオーナーの手に残したまま去る僕の背中に、これはもう隠さなくて良いのか、なんてからかう声が聞こえてきたけど、もう見つかったんだから隠したって意味ないじゃん!
くそう、こっそりお試ししたかったのに見つかったらもう試せないよ……!だって隠し場所になかったら、あ、あいつ今使ってんな、ってすぐ分かっちゃうもん!
オーナーはいちいち僕の動向なんて気にしないかも知れないけどさ。
でもちょっと試してみたかったな~……。
なんて若干残念な気分になりながらシャワーを浴びて部屋に戻ると元通り食卓でコーヒーを飲んでるオーナーが顔をしかめた。
「お前……髪ちゃんと乾かしてから出てこいって言ってるだろ」
もうその手元には大人のオモチャはない。
どこやったんだろ?と思いつつもいつの間にか用意された食事の前に連れていかれる。
コーンスープと、僕が焼いて保存してたトースト半切れと目玉焼き。何だか懐かしい、って思うのは前世の僕が良く食べていた朝食なのかも知れない。
僕が座るとオーナーが魔導式のいわゆるドライヤーを持ってきて頭を乾かしてくれた。
「あ!オーナー!僕ハゲてる!?」
結局マリオットは明確に答えてくれなかったんだよね。あの感じはからかってるだけなのはわかってたけど、やっぱりちょっと不安だから訊いてみる。
オーナーは何でそんな事気にするんだ?って不思議そうにしながら一応丁寧に僕の頭を隅々まで見てくれた。
何か耳の上辺りを結構熱心に見られた気がするのは気のせいかな?もしかしてそこハゲてるの……!?
早く食え、って言われるからもそもそご飯食べるけどあんまりにも熱心に耳の上を調べられるから不安になってしまう。
でも結局何も言わずに綺麗に櫛まで通してくれて僕の髪はとっても艶々になってしまった。
……あの耳上を調べてた間は何だったんだろう……?一応オーナーからはハゲの心配をするには早いんじゃないか、なんて言われたけど。
久しぶりのまともな食事を何とか食べ終えた頃やって来たのはマリオットだった。そういやずっとオーナーに用事があるって言ってたもんな。
ちなみにお店は今日も休業らしい。3日も魔物退治に駆り出されて早々に帰還の魔術陣で戻ってきたけど、流石に疲れたから、って言ってるオーナーは元気一杯だ。
まあ僕の体力と一緒にするなって話しかも知れないけども。
「王族が魔王復活を疑ってる様子だって聞いたんですけど」
「ギフトか?あいつすぐ喋るな」
マリオットを信頼して……っていう程2人は関わってないし、こういうのって極秘事項じゃないの?
っていうかオーナーも僕に喋ってたけど。
そして暫定魔王の僕はドキドキしちゃうんだけど。いや、なってないから!僕魔王じゃないから!資質あるって凶鳥は言ってたけど魔王にはなってないからな!僕の話じゃない筈だ!
「正直魔王が復活した兆しは魔物増殖しかないから王族間でも意見は別れてるらしい」
何でも国王と王太子、その一派は魔王が復活してると思って早々に居場所を突き止めて攻め込むべき派。
逆にいざそうなったら真っ先に矢面に立つ騎士団を指揮してる第2王子は判断するには時期尚早派。
第3王子や女性陣は中立派。ただ第3王子は光魔法の使い手だから今の所唯一魔王を倒す為の力を持ってる、僕にとっては危険人物だ。
何せ本来の天敵、ティールは未だに光魔法に目覚めて勇者にならないし、ギフトだって優秀みたいだけど光魔法は使えない。
あの2人っていつ目覚めるんだったかな。いや、目覚めないならそれに越した事はないんだけどさ。魔王になるつもりはないけど、不安要素は少ないに限る!
「それにしても魔王がもし復活してたとして、居場所がわかるもんなんですか?」
オーナーが出したお茶を飲みながら首を傾げるマリオットに僕の心臓は嫌な具合にバクバクしてる。
僕は魔王じゃない。魔王になんてなりたくない。だけど何かの拍子に僕に魔王の資質があるってバレてしまったら?
「それは――」
「それは、魔力の流れを辿ったら何となくわかるもんなんだよ」
僕の白に近い金色とは違う綺麗な金髪を背中で緩く結んで、髪と同じ金の瞳は垂れ目がちでふさふさと音がしそうな睫に縁取られてる。鼻筋は通ってて、血色の良い桃色の唇がちょっと色気を醸し出してて……それで気付いた。
(第3王子だ……!)
魅力的なプルプル唇は小説のティールがいつも褒めてたから。
「こら、勝手に人の家を開けるんじゃない」
後ろから顔を覗かせた菫色の髪の青年は誰だろう。瞳の色が第3王子と同じだし着ている物も似たようなデザインだからもしかしてこの人は第2王子なんだろうか。
小説に第2王子は出てこなかった気がする。
何でだっけ?って思い出そうとするんだけど、さっきから第3王子がずっと僕を見つめてて嫌な汗が止まらない。
――魔力の流れを辿ったら
さっきそう言っただろうか。
でも僕はここに来てから簡単な魔法は使ったけど大規模な魔法は使ってない。だから目をつけられるような事はしてない筈。
(大丈夫、大丈夫……)
ギュッと握った手の上にオーナーの大きな手のひらが重なった。
「オーナー……?」
「リンクフェルト第3王子殿下、いくらこちらが平民であろうと急に他人の家に乗り込んでくるのは問題では」
あ、そうそう。確かそんな名前だった。
オーナーはこっちを見ないけど僕の手を開かせて繋いでくれたからさっきまでの不安もどっか飛んでいくわ。
推しの手が!!暖かい!!!んんーーーー!好き!!
「お固い挨拶ありがとう。でもそういうのはいらないかな」
「……お知り合い……?」
ウルだって可愛いと思うけど、流石は未来の勇者と伴侶になるだけあって、第3王子もとっても綺麗な顔立ちをしてる。
僕とマリオットはどちらかと言えば童顔だから評価は大体『可愛い』なんだけど、第3王子はなんていうか……色気がある『美人』って感じ。
年はティールより上だったっけ?23歳くらいだった気がする。
その第3王子がにっこりと魅惑的な唇に笑みを浮かべて僕を見た。
「小さな頃ティールやギフトと一緒に剣を習った事があるんだ」
何でも将来騎士団を率いるのに傭兵の動きも知っておかないといけない、って思った第2王子ナティリアス殿下が冒険者時代のオーナーとパーティを組んだのが始まりなんだとか。
良いのか王族……。そして何気に第3王子ティールと面識あったのか。
その第3王子がまたじーっと僕を見てくるからそそそ……とオーナーの腕の影に体を寄せる。
何でそんなに見るんだろう。やっぱり僕が魔王(予定)だってバレてる?
ちら、っと見たマリオットも微妙に緊張の面持ちだ。ただオーナーと第2王子だけが何だか疲れたようなため息をついて――その瞬間。
「小さい子!!可愛いーーーーーーー!!!!」
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