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策謀の章
明かされた衝撃の事実。
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(もうモデルやめよう。普通の高校生に戻ろう)
撮影が明日に迫った日。ガッコから芙美と一緒に帰りながら俺、決めた。
もう何十年後かに、ズボンのウエストがゴムになっていても構わない。 だって、誰よりも俺のことを心配してくれてる女の子が、きっとこれからも、ずっとそばにいてくれるんだから。
そして撮影当日。
「えええーっ! そんな、ちょっと困るわよ涼介ちゃん!」
俺がモデル辞めますって言ったら、たちまち聖護院センセイのカエルがつぶれたような悲鳴が、撮影所中に響く。
「痩せても来ないで いきなり何を言い出すのかと思ったら、ンもうンもうっ」
「すみません。でももう決めたことですし…事務所の方にも、もう言ってありますから」
俺は神妙に、だけど断固とした決意を滲ませて言う。
夕べ、芙美をお隣の玄関先まで送ってその足で、俺は所属事務所へ向かったんだ。
俺がモデル辞めるっていきなり言ったもんだから、社長まで出てくる騒ぎになったんだけど、
「…そういうわけですんで」
「まあ、涼ちゃんが決めたことなんだしね。もともと『キツくなったら辞めていいから』って言って無理に誘ったのはこっちだし」
連れて行かれた応接室で、俺の決意の一部始終を説明すると、事務所の女社長はソファへ背中を思い切りもたれかけさせて、ため息と一緒に言った。
俺はほっとしながら、
「ごめんなさい、ありがとう」
と、礼を言う。こんなにすんなり納得してくれるとは思ってなかったから、心底安心したんだ。
でも、
「そうよねー。賢明な選択 かもね」
「何がですか?」
「涼ちゃんがモデルをやめるってこと」
「どうして」
「だって、もうモデルとしてはオワリじゃない、涼ちゃんの体。一体何があったのよ」
世界が真っ暗になったかと思った。分かっちゃいたけれど、こんなにはっきり言われたのは初めてだ…他人って怖い。
「いーい? モデルやめるのは別に反対しない。けどさ、これから先、そのペースで体重増やしていってみ? きっとワキにもそのおニク、つくよ? そんでもって、わき腹に肉がついたら、人間としてもオワリだよ? 将来メタボよメタボ」
普段からわりとはっきり物を言う人だとは思ってたけど…なんてえげつないんだろう。
「ま、これからどういう人生を歩んでいくのかしらないけど、がんばんなさい。そんで、もし二年以内に痩せられたら、その時はまたお願いね。ホホホホホ」
…敵に回したらこれ以上の恐ろしい相手はいないんじゃないだろうか。
俺は言葉を失ったまま、
「聖護院ちゃんへは、自分で謝りに行ってね~」
っていう社長の声を背中で受けて、事務所を後にしたんだ。
「…そういうわけですんで」
「しょうがないわねえ」
俺が話し終えると、はーっ、なんて長いため息をついて聖護院センセイはあきらめたように言った。
「ま、そんなこともあるかと思って代わりは探しつつあったところだから、辞めてもらってもいいワ。今までアリガト」
「いえ、こちらこそ。今までお世話になりました」
…みんな妙に反応が素直だ。諦めがいいって、このことか。
(俺、ほんっとーに、それくらい太ってたんだな…)
俺の体が、すぐに諦められるくらい太っていたっていう現実…別に構わないと思っていたはずなのに、なぜか一抹の寂しさを感じながら、俺はスタジオを後にした。
いつもの曜日だけど、いつもの時間にスタジオを出たんじゃないから、まだ明るい町並みにはちょっと違和感がある。
(今日はアイツがサテンでバイトしてる日だ)
で、なんとなく家に向かって歩き出しながら気づいた。芙美に会えば、この傷ついた心が少しは慰められるかもしれない。ちょっと寄っていこうか、なんて思いながら、
俺は喫茶店へ向かったんだ。
(あれ、今日はわりに空いてンな)
芙美がバイトしてる喫茶店、なんて言うか、いかにも『大人でないと入れない』って感じの店構えだから、高校生の俺だとさすがに気後れする感じだったんだ。中だって、こう、大人の男がタバコをふかしながらマスター自慢のコーヒーを静かに楽しむって雰囲気だったのに、芙美がバイトで入ってきてからはなんか客層が変わっちまった上に妙に多くて。なのに、今日は少なそうな印象が。
(時間が違うせいかな)
まあ、どっちにしても野郎がほとんどいなさそうなのはありがたい。俺が店の扉を開けたら、
「あれ、梁川くん。今日は早いね。もうあがりかい?」
俺に気づいて、カウンターの中から顔見知りになったマスターが声をかけてくる。
「ども。いつもの、お願いします」
コーヒー代を置きながら言葉少なに返事をし、俺はカウンター席に腰を降ろした。
…なんだか奥の席の方が賑やかだ。入り口近くに腰掛けたから、奥のほうは死角になっていて様子が伺えない。
「あ、芙美ちゃんかい?」
俺の目線に気づいたのか、マスターがまた話しかけてきた。
「今ね、芙美ちゃんの友達が来ててね。ちょうど休憩の時間だし相手してもらってるんだ」
「そうですか」
芙美の友達…水泳部のマネージャーの相田とかだろうか。
(ま、女だったら)
少しホッとして、俺はカウンターへ向き直った。芙美が楽しそうに話をしてる声も聞こえてきて、
(邪魔しちゃ悪いしな)
コーヒーを待ちながら、その会話を俺は聞くとはなしに聞いていた。
「じゃあ、じゃあさ、作戦ばっちり 成功じゃん! ね? ね? 私の言った通りでしょ」
相田らしき声が言う。
「うん、マコちんのおかげだよ。今度絶対に何かお礼するからね!」
芙美の声がそれに被さる。それにしても何の話をしてるんだろう。作戦成功だの、私の言った通りだの…。
「あ、んじゃさ、今日の宿題、写させてよ」
「もう、マコちんたら」
そこで、あはははは、なんて、楽しそうな笑い声がする。
「ところでマコちん。お目当てのカレの方はどうなった? 見た限りじゃ、あんまり効果が出てないみたいだけど」
芙美がまた、謎みたいなことを言った。
「あー、カレね、水泳で発散してるから、その分消費しちゃってるみたいなんだ。食べた分だけ余計にハッスルしちゃってるみたいで、効果が出てないみたい。筋肉が少しついたって喜んでくれてたから、まあ良しとしようかなって。ちょっとは仲良くなれたかもー」
「はいはい、ごちそうさま」
「へへ~」
どうやら相田にも、目当ての男が水泳部にいるらしい。まあ、そんなことはどうでもいいんだけど…、
「でもさ、梁川君はあんまり運動してるようには見えないし、だから効果が出るのは、絶対に早いんじゃないかって思ってさ」
…良くない。何だか少しずつ、話が見えてきたような気がする。
そして、俺が聞いているなんて思いもしていないらしい芙美は言った。
「うんうん。マコちんが教えてくれたとおり、高カロリー、高コレステロール、高脂肪 、って、三拍子揃ったものをお弁当にしてたからねー。涼君に近づいてくる女の子も確実に減ってるよ。ほんと、ありがと!」
その途端、俺の脳裏に、昔どこかで聞いた「ビリケンさんのテーマ」が何故か鳴り響き始めた。
「だけどいいの? なんていうか、その…好きな男の子がデブッても」
「うん、いいよ。私、別に外見は気にしないもん。外見は変わっても、中味は涼君のままだったらそれでいい」
「やーれやれ、芙美ちゃんってば、それだけ梁川君の事、好きなんだ」
「うん。ずっとずっと小さい頃からだもん。年季入ってるでしょ。好きな男の子がモデルさんだっていうの、最初はさ、ちょっと自慢に思ってたんだ。だけど実際涼君がモデルになったら、いきなり遠い人になっちゃったみたいでさ…」
「うんうん」
「それに全然知らない女の子とか近づいてくるし…でも、太ったらモデルさんを辞めざるを得なくなるわけだし、『モデルの涼君』が好きな他の女の子も近づいてこなくなるだろうし、そしたらまた、私が涼君の『一番近い女の子』に戻るじゃない?」
「…うん、まあ…そうかも」
「その上でさ、いつか涼君に好きって言えたらいいんだけど、まだちょっと勇気がねー」
「あ、それは分かる」
そこでまた、二人が笑い合う声が響いて…俺、もう嬉しいんだか何だか分かんねえ。
「あ、梁川くん、コーヒー…」
マスターの声を聞き流して、くらくらする頭を抑えながら、俺は喫茶店を出た。
社長、事務所にまだいるだろうか。メンズエステの予約、入れてくれって土下座して頼まなきゃ…。
to be continued…
撮影が明日に迫った日。ガッコから芙美と一緒に帰りながら俺、決めた。
もう何十年後かに、ズボンのウエストがゴムになっていても構わない。 だって、誰よりも俺のことを心配してくれてる女の子が、きっとこれからも、ずっとそばにいてくれるんだから。
そして撮影当日。
「えええーっ! そんな、ちょっと困るわよ涼介ちゃん!」
俺がモデル辞めますって言ったら、たちまち聖護院センセイのカエルがつぶれたような悲鳴が、撮影所中に響く。
「痩せても来ないで いきなり何を言い出すのかと思ったら、ンもうンもうっ」
「すみません。でももう決めたことですし…事務所の方にも、もう言ってありますから」
俺は神妙に、だけど断固とした決意を滲ませて言う。
夕べ、芙美をお隣の玄関先まで送ってその足で、俺は所属事務所へ向かったんだ。
俺がモデル辞めるっていきなり言ったもんだから、社長まで出てくる騒ぎになったんだけど、
「…そういうわけですんで」
「まあ、涼ちゃんが決めたことなんだしね。もともと『キツくなったら辞めていいから』って言って無理に誘ったのはこっちだし」
連れて行かれた応接室で、俺の決意の一部始終を説明すると、事務所の女社長はソファへ背中を思い切りもたれかけさせて、ため息と一緒に言った。
俺はほっとしながら、
「ごめんなさい、ありがとう」
と、礼を言う。こんなにすんなり納得してくれるとは思ってなかったから、心底安心したんだ。
でも、
「そうよねー。賢明な選択 かもね」
「何がですか?」
「涼ちゃんがモデルをやめるってこと」
「どうして」
「だって、もうモデルとしてはオワリじゃない、涼ちゃんの体。一体何があったのよ」
世界が真っ暗になったかと思った。分かっちゃいたけれど、こんなにはっきり言われたのは初めてだ…他人って怖い。
「いーい? モデルやめるのは別に反対しない。けどさ、これから先、そのペースで体重増やしていってみ? きっとワキにもそのおニク、つくよ? そんでもって、わき腹に肉がついたら、人間としてもオワリだよ? 将来メタボよメタボ」
普段からわりとはっきり物を言う人だとは思ってたけど…なんてえげつないんだろう。
「ま、これからどういう人生を歩んでいくのかしらないけど、がんばんなさい。そんで、もし二年以内に痩せられたら、その時はまたお願いね。ホホホホホ」
…敵に回したらこれ以上の恐ろしい相手はいないんじゃないだろうか。
俺は言葉を失ったまま、
「聖護院ちゃんへは、自分で謝りに行ってね~」
っていう社長の声を背中で受けて、事務所を後にしたんだ。
「…そういうわけですんで」
「しょうがないわねえ」
俺が話し終えると、はーっ、なんて長いため息をついて聖護院センセイはあきらめたように言った。
「ま、そんなこともあるかと思って代わりは探しつつあったところだから、辞めてもらってもいいワ。今までアリガト」
「いえ、こちらこそ。今までお世話になりました」
…みんな妙に反応が素直だ。諦めがいいって、このことか。
(俺、ほんっとーに、それくらい太ってたんだな…)
俺の体が、すぐに諦められるくらい太っていたっていう現実…別に構わないと思っていたはずなのに、なぜか一抹の寂しさを感じながら、俺はスタジオを後にした。
いつもの曜日だけど、いつもの時間にスタジオを出たんじゃないから、まだ明るい町並みにはちょっと違和感がある。
(今日はアイツがサテンでバイトしてる日だ)
で、なんとなく家に向かって歩き出しながら気づいた。芙美に会えば、この傷ついた心が少しは慰められるかもしれない。ちょっと寄っていこうか、なんて思いながら、
俺は喫茶店へ向かったんだ。
(あれ、今日はわりに空いてンな)
芙美がバイトしてる喫茶店、なんて言うか、いかにも『大人でないと入れない』って感じの店構えだから、高校生の俺だとさすがに気後れする感じだったんだ。中だって、こう、大人の男がタバコをふかしながらマスター自慢のコーヒーを静かに楽しむって雰囲気だったのに、芙美がバイトで入ってきてからはなんか客層が変わっちまった上に妙に多くて。なのに、今日は少なそうな印象が。
(時間が違うせいかな)
まあ、どっちにしても野郎がほとんどいなさそうなのはありがたい。俺が店の扉を開けたら、
「あれ、梁川くん。今日は早いね。もうあがりかい?」
俺に気づいて、カウンターの中から顔見知りになったマスターが声をかけてくる。
「ども。いつもの、お願いします」
コーヒー代を置きながら言葉少なに返事をし、俺はカウンター席に腰を降ろした。
…なんだか奥の席の方が賑やかだ。入り口近くに腰掛けたから、奥のほうは死角になっていて様子が伺えない。
「あ、芙美ちゃんかい?」
俺の目線に気づいたのか、マスターがまた話しかけてきた。
「今ね、芙美ちゃんの友達が来ててね。ちょうど休憩の時間だし相手してもらってるんだ」
「そうですか」
芙美の友達…水泳部のマネージャーの相田とかだろうか。
(ま、女だったら)
少しホッとして、俺はカウンターへ向き直った。芙美が楽しそうに話をしてる声も聞こえてきて、
(邪魔しちゃ悪いしな)
コーヒーを待ちながら、その会話を俺は聞くとはなしに聞いていた。
「じゃあ、じゃあさ、作戦ばっちり 成功じゃん! ね? ね? 私の言った通りでしょ」
相田らしき声が言う。
「うん、マコちんのおかげだよ。今度絶対に何かお礼するからね!」
芙美の声がそれに被さる。それにしても何の話をしてるんだろう。作戦成功だの、私の言った通りだの…。
「あ、んじゃさ、今日の宿題、写させてよ」
「もう、マコちんたら」
そこで、あはははは、なんて、楽しそうな笑い声がする。
「ところでマコちん。お目当てのカレの方はどうなった? 見た限りじゃ、あんまり効果が出てないみたいだけど」
芙美がまた、謎みたいなことを言った。
「あー、カレね、水泳で発散してるから、その分消費しちゃってるみたいなんだ。食べた分だけ余計にハッスルしちゃってるみたいで、効果が出てないみたい。筋肉が少しついたって喜んでくれてたから、まあ良しとしようかなって。ちょっとは仲良くなれたかもー」
「はいはい、ごちそうさま」
「へへ~」
どうやら相田にも、目当ての男が水泳部にいるらしい。まあ、そんなことはどうでもいいんだけど…、
「でもさ、梁川君はあんまり運動してるようには見えないし、だから効果が出るのは、絶対に早いんじゃないかって思ってさ」
…良くない。何だか少しずつ、話が見えてきたような気がする。
そして、俺が聞いているなんて思いもしていないらしい芙美は言った。
「うんうん。マコちんが教えてくれたとおり、高カロリー、高コレステロール、高脂肪 、って、三拍子揃ったものをお弁当にしてたからねー。涼君に近づいてくる女の子も確実に減ってるよ。ほんと、ありがと!」
その途端、俺の脳裏に、昔どこかで聞いた「ビリケンさんのテーマ」が何故か鳴り響き始めた。
「だけどいいの? なんていうか、その…好きな男の子がデブッても」
「うん、いいよ。私、別に外見は気にしないもん。外見は変わっても、中味は涼君のままだったらそれでいい」
「やーれやれ、芙美ちゃんってば、それだけ梁川君の事、好きなんだ」
「うん。ずっとずっと小さい頃からだもん。年季入ってるでしょ。好きな男の子がモデルさんだっていうの、最初はさ、ちょっと自慢に思ってたんだ。だけど実際涼君がモデルになったら、いきなり遠い人になっちゃったみたいでさ…」
「うんうん」
「それに全然知らない女の子とか近づいてくるし…でも、太ったらモデルさんを辞めざるを得なくなるわけだし、『モデルの涼君』が好きな他の女の子も近づいてこなくなるだろうし、そしたらまた、私が涼君の『一番近い女の子』に戻るじゃない?」
「…うん、まあ…そうかも」
「その上でさ、いつか涼君に好きって言えたらいいんだけど、まだちょっと勇気がねー」
「あ、それは分かる」
そこでまた、二人が笑い合う声が響いて…俺、もう嬉しいんだか何だか分かんねえ。
「あ、梁川くん、コーヒー…」
マスターの声を聞き流して、くらくらする頭を抑えながら、俺は喫茶店を出た。
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