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第2章 魔王動乱
悪意
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体がびく、っと跳ねて慌ててもう一度辺りを確認して気付く。
結界の真上。真っ黒なモヤに包まれた何かがいる。
僕があまりに上ばっかり見てるからか隣にいた治癒師も上を見上げて、その動きで連鎖したように皆が上空のそれを見た。
あれは悪意だ、としか言い様のない負の感情にまみれたモヤ。瘴気に近い真っ黒なそれはどう見ても人の形をしてる。
魔物達がギャアギャアと興奮して叫んだ。
(――いや、どう見たってあれ……魔王じゃない?)
悪意しかないその塊に呼び名をつけるとしたらそれしかないだろう。
でも魔王はここにいる。じゃああれは一体何?
正体不明の塊に戸惑う僕達の前でそいつは高らかに笑った。ひび割れたような声はまるで超音波みたいに不快で思わず耳を押さえる。
「ココにいたノカァ、魔王――」
「は、まさか……アザリーシャ王太子殿下……?」
ビリビリとひび割れた声で笑ったその塊は真っ赤な口をにんまりと開いて僕を指差した。
「魔王ダァ……そいつがぁ、まぁぁぁおうぅぅぅぅ……ッ」
真っ黒な指が僕を指して、周りの皆が僕を見たけど……
「いや、どう見ても魔王はそっちでしょ!」
思わず突っ込んだ僕に周りも思わずといった感じでこくりと頷く。
真っ黒なひとがたの塊と化して、笑ったり話したりする度魔物達は興奮して結界に体当たりしたり結界外の騎士達を襲ったりしてる。どう考えたって王太子殿下の動きにつられてるんだ。
その王太子は真っ黒な指先を僕に向けて魔王だ、魔王だ、って言い続けるけど怪我人を治癒してる僕と魔物と共に現れた得体の知れない塊と見比べて――当たり前ながら騎士達は上空の王太子を攻撃し始めた。
でも何で?どうして王太子が魔王っぽくなってるの?いや、魔王はあんな風に人前でヒャッハー!みたいな事はしなかったけど。
「何だあれ!どうなってんだ!」
「マリオット!怪我してない?」
自分の家のシェザール騎士団を指揮してたマリオットが結界内に駆け込んできたんだけど、正直僕にも何が起こってるかなんてわかんない。
可能性があるとしたら……僕が魔王にならなかったから別の人が魔王になった、としか思えない。ただし物凄く中途半端だ。だってウルが魔王になった時は魔物達は魔王を守ろうとしてたんだ。
けど今はどう見たって王太子につられて適当に暴れてるようにしか見えないし、何よりやっぱり知能の高い魔物達がここには来てない。
混乱する僕にもう一度何か言おうとしたマリオットがハッとしたな、って思った。どうしたの、って訊く暇もないまま突然背中が熱くなる。
熱い……、ううん、痛い……?
こぷ、っと口から出た血が地面に滴って、体からずるりと何かが抜ける感覚がして一気に背中がびっしょりになった。
「――ッ!ウル!!」
抱き止めてくれたマリオットにすがったまま緩慢にしか動かない体で振り向いた先にいたのは――
「と、う……様……」
ああ、やっぱり王太子は僕の代わりの魔王だ。
ウルはウルとお母さんの憎しみ、恐怖、悲しみ……2人分の悪意で魔王になってしまった。
王太子は多分アルタメニア公爵と王太子の欲望、嫉妬、嫌悪、怒り、そんな悪意で魔王もどきになってしまったんだ。
「公爵!一体何を……!!」
「初めからこうしていれば良かった。貴様さえいなければ我が子達が私を裏切るはずもなかったのに」
呪われた子、と叫んでまたナイフを振りかざすクソ親父をぶっとばしてくれたのはオーナーで、いつの間にか僕の側に来て僕を治癒してくれてたのはハガルだった。
そういやそうだ。ハガルは小説のヒロイン♂で回復役だった。治癒魔法使ってるとこみたことなかったから忘れてたよ。一応主人公だもんね。魔力は普通にあるよね。
「自分で利用しておいて上手くいかなかったからって全部子供の所為にするの!?ウルは何も悪くなかったんじゃないか!」
「親に口答えするのか!誰のおかげで王太子の婚約者になれたと思ってる!しかも今もまた新王の婚約者になれたんだろう!私の地位だ!私の――!」
スッと首もとに突きつけられた刃の先にいたのはラーグだった。
「あなたの地位はもうありません。あなたには何も権限はない。そして兄さんは公爵家の人間です。公爵家の人間を傷つけたその罪は償ってもらいますよ」
ハガルのおかげであっという間に傷が治って服だけ血まみれでべちょべちょなんだけど、大事にしてた息子2人に睨まれて尚僕への罵詈雑言を吐くあたりお母さんの呪いとやらが精神に異常をきたしてるんじゃないだろうか。
まあこれは本人ではないみたいだけど。
だってクソ親父の背中から黒い糸みたいなのが伸びてるんだ。蜘蛛の糸みたいなそれは上空にいる魔王みたいな王太子と繋がってて、多分だけど王太子が操ってるんだと思う。――ただ、この偽物が言ってる事はきっとクソ親父の心の声なんだろう。じゃなきゃ王太子の悪意に飲み込まれたりしないだろうし。
「多分これ本物の父様じゃないから――」
刺しても無駄だよ、と言おうとした僕の横からにゅ、っと伸びた手が眩い光を放った。
「うわ、本当だ。光魔法で霧散するなら瘴気だね。流石小さい子!」
「王子!?どうしてここに!」
急に出てきてクソ親父の幻影を消したのはリンクフェルト王子だった。
そういや王子、今唯一の光魔法保持者だったね。勇者と聖騎士が全然光魔法に目覚めないからね。
「王城の塔から兄上が消えたって連絡があって捜してたんだ。まさかあんな事になってるとは思わなかったけど」
見上げた先の王太子は相変わらず瘴気まみれで真っ黒なまま僕が魔王だって言い張ってる。とにかくあの王太子をどこかに追い払わないと魔物達も去らないだろうからあいつを追い払うのが先だ。
小説であったのと同じように破壊される街、逃げ惑う人々を襲う魔物達。ただ小説と違うのは怯えた魔王がパニックを起こして無意識に人々を攻撃してしまってるわけじゃなくて、瘴気に飲まれた王太子が自ら進んで魔物達に街を襲わせてる事だ。
僕が起こすかもしれなかったその光景は凄惨で恐ろしくて、だからこそ早く何とかしないと小説通りスタンレールが滅びてしまう。
「王子、僕が動いたらあの魔王みたいな人ついて来ますかね」
「どうだろうね~?試してみる?」
僕が魔王だって言う為にここに現れたんだろうし、その僕が移動したらついてくるんじゃないだろうか。
郊外まで連れ出したら王子の光魔法で捕まえる事も出来るかもしれないし……とにかくこの魔物達ごとお帰りいただかないと。
小説でもジェラール達を殺したウルはその事に怯えて逃げてしまうんだ。
でもこれって人を変えただけで結局小説通りにストーリーが進んでしまってる気がするんだけど……。
僕の不安はよそに王子もオーナーもとにかく王太子を何とか移動させる方向で話をまとめたみたいでラーグや他の騎士達に指示を出してる。
こういう時って「誰だお前!知らん人に従う義理なんてないぞ!」って言い出すバカがいるもんだけど、それを言い出しそうな筆頭バカのジェラールはいないし、王城騎士は貴族街にいるからバカ仲間のあの息子もそっちだろう。だからとってもスムーズに話がまとまって、僕とオーナー、王子、王子の護衛騎士、マリオットとマリオットの家のシェザール騎士団がついてきた。
ラーグやアルタメニア騎士団、ハガルは避難してる市民を守らないといけないし治癒を持つ人は1人でも多く残ってた方が良い。
後はうまいこと魔王もどきの王太子が着いてきてくれたら良いんだけど……。って心配は杞憂だった。王太子は僕が魔王だって信じてるから、そりゃ僕の後ついてくるよね。
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僕があまりに上ばっかり見てるからか隣にいた治癒師も上を見上げて、その動きで連鎖したように皆が上空のそれを見た。
あれは悪意だ、としか言い様のない負の感情にまみれたモヤ。瘴気に近い真っ黒なそれはどう見ても人の形をしてる。
魔物達がギャアギャアと興奮して叫んだ。
(――いや、どう見たってあれ……魔王じゃない?)
悪意しかないその塊に呼び名をつけるとしたらそれしかないだろう。
でも魔王はここにいる。じゃああれは一体何?
正体不明の塊に戸惑う僕達の前でそいつは高らかに笑った。ひび割れたような声はまるで超音波みたいに不快で思わず耳を押さえる。
「ココにいたノカァ、魔王――」
「は、まさか……アザリーシャ王太子殿下……?」
ビリビリとひび割れた声で笑ったその塊は真っ赤な口をにんまりと開いて僕を指差した。
「魔王ダァ……そいつがぁ、まぁぁぁおうぅぅぅぅ……ッ」
真っ黒な指が僕を指して、周りの皆が僕を見たけど……
「いや、どう見ても魔王はそっちでしょ!」
思わず突っ込んだ僕に周りも思わずといった感じでこくりと頷く。
真っ黒なひとがたの塊と化して、笑ったり話したりする度魔物達は興奮して結界に体当たりしたり結界外の騎士達を襲ったりしてる。どう考えたって王太子殿下の動きにつられてるんだ。
その王太子は真っ黒な指先を僕に向けて魔王だ、魔王だ、って言い続けるけど怪我人を治癒してる僕と魔物と共に現れた得体の知れない塊と見比べて――当たり前ながら騎士達は上空の王太子を攻撃し始めた。
でも何で?どうして王太子が魔王っぽくなってるの?いや、魔王はあんな風に人前でヒャッハー!みたいな事はしなかったけど。
「何だあれ!どうなってんだ!」
「マリオット!怪我してない?」
自分の家のシェザール騎士団を指揮してたマリオットが結界内に駆け込んできたんだけど、正直僕にも何が起こってるかなんてわかんない。
可能性があるとしたら……僕が魔王にならなかったから別の人が魔王になった、としか思えない。ただし物凄く中途半端だ。だってウルが魔王になった時は魔物達は魔王を守ろうとしてたんだ。
けど今はどう見たって王太子につられて適当に暴れてるようにしか見えないし、何よりやっぱり知能の高い魔物達がここには来てない。
混乱する僕にもう一度何か言おうとしたマリオットがハッとしたな、って思った。どうしたの、って訊く暇もないまま突然背中が熱くなる。
熱い……、ううん、痛い……?
こぷ、っと口から出た血が地面に滴って、体からずるりと何かが抜ける感覚がして一気に背中がびっしょりになった。
「――ッ!ウル!!」
抱き止めてくれたマリオットにすがったまま緩慢にしか動かない体で振り向いた先にいたのは――
「と、う……様……」
ああ、やっぱり王太子は僕の代わりの魔王だ。
ウルはウルとお母さんの憎しみ、恐怖、悲しみ……2人分の悪意で魔王になってしまった。
王太子は多分アルタメニア公爵と王太子の欲望、嫉妬、嫌悪、怒り、そんな悪意で魔王もどきになってしまったんだ。
「公爵!一体何を……!!」
「初めからこうしていれば良かった。貴様さえいなければ我が子達が私を裏切るはずもなかったのに」
呪われた子、と叫んでまたナイフを振りかざすクソ親父をぶっとばしてくれたのはオーナーで、いつの間にか僕の側に来て僕を治癒してくれてたのはハガルだった。
そういやそうだ。ハガルは小説のヒロイン♂で回復役だった。治癒魔法使ってるとこみたことなかったから忘れてたよ。一応主人公だもんね。魔力は普通にあるよね。
「自分で利用しておいて上手くいかなかったからって全部子供の所為にするの!?ウルは何も悪くなかったんじゃないか!」
「親に口答えするのか!誰のおかげで王太子の婚約者になれたと思ってる!しかも今もまた新王の婚約者になれたんだろう!私の地位だ!私の――!」
スッと首もとに突きつけられた刃の先にいたのはラーグだった。
「あなたの地位はもうありません。あなたには何も権限はない。そして兄さんは公爵家の人間です。公爵家の人間を傷つけたその罪は償ってもらいますよ」
ハガルのおかげであっという間に傷が治って服だけ血まみれでべちょべちょなんだけど、大事にしてた息子2人に睨まれて尚僕への罵詈雑言を吐くあたりお母さんの呪いとやらが精神に異常をきたしてるんじゃないだろうか。
まあこれは本人ではないみたいだけど。
だってクソ親父の背中から黒い糸みたいなのが伸びてるんだ。蜘蛛の糸みたいなそれは上空にいる魔王みたいな王太子と繋がってて、多分だけど王太子が操ってるんだと思う。――ただ、この偽物が言ってる事はきっとクソ親父の心の声なんだろう。じゃなきゃ王太子の悪意に飲み込まれたりしないだろうし。
「多分これ本物の父様じゃないから――」
刺しても無駄だよ、と言おうとした僕の横からにゅ、っと伸びた手が眩い光を放った。
「うわ、本当だ。光魔法で霧散するなら瘴気だね。流石小さい子!」
「王子!?どうしてここに!」
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そういや王子、今唯一の光魔法保持者だったね。勇者と聖騎士が全然光魔法に目覚めないからね。
「王城の塔から兄上が消えたって連絡があって捜してたんだ。まさかあんな事になってるとは思わなかったけど」
見上げた先の王太子は相変わらず瘴気まみれで真っ黒なまま僕が魔王だって言い張ってる。とにかくあの王太子をどこかに追い払わないと魔物達も去らないだろうからあいつを追い払うのが先だ。
小説であったのと同じように破壊される街、逃げ惑う人々を襲う魔物達。ただ小説と違うのは怯えた魔王がパニックを起こして無意識に人々を攻撃してしまってるわけじゃなくて、瘴気に飲まれた王太子が自ら進んで魔物達に街を襲わせてる事だ。
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