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のんびり行こうよ
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この世界は、今の暦ができてからでもすでに一万年以上が経ってます。それでいて文明の進歩がゆっくりなので、全体的に牧歌的でのんびりとした空気感が漂っています。
そんな中でもそれなりに争いもあり、ここ数百年の間でようやく大きな戦争はなくなってきました。
ハカセは、みんなが幸せになるような発明がしたい。
だからこそ、根を詰め過ぎるところがある。
ウル達が来たことで、ミコナを任せられるようになり、だからつい、研究の方にのめりこんでしまう。
ウルとティーさんとガーがミコナと一緒にぐっすりと寝ている深夜、ハカセは時間が過ぎるのも忘れて研究に没頭していました。
そこに、
「何時だと思っている! いい加減に寝ろ!」
ハカセの研究室にそう怒鳴り込んだのは、オウでした。
「は、はいっ!」
オウの声に、ハカセが飛び上がりそうなほど驚きます。
「睡眠が不足すると頭の回転が鈍る! よいものを作るには己の体調管理が重要だ! お前はすぐにそれを忘れる! ミコナのために一緒に寝ていた時はすっきりした頭でやれていたんじゃないのか!?
自身を追い詰め、狂気に落ちてこそ素晴らしい閃きを得た偉人達も確かにいただろう。だがお前は、その者達の境地に至れるほどの器だと思うのか!?
お前は凡人だ! 凡人は凡人らしく己の分をわきまえた努力をしろ!
ミコナを悲しませるな!!」
直立不動の姿勢で自分を見るハカセに、オウはそうまくし立てました。
ママの時は、こんなきつい言い方ではなかったですけど、その意味するところは同じ。
「あなたは、<天才>じゃない。地道な努力を得意とするだけの凡人だよ。焦ってもいい結果は生まれない。一歩一歩、確実に前に進んでこその人なんだ。
私はそれを待ってる。だからさ、のんびり行こうよ」
そう言ってくれるのが、ママなのでした。
そんな中でもそれなりに争いもあり、ここ数百年の間でようやく大きな戦争はなくなってきました。
ハカセは、みんなが幸せになるような発明がしたい。
だからこそ、根を詰め過ぎるところがある。
ウル達が来たことで、ミコナを任せられるようになり、だからつい、研究の方にのめりこんでしまう。
ウルとティーさんとガーがミコナと一緒にぐっすりと寝ている深夜、ハカセは時間が過ぎるのも忘れて研究に没頭していました。
そこに、
「何時だと思っている! いい加減に寝ろ!」
ハカセの研究室にそう怒鳴り込んだのは、オウでした。
「は、はいっ!」
オウの声に、ハカセが飛び上がりそうなほど驚きます。
「睡眠が不足すると頭の回転が鈍る! よいものを作るには己の体調管理が重要だ! お前はすぐにそれを忘れる! ミコナのために一緒に寝ていた時はすっきりした頭でやれていたんじゃないのか!?
自身を追い詰め、狂気に落ちてこそ素晴らしい閃きを得た偉人達も確かにいただろう。だがお前は、その者達の境地に至れるほどの器だと思うのか!?
お前は凡人だ! 凡人は凡人らしく己の分をわきまえた努力をしろ!
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そう言ってくれるのが、ママなのでした。
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